これであとは受験勉強だけとなりましたのでまた連載始めたいと思います。
あと、サブタイトルの形式を少し変えました!
それではどうぞ
週末の勉強会も終わり、今日は振り分け試験の再試当日。五時限目終了のチャイムが鳴り、放課後の試験に向けて準備をしていた。
雄二「あれだけ勉強してきたんだ。あとは自分の力を出し切れば大丈夫だろう。」
秀吉「どうじゃ明久、今回はいい点取れそうかのう。」
明久「僕もそれなりに頑張ってきたつもりさ。絶対Aクラスに入ってみせるよ!」
雅輝「まあ日本史は既に基準点を超えてるしな。他でヘマらなければなんとかなるだろ。」
明久「まあ僕の黄金の左腕に任せてくれよ。」
彩美「冗談言える余裕があるなら大丈夫そうね。」
いつものようにくだらない話をしながらテストが始まる時間になるのを待っていた。
美波「アイツら絶対許さないんだから...覚悟しなさい...」
(ガラガラガラッ)
西村先生「よし、お前ら席につけ。これから振り分け試験の再試験を始めるぞ。」
担当の鉄人(西村先生)が教室に入ってきたのでみんな席につきはじめる。
西村先生「試験を始める前にいちよう注意事項を確認しておく。カンニングなどの不正行為見つけた場合は全科目無得点。持ち物の貸し借りは禁止。テスト中の会話は禁止。まあ今更言うまでもないがな。」
明久「今まであんなに勉強してきたんだ。あとは自分を信じるだけだ!」
西村先生「では、始めっ!」
(ペラッ)
みんなが一斉に回答用紙をめくった。
明久「解ける!」
明久がペンを持ち始める。
明久「『672年、天智天皇の弟(大海人皇子)と天智天皇の子(大友皇子)が天皇の後継を巡って争った事件を何というか』これは壬申の乱。次『大坂夏の陣において、寡兵で徳川本陣まで攻め込み、徳川家康を後一歩のところまで追いつめた武将は誰か』これは確か真田幸村!次は...」
明久は今までとは別人のような速さで問題をどんどん解いていった。他の科目も特に大きな不安はなく、とうとう振り分け試験が終了した。
西村先生「これで試験は全て終了だ。各自帰り支度をして帰っていいぞ。」
特にやることもなかったので僕たちも学園を出ていつもの通学路を歩いていた。
雄二「お前たちは今回のテストの調子は大丈夫だったか?」
秀吉「雄二よ、聞く相手が違うんではないかとわしは思うのじゃが。」
雅輝「俺も特に大きなミスはなかったと思うぞ。」
彩美「まあさほど難しくはなかったわね。」
雄二「そうか。それはなによりだ。それでどうだったんだそこの2人は。」
雄二は僕とムッツリーニに話をふってきた。
康太「今回は保健体育以外の問題もちゃんと解けた。自信はある。」
康太は自信ありげにそう答えた。
秀吉「明久はどうだったんじゃ?」
明久「僕は日本史ならいつも以上にできたけど、他の科目はいつもよりはまあまあできたかなぐらいの感じだからもしかしたらBクラスやCクラスってことも...」
雄二「まあ結果は明日にならなきゃわからんからな。今更何言っても変わらんことだし信じて待つしかないだろう。」
雅輝「それもそうだな。」
雄二「明日の朝には今日のテストの結果が発表される。明日ぐらいは遅刻するなよ明久。」
明久「夜中から学園前で待機してるって作戦があるかもな。」
秀吉「不審者と間違われて通報されなきゃいいがのう。」
話をしているうちにいつの間にか明久の家の近くまできていた。
雄二「じゃあまた明日な。」
明久「またねー。」
雅輝「おつかれさん。」
彩美「おつかれー。」
別れの挨拶をし、手を振ると、明久は他の5人と別れ、自宅へと歩いていった。
雄二「まあ正直、明久の点数は何点でもいいんだがな。」
明久が見えなくなると雄二がそう呟いた。
秀吉「明久の点数がどうでもいいとはどういうことじゃ?」
康太「俺も気になる。」
二人は雄二の発言に驚き、問い詰めた。
雄二「まあそれはだな...」
雅輝「俺たち全員がAクラスに入れば、明久は点数関係なしに無条件でAクラスに振り分けられるってことだろ?」
彩美「えっ?なんでそうなるの?」
雄二「わかってたのか。そういうことだ。この振り分け試験は確かに俺たちの本当の力を発揮するためのものでもあるが、本来の目的はアイツの安全を確保することだ。そのために一番適しているのはアイツにとって環境が整っているクラス、仲間が多いクラスにアイツ自身振り分けることだ。それがAクラスだとなれば明久は何点だろうがAクラスに入るだろうよ。」
彩美「でもそれなら明久にテストを受けさせる必要はなかったんじゃないの?」
雅輝「そうすることもできただろうな。でも念には念をってことだろ。この文月学園は日本でも有名な進学校だ。もし明久が試験を受けずにAクラスに振り分けられたことに対して不満を持った誰かが不正だと騒ぎ立て、それが世間に伝わり学園の評判が下がるなんてことも考えられるからな。」
秀吉「一種のリスクマネジメントってことかのう。」
彩美「さすが抜かりないわね。」
康太「コクッ」
雄二「まあとにかく、明日はみんな遅刻するんじゃないぞ。鉄人がいきなり遅刻者は0点とか言ってきたらしょーもないからな。」
秀吉「特に雅輝は気をつけるんじゃぞ。方向音痴なんじゃから。」
雅輝「明日は彩美と一緒に家を出るから大丈夫だよ。な?」
彩美「わざわざここで言わなくてもいいわよ!」
雄二「はいはい、夫婦喧嘩は帰ってやってくれ。」
彩美「うるさいわね///」
彩美の言葉を最後にそれぞれが自分の帰路へと足を運んだ。空は既に黒く染まり、小さな星が一つ輝きを放っていた。
翌日
待ち合わせをしたわけでもなく、全員が違う時間に家を出たのに、結局はいつものように全員で学園への道を歩いていた。
西村先生「おうきたかお前ら。さっそくだがこれが昨日の振り分け試験の結果だ。今日からそこがお前らの教室となる。」
軽く挨拶をし、西村先生からもらった封筒の中から一枚の紙を取り出した。
坂本雄二 A
木下秀吉 A
土屋康太 A
星野雅輝 A
高橋彩美 A
西村先生「確かにお前らがいるべき場所はFクラスではないとは思っていたが、まさか全員がAクラスに入るとはな。この短い期間でよく頑張った。俺も珍しく感激している。」
雄二「まあ当然の結果だな。あれだけみんなで勉強したんだ。結果がでないわけがない。」
全員が喜びに浸っているこの空間に一人だけ頭にハテナマークを浮かべている人物がいた。
明久「あのてつじっ...西村先生。僕だけその封筒をもらってないんですけど。」
西村先生「そういえば吉井。いい忘れるところだった。お前だけは特別に今から学園長室に向かってくれ。おそらくそこで直接渡されるだろう。」
明久「学園長室?理由はなんですか?」
なぜ僕だけとりにいかなきゃいけないんだ?
西村先生「今ここでは言えん。だが行けば分かる。」
そう言った西村先生の口元は少し緩んでいた気がした。
明久「分かりました。」
そのことばを聞いて明久はみんなと別れて一人学園長室へ向かった。
(トントン)
明久「失礼します。」
学園長「きたね吉井。どっかの誰かさんと違ってアンタは礼節をわきまえているようだね。まあいい。アンタには直接話しておきたいことがあるさね。」
明久「その前に僕から聞きたいことがあります。僕は先日みんなと一緒に振り分け試験を受けたはずです。なのになぜ僕だけ結果がないんですか?学園長の話はこの話の説明をしたあとにお願いします。」
せっかくあんなに勉強したのに結果がないのはさすがに納得いかない。
学園長「そりゃ結果がなくて当たり前さね。まあそう慌てるんじゃないよ。今からその話をするためにアンタをここに呼んだんだから。」
明久は真剣な顔になった。
雄二「そうかそうか。なら聞かせてもらおうじゃないか。」
明久「雄二!?いつのまに?」
雄二が学園長室の扉を開けて学園長室の中に入ってきていた。
学園長「相変わらず目上の人への礼儀ってもんを知らないようだね。それでなんの用だい?私はアンタのことなんて呼んでないさね。」
雄二「Fクラス代表として俺にはこの話を聞く権利があると思うが?」
学園長「まあいいさね。それより吉井。アンタはこの一週間どのくらい勉強したんだい?」
明久「ここ最近は勉強だけの毎日でしたよ。」
学園長「なるほどね。それじゃあ結果を言おうじゃないか。吉井明久の再振り分け試験の結果は『B』クラスさね。」
明久「くっ...」
自分の頭が悪いことは分かっていた。それでもAクラスを目指して勉強してきてテスト本番でも全てを出しきった明久にとって、自分の力が足りなかったことがただただ悔しかった。
雄二「明久、まあそう悔しがるな。まだ続きがある。だろっ?ババア?」
雄二がニヤニヤしながら言い放った。
学園長「頭がよくなってもやはりその口の悪さは変わらないらしいね。まあいい、吉井、アンタの結果は確かにBクラスレベルの点数だった。だけどアンタを危険から守るためには環境を考えても人間関係を考えてもAクラスが一番適しているさね。ってなわけで吉井明久。アンタは今日からAクラスにいってもらうよ。」
明久「え?」
少し拍子抜けしたがそれよりAクラスに入れる、みんなと一緒に生活できる嬉しさの方が遥かに勝っていた。
明久「本当にいいんですか!?」
学園長「もちろん嫌なら拒否してもらっても構わないよ。」
明久「いやいやとんでもないです。Aクラスに入らせていただきます。」
雄二「よかったな明久。これでこれからは安全だぞ。」
明久「うん!学園長ありがとうございました。では失礼しました。」
雄二と明久は学園長室から出てAクラスの教室へ向かった。
Aクラス
明久「みんなおはよー。」
優子「おはよう明久くん。ようこそAクラスへ!」
瑞希「明久くんもAクラスですか。また一緒に勉強ができて嬉しいです♪」
優子と瑞希が満面の笑みで迎えてくれた。
愛子「いやー君達はすごいね。まさか全員Aクラスに入るなんてね~」
翔子「雄二にかかればこんなの余裕。」
雄二「Aクラスに入ったのは俺ら6人と姫路の計7人か。まあ予想通りってとこだな。」
雅輝「それより前に来た時も思ったけど、ここの設備すごすぎないか?」
彩美「Fクラスにいた私たちにとっては天国だね。」
翔子「使うようなものはだいたい揃ってるから、特に困ることはないと思う。欲しいものがあれば担任の高橋先生に言えば大丈夫。おそらくすぐに手配してくれる。」
雄二「Fクラスにいた俺らがこの教室にきて不満に思う要素なんてあるわけないだろ。しいてあげれば冷房がききすぎているように感じるくらいだな。」
いつものような雑談をしていると、いつの間にかいなくなっていたムッツリーニが教室に帰ってきていた。
雄二「どこに行ってたんだ?ムッツリーニ。」
康太「ちょっといろいろ知りたいことがあった。それよりさっき入った情報だが島田はDクラスに入ったらしい。」
秀吉「そうじゃったか。でも今になればもう島田のことなんぞ関係ないじゃろ?」
雄二「なるほど。まあ何も起こらなきゃいいんだがな...」
雄二が厳しい顔をしていた。そんなとき担任の先生が教室に入ってきた。
高橋先生「おはようございます。今日からこのAクラスには新しく7人の生徒が増えました。みなさんなにかあればサポートなどよろしくお願いします。」
こうして僕達はAクラスに入り、これから楽しい毎日が始まろうとしていた。
そのとき...
?「今度、清涼祭があるらしいわね。」
?「はい。そのとおりです。」
?「ちょっといいことを思い付いたのよ。手伝ってくれないかしら。」
?「はい。〇〇〇のおっしゃることならいくらでも!」
何者かが裏で動き出していた。
どうでしたか?
感想待ってます。