BanG Dream!〜Destiny STAR〜   作:バリート

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パスパレと奏斗の呼び方

彩→奏斗くん    奏斗→彩ちゃん
日菜→奏斗       →日菜 
千聖→奏斗       →千聖
麻弥→奏斗さん     →麻弥さん
イブ→カナトさん    →イブちゃん


#10 集まっちゃった!

「ふぅ‥今日は久しぶりに何もないや」

 

昨日パスパレの練習を見たばかりで明日は友希那達。それから各日でAfterglow、戸山さん達、グリグリの順の練習を見ることになっている。でも今日はバイトも練習もない。オフやで〜。

 

「やぁ、奏斗」

 

「薫、どうしたんだよ?」

 

コイツは瀬田薫。小学生の頃時々遊んでたんだけど、この高校で再び出会ったんだ。女子にしては凄く背が高くファンクラブまである。

 

「あぁ、実は君に来てもらいたい場所があるんだ。今日の放課後は何もないだろう?」

 

「まぁな」

 

まぁ話の内容的に告白か?って思ったけど薫に限ってそんなことないか。

 

「じゃあ頼んだよ。君は校門前で待っていればいい」

 

そう言って薫は自分のクラスに戻っていった。

 

「薫先輩と神田先輩が‥」

 

「アリかも‥」

 

「薫先輩が男装で、神田先輩が女装で‥」

 

「「「だよね〜!」」」

 

その時やっと俺は周りにめっちゃくちゃ人がいることに気づいた。誤解を解くのが大変でした。

 

 

 

そして放課後

 

「そう言われたものの‥」

 

校門前で待たされるのって結構しんどい。

 

「(羽丘の子皆見てくるし‥早くしてくれ〜)」

 

そう思っていると

 

「すみません、一応ご確認をいたしますが、あなた様が神田奏斗様でお間違いですか?」

 

リムジンが目の前に止まる。

 

「えっ‥はい‥」

 

驚きつつもちゃんと返答をすると

 

「えっ‥ちょ‥!なんなんですか!一体⁉︎」

 

そのまま車に押し込まれる。

 

 

「やぁ、待たせたね」

 

押し込まれた直後薫が悠々と校舎から出てくる。ついでに女子の口からの黄色い声も出てくる。

 

「薫、事情を説明してくれよ!」

 

リムジンに乗ってくる薫に今回の件について質問する。因みにこのリムジンは薫のではない。

 

「ふっ、つまり、そういうことさ」

 

「わかんねぇよ!」

 

結局目的地に着くまで何も分からなかった。

 

 

 

 

「なんだよ‥これ‥」

 

連れてこられたのはめっちゃデカい屋敷。東京ドーム何個分だよこれ!‥って東京ドームじゃ大きさが分かりづらい!

 

「あ、カナくん!ヤッホー」

 

「はぐ、どうしてお前が?」

 

この子は北沢はぐみ。俺がよく買いに行く北沢精肉店の娘さんだ。商店街絡みで昔から遊んでいたんだ。

 

「はぐみはこころんに呼ばれたんだよ」

 

こころん?誰だろうと思っていると

 

「薫!来たわね!それじゃあ皆入って入って!」

 

豪邸から金髪少女が催促をする。おそらくあの子がこころんと呼ばれている子だろう。

 

「おかえりなさいませ、こころ様。ご友人との会議用の部屋なら、奥に整えております」

 

「うわぁ!いつの間に!」

 

さっきまで車の中にいたはずなのにもう近くに居るし。

 

「こんなお城に住んでいるとは。こころ、君は本当にお嬢様だったんだね」

 

「すっごーい!遊園地みたいだよ!」

 

薫もはぐもこの豪邸の大きさに驚いている。

 

「はわわ、学校より大きい‥」

 

そしてはぐと一緒にいた金髪の子とは違う水色の髪をしたの子も同じような反応をしていた。

 

「それとこころ様、御所望のミッシェル様ですが、中の人がアルバイトを辞退したそうで‥」

 

「えっ、ミッシェル見つからなかったの⁉︎」

 

「こ、こころちゃん‥あの、スーツの人達って‥」

 

「えっとね、よくわかんないだけどあたしが困ってる時その人たちに話すと次の日くらいには出来るようになってるの。みんなも困ったら話してみるといいと思うわ!」

 

俺は思った。今回の事バックれても結局捕まってたんだなと。

 

「お嬢様、そこにいる彼女が着ぐるみの中の方だと」

 

黒服の人は目線を草むらの方にやると、そこから帽子を被ったちょっとボーイッシュな子が出てきた。

 

「えっと、あの‥あたし‥」

 

「そうなの?でも困ったわね。ミッシェルがいないんじゃ会議にならないわ」

 

「いや、あの、だからあたしがミッシェルだから!ミッシェルの中の人!わかる?」

 

「‥?ミッシェルはクマよ。あなたは女の子だわ。あまり似てないと思うけど?」

 

「えっ?」

 

俺は回答に耳を疑った。

 

「そうだよ。ミッシェルはもっとピンクでフワフワでいい匂いがしたよ!」

 

「君はか弱い女の子なのだから、クマなんてそんな風に強がってはいけないよ」

 

「あ〜あ」

 

そうだった。はぐと薫は言葉を選ばずに言うならバカだった。そしてあの子もアイツらと同じなんだな‥

 

「こ、こころちゃん!ミッシェルは着ぐるみで着ぐるみの中にこの人が‥」

 

「そうだよ!薫もはぐも、多分この子がそのミッシェルってクマなんだよ」

 

何かわかってるのはこの水色の髪の子だけらしく一緒になり説明する。

 

「(こんだけ言えばさすがに‥)」

 

「着ぐるみ‥の人‥?あなた、ミッシェルと関係があるの?」

 

あ、ダメっぽい。

 

「いや関係っていうかあたしがミッシェル‥」

 

「わかったわ。じゃあミッシェルの事はこの着ぐるみの人に聞きましょう。さぁ早く作戦会議を始めるわよ!」

 

 

ダメだった〜。

 

 

 

 

そして会議用の部屋に案内された俺たち。

 

「えっと‥ところであなた誰?」

 

「知らないのに家に入れたのかよ‥って入れたのあの黒服の人達だった」

 

てかそこまで俺、影薄いですか?

 

「こころ、改めて紹介するよ。彼は神田奏斗。私の幼なじみでね‥」

 

「ええっ、薫くんもカナくんと知り合いなの?はぐみも昔から一緒に遊んでたんだ!」

 

そう俺は薫とはぐ。両方と関わりがあるがこの二人同士は別に特別な関わりはない。いわば俺は『友達の友達』ポジションなのだ。

 

「あら、そうなのね。あたしは弦巻こころ!」

 

金髪の子‥まぁさっきまで名前めっちゃ言われてたしなんとなくわかった。

 

「えっと松原花音です‥よろしくお願いします‥」

 

水色の髪の子が少しオドオドと自己紹介をする。

 

「あ、あたしもか‥えっと、奥沢美咲です。どうもよろしくお願いします」

 

さっきの草むらに隠れてた子も松原さんに続いて言う。

 

「それで何で俺が呼ばれたの?」

 

「私が教えたんだよ。奏斗は音楽の才能があるから教師としてちょうど良いとね」

 

「(音楽‥教師‥まさか)」

 

流れがどっかで聞いたことあるやつだ!

 

「それでこころちゃんが『その人に教えてもらうのがいいわ!』って言ってたんだよね」

 

やっぱりそうだった〜!

 

「それじゃあ、あたしが考えた楽しいことリストを紹介するわね。これでバンドをやろうと思うの!」

 

そう渡された紙に目を通す。

 

「(全然バンド関係ない!)」

 

音楽の方向性とかそんなんじゃなかった。

 

「(砂浜でお城を作る‥シロツメクサで冠を作る‥お腹いっぱいお菓子を食べる‥子供か⁉︎)」

 

俺以外にも松原さんと奥沢さんは変だと思ったみたいだけれど‥

 

「「凄く良い!」」

 

バカ二人に受けてるし!

 

 

 

ー美咲sideー

 

あたしはバンドの誘いを断るためにここに来たのに、何かややこしい話になってきてしまった。

 

「えっと、こころちゃん‥!どれも凄く楽しそうだけど、これじゃあ音楽をしてることにはならないよ‥!」

 

「そうなの?どうしてもバンドをしなきゃいけないの?」

 

「あっそうだ!バンドって音楽をするんだよ!音楽‥音‥楽しい‥あれ?よくわかんなくなってきちゃった」

 

「ど、どうしよう‥」

 

「あの、昨日駅前で弦巻こころとドラム叩いてましたよね?何でこんなことになっているんですか?」

 

焦ってる花音さん

 

「それが‥よくわからないんです‥。私、楽器屋さんにドラムを売りに行くはずだったんだけど、こころちゃんにバンドのメンバーだって言われちゃって‥」

 

「それじゃあ、無理矢理じゃないですか。良いんですか?」

 

「分からないけど‥でも私こんな自分を変えたくて、ドラムやったけど‥挫折しちゃって‥その時こころちゃんが『勇気ならあたしがあげるわ!』って、私を必要としてくれて‥」

 

「あのいい風な話になってますが、それ拉致されて無理矢理バンドに加入されてます」

 

「やっぱりそうなるんですか‥!」

 

やっぱり危なっかしい。

 

「神田‥さんも‥」

 

「ふぇぇぇ」

 

「何も考えてない⁉︎」

 

呼吸を楽しんでるかのような目をしていた。

 

「それだわ!バンドで、音楽を楽しみましょ!はぐみは天才ね!」

 

「え、はぐみバンドの才能あるの?やったー!」

 

「なるほど‥それではめぐるめぐる音楽を楽しむ旅に出るとしよう‥」

 

だから何であの二人はそんなすぐに受け入れられるのだろう。

 

「う〜んっ!最高だわ!それじゃ早速始めるわよ!せーのっ!」

 

「‥って何をすればいいのかしら?」

 

「楽器持ってないじゃん!まずそこからだよ‥」

 

まさかそこまで考えていないとは思わなかった。

 

「だってあたしはとにかくバンドで楽しいことがしたいの。楽しいことをしなきゃ始まらないじゃない」

 

「じゃあそれを考えればいいんじゃないですか?」

 

「それが毎日考えているからすぐには出てこないこともあるのよ。結構大変なんだから」

 

「はぁ‥よくわかんないけど、何でそんな大変なことをしてるの?」

 

「そんなの決まってるじゃない!世界を笑顔にするからよ‼︎」

 

「「世界を‥」」

 

「「「笑顔に‥?」」」

 

あ、神田さんに気力が戻った。

 

「そうよ!あたしは何より、人の笑顔が大好きなの!だから世界中を笑顔でいーっぱいにして溢れさせるの!」

 

「いやいや、そんなこと無理に決まってるでしょ」

 

「何で出来ないって言うの?笑顔になりたくない人なんてどこにいるの?」

 

何を言ってるのかわからないって顔をしていた。

 

「皆毎日笑顔でいられたら最高じゃない?だからこのバンドで世界中を回って笑顔でいーっぱいにするわ!」

 

「は、はぁ‥」

 

やっぱりよく分からない。

 

「感動したよ、こころ。人は一つの役を演じ続けられないと思っていたが‥君たちの、いや世界の王子なら喜んで引き受けよう」

 

「はぐみも色々なスポーツやってるけど、負けて泣いてる人をたくさん見てきたの。そうするとはぐみも泣きそうで‥だからその意見、賛成!頑張るよ〜!」

 

なんかあの二人にはウケてるが。

 

「花音‥さんはどうするんですか?」

 

「わ、私は‥」

 

「う〜んっ!それじゃあ行くわよ!世界をー!」

 

「「笑顔にー!」」

 

「現実的じゃないけど‥もし本当に出来たら素敵だな‥って思います‥」

 

「俺もそう思います。こういうのやる人少ないですからね」

 

「‥はっ!あたしバンドを入るの断るに来たのに‥空気に流されてた!」

 

「えっ。そうだったんですか?私達と一緒にバンドしてくれないんですか?」

 

「うっ‥」

 

なんかこの子に見られていると見捨てるみたいで困る。

 

「奥沢さん、諦めた方が良いよ。多分弦巻さんは分かってくれないだろうし‥」

 

「ほら、そこの三人も!世界をー!」

 

「「「え、笑顔‥に?」」」

 

流れに任せて言葉を言う。

 

「う〜ん!その調子よ!それじゃあ着ぐるみの人の人はミッシェル代理で今日からよろしくね!」

 

「えっ‥」

 

何かいつの間にか正式メンバーになっていた。

 

「音楽の先生もよろしくね!」

 

「え、俺のこと?」

 




奏斗「はい、10話終了!そして今回の次回予告担当は‥」
薫「瀬田薫だ」
はぐみ「北沢はぐみだよ!」
奏斗「二人は今回どうだった?」
薫「ふふっ、とても儚い‥」
奏斗「お前は黙ってな」
はぐみ「凄かったね!」
奏斗「まぁそうだな。色んな意味で」
薫「それで奏斗、次回はどうなるんだい?」
奏斗「次回は会議やら色々あるで〜」

次回 やってきちゃった!

はぐみ「なんか楽しそうだね!」
薫「あぁ、そうだね」
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