暴力と優しさと大切な人   作:天武天皇

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小説書くのがなんだか楽しいです。

それでは本編どうぞ!


第四話 バカと日本史と大化の改新

雄二もAクラスから帰ってきて、教室にはまたいつものメンバーだけになった。閉まっている窓の隙間から風が入り込み、みんなが開いている教科書のページがペラペラとめくれていた。

 

明久「あーーよく寝た。あれ?ここはどこ?」

 

明久がやっと目を覚ました。

 

雄二「明久、大丈夫か?」

 

明久「僕は大丈夫だよ!」

 

秀吉「あまり無理するでないぞ。」

 

康太「もっと自分を大切にしろ...」

 

彩美「あとはもっと周りを頼って欲しいかな。」

 

雅輝「本当に彩美の言う通りだ。お前は1人じゃないんだからな。」

 

明久「みんな心配かけてごめんね。」

 

僕はみんなに向かって頭を下げた。

 

雄二「頭を上げてくれ。お前が謝る必要はどこにもない。それより明久、これから時間あるか?」

 

明久「ん?特に用事はないけど。」

 

雄二「そうか。実はお前が寝ている間にAクラスに試験召喚戦争を申し込んだ。理由は、お前を助けたかったからだ。あと俺自身ケリをつけておきたいこともある。予定は少し早まったがいずれはAクラスを陥落させようとしていたから問題はない。」

 

明久「僕のためにそこまでしてくれるなんて...」

 

雄二「親友が傷付けられてるところを見て放っておけるわけないだろ。俺自信がやりたいからやったんだ。気にするな。」

 

明久「雄二、ありがとう。」

 

雄二「礼はいらん。当然なことをしたまでだ。」

 

明久「そしてこれからどうするんだい?」

 

雄二「もちろん勉強だ。今日の放課後に学力試験がある。そこで取った点数が明日戦うときの点数として反映される。相手はAクラスだ。少しの時間じゃ無駄かもしれないが、やらないよりはマシだ。他のみんなも大丈夫か?」

 

他の全員も雄二の言葉に頷いた。

 

雄二「それじゃあ始めるぞ!」

 

明日のために全員が小さなちゃぶ台に向かって勉強をし始めた。

 

彩美「そういえば対戦形式は7VS7だったよね?選出はどうするの?」

 

雄二「人は決まっている。この6人に姫路をまぜた7人でいく。姫路は少々不安な点もあるが勝つためには出すしかない。明久、いいか?」

 

明久「僕は構わないよ。勝つためには大切な戦力だしね。」

 

秀吉「問題は順番じゃの。」

 

雄二「そうなんだよ。そこが難しくてな。俺的にはそこは雅輝に任せたいと思うんだが。」

 

雅輝「俺が決めていいのか?」

 

雄二「Aクラスは翔子が選出してるからな。俺の考えが読まれているかもしれない。」

 

明久「霧島さんは雄二のことになれば隙がなくなるからね。」

 

雄二「悔しいがそういうことだ。それに俺よりお前が適任だろうしな。」

 

雅輝「わかった。じゃあ作戦の大枠は俺が決めるとして細かいところは話し合って決めよう。」

 

雅輝を中心に作戦会議が始まった。

 

雅輝「まず俺の意見としてはこの戦いのキーポイントは奇数回目の戦いになると思う。つまり相手は奇数回で固めてくると予想する。1.3.5.7回戦で学年TOP5の中の4人が出てくることは間違いないだろう。」

 

雄二「ちなみに翔子は5番目に出るそうだ。そして俺に同じところに出ろと宣言してきた。だから俺は5で出させてくれ。勝算はある。」

 

明久「ところで学年TOP5って誰がいるんだ?」

 

彩美「学年主席の霧島さん。次席の久保くん。その下に木下さん、工藤さん、佐藤さんだったかしら。」

 

明久「ふーん。なんか聞いたことない名前ばかりだね。霧島さんと木下さんしかわからないな。」

 

雅輝「でもさっきの奇数で固めてくる話は憶測でしかないからな。これで先手必勝をされたら元も子もない。前半を固め気味にして様子を見よう。」

 

雄二「なんなら最初4つ取れば文句なしで勝ちなわけだからな。」

 

雅輝「1.2で取りに来ることを考えて1は俺。2は秀吉でいこう。そして科目選択を2つここで使う。俺は化学、秀吉は古典だ。」

 

秀吉「うまくいけばいいがのう。」

 

雅輝「そういえば彩美。この人たちの得意科目とかはわかるか?」

 

彩美「主席次席は言わずもがな。木下さんもオールラウンダーだったはず。佐藤さんはわからないけど工藤さんは保健体育特化型だったはずよ。」

 

明久「保健体育ならうちにもすごい奴がいるじゃん!」

 

康太「保健体育なら俺に任せろ。」

 

雅輝「自信がある保健体育で絶対に落とせない3番目を取りに来る確率は高いな。よしムッツリーニを3番目に配置しよう。相手が保健体育を選んでくれればそれも有利だからな。」

 

康太「コクッ」

 

雅輝「あとは4.6.7か。2人はなんの情報もないからなんとも言えんな。」

 

秀吉「姉上はあの性格じゃ。おそらく最後に出てくるじゃろうな。」

 

雅輝「なら明久を日本史で最後に置くか。」

 

明久「えっ?僕をそんな重要なところにおいていいの?」

 

雄二「点数はまだしも操作技術ならお前が学年主席だからな。それに日本史なら他の科目と違って低くないだろ。」

 

予想が的中すれば木下さんと戦うことになるのか...なんか複雑な気分だ。

 

雅輝「4と6には比較的対応力のある彩美と姫路さんを入れよう。なにを選ばれてもそつなくこなせるだろうしな。まあこんなもんか。」

 

雄二「パズルは完成したな。それじゃあ明久、雅輝、秀吉は得意科目を勉強してくれ。ムッツリーニと彩美は念のため全体的に点数を上げといてほしい。」

 

全員「了解」

 

・・・カリカリカリカリ・・・

 

今日の試験のために熱心に勉強していた。そんなとき、一人僕のところに歩みよってきた。

 

秀吉「明久よ、お主は日本史を勉強しているんじゃったの。」

 

明久「そうだよ。僕、日本史ぐらいしかできないからさ。」

 

秀吉「ならワシと勝負せんか?」

 

明久「勝負?」

 

いきなりすぎて、言っていることが理解できなかった。

 

秀吉「問題を出していって、解けなくなったほうが負けじゃ。」

 

明久「面白そうだね!やろう!」

 

こうして僕VS秀吉の日本史知識対決がスタートした。

 

明久「んじゃ僕からね!『徳川家8代将軍を答えなさい。』」

 

秀吉「『徳川吉宗』じゃ。」

 

明久「正解」

 

秀吉「次はワシじゃな。『織田信長が今川義元を倒した戦いは』」

 

明久「『桶挟間の戦い』だね。」

 

秀吉「正解じゃ。さすがにこの程度は間違えんかの~。」

 

明久「じゃあ次は僕だね。」

 

何往復したかは覚えていないがかなり長い時間問題を出しあっていた。

 

秀吉「んじゃワシじゃ。『大化の改新が起きた年は?』」

 

明久「『625年』」

 

秀吉「間違いじゃ明久。大化の改新は645年じゃ。」

 

明久「えっ?そうだったっけ?」

 

秀吉「うむ」

 

明久「そっか。無事故の改新だから625年かと思ってだんだけどな。」

 

雄二「無事故の改新で645年だ。昔の俺と同じ間違いしてるぞ。」

 

明久「じは4だったのかー。いやー勘違いしてたよ。」

 

秀吉「それにしても長い勝負だったのう。これぐらいできれば今日の試験も大丈夫そうじゃな。」

 

雄二「よーし、じゃあ今日の試験各々が全力を出して頑張ってくれ。」

 

僕らはテストを受け、終わった頃にはもう月が見えるほど暗くなっていた。明日への不安や緊張も満月を眺めながら歩いているとちっぽけなものに思えた。




どうでしたか?

次回はとうとう決戦です!
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