自粛が出てから外にはほとんど出てません。早くゲーセンで遊びたい・・・ウッキー!今年は申年ぃぃぃぃ!
新作です!ご覧あれ!
―――IS学園 1年1組―――
「・・・疲れた」
場所は、IS学園。俺はいや、俺たちは転校の為に来ていた。と言っても入学式より少しあとに転入してきたからギリギリ新入生だろうか。
俺の名前は・・・なんだ。レーゲン・ファリド。この世界を裏から支配している、ギャラルホルンと言う組織の一角、ファリド家の跡継ぎである。
俺より前にと人がいたらしいがそれは知らん。
「よう。大丈夫か?レーゲン」
そこに青髪の俺より遥かにチャラい男がやってくる。腕には青い腕輪のようなモノが嵌められていた。
そして少しねじ曲がったような髪型と、胸にある七星の勲章が彼の強さを示していた。
彼の名前はアストレア・ボードウィン、同じくギャラルホルンの一角、ボードウィン家の跡継ぎである。彼の親父の勧めでもあった。
ISを扱う人材を育成するための学園、ISとは、主に女性が使えるものだと聞いていたが、俺たちと、そしてもう1人は何故か、ISを動かせてしまった。そうした経緯と、各名家の意向で俺たちはこの学園に来ていた。
「全く。親父も頭が硬いものだ。俺たちはもう大人だと言うのに」
「ふっ。専用機持ちが、よく言う」
「お前もあるだろ?量産機とは違うやつがな」
「生憎だがシュヴァルべ・グレイズは私用には調整されてないんだよ専用機とは言えないな」
「なーんだ。俺が羨ましいのか?」
それはそうとも。ボードウィン家秘蔵の品とも言えるもの、しかも伝説の厄災戦を終わらせたガンダムフレームときたものだ。それのIS化、及び運用実験をこの学校でとはな。まったく、おじい様方も頭が硬いものだ。
「それにここにいられるのはエリオン公のおかげでもあるんだからな、感謝しないとな」
ギャラルホルンの指導者にして、総括者でもあるラスタル・エリオンの手引きで俺たちの編入は確実のものとなった。ここまで決められたらもう何も言えない。
それに、これはこのアストレアのお父様である、現当主、ガエリオ・ボードウィン様の意向でもあった。
「まったく。お姉様もどうして乗ってくれたのか」
「おかげでこのザマだ。まぁ・・・収穫はあったがな」
他のISのデータ収集も俺たちの目的であった。ギャラルホルンのためではなく。俺たちが学園の最強となるべく必要だと思ったからだ。
「・・・っと。授業だぜ?戻らないのか?」
「そうだな。戻ろうか」
―――1年1組 教室―――
「・・・ふぅ」
授業後、俺たちは廊下をほっつき歩いていた。次の授業は実技だからだ。俺たちは着替えを終え、グラウンドという名の場所まで歩いて移動していた。
この学園は意外と広く、それこそ移動がまぁだるい。
廊下を2人で歩く度に女子共がこそこそと声を揃えて話している。まったく・・・困ったものだ。
「まったく、程度の低い者しかいないな」
「ふっ。言わせておけばいいさ」
「ちょっと待ってくれ!」
そう言って俺たちとは違う、反対側から走ってきたのは黒髪の少年。名前は・・・織斑一夏と言ったか。俺たちと同じ・・・世界で有数の男のIS使い・・・。
一夏は俺たちの前で止まると腰を少し落として呼吸を整える。荒さ具合からどれだけ走ってきたのかわかる。
「何の用だ?」
「丁度いいと思ってさ。一緒に行こうと思って、俺は織斑一夏だ」
「別に構わんよ。俺は、アストレア・ボードウィン」
「レーゲン・ファリドだ」
俺が言う前にアストレアが入って答える。まったく・・・余計なお世話だぞ。しかしアストレアは「まぁいいだろ。これぐらい丁度いいものだ」と耳打ちして答えてくれる。言われてみれば、奴ぐらいしかまともな奴はいないし、それにこの男も専用機持ちと聞いている。むしろ世界で有数の男のIS使いに専用機を持たせない方がおかしい。
そう言うと、俺たちは3人揃って移動し始める。
「そう言えば2人も同じか?偶然動かしちゃった感じか?」
「いや、俺たちは親父たちの意向によるものだよ。まったく、この学園に来ても意味などないと言うのに」
「ってことは結構動かしてる感じか?」
「それなりにな。それにお前と金髪女のやりとりを見てて楽しかったぞ?」
それは先程、一夏とイギリスの候補生、セシリア・オルコットとの会話だった。クラス代表を決めるだけのはずが、何故か喧嘩まで発展して最後には決着を付けようなどと。まったく困った話だ。
俺たちは自分で事態したものの、この男はあろうことか小学生並の挑発に乗ってしまったのだ。俺達もフォローのしようがない。
「まったく、あの程度の挑発に乗るとはな」
「面目ない」
「ふっ。だからお前は子供なのだ」
「ぐっ・・・何も言い返せねぇ・・・」
そう言って歩いていると、一夏の後ろから走ってくる影が見えてくる。黒髪ロングの女だ。
名前は篠ノ之箒だったか。まぁ覚えてないものは仕方ない。
「どうしたんだ?そんなに急いで」
「一夏!授業後も残っておけ!私と千冬さんが訓練に着く!」
「えぇ!?勘弁してくれよ・・・」
「・・・頑張れよ。少年」
俺たちは会話に花を咲かせながら、着替えを行うために俺たち男子更衣室へと使っていた。
―――IS 学園 専用寮―――
「まったく。とんでもない事に巻き込まれたな」
IS学園には寮があり、2人1組で部屋を使うこととなっていた。俺たちは運良く男2人部屋になっているものの、一夏だけは何の因果か、女と同じ部屋らしい、まったく・・・困ったものだ。
俺たちは部屋に入るなり上着を脱ぎハンガーへと掛ける。
「先にシャワー浴びるぞ」
「構わんぞ?どうぞ」
「それよりも、この部屋は意外と過ごしやすいな」
部屋自体は意外と過ごしやすいようになっており、シャワーも、少しの作業なら出来る机椅子も完備されていた。
入り口辺りが狭いことを除けば、ほとんど完璧と言わざるを得ないものだった。
俺はアストレアがシャワー室に行くのを見た後、ゆっくり布団に腰掛ける。PCを開き、さっさと調べたいことだけを調べる。
代表候補生が入学からいたのは予想外だった。結果的にもう少し後から来るものだと思っていたが。
それに一夏と金髪女との戦い。データを取るのには十分過ぎるが、この学園にギャラルホルンの技術部を忍び込ませるのは少々厳しすぎると判断した。学園の警備は結構なものであり、今度行われる代表戦までは無理だろう。代表戦になれば、嫌でもギャラルホルンのお偉いさん達や国の偉いヤツらが来るだろう。その時でも遅くはないが・・・データは早いに越したことはない。
しかし・・・まったく困ったものだ。こうも簡単に事が進むと、一夏が裏で何かを考えていると言っても過言では無い。ギャラルホルンも、俺たちも知らない何かが動いているのかも・・・。
「・・・うわぁぁぁぁぉぁっ!?」
隣の部屋か。悲鳴にも似た声が聞こえ始める。
その直後、激しく物に当たる音も聞こえ始める。何かが、大事な何かが壊れるような。
まったく、隣の部屋の住人は仲が悪いのだろうか、だが物に当たるというのはストレス解消にはあまり効果はない、むしろ溜まっていくだけだ。それをなぜ分からないのか。
「何かあったのか?」
激しく物に当たる音を聞いたのか、アストレアもシャワーを浴びた後のシャツ姿で帰ってくる。青髪はいつもの跳ねた感じではなく、流れた感じになっている。
「あぁ、向こうの住人がな」
「文句でも言いに行くか?」
「だな」
俺たちは扉を開け、音のした部屋がある方を見ると、そこには完全に恐怖にひれ伏した一夏が腰を抜かして座り込んでいた。
冷静に扉だけを見ると、そこには無数の貫通痕があった。なんだ、怪物でも暴れていたのか?
「うるさいぞ?何があったんだ?」
「いやぁ・・・なんでも・・・」
「一夏、もういい・・・」
扉が空くと、そこには篠ノ之箒が立っていた、少し和風の寝巻きを着こなし、手には竹刀が握られていた。
・・・まさか竹刀で扉を破ったんじゃないだろうな。俺は女というものを少し舐めていたのかもしれない。少し女という認識を考え直さなければならないのかもしれない。
「な、何故貴様らが!?」
「隣がうるさかったから」
「来てみた」
「す、すまなかった・・・だが、一夏がな!」
「どうして俺が!」
・・・正直夫婦喧嘩なら他所でやって欲しい。しかし、それを口に出す訳にはいかない。この扉のようになりたくなければ、黙るしか無かったのだ。しかも部屋中でISを持ち出すのは言語道断である。
その後、篠ノ之箒が織斑一夏を引っ張って部屋に連れ込んだことで、事は終わりを迎えた。
その後も隣から少しずつだが声が漏れてきたが、スルー。これ以上関わればろくなことがないからだ。
「さて・・・寝るか」
「そうだな。連絡は明日でもいいか」
俺はシャワーを浴びに、アストレアはそのまま布団に身体を落としてぐっすり眠る姿勢を取る。
明日のことは明日の自分に任せよう、そう心で近いながら、俺は今日を終えるのだった。
―――次の日―――
「2人とも・・・勉強出来るか?」
次の日のお昼。俺たちは一夏に問い詰められていた。見るからに真面目そうな顔だったので。俺たちもつい聞き入ってしまう。
「俺に・・・勉強を教えてくれないか?」
その言葉を聞いた途端。俺たちの間に張り詰めていた糸が崩れるように俺たちは崩れ落ちる。集中していたのがバカみたいだ。
まぁ実際問題として、こいつの勉強の出来なさはよく知っている。入学の分厚い本類を捨ててしまう程のアホだ。それを聞いた途端俺たちですら頭を抱えてしまった。
「それで?俺らに」
「まぁいいんじゃないか?復習だと思えば」
そうだな。と、軽く返して俺たちは教科書を開きお互いに勉強を教え始めるが、そこに差していた光を遮る影が1つ。俺たちの前に立ちはだかった。
金髪ロング、整った顔つき、モデルのような体型、彼女はセシリア・オルコット、イギリスの代表候補生で、アストレアが言うには高飛車な女らしい。まぁ実際問題として間違ってはいない。ですわ。やですの?とかは大体アホの言う言葉だ。なので俺からしたらコイツもアホとしてカウントしている。
「あら、こんな簡単なところもわからないんですの?」
「悪いかよ」
「こんな方と私は戦うのですね。はぁ」
明らかにこのお嬢様落胆してるぞ。何とか言ってやれって心では言うものの、実際落ち込むに値するレベルでバカだからしょうがない。
「おいおい。今は勉強中だ。夫婦喧嘩なら他所でやってくれ」
そこにアストレアがわって入る。一夏とセシリアの間に立ち、お互いを宥めるように言葉を優しくする。
出来れば無益な争いは避けたい。アストレアにもそれは分かっているはずだ。彼女の実力が分からないうちに戦うのは得策ではない。さて・・・どうするか。出来れば面倒なことにしたくはないが・・・。
「夫婦!?このような方とですか!?」
「仲の良いことを夫婦と例えて何が悪い。お前にはジョークが通じんのか。どうやら、イギリス人にはこちらのジョークが伝わらんようだな」
「あなたまで私の祖国を侮辱しますの!?」
セシリア・オルコットが声を荒らげながら叫び声に似た声でアストレアの言葉に反抗する。アストレアも呆れた顔をしている。まるで興味を失ったかのように。
いや侮辱してるのは君個人なんだよな。さらにはアストレアも余分なことを言ってくれる。このままだと一夏の二の舞だ。
「・・・ならあなたとも決闘ですわ!」
「二人と決闘かい?俺も舐められたものだ」
「なら
「何!?」と一夏が反応するように机に乗せている手に力を込めるがアストレアがそれを制するように頭に手を置く、表情こそ色男だが、その視線は冷たく獲物を見るものだった。
「そうだな。それに一夏は俺より強いぞ?まぁ、俺に勝てなければこいつに挑む理由もないということだ」
「言ってくれますわね・・・!なら私が勝ちましたら一夏さんに申し込んでもいいんですのね!」
「あぁ構わないさ」
アストレアとセシリアが火花を散らしていると、こそこそと一夏が近づいてくる。「大丈夫か?」と耳打ちしてくるがまぁ、大丈夫だろう。こっちも専用機持ちだ。それに誇りがある。引けない誇りがな。
それにISのデータを取るには十分だ、こんなところでチャンスに巡り会えるなんてな。
「なら先生には俺から言っておこう。アストレア、準備をしておけよ」
「わかったよ」
「せいぜい覚悟しておくがいいですわ!」
そしてこの日の午後、俺たちの御旗が戦場へと飛び立つ。