BC9999万9995年(永琳&文夜5歳)
八意邸のある一室に少女が尻尾が生えた少年がいた
「もふもふ、もふもふ」
少女は効果音を口に出しながら尻尾を抱きしめていた
「えーりんちゃんはいつも僕の尻尾を抱いているね〜」
「もふもふ、もふもふ…そこら辺の人形よりも抱いてて気持ちが良いのよ」
「まあ僕も気持ちが良いから良いけどね〜」
菊花と柚希はその光景を少し離れたところで見ていた
「あの二人が仲良くなってくれてよかったわね」
「5歳なのにもう中学生レベルの勉強ができる永琳ちゃんと半妖の文夜…普通の人なら気味が悪くて近づかないはずよ…」
菊花はコップに入った飲み物を啜りながらそう言った
「私達がいつもあってるって理由もあるけど、嫌われているって意味でどこか似た者どうしなんだみたいな感じで惹かれたんじゃないかな」
「こうゆう問題は私達、親がどうにかできる問題じゃないからね。自分の無力さに嘆きたくなるわ」
「菊花は頑張ってるわよ。子供の前ではちゃんと明るく振舞っていてくれるから子供達も不安にならなくて済むのよ
それよりも、菊花は大丈夫なの?」
柚希は心配そうに聞いた
「私が特に何も反応しないからか、近所の人からのいじめも少なくなってきてるわよ。柚希の方こそ大丈夫?」
「ふふふっ陰口なんて学生時代ので慣れてるわよ。所詮自分が手に入れることができない物を持ってる私が羨ましいだけなのよ」
柚希は少し自信あり気に言った
「はぁー柚希のその考え方が羨ましい…でも、こんないじめとか小さいことより子供達の将来を心配しなきゃね…」
「ええ…そうね」
二人はじゃれ合ってる子供達を見ながら飲み物を口にした
「今思ったけどこの飲み物何?」
「ハーブティーって言うものよ」
「ふーん…すごくおしゃれって感じね」
BC9999万9992年(永琳&文夜8歳)
文夜は永琳と遊ぶ約束をしていた公園に来ていた
そこには本雑誌を読みながらベンチに座っている永琳がいた
「待っちゃったかな?あれ?えーりんは何を読んでるの?」
「私もちょっと早く着いただけよ。あと読んでいるのはジョジョの奇妙な冒険って題名の漫画よ」
永琳は雑誌から目線を外さずにそう答えた
「ジョジョ?どんなお話なの?」
「文夜も読んでみたら?」
「うん!」
永琳は文夜に雑誌を渡し、文夜はそれを読み始めた
「ひ、人が吸血鬼になっちゃったよ!?」
「どうゆう原理で人から吸血鬼になったのかしら?…私が大きくなったら研究してみるのも面白そうね」
人が死んでしまうなど過激な内容に文夜は怖がっていたが永琳は逆に好奇心を擽られていた
「ほ、他に面白い本はないの?」
「ないわね」
「そ、そんなぁ」
「ほらせっかく公園に来たんだから体を動かしましょう」
永琳は文夜から雑誌を返してもらってそう言った
「そうだね!じゃあ鬼ごっこをしよ!鬼は永琳ね!」
文夜は尻尾を揺らしながら走っていった
「あっ…ふふふ…私足には自信があるのよ?待ちなさーい!」
永琳は長い髪を揺らしながら文夜を追いかけていった
BC9999万9990年(永琳&文夜10歳)
文夜は八意邸に遊びに来ていた
「ねえねえ永琳話ってなーに?」
「実は私好きな人ができたのよ」
永琳は少し顔を赤らめて言った
「え?好きな人ができたの?」
「そうなのよ!そして明日告白しようと思うの!」
永琳は文夜の顔に自分の顔を近づけながら言った
「お、落ち着いて永琳、顔が近いよ」
文夜は少し動揺した感じで言った
「ごめんなさい…ちょっと興奮しすぎたわね」
「綺麗だからぜ、絶対OKもらえると思うな〜」
文夜は他から見ても分かるほど明らかに震えていた
「どうしたの文夜?身体と尻尾が震えてるわよ?」
「うっうっ…」
「えっちょっと何で泣き始めるの!?」
とうとう文夜は泣き始めてしまった
「だってぇ…だってぇ…僕の友達って永琳しかいないんだよ?永琳が付き合ったりしたら僕はひとりぼっちに…」
「う、嘘だから!ただ文夜をからかってやろうって思っただけだから!」
「本当…?」
文夜は上目遣いで永琳に聞いた
「本当よ!私だって友達は文夜だけなんだから!」
「よかったぁぁぁ!」
文夜は永琳に抱き付いて喜んだ
「私の好きな人ってあなたよ?」
永琳はボソッと言った
「何か言った永琳?」
「なんでもないわよ」
「ふーん…ねえねえお菓子ある?なんかお腹空いちゃった」
「そんな事を言うかなって思って用意しておいたわよ」
永琳はポケットから飴を出した
「好きだよ永琳!」
文夜はそれを口に入れてからにっこり笑って言った
「飴を頬張りながら言われてもあまり嬉しくないわよ」
その後2人は柚希が出したお菓子を食べながらいろいろな話をして楽しんだ
BC9999万9987年 (永琳&文夜13歳)
少し大きい公園にて…
「くっ!私に近づくな文夜!これ以上近づくと私のスタンドが暴走してしまう!」
「あーはいはい。じゃあ僕は永琳様にはもう二度と近づきませんよ」
そこには眼帯に右腕に包帯を巻いた永琳と呆れた顔をした文夜がいた
「っ!クハハハハ!今日は一段とスタンドの機嫌が良いみたいだ!もっと私の近くに寄るが良い!」
少し泣きそうな顔になった永琳は両腕を広げた
「はぁ…淋しいならちゃんと言えば良いのに」
文夜はそのまま抱き付いた
「僕は何処にも行かないからさ心配しないで」
「なっなっなんて恥ずかしい事をしているのだお前は!お前は私の下僕なんだぞ!」
「じゃあ離れようか?」
文夜は意地悪そうな顔で言った
「うっ…もっとして欲しい」
永琳は俯きながら恥ずかしそうに答えた
「はいはい」
文夜は永琳の頭を撫でた
「お前がやりたいって顔をしていたからやらせてやってるだけだからな!」
「もっと素直になればいいのに」
「うるさいうるさい!」
永琳は文夜から離れるとポカポカ胸を叩き始めた
3ヶ月後…
「永琳、あのs「忘れなさい」な、何を?」
永琳は文夜が何か言うのを阻止した
「ちょっと前の私は今いる私とは違う人なのよ」
永琳は文夜の事を睨みながら言った
「いやでm「忘れなさい」はい」
文夜は永琳から放たれる殺気には耐えられなかったようである
BC9999万9985年(永琳&文夜15歳)
雨の振る中の葬式場
そこには頬に涙の跡が残った文夜と心配そうにしている永琳がいた
「文夜…」
「大丈夫…大丈夫だよ!もう僕は泣かないから!」
文夜は笑ってみせたが永琳は泣き始めてしまった
「無理して笑わないでよ…お願いだから私が悪いって言ってよ!私がちゃんと前を見てなかったから菊花さんは…菊花さんは…!」
「お願いだから泣かないで永琳…自分のことを責めないで!」
「あっ…」
そう言い、文夜は永琳を抱きしめた
「僕にはもう永琳しかいないんだよ…永琳までいなくなったら僕は…僕は…」
文夜の目からは涙が零れ落ちていた
「文夜…私にだって文夜しかいないのよ…」
永琳も文夜を優しく抱きしめた
翌日
永琳は文夜に呼ばれてファミレスに来ていた
店内のカウンター席に文夜はいたので隣の席に永琳は座った
「いきなり呼んじゃってごめんね」
「昨日あんな事があったから一人だと辛いから呼び出したのかと思ったけど…そうでもなさそうね」
永琳は出された水を飲み干した
「実は伝えたい事があるんだ」
文夜はドリンクバーからとってきたであろうサイダーを一気飲みした
「僕は身体を鍛えようと思う。そして軍に入ろうと思うんだ。誰かを守れる程の力を付けたいんだ…」
「…じゃあ私はもっと勉強して科学者になるわね」
「…え?なんで急に?」
永琳はいきなりそういうので文夜は困っていた
「あなた半妖なのよ?今はあんまり力を感じないけど、ちゃんと修行をすれば強くなるわよ。 きっと軍で一番強い人になれる。でもね、私は文夜に守られてるだけなのも嫌。文夜を支えられるようになりたいの」
「な、なるほど…」
文夜は少し理解してない感じで返事をした
「私は科学者としてトップに、文夜は軍人としてトップに…良い目標だとは思わないかしら?」
「うん確かにね」
「そんな夫婦が居ても良いとは思わない?」
「ふ、夫婦!?いきなり何を言っているの永琳は!?」
文夜の顔は赤くなっていた
「あら?昨日のあれは告白じゃなかったのかしら?」
永琳は妖しく微笑みながら言った
「いや、えーっと…まあ…あーもう!永琳!僕が皆に頼られる隊長とまで言われるようになったら僕は君に求婚するよ!」
文夜は大きな声で言ってしまった為、他のお客さんがチラチラと2人の事を見ていた
「ふふふっいつでも待ってるわよ…みんなこっちを見てるから早くお会計済ませましょう」
「僕のせいだよね…でもなにも頼まないで出るのはダメだと思うよ?」
「くっ…すいません!このAセットを1つください」
「あっじゃあ僕は同じやつのBセットちょうだい」
二人は周りからの視線に耐えながら食事を済ませた
〜メリーの部屋〜
「いらっしゃい八意さん」
「お邪魔させていただきます」
「今日は聞きたい事があって呼んだのよ」
「そうなのですか。あれ?蓮子さんはいないのですか?」
「蓮子は何か嫌そうだったから誘ってないわよ」
「なるほど」
「ねえ八意さん、菊花はどうして亡くなってしまったのですか?」
「いきなり質問してきますね…永琳が本を読みながら歩いていたら車が突っ込んで来たのです。それで、その時一緒にいた菊花さんが庇ったのですよ」
「…まさかね」
「そのまさかですよ。菊花さんは殺されてしまったようなものなのです。あの時、車を運転してた人は人間に化けた妖怪でしたし」
「蓮子がいたらまた怒っていたでしょうねこの話題」
「怒ってそうですね…」
「そうだ、もう一個質問いいですか?」
「いいですよ?」
「文夜が言ってた軍って一体何ですか?今の時代の認識と同じですか?」
「今の軍とは結構違いますね。まずこの時代、国は一つしかなかったのです。まだ大陸が分かれていませんからね」
「では一体?」
「文夜君や永琳が住んでいる都市の外には妖怪しかいないのです」
「簡単に言っちゃうと妖怪退治屋?」
「その認識で大丈夫ですね」
「何と無く理解できたわ。ありがとうございます」
「いえいえ死人を有効活用していただき感謝します」
永琳と文夜の少年期は如何だったでしょうか?
もし要望があれば追加でいろいろ書きたいと思います!
「感想とかあったら是非言ってね!」