私レミリア♂紅魔館がヤバい!   作:たぶくむ

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プロローグ 

『レミリア・スカーレット』

 

知るものはその名を聞くと皆震え怯える 紅魔館の主の恐ろしい吸血鬼である。

 

 

自分はかの有名な吸血鬼の始祖 ヴラド・ツェペシュの末裔だと名乗り

領主にふさわしい威厳とその実力によって辺り一帯を支配してきた。

 

 

見た目から吸血鬼の中では幼い方であると見受けられ、オーディンの槍『グングニル』と契約を交わし、その槍を振るって敵を蹂躙し、その返り血によってその身を赤く染めるため、『紅い悪魔(スカーレットデビル)』と呼ばれている。

 

 

幼い見た目だと侮るなかれ、敵には一切の慈悲を与えない奴の冷徹非情さ、冷たい眼、我ら人類には奴に抗うすべはない。奴には元来の吸血鬼の弱点とされている物が通用しない。

 

 

ただ敵として鉢合わせにならないよう願うのみである。

 

 

紅い槍をもった翼の生えた吸血鬼には注意せよ、暗闇に紛れてその身を貫かれてしまうから…………。

 

 

 

<追記> 

『レミリア・スカーレット』の姿の詳細が明らかになったため、ここに記す

 

青みのかかった髪を肩近くまで伸ばし、紅い瞳 ナイトキャップにピンクのレースの様な衣服を着用している『少女』である。

 

 

『紅魔吸血鬼伝』より

 

 

 

 

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諸君、おはよう、まぁ午後5時であるから、人間からすれば、こんにちはか? まぁ私が基本的に起床している時間なのだからおはように変わりないのだが。

 

 

ところで、私は高貴で誇り高き吸血鬼、レミリア・スカーレットだ。

 

 

私の朝はモーニングティーから始まる。私の自慢のメイド長が入れる紅茶が私のお気に入りだ。

 

 

コンコン

 

 

「……入れ」

 

 

ドアの結界を解除して、ノックをしてきたメイド長に入るよう指示をする。

 

……ところで、唐突なのだが私の悩みを聞いてほしい

 

 

ガチャ

 

「失礼いたします、紅茶をお持ちしました」

 

 

大変、それもまぁ口にするにも恥ずかしいことなのだが

 

 

「ああ、ありがとう『咲夜』」

 

「身に余る光栄ですわ、『お坊ちゃま』」

 

 

ん?女じゃないのかって?馬鹿をいうな!私は生まれた時から男だ!

 

まぁ確かに名前は女っぽいが……母上から命名されたものなのだから仕方あるまい!!

 

 

……ゴホンっ!話を戻すぞ、たった今、私の部屋に入ってきたこのメイド長、『十六夜咲夜(いざよいさくや)』に関連するのだが。

 

 

「……(スンスン」

 

 

「………… どうかなさいましたか?」 

 

 

この無表情だが、仕事は一流で、かゆいところにも手が届くような、完璧なメイドが

 

 

「……咲夜、またか?」

 

 

「…………………… 何がでしょうか」

 

 

銀色の綺麗な髪で、すっきりとしていて、どこか洒落ている この瀟洒なメイドがな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………媚薬を入れたな?」

 

 

…………私に媚薬を入れてくるんだ。

 

 

ガタッ!!

 

 

 

彼女は何度も何度も私が飲む紅茶に必ず何かを入れてくる。

 

流石に私も馬鹿じゃない、毎度私が何を入れてきたか看破してやる。

 

 

ガシッ!!

 

 

そうそう、彼女は服薬作戦が失敗であると認識した瞬間私の手を掴んで、押し倒そうとしてくるのだ。

 

 

ほら、こんな感じに

 

……って!今は回想している場合じゃない!

掴まれてるじゃないかぁ!私はァ!

 

 

 

「き、貴様!その手を放せ!あ、主を押し倒すとは、ふ、不敬だぞ!?」

 

 

「大丈夫ですわ、しばらく私に身を委ねていただければ。ご心配なさらず、痛みは一瞬で収まりますわ」

 

話通じねぇ!!!

 

 

目は惚けたように、頬を赤く染めて、はぁはぁと荒い息を吐きながら、押し倒してこんなことを言いやがる!

 

 

咲夜は人間のはずなのにこんな時ばかり、吸血鬼である私の力以上の力を引き出してきやがる!?

 

 

単純な力では吸血鬼の方が上なのに!?

 

 

 

 

 

 

ヤバい!ヤられる!!

 

 

「……ッ!!」

 

何とか空いた片方の手で咲夜の首をトンッ とする。

 

 

こうすれば咲夜は気絶するのだ。

 

 

 

 

 

……私の朝は、咲夜の撃退から始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………助けて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ほら、見ただろう?毎日毎日、咲夜が私を狙ってやってくるのだ。(ナニをとは言わないが)

 

ドアに結界を張っているのも、ある日にふと目が覚めたら目を閉じた咲夜が目の前にいたのが理由だ

 

 

その時の悪寒はとてつもなかった……

 

 

 

 

 

役得?そんなわけあるか!突然目の前に捕食者の眼をしたやつが私の身を拘束してヤろうとして来てるんだ、身の危険を感じて恐ろしいわ!!!

 

 

 

 

 

それに…………そういうことは心に決めた人と……

 

 

 

とにかく! 悩みは咲夜だけじゃない!

 

 

タタタタッ!

 

「お兄様!お兄様!」

 

 

おっと、廊下で聞こえるこの声は、我が愛しい妹である……

 

 

「フラン!おはよう、今日も元気だな!」

 

 

「お兄様!おはよう!えへへ、いい匂い」

 

 

ああっ!この目に入れても返って気持ちいいような可愛らしい私の妹!

 

 

私の5歳下ではあるが、無邪気で、私を兄と慕って抱き着いてくるこの妹が可愛らしくて仕方がない!

 

 

「ん?……(スンスン」

 

 

ん?ほかの悩みは何だって?

 

いるじゃないか、目の前に、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄様にあの女の匂いが混じってる、ドウシテ?」

 

 

私の(フランドール・スカーレット)が時折怖いんだ……

 

 

「フ、フラン?」

 

 

「オ兄様!アノ女二毒サレテナイヨネ!?アノ女……オ兄様ガ優シクシテクレテイルカラッテ調子ニ乗リヤガッテ!殺ス……殺シテヤル!オ兄様ト私ノ間ニイル害虫ナンテ……イラナイ!オニイサマニハワタシシカイラナイ!オニイサマヲユウワクスルワルイガイチュウハワタシガコワシテヤル!」

 

 

 

 

……ほらぁぁ! 私に抱き着き付いているフランが目の焦点を無くしてブツブツ不穏な事言っているんだよぉ……

 

 

「フ、フラン?私は平気だから、何もされていないから、大丈夫、だよ?」

 

 

「ナンデ?ナンデオ兄様ガアノ女ノ肩ヲ持ツノ?……ヤッパリオ兄様ハ毒サレテルンダ、メイド長ナンデ肩書キヲ貰ッテオ兄様ヲ穢シテルンダ……

デナキャ信ジラレナイ!ネエドウシテ!?ナンデアノ女ヲ庇オウトスルノ?ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ!?!?!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………助けてぇ!

 

 

 

いや、まだ手はある、若干詰んだと思って白目になってしまったがまだ終わってはいない!

 

間違えるな、選択を、頭をフル回転させろ、でなきゃ、殺られる!!

 

 

 

「ち、違うんだ、違うんだよフラン、フランが人を殺してしまったら、この幻想郷中に目をつけられてしまう、そうなってしまったら、私とフランは離れ離れになってしまうかもしれない…… それに、フランにそういう悪事に手を染めてほしくはない、全て、フランが大切だから、こういっているんだ。解ってくれるね?」

 

 

「!!!!!そ、そうだよね!お兄様は私のことを思って言ってくれてるんだもんね!本当にあの女とは何もないもんね!」

 

 

「そ、そうだよ。だから、機嫌を治めてほしい、怒った顔より、笑顔でいて? 可愛い顔が台無しだよ?」

 

 

「か、可愛い……、えへへ!そうだよね!お兄様が私を裏切る訳ないもん!疑ってゴメンね?お兄様」

 

 

「解ってくれてうれしいよ、フラン」

 

 

…………ミッション・コンプリート。

 

 

…………私は果たしてうまく笑えてるのかな?引き攣ってない?大丈夫?

 

 

 

 

隣でひしっと抱き着きながら「大切……可愛い……えへへ」とにやけているフランは可愛いんだけどなぁ……

 

 

 

どうしてこうなったんだろう…………

 

 

 

 

ああ……まだ、あるんだ、悩みが、申し訳ないけど、もうちょっとだけ、もうちょっとだけでいいからさ、聞いてってくれない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………はあ…………助けて……

 

 

 




レミリア要素あんまなくないか? と思い始めました私です。

レミリア・スカーレット♂(500)

基本的に原作のレミリア様とほぼ一緒、流石に服装はレースっぽいけど、男の娘だから問題ないのかな?



まあ伝記ものの情報が現実と誤差があるのは仕方のないことだから、

ま、多少はね? 


プロローグが終わったらレミリアの生い立ちから始めようかなと思います。
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