暴力と優しさと大切な人   作:天武天皇

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テスト期間だったので、更新遅れました。

それでは本編どうぞー


第二話 嫉妬と暴力とFクラス

今日は振り分け試験の結果発表の日。窓から暖かい日差しが差し込み、いつもより早く目が覚めた。

 

明久「また今日から学校かー。」

 

明久は朝食(ソルトウォーター)をすませ家を出た。

 

明久「まだ少し朝は早いけど空気が気持ちいいな。」

 

春の心地よさを堪能していると、近くから聞き覚えのある二人の声が聞こえてきた。

 

優子「ねぇ、秀吉。今回はAクラスに入れたのよね?」

 

秀吉「すまんが姉上、そうもいかぬようなのじゃ。」

 

優子「えっ?どうしてよ。」

 

秀吉「まあいろいろあってのー。」

 

明久「いろいろってなに?」

 

秀・優「明久!(吉井君!)」

 

驚かすつもりはなかったが、2人の会話にいきなりいないはずの人が入ってきたらそりゃ驚くよね。それよりさすが双子だ。息が合ってる。

 

秀吉「明久よ、いきなり出てきたらビックリするじゃろうに。」

 

明久「驚かせちゃってゴメン。そんな気はなかったんだ。」

 

とりあえず軽く謝った。

 

優子「いや、大丈夫よ。そんなことよりなんで吉井君がここに?」

 

秀吉「確かにお主にしてはこんな朝早くに珍しいのう。」

 

明久「いや~、なんか目が覚めちゃってさー、家にいても特にやることはなかったしってあれ?木下さん大丈夫?なんだか顔が赤いけど...」

 

優子「だっ、大丈夫よ!今日はちょっと暑いからよ!」

 

秀吉「姉上も素直じゃないの~。」

 

優子「ひーでーよーしー!!あんたからかってるの?」

 

秀吉の腕が一瞬すごい音をたてた気がした。

 

優子「次は容赦しないわよ!」

 

秀吉「今の時点で容赦なんてしてないじゃろうに…」

 

優子「なんか言ったかしら?」

 

秀吉「なんでもないのじゃ...」

 

明久「兄弟仲が良くて羨ましいよ。」

 

秀吉「今の状況で仲が良い要素は見当たらないのじゃが...」

 

そして3人で世間話をしながら歩いていると、いつの間にか学園に到着していた。

 

明・秀・優「おはようございます鉄人(西村先生)(西村先生)」

 

鉄人「おい吉井!西村先生と呼べ!そんなことよりどうした、今日は珍しく早いな。熱でもあるんじゃないか?」

 

鉄人が半笑いでからかっていた。

 

明久「ついにAクラスに入れると思うといてもたってもいられなかったんですよ!」

 

鉄人「吉井、夢は寝て見るものだぞ。」

 

ひどい...これが生徒に言う言葉なのか...と思っていると後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。

 

雅輝「鉄人の言う通りだ明久。」

 

やっぱり雅輝か。

 

明久「それは僕がバカだと言いたいのかい?全く、どいつもこいつも見る目がないねー。」

 

雅輝「それじゃ問題だ明久。『きんがしんねん』漢字で書いてみろ。」

 

明久「簡単じゃないか。『金が信念』こうでしょ?」

 

・・・シーン・・・

 

雅輝「その返答は俺も予想外だった...」

 

優子「発想力ならわたしより上ね。」

 

それって褒められてるのかな?あまり嬉しくない気もするけど...

 

鉄人「まあとにかく、これを受けとれ。この前の振り分け試験の結果だ。今日からここがお前らの教室になる。」

 

みんなで封筒の中身を確認した。

 

明久F

優子A

秀吉F

雅輝F

 

明久「やっぱりFクラスか...まあこのメンツなら...って雅輝もFクラスじゃないか!」

 

鉄人「星野は振り分け試験を受けていないからな。自動的にFクラスに振り分けられた。確かもう1人同じ境遇のやつがいたはずだが。」

 

雅輝「いやー、ここにくる途中に道に迷ってね。振り分け試験に間に合わなかったんだよ。」

 

明久「それじゃあ僕をバカにできないね。」

 

雅輝「まあそれは言えてるな。とりあえず今年1年よろしくな。」

 

秀吉「明久よ、ワシも1年間よろしく頼むぞ。」

 

明久「うん。よろしく2人とも。」

 

優子「ほんとFクラスは愉快なメンバーね。」

 

そして僕らは自分の教室へと足を運んだ。

 

明久「木下さんはここだね。またね!」

 

優子「バイバイ、吉井君。」

 

優子が満面な笑顔で僕を見ていた。

 

明久「やっぱり可愛いなー!」

 

優子「えっ///」

 

あれ?木下さんどうしたんだろ?顔が赤いけど...

 

秀吉「明久よ、心の声が表に出ておるぞ。」

 

やっちまったー

 

・・・・・・・・・・

 

空気がすごく重くなりとても時間が長く感じた。

 

明久「じゃ、じゃあね木下さん///」

 

優子「う、うん。またね///」

 

木下さんと別れたあとは雅輝の方向音痴のせいで教室に着くのにかなり時間がかかった。そして雅輝がFクラスのドアを開けた瞬間カッターやハサミが数本とんできた。だが雅輝は、それを華麗に全て避けた。

 

雅輝「おはよう雄二。」

 

雄二「おう、おはよう。」

 

まるでなにもなかったかのように時が流れた。次に僕が教室に入った。

 

明久「おはよう雄二。」

 

雄二「おはよう明久。遅かったな。どこをうろうろして「アキーーーーー」」

 

とても耳障りな声が聞こえた。

 

美波「なんであんた木下と一緒に登校してるのよ!お仕置きよ!」

 

姫路「あっ、明久君はわたしをさしおいてそんなことをしてるんですか?お仕置きです!」

 

2人の女子が明久に向かって急接近してきた。

 

明久「ちょっと美波!その間接はそっちには...ギャーーーーー。」

 

美波「木下と仲良くした罰よ!くらいなさい!!」

 

姫路「明久君は他の女子と仲良くしちゃいけないんです!」

 

FFF団「裏切り者には死を!」

 

明久「姫路さん!その金属バットはさすがにヤバいよ。それにFFF団も今の状況からして僕を助けるべきじゃないの?」

 

姫路「逃げないないでください明久君!まだお仕置きは終わって「いい加減にしろお前ら」えっ?」

 

雄二と雅輝が怒鳴った。その声は教室中に響き渡るほど大きな声だった。窓が開いていたのでもしかしたら隣の教室にも聞こえていたかもしれない。

 

雄二「お前ら明久を傷付けてなにが楽しいんだよ!ふざけるのも大概にしろ!」

 

雄二にしては珍しく、女子に大声を上げていた。

 

美波「坂本には関係ないでしょ!ウチの邪魔をしないでよ!」

 

姫路「そうです!坂本君は関係ないはずです!邪魔しないでください!」

 

こいつらはもうダメだ。そんなことを思っていると、雅輝が口を開いた。

 

雅輝「お前らは俺の親友を傷付けた。つまりそれ相応の覚悟はできてるんだろうな!」

 

雅輝も本気でキレていた。

 

美波「こっ、こないでよ!何をする気!」

 

姫路「星野くんは、女子に手をだすんですか!?最低です!」

 

雅輝「確かに女子に手を出すのはよくないな。だが俺をこうさせたのはお前らだろ?今俺は、お前らを叩きのめすことしか頭にねーよ。」

 

美波「わっ、分かったわよ。行こう瑞希。」

 

姫路「はい。」

 

美波と瑞希は教室から出ていった。だが雅輝の怒りはまだおさまらなかった。

 

雅輝「てめーらもただじゃおかねーぞ!明久の痛みを思い知らせてやろうじゃねーか!」

 

須川「全員退避だーーーーー」

 

須川率いるFFF団も、ものすごい勢いで教室からで出ていった。

 

彩美「雅輝、とりあえず一旦落ち着こう。」

 

雅輝「悪い、少し取り乱した。」

 

彩美の言葉を聞いて雅輝が冷静さを取り戻した。

 

雄二「明久、大丈夫か?」

 

明久「雄二、ゴメンね...」

 

秀吉「お主が謝る必要はどこにもないじゃろう。」

 

彩美「そうよ明久。明久は悪くない。本当に最低な人たちよ。」

 

彩美の唇が震えている。相当怒りを抑えていたのだろう。

 

雄二「秀吉と彩美の言う通りだ。」

 

明久「だけど......」

 

明久は悲しみが込み上げてきた

 

彩美「許せない。明久を傷つけたあいつらを。」

 

康太「俺もだ」

 

秀吉「許さぬ。あやつらは明久の恩を仇で返した。」

 

雅輝「あいつらは俺の親友をただの嫉妬で心も体も傷付けた。明久は優しいから、このことをまた許してしまうかもしれない。でも俺はあいつらを許さない。また明久に暴力を振るうようなら次こそは許さん。」

 

雄二「1人の人間として、親友として明久を助けたい。俺は明久の純粋な優しさを知っている。だからこそ、明久の心を踏みにじるあいつらを許すわけにはいかない。あのクソ共がまた汚い手で明久を傷付けるなら、俺だって手段を選ばない。絶対にあいつらを破滅させてやる。」

 

Fクラスの仲間達は明久を守り抜くことを心に誓った。




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