スーパーロボット大戦Z 魔王たちの新たに歩む物語   作:有頂天皇帝

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更新遅れました。中々思った展開を書けなくて何度も書き直していたら遅れてしまいました。今後も遅いかもしれませんが頑張って更新は続けます。


第6話 我らの名は、黒の騎士団

仮面のテロリスト───ゼロが現れてから一月が経過しその間にも世界の情勢は進んでいた。

三大国家は敵対勢力であるソレスタルビーイングやコロニーのガンダムなどに対抗するために着々と水面下で新兵器の開発や既存の機体の改良などを行っていた。

 

更には世界征服を目論むDr.ヘル率いる機械獣、全宇宙の征服を企んでいるギシン帝国のズール、ゲッター線に引かれる宇宙怪獣インベーダー、謎の生命体であるイマージュや界震によって現れるヘテロダインそして多次元を超えて現れたバジュラや次元獣などが暴れていた。

 

世界の敵としてテロリスト認定されているソレスタルビーイングの協力者として紛争地に現れては弱い方に味方をしていたダンクーガノヴァ

 

インベーダーの脅威を理解しない国連平和理事委員会に怒りを隠せない早乙女博士が世界を一度破壊するためにソレスタルビーイングの協力者として派遣されたゲッターチームのゲッター線を動力にしたロボットであるゲッター1。

 

次元震によってこの世界にやって来たフロンティア船団のS.M.Sに所属するマクロス・クォーターとバルキリーと呼ばれる可変型ロボット兵器に乗るスカル小隊。

 

そしてアクシオン財団の対次元獣用機動兵器「DMバスター」の試作1号機ブラスタのテストパイロットであるクロウはあらゆる戦闘データを手に入れるためにソレスタルビーイングに協力するなど戦力が増していた。

 

エリア11の隣にあるもう1つの日本ではジャパニウム鉱石から生成された超合金Zを素材に兜十蔵博士によって造られたマジンガーZ

ギシン星人である科学長官イデアによって造られたゴッドマーズ

 

竹尾ゼネラルカンパニーの所有するトライダーG7と株式会社21世紀警備保障が所有するヘテロダインに対抗するためのダイ・ガード。そして次元震によって明らかになった暗黒大陸で発見されたガンメンと呼ばれる機動兵器の一つであるグレンとラガンによるDr.ヘルやズール皇帝、ヘテロダインなどの対策としてスーパーロボットチームが結成されていた。

 

そしてエリア11にはルルーシュことゼロの配下となったカレンたち扇グループの面々はキョウトから日本純正KMF紅蓮とグラスゴーの改良機である無頼を送られた。協力者であるヒイロのウイングガンダム、デュオのガンダムデスサイズ、キリコのスコープドック。

 

そして以前からルルーシュが所有していたガンダムAGEー1、ガフラン、ゼダスの他未だ明かされていない兵器を所有していた。

 

このように世界の至る所で争いが起こっているというのに戦争に関わったことの無い多くの一般人たちはそのことを理解せず今ある平和が永遠に続くものだと疑わず過ごしている。しかし、彼らは何時か知ることになる。その平和が数多の犠牲の上で成り立っている薄氷の存在であることに

 

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ゼロの名はソレスタルビーイングなどの存在のように世界中で広まったが、その中で特に知れ渡ったのはエリア11のようなブリタニアの植民地やそのブリタニアである。

 

枢木スザク奪還後もシンジュクゲットーを再び壊滅させようとしたブリタニア軍と治安警察との戦闘、エリア11のアクシオン財団の研究所にてソレスタルビーイングたちと共闘して次元獣との戦闘などの大きな戦いの他、リフレインの撲滅や日本人を虐げる貴族の粛清など様々なことをゼロたちは成し遂げた。

 

それによって日本人だけではなくブリタニア人の中でもゼロをただのテロリストでは無いと考えるようになった。

特にクロヴィスの代わりにエリア11総督になった第二皇女コーネリア・リ・ブリタニアとその側近であるアンドレアス・ダールトン将軍とコーネリアの騎士であるギルバート・G・P・ギルフォードはゼロという存在を危険視していた。

 

実際にゼロと戦闘を行った訳では無いが、部下たちからの報告や戦闘データの映像などを見て今まで戦ったそこらのテロリストとは異なる異質の存在であることを理解させられる。

ゼロの高度な戦略、コロニーの2機のガンダム、未知の技術で造られたMSなどその驚異は計り知れないでいた。だというのに本国の貴族や皇族たちはそれを重く受け止めず楽観視しているものばかりだった。

 

そしてゼロたちが活躍しているのに対して焦るのはブリタニアだけではなく、そのブリタニアの反抗勢力である日本解放戦線もまたゼロたちが活躍している現状に焦りを抱いて一部の人間が無謀な行動を起こすのだった。

その行動を切っ掛けに世界はまた動き出すのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

エリア11の河口湖のコンベンションセンターホテルにて国際会議に併せてパーティーが行われる筈だったのだが、そのホテルを日本解放戦線の草壁中佐と国際テロリスト組織──世界解放戦線、通称『WLF』がホテルジャックしたことによって会議に参加していた生産国の主要人物たちや観光客人々が人質としてホテルの近くにあるフジ基地に囚われてしまった。

草壁はコーネリアに対して人質を解放する条件として政治犯の釈放を要求している。

 

テロリストの要求を飲むなどブリタニアの国是として許されることでないことから普段のコーネリアならばこれを一蹴して人質ごとテロリストの殲滅を図るのだが、基地の周辺にはグラスゴーやヘリオン、ティエレン、リアルド、アクシオ、ジェノサイドロンが配備されていた。更に人質の中にコーネリアの妹でありエリア11副総督のユーフェミア・リ・ブリタニアがいるために下手に行動を起こせないでいた。

 

時間だけが過ぎていき、とうとう痺れを切らしたのか草壁はコーネリアに要求を飲まないのならば、人質を30分ごとに1人ずつ殺すことを宣言しその証明として人質の1人が銃殺された。

 

打つ手が無くなったコーネリアたちの元に部下からゼロから通信が入ったとの報告を受けた。こんな時に何故現れたのかと疑問を抱きながらも無視することも出来ないためコーネリアはゼロの話しを聞くために通信を繋げることにした。

 

『お久しぶりですねコーネリア総督。サイタマではお世話になりました』

 

「くだらぬ前置きなどいい。ゼロ、今は貴様のような道化に付き合っている暇など────」

 

『交渉事は上手くいっているのかな、コーネリア?副総督であるユーフェミアの為にもさぞや慎重な対応が必要となっているのだろう』

 

「(っ!?コイツ、何故ユフィの事を知っている!?)」

 

ゼロの言葉を聞いて表情には出さないが内心驚愕するコーネリア。ユーフェミアがホテルの会議に参加したことを知っているのはコーネリアの信頼出来る直属の部下の一部とユーフェミアの護衛に選ばれた者たちだけの情報をゼロが持っていることに警戒を高めた。

 

『何時もの貴方ならば人質を取られたとしてもテロリストの殲滅を優先している。しかし今の貴方は慎重に行動し未だ軍を動かしていない。その事からホテルの人質の中に貴方にとって大切な存在───ユーフェミア皇女殿下がいることが予想される。違うかな?』

 

どうやらゼロはこちらが想像している以上にブリタニアの事情に詳しいようだ。確かにコーネリアにとってユーフェミアは守るべき大切な存在であるために迂闊な行動を起こせなかった。しかし、それをテロリストと侮っていたゼロに知られていることが忌々しくコーネリアは顔を歪ませる。

そんなコーネリアを無視してゼロは話しを続ける。

 

『私ならユーフェミアを含めた全ての人質を救うことができる』

 

「何を言っている、ゼロ」

 

コーネリアはゼロの言った言葉の意味を確認するために今一度尋ねる。ゼロは自信と威厳に満ちた声で再び答えた。

 

『救ってみせよう、私が!』

 

ゼロとコーネリアはしばらくの間、通信モニター越しに睨み合っていたがコーネリアがゼロに賭けた、というよりもゼロが行動を起こすことによってこちらが人質を起こすための行動を起こしやすくなると考え、フジ基地へと向かうのを黙って見ていた。

 

「(やはり予想していた通り姉上が動けなかったのは人質の中にユーフェミアがいたからか)」

 

通信を終え、フジ基地に向けて移動しているギアスで奪ったテレビ局の報道車の上に乗っているルルーシュはゼロの仮面の下で笑みを浮かべていた。

 

流された映像の中に生徒会メンバーがいた時は動揺したが、日本解放戦線に対して何も動かないコーネリアに疑問を感じたルルーシュはその事から人質の中にユーフェミアがいると判断し作戦を考えた。そしてその作戦の1つとしてルルーシュがゼロとして草壁に直接会おうとしていた。

 

「(草壁としてもクロヴィスを殺したゼロという存在を無視することは出来ない。そして奴らがゼロに目を向けるからこそ他の奴らも動きやすくなる)」

 

ルルーシュはフジ基地の方に目を向けながらこの先の出来事を考えると思わず邪悪な笑みを浮かべていた。

 

「(予定とは異なったが問題ない。精々俺の目的のための道化として踊ってもらおうか草壁中佐)」

 

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ルルーシュがゼロとしてフジ基地の中にいる草壁の元へと向かっている頃、フジ基地から離れた場所の森にてガフランやゼダス、ガンダムAGEー1、グロースターなどが待機状態で隠れていた。別の場所ではソレスタルビーイングやS.M.S、マジンガーZたちスーパーロボットたちなどが同じように待機していた。

 

彼らが何故フジ基地周辺にいるのかと言うと、元々は国連の平和理事委員会に協力することになったためにドラゴンズハイヴというダンクーガノヴァの本拠地に集められた時、日本解放戦線がWLFと手を組み人質を取ってフジ基地に縦籠っている事を知った彼らは人質を助けるために行動しようとしたのだが、謎の人物であるボートマンを経由してゼロから人質救出のための作戦を聞いた彼らはその作戦を行うためにゼロの合図が来るまで待機していた。

 

カレンたち扇グループメンバーとキリコはゼロの指示の元により人質救出のためにそれぞれの機体に乗って隠し通路を通っていた。またそれとは別働隊としてゼロ直属の部下が数名先行して侵入していた。

 

そしてそのフジ基地内部では現在、人質を閉じ込めている部屋に続く道を銃を装備している日本解放戦線の2人の兵士が次の犠牲となるべき人質を連れていくために人質のいる部屋へと向かっていた。

 

「草壁中佐があのゼロとかいう奴と話しをするらしいがどうなると思うよ」

 

「さぁな。だが奴がもし我らの下につけば日本解放戦線の戦力は確実に上がる。精々WLF同様ブリタニアの豚どもを倒すのに役立ってもらおうじゃないか」

 

「ハハっ、違いない」

 

彼らはゼロが会いに来たのも草壁を通して日本解放戦線と協力関係になりに来たとかそういった類のものだと考えていた。当然だろうゼロはクロヴィスを暗殺したことで色々な意味で注目の存在と言ってもいいが今までこのエリア11で7年間も反抗を続けていた日本解放戦線のメンバーにとってゼロは突然現れた上に正体も明かさない謎の人物でしかなく敵か味方かも分からないのだから仕方がないだろう。

 

「ま、どうせ奴のことは中佐が対応するんだ。俺たちは俺たちの仕事をやるだけだ」

 

「・・・・・・・・・」

 

「?おい、なんか言ったら───」

 

隣にいた奴からの返事が返ってこないことに疑問に思った男が確認するように隣を見ようとした瞬間、男の首が落ちた。男が最後に見た景色は首から上がなくなっている同僚の姿だった。

 

「・・・・・・・」

 

その頭が無くなった2つの死体を黒髪の少女が血の滴る刀を片手にそれを冷めきった目で見ていた。

 

「アカメ殿」

 

「セバスか、人質の方は?」

 

「ゼロの合図があればすぐにでも救出可能です。既にこの基地内部にいる日本解放戦線とWLFの兵士たちの始末が完了しているから安全に人質を移動させることが出来ます」

 

黒髪の少女───アカメは後ろの方で待機していた初老の男性───セバスから人質救出の目処が立ったことを聞くと刀に付いていた血を払うと鞘に戻してその場を去ろうとしていた。

 

「どちらへ向かわれるつもりですか?」

 

「ゼロの元だ。私の任務は終了しているのだから別にゼロの護衛に行っても構わないだろう?」

 

「勿論構いません。後のことは私たちがやっておきますのでアカメ殿は念の為ゼロの護衛に向かってください」

 

セバスの言葉にアカメはコクリと頷くとゼロの元へと走っていった。セバスはその姿を見送るとアカメによって死体と化した2人の日本解放戦線の兵士の処理を始めた。

 

 

そしてフジ基地の司令室にてゼロは草壁とその部下数名と向き合っていた。丸腰のゼロに対して帯刀している草壁と銃を構えゼロの周囲を囲んでいる日本解放戦線の兵士たちがいるというのに動揺の欠片すら見せないゼロに草壁たちは一種の不気味さを感じていた。

 

「・・・よく来た、ゼロ。私が日本解放戦線の指揮官の草壁中佐だ」

 

「ゼロだ。まずは私を受け入れてくれたことに感謝する」

 

「キョウトの支援を取り付けた新参者に興味があったからな。それに貴様のこれまでの戦功は侮り難いものがある」

 

草壁はゼロへの警戒をしながら適当に話しを続ける。

 

「お褒めいただき、光栄だ。だが、あなた方のやり方は私の目指す道とは随分異なるようだ」

 

「WLFと手を組んだ事か?奴らは利用しているに過ぎん。連中の戦力は魅力的だからな。上手く使えば、力となる」

 

「テロリストは単なる駒か・・・・」

 

ゼロは草壁の言葉に内心失望しながらも話しの続きを聞く。

 

「ここにいるのは日本解放戦線の人間だけだ。腹を割った話をしたい」

 

「では、聞こう。私と手を組むつもりは無いか?」

 

「ならば、素顔を見せてもらおう、ゼロ。・・・無礼であろう!」

 

ゼロは一応形だけとはいえ草壁にそう提案を持ちかけるが、草壁にしてみれば仮面を被った怪しい男を信用することなどできないため話をするならば仮面を取った素顔でと言ってきた。

 

「わかった・・・。しかし、その前に聞かせて欲しい。お前は、この行動の果てに何を求めている?」

 

「知れたことを。日本人がまだ死んでいない事を内外に知らしめるのだ」

 

ゼロ────ルルーシュは草壁のその答えに失望しか感じなかった。周りを見れば、他の兵士達もそれに同調する眼差ししかしておらず、全員が草壁と同じ志のようだ。

 

「……唯の精神論か、古いな」

 

「なにぃっ!?」

 

先を見据えず、今を満足するための無謀な決起。

このような行動を起こしたとしても、絶望しきった日本人はなにも感じることは無いだろう。寧ろ更なる抑制をブリタニアから強いることになり、より苦しい立場に貶められる可能性もある。

民衆の事を顧みず、自らの正義のためには犠牲も当然と考える自己中心的な狂信者。

 

「貴様達では日本を救えない」

 

他者を顧みない者は必要ない。ルルーシュは彼らを切り捨てることを選択した。

 

「ゼロ!もはや問答無用!!」

 

ゼロの言葉に激情した草壁がソファから立ち上がると帯刀していた日本刀の刀身を抜き、ゼロに斬りかかろうとした。しかしその刃がゼロに届くよりも先にゼロはギアスの力を解放した。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

その後の展開はあっという間だった。草壁たちをギアスの力で自害させるとその場を後にしようとしたゼロだったが、そこに運悪くユーフェミアを連れてきた日本解放戦線の兵士が部屋に入ってきた。草壁たちの死体を見た兵士がゼロに銃を向けようとした瞬間、アカメによって首を切り落とされた。目の前で人が殺されたことにショックを受けたユーフェミアはそのショックで気絶してしまったがそのまま他の人質たちと同じように解放した。

 

頭である草壁を失ったことでマトモに統率が取れなくなった日本解放戦線の兵士とWLFの面々は突然の事態に対応しきれないでいた。その隙をつくようにしてゼロの配下であるガンダムAGEー1、ゼダス、サザーランドを筆頭にした部隊とキョウトから与えられた日本製KMF『紅蓮弍式』に乗るカレンを中心とした扇グループの面々とキリコ、そして今回の作戦の協力者であるソレスタルビーイングとその協力者たち、S.M.S、日本のスーパーロボット部隊によって制圧することが成功した。

 

そして半壊した機体が転がっているフジ基地の中心にいるゼロにライトが灯り、その姿を報道車を通して世界に向けて映像が流されていた。

 

『(さぁステージの準備はできた。ここからは俺の否、俺たちの組織のお披露目だ)』

 

 

『人々よ、我らの姿をその目に焼きつけ、我らの名を脳裏に刻むがいい! 我らの名は――黒の騎士団!!』

 

 

ゼロの後ろには黒いユニフォームと、顔の上半分を覆う黒いバイザーを身につけた数人の男女達。さらにゼロに仕える騎士のように片膝をついているガンダムAGEー1、ゼダス、ガフラン、サザーランドが周囲に待機していた。

 

尚もゼロの言葉は続く。

 

 

『我ら黒の騎士団は、武器を持たぬ全ての人々の味方である。それが例えブリタニア人だろうと、日本人だろうと!!』

 

 

そう、俺達が戦うのは守るべき弱者のため。しかしそれは断じて正義の行いではない。

 

 

『日本解放戦線は卑劣にもブリタニアの民間人を人質に取り、無惨に殺害した・・・・無意味な行為だ。故に我々が制裁を加えた』

 

 

一方的な断罪は悪である。例えそれが公の目から見ても賞賛される行為だとしても。

 

 

『私は戦いを否定しない。しかし強者が弱者を一方的に虐げる事は断じて許すことはできない!!』

 

 

力が無い者はどうすればいい?黙って耐える?口を塞いで耳を噤む?それは断じて『正しいこと』ではない。

 

 

『我々は強者が弱者を虐げるとき、再び現れるだろう』

 

 

ならば我々は民衆の代弁者となろう。力無き者の希望となり時に力となる、そんな存在に。

だがこれだけは覚えておくがいい。これは搾取する側だけではない。搾取される側にも向けた言葉だ。

 

 

『撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ!』

 

 

この言葉は世界に向けての言葉であると同時に俺自身の覚悟を決めた言葉だ。

 

 

『力無き者よ、我らを求めよ!』

 

 

その言葉を聞いて日本人やコロニーの住人などの搾取される弱者たちの心と瞳に光が灯り、一部の知識人やマスコミは興奮を覚え、この映像を見ている遠い地にいるトレーズ・クシュリナーダなど一部の権力者たち、そして今回の協力者であるソレスタルビーイング等の面々は興味深そうにゼロの言葉を聞いていた。

 

 

『力在る者よ、我らを恐れよ!』

 

 

その言葉にAEU、人革連、ブリタニアユニオンなどの三大国家などの軍の上層部や貴族、皇族などの間で嫌悪が広がり、この場にいる力持つスザクは厳しい表情でゼロを見つめていた。 

 

 

『そして今一度その目に焼きつけよ!我らは力無き者の剣、黒の騎士団である!!』

 

 

この日、ゼロ───ルルーシュはその力を本格的に世界に見せつけるのだった。

 

本来の物語とは異なる道筋を辿るこの物語がどのようになるかはそれを知るものは誰もいないのだった。




ゼロ──ルルーシュが率いる軍『黒の騎士団』は確実に世界にその名を轟かせていた。世界の歯車が動き出すようにして世界の権力者たちや世界の敵もまた動き始める。そしてルルーシュは自分と大切なものたちの何気ない日常を守るために本格的な行動を起こすことを決意した。それによって世界はどのように動くのかは、この時はまだ誰も知らないのだった。

次回、第七話『動き出す世界』

現在活動報告にて機体や武装の募集を行っています。もし良かったら意見を頂けたら嬉しいです。
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