第一話どうぞ
桜吹雪が舞う春の晴れた日。僕たちはいつもの4人でまだ少し肌寒い風に吹かれながら学園への道を歩いていた。
雄二「おい明久。お前ちゃんと勉強してきたのか?」
明久「まったく、僕を誰だと思っているんだい?むしろ勉強が身に染みつきすぎて昨日もいつも通りの1日を過ごしていたよ。」
いつも通りご飯を食べてゲームして寝るだけの生活をね。
秀吉「明久にしては随分と自信があるようじゃのう。」
康太「珍しい。」
雄二「それじゃあ問題だ。『時は金なり』の意味を答えてみろ。」
なるほど。常葉金成か。
明久「どこかの社長さんでしょ?」
雄二「流石だな明久。バカにしかできない解答だ。」
雄二は鼻で笑っていた。なにがおかしいのかと思っていると、次は秀吉が口を出した。
秀吉「ならワシからも問題じゃ。素数とはなんじゃ。また10以下の自然数のうち素数を答えるのじゃ。」
明久「秀吉、僕をバカにしているのかい?」
秀吉「ずいぶんと余裕じゃの~。答えてみるがよい。」
明久がキメ顔をしながら言った。
明久「目玉焼きにかけるとうまい!」
・・・沈黙が続いた。
雄二「それはソースだ。ちなみに俺は醤油派だな。」
康太「・・・次は俺から」
今度は康太が口を出した。ムッツリーニなら科目は保健体育だろう。残念ながらそれはある意味僕の得意分野だ。
康太「次の英文を和訳しろ『I like smile.』」
明久「なにっ!ムッツリーニが英語だと!まあでも問題は簡単そうだな。」
I likeで私は好きですになるのはわかるけど、最後の単語はなんだ……そうだ!こういうときは英語をそのまま読めば!
康太「分かったか?」
明久「完璧だ。よし!答えは『私はすみれが好きです。』だ。」
・・・・・沈黙が続いた。
雄二「まさかこの程度も分からないとはな...」
秀吉「これは大変じゃの...」
康太「絶望的...」
すごく憐まれている気がするけどみんなどうしたのかな。
明久「まあ本番はこれからだよ。」
なんだかんだと話をしているとあっという間に学園に到着し、そしてとうとうテストが始まる時間になった。
先生「それでは、始めてください。」
ペラッ
生徒の紙をめくる音が教室中に響いた。
雄二「問題を見た感じだとレベルはいつも通りか。この程度なら解けるが、それじゃ意味がねー。」
秀吉「やはりワシは、また明久達とバカやって、楽しい毎日を過ごしたいのじゃ」
康太「・・・保健体育以外に興味はない!」
それぞれさまざまな感情が入り混じっていた。
明久「なんだこれぐらいなら10問に1問は解ける。二桁は軽いな。」
こうして時間はすぎ、試験が終わり、また4人でいつもの帰路に着いていた。
明久「やっと終わったよ~。この調子ならDクラスぐらいかな~。みんなはどうだった?」
雄二「まあまあだ。」
秀吉「ワシもじゃ。」
康太「右に同じ。」
明久「結果が楽しみだね。」
雄二「そうだな。」
秀吉「そうじゃの。」
康太「コクッ。」
どうしたんだろ?雄二と秀吉がやけに元気がない気がする。テストの出来が思ったより悪かったのかな?
歩いているうちに秀吉と康太と別れ、雄二と二人になった。
明久「ねぇ雄二、どうしたの?なんか元気ない気がするけど。」
雄二「なんでもねーよ。」
明久はその時雄二のいつもと違っている表情を見逃さなかった。
明久「まさか雄二、加減したの?」
雄二「まあ、そんなもんだ。」
明久「ほんと勿体無いことするよね雄二は。それで、理由は?」
雄二「俺は、世の中学力だけが全てじゃないと証明したい。だからAクラスに入っちゃ意味がないんだ。」
いつも不真面目で悪知恵が働く雄二が、珍しく真っ直ぐな目で言い放った。
明久「なるほど。雄二らしいね。よし!僕も協力するよ!」
雄二「お前はDクラスじゃなかったのか?」
明久「まっさか~、そんなわけないだろ。僕は確実にFクラスだよ。」
雄二「だろうな。お前がDクラスなんてありえん。」
明久「地味に傷ついたよ雄二...まあとにかくこれからも一緒のクラスだ。頑張っていこうね。」
雄二「もちろんだ。」
こうして振り分け試験が終わった。
これからどんな日常が待っているのか...
初めての本編なんでおかしなところがあるかもしれません。