スーパーロボット大戦Z 魔王たちの新たに歩む物語   作:有頂天皇帝

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今回でシンジュクゲットーでの戦いを終わらせるんですが、今後の展開の一つとして原作スパロボZでいなかった作品の鉄血のオルフェンズとかの他作品による原作にないオリジナルルートやった方がいいんだろうか?


第3話 白騎士と白い狼

シンジュクゲットーのレジスタンスメンバーははっきり言って調子に乗っていた。今までブリタニア軍に一方的にやられていた彼らからしてみれば今回で初めてブリタニアに対して優勢になっているという事実は嫌でも気持ちが高まるものだろう。

「へっ!見たかよブリキ野郎共が!」

 

『調子に乗りすぎるなよ玉城』

 

謎の人物に渡されたサザーランドのコックピットの中でレジスタンスメンバーである玉城真一郎がブリタニア軍のサザーランドを撃墜した事で浮かれたのを隣にいるサザーランドに乗っている玉城の仲間である南佳高が注意する。そして周囲に敵がいなくなったことで一息つこうとした2人だが直後、コックピットのモニターに急接近してくる1機のKMFの反応が映った。

 

「あん?なんだ、サザーランドの反応にしちゃ───」

 

玉城は通常のサザーランドよりも移動速度が速い反応に疑問に感じたのと同時に玉城が乗っていたサザーランドの頭部を急接近してきたランスロットがその勢いを利用して殴り、玉城のサザーランドは頭部を破壊されそのまま仰向けに倒された。

 

『この野郎────!!』

 

玉城がやられたのを見た南はサザーランドのアサルトライフルをランスロットに向けて放つがランスロットは両腕からエネルギー装甲システム『ブレイズ・ルミナス』を展開して全ての銃弾を受け止めつつ近づいてきた。

 

『な、銃弾を弾いただと!?』

 

南はライフルの銃弾を弾きながら近づいてくるランスロットに恐怖し動きを止めてしまい、その隙をついたランスロットは前腕部から放った2基のスラッシュハーケンによって南のサザーランドの頭部と腰部を破壊され南は脱出装置を起動した。

コックピットが無くなったことで南が乗っていたサザーランドは崩れるように倒れそれをランスロットに乗っているスザクは無事に相手が脱出してくれたことにコックピット内で一安心していた。

 

「よし、やれる。このランスロットなら1機で──

っ!?」

 

スザクはそう言うと敵を無力化すべく踵を返そうと瞬間、悪寒を感じるとランドスピナーを回転させその場から離れるとランスロットが先程までいた位置にバスターライフルが放たれた。

 

「今のはっ!?」

 

スザクはバスターライフルが放たれた方向を見るとそこにはバスターライフルを構えているウイングガンダムとビームシザーズを構えるガンダムデスサイズ、ヘヴィマシンガンを構えるスコープドッグ、そして片腕が破壊されたライフルを構える赤いグラスゴーの姿があった。

 

「奴が新型のKMFか」

 

「今までのKMFよりも人間に近い姿をしてるな」

 

ヒイロとデュオは警戒しつつランスロットを見ていた。これまで戦ってきたサザーランドやグラスゴーなどのKMFとは異なる姿。そして見たことも無い武装をしていることからブリタニアの新型KMFと予想していた。

 

「とにかくコイツを何とかしなきゃみんなが危ない」

 

ランスロットによって既に多くの仲間を倒されているカレンは何としてでも倒そうとしていた。

 

「気をつけろ。敵は奴だけではない」

 

キリコがそう言うように、このエリアに向けてサザーランドやグラスゴー、装甲車、武装ヘリ、そして頭部をクリアブルーのバイザーで覆っている薄い赤と白で塗装されているMS───ジェノアスが迫ってきていた。

 

「んじゃ!派手にぶちかましてやるか!!」

 

ディオのその言葉を合図にヒイロたちは攻撃を開始した。ヒイロのウイングガンダムがランスロットの相手をし、デュオ、カレン、キリコは先に迫ってくるサザーランドの相手をする形となった。

 

「任務、開始!!」

 

ヒイロはそう言うとウイングガンダムのバーニアを噴かせて一気にランスロットの近くまで接近するとビームサーベルをランスロットに振り下ろすがランスロットはその機動性を活かしてかわすと同時にヴァリスを放つ。ウイングガンダムはシールドで受け流しつつ上空へと逃げるとマシンキャノンで攻撃した。

 

「くっ!」

 

スザクは上から攻撃をかわせる攻撃はかわしつつかわしきれない攻撃はブレイズ・ルミナスで防ぎつつヴァリスとスラッシュハーケンを放つ。ウイングガンダムもまたシールドとビームサーベルで防ぐ。

互いに攻撃と防御を繰り返し状況は拮抗するようになったウイングガンダムとランスロット。

 

「オラオラァ!死神様のお通りだぜ!!」

 

ガンダムデスサイズはビームシザーズで次々と敵を切り裂いていく。それに続くようにスコープドッグとグラスゴーはそれぞれヘヴィマシンガンとアサルトライフルを放つ。

ブリタニア軍も対抗するようにガンダムデスサイズのビームシザーズに対してジェノアスはヒートスティックで対抗し、サザーランド、グラスゴー、装甲車、武装ヘリはそれぞれの機体が使える射撃武器で応戦していた。

そしてヒイロたちがランスロットたちと戦っているのと同じように別の場所でガンダムAGEー1たちが戦っていた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

ヒイロたちが戦っているのとは反対方向のエリアにてガンダムAGEー1はウルフ・エニアクルが乗る狼の顔のエンブレムがついたシールドを持つ白いジェノアス───ジェノアスカスタムと戦っていた。

 

「オラオラ!とっととくたばりやがれ!」

 

ジェノアスカスタムは2本のヒートブレードで斬りかかってくるのをガンダムAGEー1もまた2本のビームサーベルでその攻撃を受け流す。

ガンダムAGEー1の援護をしようと3機のガフランは尻尾部分のビームライフルを構えて放とうとしているがガンダムAGEー1とジェノアスカスタムの距離が近すぎるために狙い撃つことが出来ないでいた。

 

「くらいな!ウルフファング!!」

 

ウルフはそう叫びながらジェノアスカスタムは下からヒートブレードをXの字で斬るように攻撃を仕掛けたが、ガンダムAGEー1はビームサーベル1本でその攻撃を受け止め、もう1本のビームサーベルをジェノアスカスタムの頭部に向けて振り下ろすが、既んでのところで体を逸らしたことによりジェノアスカスタムは右腕を破壊されたが機体が一刀両断されることは防ぐことが出来た。

トドメを刺そうとガンダムAGEー1はヒートブレードを抑えていたビームサーベルをコックピットに向けて突き刺そうとしたが、ジェノアスカスタムは背中のブースターを噴かせると一気に距離をとった。

 

「流石にこれ以上の戦闘は厳しいか。ここは退かせてもらうが次は負けねぇからな!」

 

ウルフはそう叫びながら後退していき、それに対して3機のガフランが追撃しようと尻尾部分のビームライフルを放とうと構えようとした時、突如戦場と化したシンジュクゲットー全体に1つの通信が響き渡った。

 

『エリア11総督にして第三皇子、クロヴィス・ラ・ブリタニアの名の元において命じる。全軍直ちに停戦せよ!』

 

「なに?」

 

その通信を聞いてウルフは思わず眉をしかめた。クロヴィスの事を知っているだけに停戦を宣言したことに驚きを隠せないでいた。

 

『・・・・・・・』

 

そして同じように通信を聞いたガンダムAGEー1とガフランは展開していた武装を解除するとその場から去っていった。

そして別の場所で戦闘していた肩の装甲を黒く塗装していた8機のサザーランドもまた同じようにアサルトライフルやランスなどそれぞれの武装をしまうと後退していった。

 

「停戦命令?一体どうして・・・・」

 

カレンもまた突然の停戦命令が出たことに驚き、思わず戦闘をやめ足を止めてしまう。そしてそれはカレン以外のレジスタンスメンバーとブリタニア軍もまた相対したまま通信を聞き続けていた。

 

『建物等に対する破壊活動も止めよ。負傷者はブリタニア人・イレブンに関わらず救助せよ!!』

 

そのクロヴィスの命令にブリタニア軍と治安部隊は動揺し、どうすればいいか迷っていた。あまりにも今までに前例のない命令であるためにすぐに行動に移すことが出来ないブリタニア軍と治安警察と違いカレンたちレジスタンスメンバーはすぐに後退していった。

 

「ッ!?待て!!」

 

スザクはそう言いながらヴァリスを構えようとしたが、クロヴィスの命令を無視することも出来ずただ黙ってレジスタンスたちが去っていくのを見ることしか出来なかった。

 

『クロヴィス・ラ・ブリタニアの名において命ずる!直ちに停戦せよ!これ以上の戦闘は許可しない!』

 

こうしてシンジュクゲットーでの戦いは幕を閉じたのであった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

Gー1ベースの司令室。本来ならば武官やオペレーターなどがいるはずの場所だが、その場所に今いるのは指揮官席に座って顔を青ざめているクロヴィスとそのクロヴィスに銃を向けているルルーシュだけだった。

 

「こ、これでいいかいルルーシュ・・・・?」

 

「えぇ上出来ですよ兄上」

 

震えながら言うクロヴィスに対してルルーシュは笑みを浮かべながら答えるもルルーシュの持ってるいる銃はクロヴィスに向けたままだった。

 

「い、言われた通りにしたんだからそろそろ銃を下ろしてくれないかいルルーシュ。久々の兄弟の再会なのだからそんな物騒なものは相応しくないだろう?」

 

「何をおっしゃいますか兄上。我らブリタニア皇族は親や兄弟、姉妹による数多の血塗られた醜い歴史でしょう」

 

クロヴィスの懇願を冷たく一蹴するルルーシュ。母方が違うとはいえ数年ぶりの兄弟の再会だというのにルルーシュのクロヴィスを見つめる眼には肉親の情など一欠片も感じられなかった。

 

一般兵士の服装に身を包んだルルーシュは銃の引き金を指から離さないままクロヴィスに銃口を向けていた。ルルーシュが部下を引き連れず単身クロヴィスの元へと危険を冒してまで乗り込んできたのはある目的があるからだ。それは────

 

「貴様に聞きたいことは唯一つ。俺たちの母、マリアンヌ・ヴィ・ブリタニアの命を奪うように命じたのは貴方ですか?」

 

「ち、違う!!私は断じてマリアンヌ様の死には関係していない!!」

 

クロヴィスは予想外の質問に驚きはしたもののそれを否定する。ルルーシュの母であるマリアンヌは7年前アリエスの離宮にて表向きにはテロリストによって暗殺されたと言われているが皇帝であるシャルル・ジ・ブリタニアの指示によって調査を打ち切ったために真相は明らかになっていない。

ルルーシュが戦う理由は優しい世界を創る事だがそれと同じくらいに母マリアンヌの死の真相を知ることもである。

 

「なら貴様が知っていることを全て話してもらおうか。俺の前では誰も嘘をつけない」

 

クロヴィスと話を続けても無駄だと感じたルルーシュはクロヴィスを見据えるとルルーシュは右眼に宿った力を解放した。

 

「さぁ答えてもらおうか、『母さんを殺したのは誰だ』」

 

ルルーシュの右眼から赤い鳥が浮かび上がるとクロヴィスの表情は先程までの恐怖が消えると瞳の周りが赤くなり感情を失くしたかのように無表情になるとルルーシュの問いに答えた。

 

「第二皇子シュナイゼルと第二皇女コーネリア。彼らが知っている」

 

「アイツらが首謀者なのか?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「そこまでは知らないか・・・・」

 

ルルーシュはクロヴィスからこれ以上情報は得られないと思っているとクロヴィスの瞳の周りの赤が無くなると瞳にか輝きが戻り再びクロヴィスは怯えた表情をした。

 

「本当に私じゃない!私は本当に何も知らないんだ!」

 

「わかったよ、しかし・・・貴様の行動の結果によって罪の無い人々を多く殺した。その罪は償ってもらう」

 

ルルーシュはそう言いいながら銃をクロヴィスの額に突きつけた。

 

「や、やめろ!腹違いとはいえ、実の兄だぞ!?」

 

「綺麗事だけでは世界を変えることは出来ない」

 

クロヴィスは必死になってルルーシュに撃つことを止めさせようとするがそれも虚しくルルーシュは引き金を引くのだった。




機体設定
ジェノアス
形式番号 RGE-B790
全高18.0m
重量41.2t
武装ヒートスティック、120mm25口径ライフル、シールド

ガンダムAGEの1期での量産型MSで今作ではブリタニアが開発した警備用量産型MSとなっている。元々は工事用MSであるデスペラードを改良した機体であるために生産コストが安いために軍でも重宝されている。武装は原作で装備されていたビームスプレーガンの代わりにグレイズが使っている120mm25口径ライフルに変更。また地上と宇宙の両方で戦える機体の為状況に応じてバズーカやミサイルポッドなどの武装を使う。

ジェノアスカスタム
形式番号 RGE-B790C
全高 18.2m
武装 ヒートブレード、120mm25口径ライフル、シールド、ケイオス爆雷

ブリタニアのエースパイロットの1人であるウルフ・エニアクル専用にカスタマイズされた機体。カラーリングは『白い狼』の2つ名で呼ばれる通り白で統一されており、機体性能とパイロットの技量も合わせてガンダムとも互角に戦うことも出来る。刃部分を加熱してプラズマ化することによって敵を溶断することが可能なヒートブレードを主に使っており、ライフルやシールドの内側にあるケイオス爆雷は援護や撤退の時にのみ使用する。

シンジュクゲットーでの戦いが現実ではなかったかのようにルルーシュはアッシュフォード学園で何時もと変わりのない日常を過ごしていた。しかしあの日を境にルルーシュの運命は変わっていくのだった。

次回、第三話『箱庭の日常』
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