スーパーロボット大戦Z 魔王たちの新たに歩む物語 作:有頂天皇帝
後、機体や武装のリクエストなどを募集したいのですがどうやってやればいいでしょうか?
クロヴィス暗殺の容疑で枢木スザクが逮捕されてから翌日。そのニュースはエリア11だけでなく全世界や宇宙のコロニー、火星にまで広まっていた。
今まで総督の暗殺に成功したエリアなど存在していなかったために、ブリタニア・ユニオン本国ではその対応に追われたりまた活気づいた敵対勢力の鎮圧をしたり、レジスタンスや日本解放戦線は枢木スザクを英雄として救出すべきと行動を考えるものたちが現れたり、三大国家と対立している勢力たちは静観するなど世界の歯車はまた少しづつ回転していた。
エリア11のトウキョウ租界の政庁にてクロヴィス総督暗殺の容疑者として連行された枢木スザクの尋問を終えたクロヴィスの代理として現在エリア11の代理執政官のカラレスは先日のニュースを報道したテレビ局のプロデューサーであるディートハルト・リートに枢木スザクの移送を中継を依頼した。
カラレスとしては名誉ブリタニア人である枢木スザクにクロヴィス暗殺の罪を擦り付けることでブリタニア軍において名誉ブリタニア人を不要な物とし、クロヴィスが暗殺されたことに気づかなかった自分たちの評価をこれ以上下げないようにするためにも市民の怒りを枢木スザクに押し付けようと自己保身の一心で行おうとしていた。
そんなことが分かるのかディートハルトは表面上は指示に従う素振りをしているが内心ではカラレスのことをつまらない物としてしか見ていなかった。彼にとって自らの心を踊らせるような事象の出現を映像に撮りたいという一種の危険な願望を持っているためかこのような普通の仕事では満足出来ないでいた。
そして3日後の夜、カラレスを含めたKMFとMSの混成部隊の監視の元で枢木スザクを政庁の裁判所へと連行することが決定された。
一方カラレスが枢木スザクの移送を決定したのと同じ頃、扇たちレジスタンスメンバーとヒイロとデュオのコロニーのガンダムのパイロット、AT乗りの傭兵であるキリコはシンジュクゲットーで指示を出していた人物から連絡が来た。
それは一方的なもので力を貸すことは約束されたが、そう簡単には信用できないと言うとその人物は不可能を可能にして見せることで信頼を勝ち取ると言いそのために枢木スザクを救うと言った。
これにより扇たちはとりあえず何が起こってもいいように警戒をしつつも3日後の夜に向けて行動を起こすのだった。
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「─────よし、これで駒は揃ったな。あとは予定通りに作戦を進めるだけだな」
アッシュフォード学園の地下にある隠し部屋にてレジスタンスに連絡を終えたルルーシュは通信機の電源を切った。
「ル、ルルーシュ・・・本当にやるのかい?今ならまだ引き返せるはずだよ・・・・」
部屋の片隅で右肩に包帯を巻かれていて軽く拘束されているクロヴィスが震えながらもルルーシュを止めるように声をかける。
あの時、ルルーシュはクロヴィスを殺さずクロヴィスの肩を撃ち抜くと司令室にクロヴィスの血を残し、脱出の際に際に第一発見者となる兵を決め、力を使いその血が数十倍の量に見えるようにした。
さらにもう一人兵を見つけ、血を見つけた兵が錯乱してその血を拭き取っていると勘違いし、現場保持のため第一発見兵を昏倒させるよう命を下した。
二人の兵が物的証拠としてクロヴィスが生きていないことを示す。遺体が見つからないのは混乱させるためにルルーシュが生じさせたことだが、まさかクロヴィスの遺体を確認せずに死んだことにされるとはルルーシュの予想よりも早かった。
その後は人の目に入らないように地下通路を移動してアッシュフォード学園の地下の隠し部屋にクロヴィスを監禁した。
「言ったはずですよ兄上。もう俺は後戻り出来ないところまで来ているし後戻りする気などないと」
「しかしルルーシュ、このままブリタニアと戦いつづけるといつかコーネリア姉上やシュナイゼル兄上たち血の繋がりのあるもの達と戦う事に───」
「元より覚悟の上だ」
元々争いを好まないクロヴィスごエリア11総督になったのもルルーシュとナナリー、リリーシャが日本人たちに殺されたと聞いたから彼らの仇を撃とうと日本人に対して厳しい政策を行っていた。しかしルルーシュたちが無事なことを知った今は自分勝手だと分かっていても争いとは無縁の平和な暮らしを送ってもらいたいと願ってしまう。
クロヴィスのその願いを嬉しく思いながらもルルーシュはそれを否定する。このまま何もしないでブリタニアから隠れるように生き続けることは不可能だと理解しているし何より母マリアンヌの死の真相とブリタニア皇帝である父シャルル・ジ・ブリタニアに対しての復讐、そしてナナリーとリリーシャ、ルルーシュ自身が求める優しい世界を実現するためにも戦うしかないのだ。
「ブリタニアと戦うと決めた日から俺は相手が誰であろうと戦うことを覚悟している。例え腹違いの家族だろうと俺の前に立ちはだかならば・・・・」
ルルーシュは決意の籠った目でクロヴィスを睨むとクロヴィスは顔を青ざめて何も言えずにいた。
ルルーシュはそんなクロヴィスから視線を話すと部屋に飾ってある黒い仮面と黒いマントを身に纏いながらそのまま部屋から出ていった。クロヴィスはルルーシュが去っていった扉をただ呆然と見ることしか出来なかった。
─────そして時はあっという間に流れ、枢木スザクの移送の日の夜になった。
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枢木スザクの移送の日の夜。政庁へと続く沿道をカラレス代理執政官を筆頭に遺体の入っていない空の棺が入った車をサザーランドが護衛しながら進んでいた。そして移送車に乗せられた拘束衣を着せられ拷問で傷だらけになったスザクが銃を構えたブリタニア兵士に挟まれながらその後ろを進んでいた。
そして沿道の端にディートハルトによって集められた熱狂的な愛国者を枢木スザクに罵詈雑言を浴びさせ中には小石などを投げる者もいた。
その様子を離れた場所に隠れてそれぞれの機体のコックピットの中でカレンたちは見ていた。
『おい、動かなくていのかよ?』
『まだだ、例の人物から合図が来ていない』
動かないでいることに焦れったさを感じているのか無頼のコックピットの中でそう愚痴る玉城を同じように無頼のコックピットの中にいる扇が止める。
『でも、このまま何もしないでいると枢木スザクが政庁に・・・・』
『だが無策で突っ込んだ所でこちらに被害が出るだけだ』
『俺もキリコと同意見だな。襲撃ぐらいは予想してるだろうしな』
カレンは行動すべきだと意見するが、キリコとデュオは否定する。カラレスのことはナンバーズを徹底的に区別することで知られているが、軍人としてはコネで今の地位になっていることからあまり優秀でないことも知られている。しかし全くの無能という訳では無いので襲撃を予想しその対策はしっかりと取っていると考えるべきである。
そしてカラレスの予定通りに進んでいたのだが、そこに1台の車が迫っているとカラレスに連絡が入った。カラレスはそれを通す許可を出し、その場で全機停止した。予定のない行動に周囲の人間が困惑していると前方から1台の車がゆっくりと近づいてきた。しかもその車は皇族の御料車であることから多くのブリタニア人が眉をしかめた。
そしてその車は棺の手前数十メートルの位置で止まると車の壁を焼き払いながら1人の人物が姿を表した。
「私は───ゼロッ!!」
黒いトゲや金の装飾が施された黒い仮面に黒のマントに黒い衣装を纏っているその姿は多くの人々に怪しさを感じさせるのに十分だった。
そして実際カラレスはゼロをみて小馬鹿にするように鼻をフンっと鳴らすと全てのサザーランドの銃口をゼロに向けさせた。
ゼロは銃口を向けられているというのに全く動じないどころか余裕を感じさせられるものだった。
「ゼロとか言ったか、一体何をしに来た?我々はこれよりクロヴィス殿下を殺害した大罪人である枢木スザクを法定まで連行しなくてはならない。貴様の茶番に付き合っている暇はない」
カラレスがゼロを見下すように言うとゼロは突如笑いだした。カラレスは癪に触ったのか口調を荒らげる。
「何がおかしい!」
「違うな、間違っているぞカラレス代理執政官。クロヴィスを殺したのはこの私だ!」
「何っ!?」
ゼロの予想外の言葉にカラレスを含めその場にいた全員が動揺した。そしてそれを無視してゼロは言葉を続ける。
「枢木スザクを貰い受けたい。コイツと交換でな」
ゼロがそう言いながら指を鳴らすと御料車が爆ぜた。そしてその中にはデコボコと突起やケーブルなどが着いている半球体のカプセルがあった。
それはクロヴィスがシンジュクゲットーにて回収を命じていた毒ガスの入っていると言われているカプセルだった。
「カラレス執政官!アレはっ!?」
「言われずとも分かっている!!」
「(そうだろう、中身を見ていないお前たちにとってこれは毒ガス)」
カラレスの部下であるヴィレッタ・ヌゥがカプセルを見て声を上げるのをカラレスは狼狽しながらも黙らせた。それを見て確信を持てたのかゼロ──ルルーシュは仮面の下で笑みを浮かべる。
クロヴィスからカプセルの中身のことは側近であるバトレーと研究員を除けば親衛隊しか知らないことを聞いていた。故に脅しの材料としてこれ以上のものはないとルルーシュは確信していた。
これによりカラレスたちは市民たちに悟られることなく市民たちを人質に取られたと考えさせることに成功した。
「さて、どうするかなカラレス代理執政官殿?」
「ぬぅぅぅぅぅぅっ!!」
ゼロが返答を求めるのに対してカラレスは顔を蒼白させながら拳を握るしか出来なかった。テロリストの要求を飲むなどブリタニア軍としてはありえない考えだが、要求を飲まないことで毒ガスが散布されれば市民に多くの被害が出る上にカラレスは責任を負わされて今の地位を剥奪されるのは目に見えている。つまりどちらを選んでもカラレスは詰んでいるとしか言えないのだ。
「いいのか?公表するぞ、例の情報を」
突然の発言に周囲はまたざわめく。憶測が飛び交い、カラレス自身もまた自らが後暗いことをしているためか心当たりがあるのか狼狽していた。
「公表されたくなければ、『私を見逃せ!そっちの男もだ!』」
仮面の左目部分が1部スライドしてルルーシュの左眼が露出するとルルーシュは力を発動し、赤い告死鳥が羽ばたきカラレスの脳裏を犯した。
それによってカラレスは先程まで蒼白だった顔から無表情になり、ルルーシュの傀儡と化した。
「いいだろう、その男をくれてやる」
「カラレス執政官!?一体何を!」
「くれてやると言ったのだ!とっととその男を渡せ!!」
カラレスの突然の変貌にヴィレッタが進言するも、カラレスはそれを取り合おうとせず枢木スザクを解放させるように指示を出す。枢木スザクを挟んでいる兵士はその指示に戸惑うも上官であるカラレスの命令に逆らうことも出来ず指示通り枢木スザクの身柄を解放した。
その行動に対してあたりからそれを諌める声が当然上がるがカラレスはそれを無視して枢木スザクをゼロに渡す。
「これで目的は達成した。これ以上ここにいる理由はないな」
ゼロはそう言うと隠していたスイッチを取りだしそれを押す。
すると御料車に搭載されたカプセルから勢いよく白いガスが噴出され、辺りを覆った。
そして辺りにガスが充満し始めたことで沿道にいた人々はパニックに陥って我先にとその場から逃げていた。
「しまった!奴らこの隙にっ」
噴出されたガスに紛れてゼロと枢木スザクが道路から飛び降りる姿を見つけたヴィレッタはそのまま逃がさないために撃ち殺そうとサザーランドのアサルトライフルの銃口を向けようとしたが、狙撃によってアサルトライフルごと腕が破壊された。
「なっ!?」
ヴィレッタは突然の上からの攻撃に何が起こったのか理解出来ずに呆然するが、続いて脚部の関節部分が破壊され無様に転倒した。そしてそれはヴィレッタのサザーランドだけではなくカラレスを含めた護衛のサザーランドの全ての脚部の関節部分が破壊されて倒れ伏していた。
「これはいったい・・・・」
ヴィレッタは何が起こったのか理解出来なかったが、倒れたサザーランドのコックピットの中から攻撃地点を探すもレーダーになんの反応もないことから遠距離からの狙撃であることは間違いない。しかも敵の狙撃は流れ弾が他の建物に命中しないようにしていることから今ヴィレッタたちのいるストリートよりも高い位置から行われていることが分かる。
その情報に加えて、攻撃を受けた位置や方向、射線軸を導き出して地図に照らしあわせ、敵の狙撃ポイントを特定した。
そしてその位置はとんでもない所だった。
「まさか、あのビルから狙撃したと言うのか・・・?」
ヴィレッタが目を向けるのは、未だ建造中のバベルタワーという高層ビルだった。
建設中とはいえその高さは優に三百メートルを超える超巨大建造物。しかしヴィレッタが驚愕しているのはバベルタワーからこの攻撃を受けているこのストリートまでの距離である。
「(ありえない・・・・ここからあそこまでどれだけの距離があると思ってる!?)」
ブリタニアにも狙撃を得意とするものはいるが、優れたものでもKMFやMSに乗ってても二、三キロの的を狙うのが限界であり、バベルタワーから十数キロ以上離れているこの場所にいるサザーランド前期の脚部の関節を正確に狙い撃つなど聞いたことがない。
ヴィレッタは見えない狙撃手の恐ろしさに身震いした。
「敵KMFの制圧完了」
その狙撃を行っていた金髪の少女───モニカ・クルシェフスキーは照準内に動いているKMFがいなくなったことを確認すると、スナイパーライフルを構えているグロースターのコックピットの中で小さくため息を吐くとその場から移動した。
ルルーシュの作戦通りに進んだことでこちら側に被害が出ることなく目的を達成しルルーシュもまた待機していたガフランによって既にもうこの場から離れている。
政庁からゼロを追うための部隊としてウルフ率いるジェノアス部隊が出撃したが協力者である扇グループ達と戦闘になり、足止めをくらったウルフたちはゼロを追いかけることも出来ずゼロが完全に逃げ切ったことを確認した扇グループもまた早々に戦線を離脱した。
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枢木スザクの奪還に成功しブリタニアからの追っ手を振り切ったゼロはシンジュクゲットーの廃墟に辿り着き、協力者である扇グループの面々に会って感謝の言葉を伝えてからその場を移動して別の場所で待っている枢木スザクと向かいあった。
「随分と手酷くやられたようだな、枢木スザク。犯人に仕立て上げられたことで奴らのやり口はわかっただろう」
ゼロは拘束を解かれたスザクを見ながらそう言った。身体のあちこちに痣や切り傷があることか拷問紛いの尋問をされたことが予想できる。そんなゼロをスザクは睨むように見ていた。
「・・・・・・」
「ブリタニアは腐っている。君が世界を変えたいなら私の仲間になれ」
「君が・・・・君が本当にクロヴィス殿下を殺したのか?」
ゼロがスザクを仲間に勧誘するが、スザクはクロヴィス暗殺の真実を求めるようにゼロにそう聞いた。
「これは戦争だ。敵将を討ち取るのに理由がいるか?」
「毒ガスの存在を仄めかしたのは、民間人を人質にとって・・・・」
「私が毒ガスを持っていないのを知っているか・・・。交渉事にブラフは付き物。結果的には誰も死んでいない」
「結果・・・?そうか、そういう考えで・・・」
「私の所に来い。ブリタニアはお前の仕える価値のない国だ」
スザクはゼロの答えに何か思うのか小さく笑うが、ゼロはそれに気付かずにスザクを勧誘する。しかしスザクは
「そうかもしれない・・・でも、だから僕は価値のある国に変えるんだ。ブリタニアの中から」
「変える?」
「間違った方法で手に入れた結果に価値はないと思うから」
スザクはゼロの勧誘を断り自分なりの考えを伝えるとその場から去ろうと歩み始めた。
「待て!何処へ行く!?」
「政庁へ行くんだ。あと一時間で軍事法廷が始まる」
「馬鹿か、お前は!あの法廷はお前を犯人にするために仕組まれている!検察官も、判事も、弁護士も!」
「それでも、それがルールだ。僕が行かないとイレブンや名誉ブリタニア人に対して弾圧が始まる」
「だが、お前は死ぬ!」
ゼロはスザクを法廷に行かせないよう先程までの冷静さを捨てて感情的になって説得をするが、スザクの意思は固くその意思は変わらなかった。
「・・・構わない」
「馬鹿だ、お前は!」
「昔、友達にもよく言われたよ。この馬鹿・・・・って・・・・」
「・・・・・・・・」
スザクはゼロのその悪態を聞いて寧ろ懐かしく感じたのかクスリと笑って答えた。ゼロはその言葉にハッとしてスザクの顔を見るも何も言えなかった。
「本来なら君を逮捕するべきなのだろうけど・・・今では返り討ちだろうからね。法廷に出る為にもここで殺されるわけにもいかない。だけどこれだけは言わせてもらうよ──助けてくれて、ありがとう」
スザクはそれだけを言うと、背を向けて政庁にある法廷へと足を向ける。
ゼロ──ルルーシュはその背が背景に消えるまでただ見ることしか出来ず、悔しそうに拳を握るしか無かった。
「(・・・この・・・馬鹿が・・・!)」
その後、ルルーシュはゼロとして扇グループ、コロニーのガンダムパイロットのヒイロとデュオ、AT乗りの傭兵であるキリコと会話をし、扇グループの面々を傘下に入れ、ヒイロ達とは協力者としての関係を築くのだった。
そして、そんな彼らの様子を見ている存在がいるのをこの時、誰も気づいてはいないのだった。
次回の話はゲーム通りならば『皇女と魔女』を元にした話なんですが、このままのペースだと中々進まないので幾つか軽く話すだけになってもいいでしょうか?こうした方がいいとかの意見があったら感想欄で書いてもらえると嬉しいです。
後、最近ガンダムビルドダイバーズリライズにハマっててこの作品にも主人公の使っている機体であるコアガンダムとプラネッツシステムを入れたいと思うのですが、ありでしょうか?