あたしのパパは不滅ときどき爆散   作:GODIGISII

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第十二話 「巨人の魂」

 

 一通り終わって、ふぅーと息を吐きながら仰ぎ見る。

 薄めた魚醤色の空にはこんがりと焼きあがったパンが無数に浮かんでいた。

 

「みんなーっ!」

 

 闘技場から出てすぐに、こちらに気付いたカレン達が両手を後ろに隠したまま小走りで寄ってきた。

 口を結んで見上げる娘の額には「どうだった?」と書いてある。

 

「あぁ、なんとか勝ったよ」

 

 一応はチームのリーダーである俺がもったいぶらずに答えた瞬間、

 

「おめでとーっ!」

「うぉ!?」

「やぁんっ!!」

 

 パパパパンッ!! と。

 手品師のように素早く前に突き出したカレンとミロシュの両手から大きな破裂音と火花が弾け、ついでに紙吹雪が飛び出した。

 それが危険物や魔法の類ではなく祝宴用火薬微使用玩具(パーティークラッカー)であることには、驚いて抱きついてきたグリゴールによって骨にヒビを入れられてから気付いた。

 畜生妖精(ラクサ)に至ってはクチバシの中に仕込んでいて、時間差で使ってきやがった。おかげで肋骨が三本ほどポキリと折れたではないか。

 

 それにしても、気が早すぎはしないか?

 

「結構なお出迎えだな。まだ予選を通過しただけだぞ?」

「それでも勝ちは勝ちでしょ!? ならお祝いに美味しいもの食べに行こうよ!」

「カレン、台詞二つ飛ばしている。それだと不自然」

「あっ!」

「ンなるほどゥ、君達の目的は元よりそれか」

 

 どうも綿密な打ち合わせをしていたようで。

 ミロシュも今回ばかりは「私を入れないで」とは言わずに目を背けた。

 

 それから現地民に安くて味が良く大量に食べられる店がどこにあるかを聞き込み、いくつか挙がった中から一番近い場所にある店を選択。

 

「んーっ! おいひーっ!」

「こら、ちゃんと飲み込んでから喋りなさい」

 

 怪物達が卓上に所狭しと並べられた肉料理を平らげてゆく。

 一応二人ともちゃんと噛んではいるのだが、食べるというより飲むという表現の方が合っている。

 勇者一行としての旅で泥水を啜り腐肉を食らう経験があったようなミロシュはともかく、毒野菜や俺の肉を食わなかったりと好き嫌いの激しいカレンも今ではすっかり魔界飯の虜になっていた。

 

「おかわり!」

「私も」

「これじゃどっちが祝われているのか分からないわねぇん」

「全くだ」

「あはは……」

 

 料理の湯気で眼鏡を曇らせながら、喜んではいるのだがほとんど無表情で貪るミロシュと。常に笑顔で頬張るカレン。

 その様をただ見せつけられるは大会出場者の我々三人。

 主客転倒とはこのことよ。

 

「大会の話を、詳しく」

「……んっ。うんうん! 話して話して! あたしも聞きたい!」

 

 さすがに悪いと思ったのか、いかにも興味の無さそうなミロシュが話を切り出してきた。

 

「本当に聞きたいのかね?」

「なら聞かない」

「あぁごめんなさい! 話します、話しますから聞いてください!」

 

 御二方の食事を彩るものになればと、今日行った予選から話した。

 今大会のルールではチームごとに最大三人まで出場できるのだが、中には二人組や単独で、または魔獣と共に出場する者がいたこと。

 どいつもこいつも腕に覚えのある強者だったこと。

 そして極め付けに、あの男も出場しているということを。

 

「……え、それ大丈夫なの? だって、魔法は使っちゃダメなんでしょ?」

「無謀」

「まぁ、大丈夫か大丈夫じゃないかで聞かれると……」

「ちょっと、キツイわねぇん……」

「ミィに身体強化の魔法をかけてもらってもどうかなって感じ……」

 

 隙も髪もない男と初めて出会ったのは一週間以上前になるが、その日目撃したものはまだ誰も忘れずに鮮明に覚えている。

 それほど衝撃的だった。

 砂の上を百キロ近い速度で走れて、四爪の魔獣を一撃で落とせる魔人なんてそういるものではない。ハッキリ言って異常だ。

 だが、聞くところによればもっと異常な存在がここにはいるという。

 

「どうにか序盤でラファーダルと当たって削り合ってもらうしかないな。できれば共倒れが望ましいが」

 

 《青土の王者》《激動》《土魔神》の二つ名を持つ恐るべき四将がこの地を治めている。

 ロジャーの言によれば、ラファーダルは初出場した時から百三十年連続で優勝しているのだと。

 そのペラペラおじさんもかつて大会で戦い、負けを認めたという。

 五年前には同じく四将の一人アンディを完封したとの話もある。

 

「はぁ……」

 

 考えれば考えるほど、頭の中でまだ見ぬ相手の影だけが大きくなってゆく。

 アレン・メーテウスは選ばれし英雄様とは違う、心弱き一般庶民なので不安で不安で堪らない。

 だけど知識だけはあるゆえ、こんな時どうすればいいかは知っている。

 

 手始めにパンと両頬を叩いて気合いを入れた。

 

「……よし!俺達も思いっきり食うぞ!」

「そうねぇん」

「だね! すみませーん!」

 

 よく食べ、よく笑い、よく眠る。

 これこそが古来より変わらない英気の養い方だ。

 

 

 

 ♦︎♦︎♦︎

 

 

 

 おおぉと、集中を掻き乱すかのような一際大きな歓声が聞こえてくる。

 同時にコツンコツンと部屋の外より足音も近づいてきた。

 

「メーテウス様、出番でございます。こちらへ」

 

 軽くノックをされて待合室のドアが開き、事務的に告げられた。

 

「分かりました。……ケイ、グリゴール、いよいよだ。大丈夫かい?」

「バッチリよぉん」

「わたしも準備万端!」

 

 グリゴールは鋼鉄の手甲を装着し、ケイはお偉いさん方より賜りし業物の魔法剣を腰に佩いた。

 今大会のルールでは魔法の使用は禁じられているが魔法のかけられた武具の使用は認められている。

 ちなみに俺は我が身以外に何も武器を持参していないので、誰も死なせずに勝利するという心意気だけを携えて部屋を出た。

 

 案内人の後に従ってランプの灯火だけで照らされた通路を歩き、

 

「どうぞお進みください。よき試合を」

 

 向かい側から来る対戦相手も言われているであろう言葉を受け取ってから、眩い日の光を浴びた。

 

「うひゃあー……これはさすがに多いねー」

「こんなに見つめられたら照れるわね。もっと念入りにお化粧しとけばよかったわぁん」

 

 舞台へ一歩踏み出したグリゴールとケイが足を止めた。

 圧倒的な熱気と圧を浴びたせいである。

 この馬鹿でかい闘技場には座席だけでも三十万、立ち見と浮き見を合わせれば五十万近くの観戦客が収容されている。平均して一人につき二つ目玉を持っているので、百万の瞳が我々を捉えていることになる。

 いくら凱旋式やら授与式やらで大勢の視線には慣れている勇者一行と言えど重く感じるに違いない。

 

「なぁに、すぐに慣れるさ」

「……うん、そうだね」

 

 目の前の相手にだけ集中しろと暗に伝え、舞台中央へ向かって再び歩き出す。

 そうして何事もなく中央まで来て対戦相手と向かい合ったところで。

 

『お待たせしました皆さん! これより第三試合を開始いたしますッ!!』

 

 闘技場に無数に設置された伝声管から威勢の良い声が響き渡り。

 呼応するように大歓声が沸き起こった。カレンとミロシュはきっと耳を塞いでいるだろう。

 

 ……あぁ、懐かしい空気だ。

 

『実況は変わらずわたくしミルカと、特別ゲストのロジャーさんでお送りします!』

『どうぞよろしく』

 

 思わず視力を上げて実況席の方を見ると、ニタニタと笑うくどいロン毛パーマのおっさんが座っていた。

 なーにやってんだか。

 

『それでは早速選手紹介から! 北はこの方!』

 

 パパパパンッと相手選手のすぐ後方で何かが派手に爆発し、砂煙が上がる。

 昔ながらの小気味いい演出だ。

 

『デカァァァァァいッ! 説明不要!! 身長四百二十二! 体重六百八! 四十歳! カルロイーボッ!!』

 

 初戦の相手はチームを組まず、たった一人だ。

 だかしかし、その体積はグリゴール五人分はあり、脚の長さだけでケイの背丈を超える。

 携えし鉄の棍棒もまた巨大で、並の人間の使う武器などはしゃもじに見えるだろう。

 これほどまでに屈強な巨人は魔人の中でも滅多にいない。

 

『うーむ、いい身体をしておる』

『カルロイーボ選手は前回大会で準々決勝進出を果たしています! 今大会でも存分に暴れ回ってくれることでしょう! 対する南の選手はこちら――』

 

 ――パパパパンッ!

 

「やぁんっ!?」

 

 我々の後方でも同じように爆発が起こり観客が沸いた。

 

『素性も目的も一切不明! どこから来てどこへ行くのか!? ななななんと、人族の三人組が参戦だァーッ!』

 

 『人族』という単語によってまた一層大きな歓声、そしてどよめきが起こった。

 ほとんどの魔人は気付いていないだろうが、実際に戦場でケイ達を見たことのある魔人は感付いているかもしれない。できることなら大会が終わるまで隠し切りたいものだが……。

 

「人族だと?」

 

 目の前の巨人もまた顔をしかめた。

 

『身長百九十、体重年齢共に非公表、グリゴール! 身長百七十六、体重九十六、年齢のみ非公表、アレン! 身長百六十三、体重二ひゃ……く……?』

 

 そこで一旦実況を止め、手元にある台本が間違っているのではないかと確認する。

 

『……えー、申し訳ございません。こちらで少々手違いが生じました』

 

 仕方のないことだ。

 俺も初めて聞いた時は耳が腐ったのかと思った。

 しかしそれで合っている。

 試しにケイを持ち上げた時、たしかに岩のようであった。

 

 ――その者の肉は鋼よりも重く、その者の骨は金剛よりも硬し。

 

 ケイは常人とは桁違いの骨密度と筋密度を誇る、通称《巨人の魂》と呼ばれる特異体質の持ち主なのだ!

 

『身長百六十三! 体重二百六十三! 二十二歳! ケェェェェイッ!!』

 

 今一度歓声が起こり、すでに順応したケイが笑顔で方々に手を振った。

 

『ロジャーさん、この試合どうなると予想しますか?』

『勝敗については終わってみるまで分からないので明言せんが、ワシの推しはケイですな。彼女は勇者ですから』

『勇者というのは……まさかあの、勇者でしょうか?』

『その勇者です』

 

 超古株の四将という実力と信用ある者の発言を疑う者はおらず、本日最大級のざわめきが広がってしまった。

 

「あんのお喋りクソトカゲめ、あっさりバラしやがったな。後でぶん殴りにいくぞ」

「あはは……」

「案外早かったわねぇん」

 

 我々が諦めて試合後の話をしていたところで、目の前の巨人がこちらに聞こえるように大げさな溜息を吐いた。

 

「おい、そこのケイとかいうヤツ。てめえ女だろ?」

「……そうだけど」

「勇者だか何だか知らねえが人族の、それも女子供がオレサマとやろうってのか? 随分とナメられたもんだなぁ」

 

 前かがみに腰を曲げて目線を下げてくれても、彼の背丈はグリゴールよりも遥かに高く。

 

「女を殴る趣味はねえよ。早いとこ帰んな」

 

 彼からすればケイだけでなく俺とグリゴール、ひいてはほとんどの魔人が女子供に見えるはずだ。

 それでも本当の女と子供、つまり戦士でない者には手を上げないといった流儀があるのだろう。

 なんとも紳士的なことで。

 しかしその気遣いはケイの目には良く映らず、かえって神経を逆撫でてしまった。

 

「アレンくん、これ持っててくれる? すぐ終わらせるから」

「おう。存分にやってきなさい」

 

 俺に自身の魔法剣――いわゆる聖剣などと呼ばれる類の代物を預け、単独で前に出て拳を握った。

 

「死にてえのか?」

「わたしはお婆ちゃんになるまで死にたくないなー」

「…………後悔するぞ」

 

 ここでようやくケイが戦士であることを認め。

 しかしそれを蛮勇だと軽んじたのか、それとも礼儀を重んじたのか、自身も棍棒を捨てて拳を握った。

 

 ……素直に武器を使えばいいものを。

 

『どうやら両者準備が整ったようです。それではロジャーさん、試合開始の合図をお願いします!』

『はい構えてー、始め』

 

 溜めも勢いもないひどくあっさりとした合図と同時に、我々を囲んでパンッと爆発が起こり試合が始まった――

 

「――ふんッ……らァッ!!」

 

 先手を取ったのはカルロイーボ。

 その図体に似合わない速さで踏み込み、腰の捻りを加えた渾身の右ストレート。

 誇張抜きで武器など必要のない、岩をも砕く巨人の一撃が打ち込まれた。

 

 よって生じた衝撃が地に伝わり砂煙を上げ、わずかな間二人を覆い隠す。

 

『これは強烈ゥ!! まさかこの一撃で決まってしまうのか!?』

『なかなか、なかなかに良い拳ですな。じゃが……』

「……なッ!?」

 

 巨人の一撃を受けたのもまた巨人である。

 ケイは両腕を重ねてしかと受け止めていた。

 しかもその腕はひしゃげても凹んでもおらず綺麗なまま。

 

「こんなもの?」

 

 ケイの後ろ姿しか見えていないが、たぶんその顔はいつものように天真爛漫に笑っているだろう。

 

「……んのアマッ!!」

 

 おかげさまで彼は激昂し、全力の拳をがむしゃらに打ち続けるようになった。

 それはいくら冷静さを欠いて乱れているといっても、俺とグリゴールならばまず受け止めずに避けるか柔の拳で受け流さざるを得ない威力のものだ。

 ケイが受け止めるたびにドパンドゴンと響く音がその破壊力を物語っている。

 

『なんという猛攻だッ! まるで人間破城槌! 対するケイ選手もどうしてそれを受け止められるゥーッ!?』

『いやー、あの間には立ちたくないですなー。それにしても本当によく受け止めている……というよりはもう遊ばれておるかの。さすがは勇者と言ったところでしょう。あのチームはですね、間違いなく上がってきますよ。ワシのお墨付きです』

「ぅがぁあアアアッッ!!」

 

 ペラペラおじさんの偏向実況によって、弾けそうなほど巨人の頭に血が上り。

 ついに大きく振りかぶってきた。

 

 その瞬間をずっと待っていたケイが懐に入り込む。

 

「はぁッ!!」

「ギュっ!?」 

 

 鳩尾に強烈なアッパー。

 巨人の身体が地を離れ、ケイの肩の高さまで浮き上がる。

 

「セイッ!!」

 

 浮き上がった足が再び地に着く直前に、溜めた後ろ蹴りを下腹部へ。

 

 巨人が吹っ飛んだ。

 

 文字通り身体を二つに折りたたまれ、弧を描いて吹っ飛んだ。

 

「ふぅー……」

 

 ケイは追撃に行かずにその場で呼吸を整え構えを取る。

 しかし十数えても、巨人は見下ろされたままだった。

 

 

 

 ♦♦♦

 

 

 

「あっ! おかえりみんな! いぇーいっ!」

「ただいまー! いぇーい!」

 

 試合後すぐに観客席へと向かい、実況席付近の関係者席で行儀よく座っていたカレン達の元へ帰ってきた。

 ここに来るまではどこもかしこも床が見えないほど混雑していたが、ほとんどの魔人がケイを見るや避けて道を作ってくれたので、面倒事の一つも起こさずにすんなりとやってこれた。

 勇者様様様である。

 

「先輩とグリゴールもお疲れさン」

「アタイ達は何もしてないけどねぇん」

 

 カレンとミロシュがケイを間に座らせて褒めちぎっている代わりに、ラクサがパタパタと飛んできて労ってくれた。

 

「それはそうと大変なことになったナ。そこら中から視線を感じるゼ」

「あぁ……」

 

 あの巨人をサシで倒してしまった時点で仕方のないことだが、我々が勇者一行であるということも相まって畏怖や好奇心、さらには殺気も含まれた無数の視線を受けるようになってしまった。

 その一因である彼奴は今も最前列で呑気に実況しているので、背中に殺気と怒気を当ててやった。

 

『すまんて』

 

 即座に俺の視線に気付き、こちらを振り向いて気まずい顔をした。

 舌をちょっぴり出して、悪気はなかったんだと小刻みに首を振る。

 

『ぶち殺すぞ老害』

『本当にすまんて』

 

 とりあえずはこれで貸しを一つ作れたので、心置きなく観戦にのめり込むとしよう。

 

「アレンくんとグゥも立ってないでこっちで見ようよ!」

「おう」

「今行くわぁん」

 

 それから五人並んで観て。

 

『これにて一回戦の前半部が終了いたしました。後半部は一時間後に開始いたします』

 

 前半の試合が全て終わったが、幸運なことにあの男もラファーダルも未だ舞台に出ていない。

 つまりはこちらの山にいないということ。

 決勝戦まで当たる心配がないということだ。

 

「よし」

「とりあえずは一安心ねぇん」

「あとはどちらも元気なうちに削りあって共倒れしてくれればいいんだが……」

 

 そうしてあっという間に休憩時間が終わり、後半の試合が始まった。

 百三十連覇中のラファーダルが最終試合に置かれているというのはトーナメント表を見て分かった。

 なので後はあの男がなるべく遅く出場してくれるのを祈るのみ。

 

「いいぞ、まだ出るなよ出るなよ……。なんなら二人揃って棄権してしまえ……」

「えぇ……」

「その祈りはどうかと思うわよぉん」

 

 星に願いをこめて。

 一試合、二試合、三試合と観続けて、未だにあの男の姿は見当たらない。

 

「これはもしかすると、もしかするかもしれないぞ!」

「あはは……」

 

 最終試合の一つ前の試合でもついに現れず。

 思わず立ち上がって足腰に力を込めて見守った。

 

『さぁ皆さん、お待たせしました。いよいよ第一回戦最終試合がやって参りました』

 

 実況の神妙な声色に合わせて会場が静まり返る。

 

『まずは北の選手をご紹介いたします。身長百七十八! 体重六十八! 二十三歳! 今大会初出場の期待の若手……ナガルッ!!』

 

 先に紹介をされて舞台中央まで進んだ男は肌の色が青く頭髪も豊富だ。

 あの男とは似ても似つかない別人である。

 

 まさか本当に棄権したのか?

 

『南の選手はもちろんこの方ァ! 身長百八十五!! 体重三百二十五!! 三百四十歳!! 現在百三十連覇中!! 《青土の王者》《土魔神》《史上最強の男》――』

 

『――カモンッ! ラッファーッッ!!』

 

 戦災龍おじさんの咆哮に合わせて南の出入り口付近がド派手に爆発し。

 対戦相手が可哀想に思えるくらいの大歓声を一身に受けて現れたのは……

 

 褐色で、

 赤眼で、

 不自然な茶髪を乗せた筋肉の塊、

 

「……なんてこったい」

 

 見知った顔であった。

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