それでは本編どうぞ!
みんながゾロゾロと食堂に集まってきていた。そしてそこには見たこともないようなとても豪華な食事が並んでいた。
明久「こんな料理何年ぶりだろうな~♪」
雄二「まあ主食が塩水のやつにとっては、贅沢すぎる品ばかりだろうな。」
明久「なにを言ってるのさ雄二。僕の主食は塩水じゃなくて、ソルトウォーターだよ。」
僕としては、塩水という言い方は少し気にいらない。
雅輝「どっちも変わらんだろ。」
明久「なにを言うんだ!音の響きが全然「わかったわかった。」って!人の話を最後まで聞けら!」
秀吉「それよりも、こんな豪華なものをいただいて本当にいいのかのう。」
翔子「もちろん。むしろおかわりもあるから。どんどん食べて。」
明久「よし!じゃあ僕は1週間分食いだめするとしますか。」
せっかく無料でこんな豪華な料理が食べられるんだ。むしろたくさん食べなきゃ罰があたる。
俊祐「ってかさっきから話聞いてる限りだと明久は食事難民かなにかか?」
雄二「いや、こいつは食費をゲームに使い果たしたせいで家に食べるものがないだけだ。」
明久「失礼な!割り箸とレジ袋はしっかりストックしてある!冷蔵庫には保冷剤も!」
秀吉「まず食べ物の概念かな見直さなければいかんのう...」
優子「さすがに心配だわ。」
俊祐「こりゃ思ったより重症だね〜。そうだ!アツヤが家に行ってご飯作ってあげりゃいいじゃん!お前料理得意だし、明久とは小学校からの付き合いなんだろ〜。」
淳哉「気が向いたらな。」
瑞希「ならそのときは私もご一緒に!」
この時明久は背筋が凍るほどの寒気を感じた。
明久「いや〜実は僕ん家結構学園から遠くてねー。姫路さんを歩かせるわけにも行かないし現実的じゃないかなー。」
ついでに料理も現実的ではないからな。
瑞希「私なら大丈夫ですよ明久くん!なんならタクシーを使ってお伺いします!!」
やめてー。誰か僕を助けてくれー。
雄二「おい姫路。こいつもこんな頭だが男子高校生で一人暮らしだ。おそらく家に入られるとまずい事情があるのだろう。察してやってくれ。」
さすが雄二だ!ただところどころ貶されている気がしたのは気のせいだろうか。
愛子「そんなことより早く食べよーよ。お腹空いたよ~。」
雄二「そうだな。じゃあみんな席に座れ。」
みんなは席について食事を始めた。
明久「この料理おいしいね♪」
康太「かなりの絶品。」
ヤバイ…嬉しすぎて目から水がこぼれちゃう。これならいくらでも食べれそうだ。
しかし蓋を開けてみると開始15分程度で満腹感が襲いかかり思ったよりは食べることができなかった。ここ最近食事をまともに取っておらず、胃袋が小さくなっていたのかもしれない。
30分後
雄二「よし、みんな食べ終わったなー。それじゃあこれからは、各自で温泉に入って、寝ていいぞ。もう特にやることはないからな。」
明久「んじゃさっさとみんなで温泉に入っちゃおうよ!」
康太「みんなで...」
プシャー!!
こりゃ不味いぞ!血が大量に!
秀吉「男子全員ということじゃぞ。ムッツリーニよ。」
康太「なんだ、おもしろくない。」
雅輝「いやいや普通察しろよ。」
明久「そういえば秀吉。どっちの温泉に入るの?」
僕は木下さんと接するようになってから、秀吉を男として見れるようになった。だけど、男子の中でまだ秀吉を女と認識している変態が若干一名。
秀吉「ワシはもちろん男風呂じゃ。」
康太「なに!?」
秀吉「今日こそはお主にワシを男だと認識させるのじゃ!」
康太「ふっ、寝言は寝て言うんだな。」
寝言をいってるのはどっちだよって話だけどね。
翔子「そういえば温泉の場所分かる?」
雄二「ああ。分かるぞ。」
翔子「なら大丈夫。」
愛子「ねえねえ~私たちもみんなで入っちゃおうよ~♪」
瑞希「そうですね。みんなで入ったほうが楽しいでしょうし。」
彩美「少し恥ずかしいけどね。」
翔子「私は構わない。」
優子「私もいいわよ。」
雄二「それじゃあこれからはみんな自由にしていいぞ。」
明久「よし。温泉だ~!んじゃみんなまた後でね!」
秀・雅・俊・淳「うぬ(おう)(はいよー)(ああ)」
僕たちは食堂を出て、自分の部屋に荷物をとりにいき、温泉への廊下を歩いていた。
明久「お湯に浸かれるのなんていつぶりだろー。」
雄二「ガス止められてるもんな。」
雅輝「どんな生活してるんだよ...」
秀吉「お主も大変じゃのう。」
雄二「そういえばここの温泉、露天風呂とかもあるらしいぞ。」
明久「家に露天風呂って...」
秀吉「それはすごいのう。まるで高級ホテルのようじゃ。」
温泉だけでも珍しいのに、露天風呂ってどんだけ贅沢な家庭なんだよ。
俊祐「あっ!俺家に水鉄砲忘れてきた...」
淳哉「なにに使うんだよ。」
俊祐「もちろんアツヤの顔にぶっかけて遊ぶためだよ♪」
淳哉「ふざけるな。殺すぞ。」
康太「やることが幼稚...」
俊祐「はっ?マジおもしれーからな!お前ら使ったことないだけだろ〜。」
雅輝「はいはい、そうですね。」
俊祐「流しやがったなー。」
いやいや、こんな話まともに聞いたらバカみたいでしょ。
雄二「そんな話いいから早く行くぞ。」
俊祐「そんな話だと!?お前今なんて「うるせーよ!!!」・・・そんなみんなで攻めなくても...」
そんなくだらない話をしていると、いつの間にか男子風呂についていた。
明久「やっと温泉だー♪」
みんなは服を脱いで温泉に入った。
男子風呂
秀吉「ムッツリーニよ。」
康太「なんだ?」
秀吉「これを見るのじゃ!」
秀吉が自分の下半身を隠していたタオルを放り投げた。
康太「なんだと!?」
康太は、膝をついて倒れた。
康太「俺の負けだ…」
秀吉「ふぅ~。これで厄介払いは終了じゃ。」
これはツッコんでいたらきりがないから、放っておくのが一番だろう。周りのみんなもそれを察しなにもなかったようにして温泉に入り始めた。
その頃女子風呂では・・・
優子「やっぱり温泉は落ち着くわね。」
彩美「すごく気持ちいい。」
愛子「ねえねえ、やっぱりこういうシチュエーションならお決まりの話があるよね~♪」
優・彩(ピクッ!)
優子と彩美がやけに反応した。
姫路「優子さんなにかあったんですか?」
優子「なっ、なんでもないわよ!」
翔子「彩美もどうしたの?顔赤いよ?」
彩美「ちょっとのぼせちゃって...」
優子「ってか一番怪しいの愛子でしょ!」
自分の話になる前に、先手をうった。
愛子「えっ///」
愛子も自分が標的にされるとは思っていなかったので、少し焦っていた。
翔子「土屋とはなにかしたの?」
愛子「なにかするもなにもまだ恋人でもなんでもないんだから...ってそれより優子はどうなの?吉井くんが好きなんでしょ~?」
優子「バカーー!愛子声が大きいわ「優子さんって明久くんが好きなんですか!?」・・・・・」
一瞬の沈黙がとても長く感じた。
優子「まあちょっとだけ...ね...」
優子の顔は、すごく真っ赤になっていた。
瑞希「そうだったんですか...でもまあちょっとで安心しました。」
優子「うっ...」
今の言葉は、かなり心に刺さった。つい恥ずかしさが露呈して『ちょっと』という言葉を使ってしまったが、私の吉井くんへの想いは誰にも負けないほど強いものだ。姫路さん自身も挑発したつもりではないと思うけど、私側からすると『自分のほうが勝ってる』と言われたような気がしてならなかった。
工藤「身近にライバルがいると大変だね~♪ってそういえば彩美は好きな人いるの?」
彩美「私は別に「雅輝」が好きなわけじゃって代表///」
翔子が、途中で口を挟んだ。
翔子「雅輝が好きなんでしょ?」
彩美「なんで知ってるのよ!まだ言ってないでしょ!」
翔子「そうなんだ...」
彩美「えっ?」
翔子「いや、知らなかったから、彩美が一番仲良さそうな『雅輝』の名前をだした。」
彩美「それはひどいよ...」
完全にやられた。なんで正直に言っちゃったのよ...私のバカ...
翔子「頑張って。応援してる。」
彩美「いっ、言われなくても頑張るわよっ!」
彩美が顔を赤くしながら叫んだ。
優子「それより代表はどうなの?坂本くんと付き合ったの?」
翔子「付き合うもなにも、雄二は私のいいなずけ...」
女全員「えーーーーー!!」
あまりに豪快な発言で、みんなが一斉に驚いた。
優子「坂本くんも承認したの?」
翔子「まだしてもらってない。」
・・・・・
優子「そっ、そうなんだ...」
瑞希「あのー...坂本くんから承諾をもらっていないなら、いいなずけとは言えないんじゃないかと...」
まあその通りだよね。なにも間違っていない。
翔子「大丈夫。もうすぐなるから。」
翔子は自信満々に言った。
優子「その自信を少しでもいいから私に分けてほしいわ...」
優子は誰にも聞こえないような声量でボソッと言葉を発した。
愛子「もうそろそろ上がらない?さすがにのぼせちゃったよ~。」
瑞希「私も少し頭がクラクラしてきました...」
彩美「それは早く上がらないとやばいよ!」
優子「じゃあ私も上がるわ。」
翔子「私も。」
みんな温泉を出て、着替えをすませ、自分の部屋に戻っていった。
優子「もし同じ部屋が吉井くんだったら、私どうしてたんだろ。」
廊下の窓から外を見ながら物思いにふけっている自分のことを考えるとなんだか惨めに思えてきた。普段は考えないことを考えてしまう。これはきっと夜のせいであると何度も言い聞かせた。
最後中体連が近いので、投稿が遅れるかもしれません。
すいません……
感想待ってます。