私レミリア♂紅魔館がヤバい!   作:たぶくむ

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ふざけたい


美鈴とフラン

「今日から、この紅魔館で働くことになりました!紅美鈴です。よろしくお願いします!」

 

 

そうみんなの前一礼し、大きな声で挨拶をした紅美鈴。服装はメイド服と呼ばれる服装を着用している。

 

 

メイド服を着用すること多少羞恥心があるのか、少しだけ頬を染めているが。

 

 

吸血鬼だらけの使用人達の中で、一人だけ、種族違いの妖怪が仕えるということに難儀を示す者がいるかと予想されていたが、存外、素直に受け入れられた。

 

 

確かにレミリアの一存で決められたため、それ故に逆らわなかっただけかもしれないが、大きな要因は美鈴の実力である。

 

 

レミリアと美鈴の決闘、結果はレミリアの圧勝という形ではあるものの、美鈴の全力の一撃が、レミリアの両腕を一瞬、ほんの一瞬ではあるが骨折までのダメージを与えたことが起因したのだろう。

 

 

彼女の人付き合いの良さも使用人たちとの打ち解けに大きく活躍し、たちまちのうちに美鈴は紅魔館の使用人、メイドの一員として認められた。

 

 

さて、そんな美鈴の役目は、レミリアの専属メイドという役割を目的として、先輩メイドによって育成をされている。

 

 

レミリアを傷つけた実力を買われ、有事の際にレミリアの護衛、襲撃者の迎撃という役割を与えられているからである。

 

 

本来、レミリアの護衛と迎撃任務だけが美鈴の仕事であるものの、レミリアに終始仕えるのだからと、メイド達が最低限メイドとしての仕事を覚えさせているのだ。

 

 

 

そのため………。

 

 

 

 

 

「美鈴!!こっちの掃除が行き届いてないわよ!!!」

 

 

「は、はいっ!!すいません!!」

 

 

 

 

 

「美鈴!!この紅茶、少し濃いわよ!!お坊ちゃまは少し薄い方がいいの!!お坊ちゃまの専属なのだから、これぐらいは覚えときなさい!!」

 

 

「は、はいぃ………」

 

 

 

 

 

「美鈴!!お坊ちゃまはレアがお好きなの!!焼きすぎよ!!」

 

 

「は、はぁ………」

 

 

 

 

「お前も、この紅魔館の吸血鬼なんだろう?ならば、流水には弱いはずだ!!これでもくらえ!!」

 

 

「う、うわっ!!つ、冷たぁ!?」

 

 

 

 

「めーりん!!お兄様と遊べなかったから、腹いせに付き合って!!」

 

 

「ひ、ひえぇぇ………」

 

 

散々である。

 

 

 

 

 

 

敬愛する主人の専属ということに妬ましく感じた先輩メイドからのいびりにも似た教育。

 

 

襲撃に来た奴らの嫌がらせにも似た迷惑行為。

 

 

フランのサンドバッグ。

 

 

特に最後は、美鈴がレミリアに勧誘された時点で不満に思っていたが、専属メイドということでより一層不機嫌になったフランからの全力の腹いせが行われている。殺されはしないから、まだ、優しい方だよ。うん………。

 

 

 

「………………」

 

 

そんなこんなで色々多忙な美鈴であり、燃え尽きたように机に突っ伏してぐったりしている美鈴の姿は紅魔館の日常茶飯事である。

 

 

しかし、美鈴は挫けずに、仕事に一生懸命取り組んでいるのには理由がある。

 

 

 

「うん、上手くレアに焼けている。パーフェクトだ。美鈴」

 

 

 

「む、ナットクいかないけど、本当にナットクいかないけど………美味しい」

 

 

 

「あ、か、感謝の極みです!」

 

 

 

こうして、自分が心身ともに疲弊してまで頑張った結果を褒められるのは存外嬉しいもので。

 

 

レミリアとフランに自分の料理をおいしく食べてくれることに達成感と悦びを感じるのだ。

 

 

 

特にフランとは、初期の時点では敵視をされていたのだが、いつの間にか仲良くなった。多少、フランが噛み付きに来るが。

 

 

あまり、人に懐かない(レミリア視点)フランがどうやって美鈴に懐くようになったのか。

 

 

美鈴に聞いてみたが、「あ、あはは、い、いえ、子供と接するの得意な方なんですよ!」 と返されるだけである。

 

 

それと別に少し前から、色々レミリアの部屋から私物が紛失することが良くあるようになったが、それと関係ないだろうとレミリアは判断する。

 

 

 

面白くなさそうにしながらも、美味しく食事をしているフランが、レミリア以外と交流を持つということはレミリア的には喜ばしいことである。

 

 

「美鈴」

 

 

そう、レミリアは食事が終わった後、美鈴を呼ぶ

 

 

 

「え、ええっ!?あ、は、はい!!」

 

 

若干顔が青くなった美鈴が返事を返し、すぐにレミリアの元へ向かう。

 

 

そして、レミリアに近づいた美鈴は首を横に倒して、レミリアに首筋を差し出す様に向ける。………もう一人の吸血鬼を見ないようにしながら。

 

 

そして、美鈴は即座に首にチクッとした痛みを感じる。

 

 

 

そう、これはレミリアの吸血行為である。血が必要な吸血鬼、吸血をする必要がある。人間の血のみしか、喉を受け付けないと人間側からは勘違いされてはいるが、それ以外の血は飲める、それは妖怪も同様である。

 

 

確かに家畜の血は飲めるが、人間の血と比べると味が良くない。

 

 

妖怪の血は案外イケる、というのはレミリアの後日談であり、今は美鈴の血を吸血することで事足りるため、レミリアは街へ行くことはなくなった。

 

 

しかし、美鈴としては今この場でのレミリアの吸血は死の危険性がある。

 

 

レミリアは小食であるため、美鈴は多少調子が落ちる程度で済み、仕事に支障はない、むしろご褒美である。

 

 

………レミリアと対面する形で向こうで、グラスを持ちながら、ギギギと歯ぎしりをしている阿修羅(妹様)さえいなければ………。

 

 

意識的に、向こうの悪鬼に目を向けないように吸血行為を甘んじて受けている美鈴。

 

 

 

パリンッ!!!

 

 

 

レミリアの吸血が終わるかという時に、何か割れるような音がする。

 

 

それと同時に美鈴の顔が真っ青になる。

 

 

「?どうしたんだ?フラン?」

 

 

割れた音、フランの方面から聞こえてきたため、レミリアはフランに安否を問う。

 

 

「ごめん!お兄様、美鈴、ちょっと、グラス落としちゃって」

 

 

てへへと申し訳なさそうに笑うフラン

 

 

割れたグラスの後始末のために、退く足を何とか動かして、割れたグラスを片付けようと動く。

 

 

 

「例の場所で、ワカッテルネ?美鈴?」

 

 

「はい………。」

 

 

顔の表情を消し光のない目で美鈴へと向きながら、近くにいる美鈴にしか聞こえない小さな声でそう言うフラン。

 

 

死んだような目をしながら、グラスを片付けていく美鈴。

 

 

しばらくして、ぴょこんと席を立ってどこかに行こうとするフラン。

 

 

「フラン?これから、一緒に読書じゃなかった?」

 

 

「あっ!ごめんお兄様!私やること思い出しちゃったから、今日は無理かも!ネッ?美鈴?」

 

 

「」

 

 

怪訝そうにしているレミリアと、死期を悟ったような顔で硬直している美鈴。

 

 

それを見た使用人たちは、静かに黙祷を美鈴に捧げていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美鈴は例の場所、地下室に向かっていく。

 

 

フランとのオヤクソクを無為にするわけにはいかない。これから先のことがある程度、予想できる。

 

 

明日に支障が来ないといいんだけど………。

 

 

なんて考えながら、死地へ向かう。

 

 

そうだ、妹様の腹いせなんて慣れているじゃないか!

 

 

多少激しくなったところで、私は挫けない!!

 

 

そうだ!私は挫けない!

 

 

絶対妹様に負けたりしない!!!

 

 

 

「私はお坊ちゃまの許嫁なんだから!!!」

 

 

 

「あ゙??????」

 

 

 

「アッ………。」

 

 

 

 

明日、美鈴は仕事をお休みすることになった。

 

 

 

やっぱり妹様には勝てなかったよ。

 

 

とうわ言の様に自室で寝込んでいるボロボロになった美鈴は言うのであった。

 

 

 

 

 

 

 




ふらん「ガルルルルルルルルル!!!!」


めーりん「こ、これ、お坊ちゃまのしb………」


ふらん「許すッ!!!!!!」


めーりん「えぇ………」(チラ


せんぱい「せやで」



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