スーパーロボット大戦Z 魔王たちの新たに歩む物語 作:有頂天皇帝
エリア11のトウキョウ租界にある学園の1つであるアッシュフォード学園。自由な校風で知られるこの学園は生徒会長であるミレイ・アッシュフォードの突拍子なイベントに振り回されることが多いが生徒たちはそれを楽しんでいた。
そして今日はミレイを筆頭とした生徒会メンバーは生徒会室にて部活動の予算審査の書類を処理するのだった。その最中にルルーシュが居眠りしそうになったのを気づいたミレイが資料を丸めて軽く叩いた。
「こらぁルルーシュ!!貴方寝てたでしょ?」
「だからって頭を叩かないでくださいよ」
「俺を置いていった罰だって」
頭を叩いたミレイに対してルルーシュは文句を言うが、それをリヴァルが茶化しながら指摘する。
「そういえば昨日はどうして生徒会に来なかったの?」
「いや、それは・・・・」
ルルーシュにそう聞いてきたのは生徒会メンバーの1人であるシャーリー・フェネットでルルーシュはそれに対して正直に話すこともできないので口ごもってしまった。
「はいはい、話を脱線しないの。今は部活の予算審査。とっとと済ませないと何処も予算が降りないでしょ?」
ミレイのその言葉に奥の方でパソコンを操作していたニーナ・アインシュタインが反応する。
「そんなことになったら・・・」
「馬術部なんてマジ怒り!また此処に乗り込んで来たりして!」
ミレイはリヴァルのその言葉に思わず顔を引き攣らせた。そしてちょうど窓の外で馬術部が馬に乗って移動していた。
「もうリヴァル!嫌なことを思い出させないでよね!!」
「後片付けが大変だったもんね・・・」
「そんなことがあったんですね・・・」
嫌なことを思い出させたリヴァルに頬を膨らませながら生徒会メンバーのルイス・ハレヴィは文句を言い、それに同意するかのように同じく生徒会メンバーの左慈・クロスロードは苦笑しながら言うのだった。そんな出来事があったことに先日生徒会に入ったリリーナ・ドーリアンは驚くのだった。
「とにかく!時間ないんだから無駄話してないでさっさとやるわよ!!」
「だったらせめてもう一日早く思い出してくださいよ」
ミレイが生徒会メンバーにそう気合いを入れるように言うがシャーリーはもう少し早く気づいてくれたらこんなに焦ることもなかったのにと文句をいう。
「もう一日遅くが正解。諦めがつく」
「いい考えだ。今からでも」
リヴァルがそうシャーリーを茶化すとルルーシュもそれに同意しようとすると、ミレイが両拳を握りながら急に声を張り上げた。
「ガァーーーツ!!」
そのミレイのガッツの掛け声の大きさに驚きルルーシュたちはビクッとした。
「またガッツの魔法ですか?」
「はぁーい。貴方たちは頑張りたくなーる」
「かかりませんよそんなインチキ魔法」
「あははは・・・・・」
リヴァルはいつものミレイのガッツの魔法に苦笑いをし、ミレイのガッツの魔法の対象になったルルーシュはそれを否定し左慈は何も言えずただ苦笑することしか出来なかった。
「会長!私、かかったことにします!」
「私もそうします!」
「うーん!肉体派は素直でよろしい!」
「鍛えてるって言って頂かないと・・・」
シャーリーとルイスがミレイの言葉に素直に従い、ミレイがそれを褒めるとシャーリーは軽くガッツポーズをした。
「そうじゃなくてさ~。立派じゃん」
「「え?」」
ミレイが目を細めながら視線を向けるのはシャーリーとルイスの立派に育っている胸部だった。
「こないだ女子寮のバスルームで2人のを確かめたのよね。シャーリーはトップとアンダーのバランスがよくてルイスはカップのサイズが大きくなってたわよ」
「ほほぉ~」
「/////////」
ミレイが言っていることに先に気づいたリヴァルは感心するように2人を見て左慈は恥ずかしいのか顔を赤くして顔を逸らした。
ミレイの視線の先に気づいた2人は顔を赤くして腕で胸を抑えた。
「な、何言ってるんですか!」
「会長の変態!!」
シャーリーとルイスが赤面しながらミレイに文句を言うと、生徒会は笑いに包まれるのだった。
その後、部活の予算審査の書類を一通り終わらせたルルーシュたちはそれぞれの教室へと戻った。
教室ではシンジュクゲットーの話題で持ちきりになっていた。
話を聞く限りではブリタニア軍による日本人の虐殺ではなく毒ガスによる事件として処理されているようで話題に上がっているのは毒ガスについてのものだけだった。
「(おかしい・・・・何故あのことを流さない)」
ルルーシュは情報を規制することは予想していたが、クロヴィスについての事を何も流さないことが気がかりで授業を受けるふりをしながら色々と推測を立てるも結論が出ることも無いまま放課後になった。
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ルルーシュがアッシュフォード学園にいる頃、ヨコハマゲットーの地下倉庫にて先日のシンジュクゲットーで戦闘した8機のサザーランドと3機のガフラン、そしてゼダスとガンダムAGEー1の修理と調整が行われていた。
長時間の戦闘とランスロットやジェノアスカスタムなどの強敵との戦いによってサザーランドは装甲を所々破壊され、ガフランなどのMSは表向きの損傷はないが弾薬とエネルギーの補給を行っていた。
「龍騎くん。前回の戦闘データをAGEシステムに入力したいからAGEデバイスを貸してくれないかな」
「わかりました」
整備長の柳原源治がガンダムAGEー1のパイロットである東龍騎にそう言うと龍騎はAGEデバイスを手渡した。
このガンダムAGEー1には『AGEシステム』と呼ばれるシステムが搭載されており、ガンダムAGEー1が戦闘を重ね続けることによってその戦闘データを元に『AGEビルダー』で新たに武器や武装、新型機などを開発することが可能である。
そのため戦闘が終了する度にこうしてAGEデバイスから戦闘データをとっていた。
「にしても急な出撃命令とはな。予定なら行動するにしても早くて3ヶ月後とか言っていたのにな」
「仕方がありませんよ。あの人も予想外の事だったから予定が狂うこともありますよ」
源治は龍騎からAGEデバイスを受け取りながらルルーシュに対して苦笑しながら軽い愚痴のようなことを言うと龍騎も苦笑するしか無かった。
元々ルルーシュの予定としてはソレスタルビーイングやコロニーのガンダム、ダンクーガ、Dr.ヘル、イマージュなど様々な存在が活動し始めたので行動を起こすにしても早くて2、3ヶ月後を予定していたためほとんどの機体が今だ調整中あるいはエリア11以外の場所で活動しているなどの理由から用意できた機体が今回出撃した機体だけだったのだ。
「とりあえず機体の整備は俺たちの方でやっておくからお前らパイロットは体を休めて何時でも出撃出来るようにしとけ」
「わかってます」
源治と龍騎はそう言って会話を終わらせると源治は機体の整備に戻り、ヒロトはパイロットたちに用意された個室で休憩しに行った。
「にしても奴さんも中々強力な機体を用意してるみたいだな」
源治はガンダムAGEー1の整備を行いながら前回戦闘したランスロットとジェノアスカスタムの戦闘データで見た内容を思い出すと呟いた。
今までのKMFとは性能が格段に違うランスロットと量産機であるジェノアスの改良機にしてパイロットの腕がエース級といったその2機との戦闘は否が応でもブリタニア・ユニオンに対する警戒が嫌でも上がるものだった。
その上、他の三大国家である人革連やAEUもまた同様であり、他にもイマージュや次元獣などの未知の生物、Dr.ヘルやギシン星人などの世界征服を企む悪党どもなど敵は沢山いる。
無論、それらの敵とも戦えるようにルルーシュは時間をかけて念入りに準備を重ねているがそれでも完璧とは言い切れない。
「ま、俺たちの仕事はパイロットの連中が無事に帰って来るためにも機体を完璧に仕上げてやるだけだがな」
源治はそう言って整備を黙々とやるのであった。
─────その夜、エリア11総督にしてブリタニア・ユニオン第三皇子クロヴィス・ラ・ブリタニアが殺害されたことが報告され、その容疑者として名誉ブリタニア軍人である枢木スザクが連行されたのだった。
かつての友が無実の罪で囚われたことに気づいたルルーシュ。友を助けるためにルルーシュは自らの目的を成し遂げる為に仮面を被り仲間と共に世界に対して反逆の狼煙を上げるのだった。
次回、第4話『革命の反逆者、ゼロ』