ハイスクールD×D 5人目の魔王《凍結中》   作:紫蒼慧悟

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何時の間にかこんなものを書いていた…

すまない


プロローグ

未だ神が生きていた時代…

冥界と呼ばれる世界にある一つの城でそれは始まった。

城内にある一つの部屋から声が聞こえる。

そこは広い空間だった。

その場に居たのは五人の男女だった。

正確には4人の女性と一人の少年だ。

「なんで俺だけ留守番なんだよ!!」

少年は一人癇癪を起こしていた。

少年の怒りを彼女等は理解している。

それでも少年を置いていくことは彼女等の総意であった。

その為、嫌われてでも少年をこの場所に置いていかなければいけない。

「レギア…何度言われても私達の答えは変わらないわ。

 私達魔王が全員で行って全員殺されてしまったら悪魔に未来はないわ」

彼女等4人の意見は至極真っ当なもの。

それ故に少年は強く反抗できなかった。

だが、少年は未だ子供…

子供特有の暴論にて4人に対抗する。

「そんなのは俺達が勝てば問題ないだろ!!

 だから俺も行く!!」

4人は困った。だが、それ以上に嬉しかった。

弟同然だった同僚が自分たちの身を案じてくれている。

その事実を確認できただけで十分だった。

「ごめんね、レギア」

少年に一番近かった女性が少年の頭を撫でる。

少年はその行為に安堵し、気を抜いた。

女性の手から魔力が溢れ出し、少年を包み込む。

魔力が霧散すると少年は穏やかな表情で眠っていた。

「行くわよ…」

少年を部屋の中に置いてある仮眠用の簡易ベッドに寝かせてから、代表するように銀髪の女性が言う。

彼女を先頭に3人が後ろに続く。

「後悔してるの、ルシファー?」

後ろにいる3人の内の一人、薄茶色の髪をした女性が目の前を歩く銀髪の女性…ルシファーに問いかける。

彼女からはルシファーの表情は伺えない。

「そうね…私達悪魔はこんな戦争を望んでいなかったわ…

 確かに堕天使との小競り合いは日常茶飯事だったし、いつかはこんなことになると思ってたわ…

 でも…なんで今なのかしらね…」

ルシファーの独り言のような独白に3人は口を挟めなかった。

「せめてレギアが大人になるまで待ってもらえれば…

 アザゼルをボッコボコにして全裸土下座させてやったものを…!!」

ルシファーの最期の言葉で後ろの3人は苦笑していた。

否定は一言もない。

後ろの3人も少なからず同意見だったからだ。

「まあ、私の後悔はこんなところよ、レヴィアタン」

ルシファーに呼ばれたのは先ほどの薄茶色の髪の女性だ。

レヴィアタンは苦笑しながらルシファーに答える。

「私も概ねそんな感じよ、ルシファー

 まあ、私の場合はミカエル達にも全裸土下座させたいんだけど…」

レヴィアタンの言葉に他の2人も釣られて口を開く。

「あ、それならオーディンとかゼウスも追加しましょうよ!!」

「いや、彼らはこの戦争に関係してないでしょう、ベルゼブブ?」

「アスモデウスは硬いわねー

 そんなんだから行き遅れって言われてたのよ」

「余計なお世話だ!!」

二人のいつもどおりの遣り取りにルシファーとレヴィアタンは苦笑する。

薄緑色の髪をツインテールにしている女性、ベルゼブブ。

水色の髪を短くしているボーイッシュな女性。アスモデウス。

逃げるベルゼブブをアスモデウスが追いかける。

いつもどおりの遣り取りにこれからの最終決戦における緊張も幾分か和らいでいた。

「二人共、そこまでにしておきなさい」

ルシファーの一言に先程まで暴れていた二人は渋々従う。

いつも通っている外へと通じている廊下が今日は一段と長く感じられた。

「私はレギアを残して死ぬつもりはないよ、ルシファー?」

突然のベルゼブブの言葉にルシファーは足を止めてしまう。

「確かに生き残れる確率は少ないわ。

 だからって諦めるつもりはないわよ。

 私は生きる。生きて、レギアの子供に名前を付けるまで生き続けるわ」

ベルゼブブの言葉にルシファー、レヴィアタン、アスモデウスの3人は絶句していた。

なぜ、こんな簡単なことに気づかなかったのか…

自問自答するのは後でもできる、と自己完結し思考を切り替える。

ルシファー達が向かっている方向から一人の少女が走ってくる。

白髪の少女だ。

「魔王様。全軍出陣準備整っています」

白髪の少女はルシファー達4人の前で膝をつき報告する。

「ご苦労さま、アイリス

 無駄話は終わりよ…」

白髪の少女を立たせ、後ろの3人を黙らせてルシファーは前へ進む。

「ルシファー様、サタン様は?」

「彼は置いていくわ」

前へ進むルシファーに問いかける白髪の少女、アイリス。

ルシファーの答えに彼女は絶句したが、すぐにその真意を理解した。

「最悪の事態を回避するためですか…?」

「流石ね。

 貴方が当主ならばヴァレフォール家は安泰ね…」

アイリスの独り言のような呟きを拾って答えたのはレヴィアタンだ。

レヴィアタンはアイリスの頭を撫でながら答え合わせをするように答える。

そして、城門の外へ出る。

そこにいたのは見渡す限りの悪魔。

アイリスが言ったようにすぐにでも出陣できるようだ。

「あの子が残ってくれているから私達は総てを賭けて戦える」

ルシファーがその手に魔力を宿らせる。

その魔力によって空気が震える。

「そうね、聖書の神も天使も堕天使も私達悪魔にとっては天敵よ…」

レヴィアタンが自身の武器である双剣を手に取る。

目の前の悪魔軍が歓声の声を上げる。

「ならば、やられる前に…やるだけだ」

アスモデウスが握り拳を作り、それを天に掲げる。

それと同時に目の前の悪魔軍が武器をその手にとり、魔力を纏う。

「私たちには守るべきもの達に帰るべき場所があるのだから!!」

ベルゼブブの声と共に全悪魔がその背から悪魔特有の黒い羽を出す。

「「我らが勝利を魔王様方の御前に!!!」」

強力な力を持った悪魔達の声が上がる。

そのあとに続くように他の悪魔も復唱する。

「「最終決戦だ!!行くぞ!!」」

4人の魔王の声に悪魔軍は出陣する。

 

 

 

 

 

 

城内の部屋でレギアが目を覚ました頃には全てが終わっていた。

出陣した悪魔の中で帰ってきたのは4割に満たなかった。

その中にルシファー達の姿はなかった…

「なんで……なんでだよ…」

レギアは後悔していた。

自分が我が儘を言ったせいでルシファー達は死んだのではないかと…

あの時…大人しく従っていれば結果は違ったのかもしれない…

だが、過去を変えることはできない。

一人だけ出来るかもしれない悪魔がいるが、彼に頼むのは無理だ。

数年前に死亡したと報告されているからだ。

「レギア…」

「エルス……ルシファーが…皆が…」

扉を開けて入ってきたのはメイド服を着た金髪の少女だ。

レギアの物心ついた時には既にレギアの両親は死んでいた。

故にこのエルスと呼ばれた少女こそがレギアにとっての母親だった。

レギアと一番付き合いが長いのが彼女…

魔王レギアレクス・サタンの直属の使用人であり、最強の使用人である『エルシェラント・アノイアンス』だ。

「ルシファー様方から手紙を預かっているが…どうする?」

「え……」

エルスから渡された4通の手紙を開く。

そこに書かれていたことは想像を超えていた。

戦争が何故起こったのか…

そこについてはレギアは詳しいことは知らなかった。

だが、今…手紙に書かれていた彼女等の遺言とも取れる形で発覚した。

「……そうだったのか…」

後に書かれていたことは今までのルシファー達と過ごしてきた日々が宝物になるほどの言葉だった。

魔王としての職務を全うしつつ時には巫山戯て、時には一緒に笑い合ってきた…

レギアにとっての幸せな日々が今日…終わってしまった。

手紙を読み終えたレギアの表情は先程までと違いしっかりしていた。

エルスを連れて城を出る。

戦争が過ぎて短くない時が流れた時、悪魔陣営にレギアの姿はなかった。

数多くの悪魔を使用しての大捜索網にも掛からなかったため、死亡したのではないかと言われていた。

 

 

 

そして、戦争から数千年の時が過ぎた今…

日本という島国で物語は始まる…




取り敢えずスランプ脱出したらほかのもかけるんだが…
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