今回はしゅみタロスさんのリクエストを頂いたので。
遅れて申し訳ございませんでしたァ!(土下座)
「あ、あの相談したい事があるんだけど……」
ルビィはAqoursの練習が終わった後にストレッチをしていた善子ちゃんとルビィの大切な友達の花丸ちゃんに話しかけた。
「相談したいこと?なによ。」
「どうしたずら?」
「ここじゃ相談しにくいから………」
チラリとお姉ちゃんと何かを相談しているルビィの恋人の春人くんを見た。
すると、2人は何となく察してくれたようで
「んじゃ、近くのファミレスにでも行きましょ」
「ありがとう、善子ちゃん!」
「ヨハネ!」
その後は普通に3人でお話をしながら、ストレッチをしました。
☆
「それで、話したいことってなによ。」
「春人くんと何かあったずら?」
「喧嘩でもしたの?」
「それならマルが春人くんを叱ってあげるずら!」
ファミレスにつくやいなや、早々に本題に入る善子ちゃんと花丸ちゃん。
「ううん、喧嘩はしてないの……」
「じゃあ、何よ。」
「あの………えっと………」
「話してくれないと分からないずら。」
「えっと……あの、ルビィは春人くんとキスがしたいの!!!」
精一杯の勇気を振り絞ってルビィはそう2人に言った。
2人はぽかんと口を開けてしばらく止まっていた。
「キキキキキ、キスずら!?」
「ふぅ~ん。キスね。"まだ"してなかったのね」
「善子ちゃん、なんでまだだって……」
「あんなにイチャイチャ毎日してるのにしてない方が不思議でしょ。ずっと一緒にいるじゃない。」
「うゆ……まだって言われても………ルビィはただ一緒に朝登校して、ご飯食べて休み時間にぎゅっと抱きしめてもらって帰る時にはデートして夜に必ず電話してるだけなんだけど……」
「……改めて聞くと凄いわね、よくあいつもそれに付き合ってるわ」
「惚れた弱みってやつずら。」
コソコソと善子ちゃんと花丸ちゃんが話してる……何言ってるのかな。
ルビィはただずっと春人くんの隣にいると安心するからいたいだけなんだけど……
「ルビィちゃんは重い女の子っていうのだったずら……」
「しっ、ずら丸聞こえるわよ!」
「花丸ちゃん何か言った?」
「な、なんでもないずら!」
「そ、そうよ!何でもないの!そ、それより何でいきなりキスなんて……」
何か無理矢理話題を変えられさせた様な気がする……
むぅ。と頬を膨らませて善子ちゃんと花丸ちゃんを睨むと2人とも目をどこかに向け口笛を吹いていた。
なんか納得がいかないけど……
「あのね……ルビィが前に読んだ雑誌で書いてあって気になったから……だから春人くんとしてみたくて」
幸せな甘酸っぱい味がすると言うキス、それを私は体験してみたい。
本当に甘酸っぱいのか、幸せな気持ちになるのか。
「なるほどね……ダイヤさんには相談したの?」
「それがお姉ちゃんに言ったら『そんなのハレンチですわ!ルビィにはまだ早いですわ!もっと健全なお付き合いを……』って言われちゃって……」
「確かに言ってそうね…」
「ダイヤさんもそういうのに疎そうだから……」
あの時のお姉ちゃんはお顔をリンゴみたいに真っ赤にして言ってたなぁ。
でも、あんまり怖くなかった。
どっちかと言うと照れている様なそんな気が私には感じた。
「映画、恋愛映画を観るというのはどうかしら。なら雰囲気は十分作れるし」
「まるも賛成ずら、きすしーんでちゅーをすればいいと思うずら!」
「でも良さそうな恋愛映画なんてルビィ分からないし………」
「しょうがないわね、私が教えてあげるわよ」
「ありがとう善子ちゃん!!」
「ぷぷっ、善子ちゃんでも恋愛映画を見るずらかぁ?」
「うっさいわね!私だって華の女子高校生よ!あとヨハネ!」
そして、太陽がすっかり沈んでからもドリンクバーで春人くんと見る映画を考えてもらっていた。
いつもなら、そういう少し大人なシーンを見ると恥ずかしくなるルビィだけど、がんばルビィするよ!
◆
遂に春人とお家デートの日、その日に備えて善子ちゃんと花丸ちゃんと3人で色々作戦を練ったから大丈夫だと思うんだけど……
ドキドキしながら待っていると、ドアのベルがピンポンと軽快な音を鳴らした。
ルビィは急いで玄関まで行って扉を開けると、春人くんがいた。
その姿を見ただけでも心がポカポカして楽しくなってきた。
「いらっしゃい、春人くん!上がって!」
「お、お邪魔しまーす……初めてかもねルビィちゃんの家に来たのは」
「そう言えばそうだね、今日お姉ちゃんは習い事でいないから大丈夫だよ。お母さん達も何か集まりあるみたいだし。」
「そっか、なら2人きりだね。」
2人きり、その言葉を聞いてルビィの顔が赤くなったと自覚する。
2人きり……2人きり……春人くんと2人きり……
心の中で何回も反芻する。
その言葉は心の中をポカポカと暖かくさせると同時に恥ずかしくもあって、2人でルビィの部屋で映画を見る……
いつも2人で帰ってるはずなのに、家で2人だけという状況が何だか変な事をしているような気分になる。
顔が赤くなってしまっていること、自然に上がっていた口角を誤魔化すべく深く息を吐いた。
「ルビィの部屋はこっちだよ。」
彼を部屋に入るように促してから、お菓子や飲み物を取ってから部屋に戻り、善子ちゃんにオススメされた映画のDVDを取り出した。
部屋の電気を消して、準備を整えた。
▲
映画は盛り上がりに段々と向かって行っており、今は恋人の2人がキスをする前。
こっそりと彼の方を見てみると、少し意識はしてくれているのかルビィの方をチラチラと見ていた。
映画では、甘酸っぱい味がするというキス。
手を床に付いて、少し彼に近づく。
彼も少しづつルビィに近づく。
そして、2人の距離はゼロとなった。
ただ唇をくっつけただけなのに、頭が幸せで満ち溢れて、彼以外何も考えられなくなる。
幸せで、とても甘美な味。
顔は恥ずかしさで真っ赤だけど、胸の中にある幸せはそれ以上。
「あのね……?もう1回……したいなぁ。」
これからルビィちゃんを上手く書けるように練習します……