暴力と優しさと大切な人   作:天武天皇

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とうとうあの二人の対決です。

それではどうぞ!


第七話 頭脳と心理と負けられない戦い

シーソーゲームのまま戦いは進んでいき、1番の山場である代表戦を迎えた。相手はあの霧島さん。もちろん側から見たらFクラスに勝ち目がないと思って当然である。ただ僕たちFクラスのメンバーは、特に根拠があるわけではないが、それでも雄二ならやってくれるという自信が心のどこかにあった。

 

高橋先生「それでは、五回戦を始めます。出場者は出てきてください。」

 

高橋先生「科目はなににしますか?」

 

雄二「総合科目で。」

 

Aクラスモブ「なに!学年主席に総合科目で挑むだと!!」「なにを考えてるんだアイツは!」

 

高橋先生「それでは五回戦始めます。」

 

雄二「よし!勝負だ翔子!」

 

翔子「雄二、手加減はしない!」

 

「サモン!!!」

 

雄二VS翔子

4539VS4600

 

点数が出た瞬間、この場にいる全員が目を擦りながら点数ボードを確認していた。霧島翔子の点数が高すぎるということもあるが、もう一方のFクラス代表、坂本雄二の点数が想像より遥か高い数字を叩き出していたからである。

 

学園長「さすがだね元神童。まさかそこまで上げるとは思っていなかったさね。さてこの試合、じっくり見させてもらおうじゃないの。」

 

翔子「やっぱり雄二はすごい...」

 

雄二「まあこの戦いのためにあのときぐらい勉強はしたからな。基盤がしっかりできていたおかげで助かったよ。」

 

翔子「でもだからといって勝たせてあげるほど私は甘くない。」

 

雄二「望むところだ!本気でやらなきゃ何の意味もないからな!」

 

二人の召喚獣は一進一退の攻防を繰り広げた。雄二が翔子の隙をつけば、翔子が受け流し反撃をする。とてもレベルの高い戦いでつい見惚れてしまうものだった。

 

明久「2人ともすごいな。下手したら操作に慣れている僕よりも使いこなせているんじゃ。」

 

秀吉「総合科目は点数が高いぶん体力も必要になるのじゃ。長期戦ともなれば雄二のほうが後々有利になってくると思うのじゃが。」

 

雅輝「まあそれは霧島さんが並の人間だったらの話だがな。」

 

僕らの予想通り、2人の戦いは終盤まで接戦となった。

 

雄二VS翔子

1012VS963

 

雄二「そろそろ決めるぜ!」

 

翔子「くる。」

 

雄二「いけ!キャノン!!」

 

雄二が腕輪の能力を発動した。だが翔子に慌てる様子は微塵もなかった。雄二が放った3発の大砲はどんどん翔子の召喚獣に近づいていく。

 

雄二「くたばれー!」

 

翔子「クリスタル!!」

 

雄二「な、なにっ!?」

 

1発は命中したが残り二発は翔子の腕輪の能力によって凍らされてしまった。

 

雄二VS翔子

952VS267

 

雄二「なんだよ。厄介なもん持ってんじゃねーか。ただもうこの点差だ。用心さえしてれば。」

 

翔子「ここからが本番!ブレッシング!!」

 

雄二「なにが起きたんだ?」

 

雄二は横目で点数ボードを確認した。

 

雄二VS翔子

952VS2567

 

雄二「回復しただと!?まだこんなもんを隠し持ってやがったか。」

 

翔子「雄二、勝負!」

 

このとき、雄二がなにか悪いことを閃いたときのような得意げな顔をした。

 

雄二「ならこっちも奥の手を使ってやろう!」

 

翔子が少し動揺して身構えた。

 

雄二「これで最後だ!いけ!ギャラクシー!!」

 

翔子「クッ、クリスタッ」

 

雄二「もうおせーよ!」

 

この声と同時に翔子の召喚獣が壁まで吹き飛んだ。

 

雄二VS翔子

1VSDEAD

 

高橋先生「勝者Fクラス」

 

戦いが終わったとき、喜びよりもみんなから盛大な拍手のほうが大きく感じられた。

 

翔子「やっぱり雄二は強かった...完敗。」

 

雄二「お前と勝負できて楽しかったぞ。ありがとな、翔子。ナデナデ」

 

雄二が翔子の頭を撫でた。翔子の顔は今にも火を吹きそうなくらい真っ赤になっていた。

 

翔子「ありがとう、雄二///」

 

そう言い残して翔子は振り返り、自陣へと戻っていった。

 

明久「さすが雄二だね!霧島さんに勝つなんて!」

 

雅輝「まさか本当に勝って帰ってくるとはな。さすがとしか言いようがない。」

 

秀吉「いい勝負だったのじゃ。」

 

康太「お疲れさま。」

 

雄二「これで3対2でうちが一歩リードか。とうとうあと一つで俺たちの勝ちだ。」

 

明久「ってか今思ったんだけど、この戦争って僕まで回る?」

 

雄二「姫路が勝てばそこで終わりだ。だが100%勝つとは限らないからな。」

 

彩美「誰が出てるくるかわからないし、科目選択権も相手側にあるからね。不利な状況なのは変わらないよ。」

 

雄二「気持ちはきらすなよ。」

 

明久「もちろんわかってるよ。」

 

雄二は自分の試合が終わり、少しほっとした様子だった。相当集中力を使っていたのだろう。

 

明久「次の相手はどんなすごい人がくるんだろう。」

 

このときはまだなにも考えていなかった。この先に訪れるまさかの展開に。

 




雄二の腕輪は強すぎましたかね?

※腕輪とオリキャラについては、Aクラス戦がおわり次第投稿します。
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