それでは本編どうぞ!
この戦いもこれで最終戦。みんなのためにも、僕の負けで全てを台無しにするわけにはいかない。
高橋先生「それでは最終戦を始めます。出場者は出てきてください。」
明久「それじゃあ行ってくるよ。」
雄二「あとは任せたぞ、明久。」
雄二は、笑って僕を送り出してくれた。
優子「待っていたよ、吉井くん。悪いけど手加減しないわよ!」
明久「望むところだよ!絶対に負けない!!」
高橋先生「科目はなににしますか。」
明久「日本史でお願いします。」
高橋先生「それでは始めます。」
「サモン!!!」
明久VS優子
307VS379
雄二「まさかあの明久が得意科目とはいえ300をこえてくるとはな。」
秀吉「頑張っておったからのう。」
雅輝「日本史だけなら俺たちともはれるんじゃないか?」
明久の頑張りは周りの仲間たちもよく理解していた。
優子「すごいわね吉井くん。まさかここまで点数に差がないとは思っていなかった...でももうそんなの関係ない!Aクラスの人間である以上私は誰にも負けるわけにはいかないわ!!」
優子は正面から攻撃をしかけてきた。
明久「僕だって負けたくないのは同じだよ!僕はみんなの気持ちを背負っているんだ!絶対に勝つ!!そしてみんなのもとへ勝利を持って帰ってやるんだ!!」
明久はその攻撃を次々とかわしていく。
優子「相変わらず操作技術は桁違いね。そう考えるとこんな点数差あるようでないようなものかもしれない...」
明久「隙あり!」
優子「なっ!?」
優子のちょっとした隙をついて、明久が攻撃をしかける。
優子「私としたことが...」
明久「まだまだー!」
ものすごい速さで動く明久の召喚獣に対して優子の召喚獣は攻撃をかわすのがやっとだった。
明久「今だ!」
優子「甘い!」
優子は、明久の攻撃パターンを一瞬で予測し、明久からの攻撃を見事に避けた。
優子「これで終わりよ!」
優子の召喚獣が思いきり剣を振った。
明久「やられるかっ!」
優子にとってはこれまでにないチャンスだったが、持ち前の操作技術で危機一発まともには当たらなかった。だが完全に避けることはできず少し脇をかすめた。
明久「マズイ...フィードバックが...」
明久の全身に電気が走るような痛みに襲われた。
雄二「ヤバイぞ。アイツは昨日の事件のせいで、体は万全じゃない。そんな状態で召喚獣が瀕死状態になるような攻撃を受けたらアイツの体は...」
秀吉「ボロボロになってしまうのじゃ...」
康太「どうする?今止めればまだ間に合う。」
雄二「ああなったアイツは誰にも止められない。もう不幸にならないことを祈るしかないだろ。」
明久は目の前のことに集中すると周りが見えなくなることはみんなは知っていた。だからこそ止めるのではなく大事に至らないことを願うほうを選んだのだ。
明久「まだ勝負は終わってない!」
優子「そうこなくちゃね。」
だがこのとき、すでに明久の身体は限界に達していた。
優子「召喚獣のスピードがかなり落ちてるわね。それじゃ、そろそろ決めるわよ!」
優子から攻撃に対して明久は反応が遅れてしまい、まともにくらってしまった。
明久「くっ...うぐっ.......」
明久の意識はもうほとんどない。
雄二「明久やめろ!もうお前は限界だ!」
さすがに遠くで見ている雄二たちも僕の現状に気づいていた。
明久「嫌だ...僕は勝つんだ...」
雄二「俺はもう、お前が傷つく姿は見たくないんだよ。」
明久「最初に言ったじゃないか。死んでも勝ってくるって。僕一人の勝手な理由で、降参するわけにはいかないよ。」
雄二「やはりなにを言っても無駄だったか...」
雅輝「今回ばかりは無理やりにでも止めたほうが!」
雄二「今は見守ろう。」
雄二は小さな声で呟いた。
明久「この一本で決める!」
優子「この一発で決める!」
二人の声が重なった。その瞬間、両者の召喚獣が走り出した。
明久「うぉーーー!!」
二人の召喚獣はお互いに相手を切り裂いた。
明久VS優子
DEAD VS 13
高橋先生「勝者Aクラス。よってこの試験召喚戦争は、4-3でAクラスの勝利です。」
Aクラスモブ「勝ったーーーーー!!!!」「いい試合だったね。」「まったく、ヒヤヒヤさせやがって!」
Aクラスの歓声が響いた。そんなときに優子が明久に歩みよってきた。
優子「いい試合だったわ。ありがとね。」
明久「こちらこそ。負けはしたけど、いい試合ができてよかった...ありがとう...」
優子「・・・」
優子は、帰って行く明久の目が今にも涙が溢れそうになっていることに気づいた。だがなにも言うことはできなかった。
優子「・・・・・」
翔子「吉井に何も言わなくていいの?」
優子「今の私じゃ吉井くんにかける言葉が見つからないわ...」
翔子「そう...」
二人は、複雑な気持ちになっていた。
淳哉「まあ今回ばかりは敵同士だからな。無理に言葉をかける必要はない。」
たしかにその通りかもしれないけれど...
明久「ちくしょーーーーー!!」
突然、明久が地面を殴った。その声はAクラスの歓声を遮るほど大きかった。
明久「僕はみんなの期待を裏切ったんだ...なにが死んでも勝つだよ!何一つできてないじゃないか!」
明久が自分を責めていた。そのときFクラスのメンバーがそっと明久に歩みよった。
雅輝「明久、悔しいのはお前だけじゃない。」
明久「みんな、ゴメン...」
明久の涙は止まるところを知らなかった。
雄二「お前は十分やったよ。かりは次返せ。」
雄二が明久の頭を叩いて励ましの言葉をかけていた。そのときに、誰かが背後から近づいてくる気配を感じた。
学園長「あんたらはやっぱりすごいよ。まさかここまでやれるとは思わなかったさね。いいものを見せてもらったから、約束通り再度振り分け試験を実施することにしようかね。」
学園長の発言にみんなが驚いていた。
雄二「本当にいいのか?」
学園長「もちろんさね。詳細は西村先生に頼んである。」
西村先生「振り分け試験は一週間後で、試験を受ける人間はFクラスのみだ。今からしっかり勉強しておくように。」
雄二「よし、明久。落ち込んでる暇はないぞ!今から勉強だ。」
明久「そうだね。次の目標のためにも切り替えて頑張らないと。」
せっかくもらえたチャンスなんだ。次は無駄にしないようにしないと。
雄二「これから一週間はみんなで勉強だ。ビシバシいくから覚悟しとけよ。特に明久。」
明久「また勉強漬けになるのかー。」
雅輝「またって、いつ勉強漬けになったときがあったよ。」
くだらない冗談を言えるほど、明久も元気になっていた。
学園長「本来の予定とは違ったが、自己犠牲をできるほどの絆な深さ、目標に向かってどこまでも突っ走る根性、やっぱりバカな生き方もそれはそれで美しいものさね。」
どうでしたか?