BanG Dream!〜Destiny STAR〜   作:バリート

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神田奏斗 プロフィール①

神田 奏斗 

誕生日 6月29日

身長 177cm



#12 叫んじゃった!

「ん‥朝か‥」

 

現在は朝6時。今日は休日の為この時間ならまだ寝てる人もいるかもしれない。でも俺はそんなことはない。

 

「さて、行こうか」

 

軽く着替えてから俺は俺の家族達と散歩に出かける。

 

「やっぱり朝の散歩はいいな‥そう思うだろ?スマイル、ユウ、シキ?」

 

ウチには以前紹介したスマイル、ユウの他にももう一匹犬がいる。それがシキだ。この子は結構ドシだけどそれが愛くるしい。

 

「ちょっ‥お前ら、あまり暴れるなよ、ホシ、ロズ、メイ」

 

猫の方もまだ紹介してない子がいる。まずはロズ。この子はあんまり人に気を許す子じゃないかな。そしてメイ。ウチのペットの中で一番お利口な気がする。

 

この子達は今、俺が持っている手提げの中に入っている。コイツらはちょっと変わってて、暖かなってくるとこんな風に俺達の散歩についてくる。因みに冬は布団にいる。

 

 

 

散歩から帰ってきたら朝ご飯だ。最近の若者は朝ご飯食べない傾向があるらしいな。でも俺はちゃんと毎朝食べてるぜ!

 

「いただきます」

 

今日はチョー簡単。トーストにハムエッグ、サラダにcoffee。まぁ俺も朝から凝ったもんはそんなに作りません。

 

「さてとちょっと時間もあるし‥」

 

ご飯を食べ終わり、軽く勉強を始める。科目は英語。昨日の夜勉強したところを復習して更に知識を定着させる。

 

「おっ、そろそろ良い時間だな‥」

 

今日は10時くらいからはAfterglowの練習を観ることになっている。単語帳片手に家を出る。今日は特にバイトやら何やらで忙しいからこういう時間にも勉強しなければ‥学費免除が‥。

 

単語帳と前を交互に見ながら目的地に向かっていると、偶然巴とつぐを見かけた。

 

「おはよう巴、つぐ」

 

「よう、奏斗」

 

「奏斗くん、おはよう」

 

「今日はいい演奏が出来る気がするよ」

 

「そうなのか、巴も張り切ってるなぁ〜」

 

「なんかひまりちゃんが何かフェスに出てみたいんだって」

 

「でもアタシ達には湊先輩達みたいにFUTURE WORLD FES.目指すのはレベルが高すぎるし‥どうしたもんかな‥」

 

「確かにフェスとかで結果を出せると知名度は上がるけど‥まぁお前らはお前ららしくやれば良いんじゃない?」

 

「まぁ、焦っても仕方ないか‥」

 

そんな話をしていたら、すぐライブハウスに着いてしまった。既に他の三人は来ている。

 

 

—————————-

 

 

俺達の到着後すぐに練習が始まる。

「‥どうだった‥?」

 

「‥うん、前回言ったところは改善されてる。中々だと思うよ」

 

「やったね、みんな!」

 

「うん!つぐも凄く良かったよ!」

 

「でもまだまだ改善点はあるからしっかりやるぞ」

 

「オッケ〜モカちゃん頑張るよ〜」

 

—————————-

 

だいたい二時間後、練習も一区切りつき、併設されているカフェで昼食を取る。

 

「そういえばひまり、つぐから聞いたんだけど、何かしらのフェスに出たいんだって?」

 

俺が食べているハンバーグをモカから守りながら、行きにつぐが言っていたことを尋ねる。

 

「うん。私達もバンド組んでまぁまぁ経つから、ちょっと大きめの大会に出たいんだ」

 

「私も探してみるよ」

 

「ありがとう、つぐ!」

 

「ごちそうさま‥じゃあ俺はこれで失礼するよ」

 

「また別のバンドのとこ?」

 

食べ終わってすぐ動こうとした俺にひまりが訊いてくる。

 

「うん、結構スケジュールカツカツでさ。急がないと」

 

移動まで考えるとこれ以上は約束の時間に遅れてしまう。

 

「奏斗はいつも忙しいよな。昨日もあこのとこの面倒見てたし」

 

「奏斗、大丈夫?疲れてない?」

 

巴も蘭も心配してくれてるけど

 

「大丈夫大丈夫。男なんだし体力はあるって」

 

腕をブンブン回し、元気アピールだけはしておく。まぁあんまり心配されてもどっちも困っちゃうからね。

 

「そんじゃ、また!」

 

「バイバイ〜かなくん〜」

 

そのままの勢いでライブハウスを飛び出した。

 

 

—————————-

 

ちょっと歩き市ヶ谷さんの家に到着する。

 

「あら、いらっしゃい」

 

「お邪魔します」

 

市ヶ谷さんのおばあちゃんに挨拶を済ませ、練習場所である蔵に入る。

 

「みんな、まだやってる〜?」

 

「あ、神田先輩!こんにちは!」

 

「先輩‥行きつけの店じゃないんですから‥」

 

「今ちょっと休憩中です」

 

「オッちゃん達も今休んでるかな?」

 

蔵では戸山さん、市ヶ谷さん、りみちゃん、花園さんが休憩していた。‥てか花園さん、全然関係ないこと言ってなかった?

 

「ほら、神田先輩も来たことだしそろそろ始めようぜ」

 

市ヶ谷さんが手を叩き、全員が腰を上げる。

 

「よし、じゃあ前回からどれくらい伸びたか見てみよう!」

 

「お願いしま〜す!」

 

そして『私の心はチョココロネ』を演奏し始めた。

 

—————————-

 

「‥うん、それなりにはなって来てるかな」

 

「戸山さんは、まだ指の動きがぎこちないかな。まぁそれは慣れだから頑張って」

 

「はい!」

 

「市ヶ谷さんは緊張し過ぎ。俺一人でこれじゃあもっと沢山の人の前だと弾けなくなるよ。肩の力抜いて」

 

「わ、わかりました‥」

 

「花園さんは全体的にはOK。でももうちょっと周りも確認してくれると助かる」

 

「はーい」

 

「りみちゃんは音はちゃんと合ってるから、顔を強張らせないでもっと楽しそうに弾いて」

 

「は、はい!」

 

その後も調整を重ね、音の質を高めていく。

 

「ありがとうございます、奏斗さん。忙しいのに練習見に来てくれて」

 

「いやいや、大丈夫だよ。りみちゃんもお疲れ」

 

「ありがとうございます、奏斗さん」

 

りみちゃんとの会話の中、

 

「あの‥神田先輩」

 

「?どうしたの戸山さん?」

 

戸山さんも俺達の会話に混じる。

 

「私もりみりんみたいに下の名前で読んでもいいですか?」

 

「え?そりゃ構わないけど‥」

 

「やったぁ!ありがとうございます、奏斗先輩!」

 

「(奏斗先輩か‥)」

 

そういえば知り合いの一年生は皆、先輩って呼んでくれないからこう改めて聞くと変な感じ‥。ふーん、君が俺の後輩?…まぁ悪くないかな。‥嘘です。こんな可愛い後輩はウェルカムです。はい。

 

「あ、先輩も私のこと、下の名前で読んで構いませんよ」

 

「えっと、じゃあ‥香澄ちゃん‥?」

 

「はい!えへへ‥」

 

スッゴイ笑みを向けてくれるんですけど。何この子、恐ろしいわ。惚れちゃう。

 

「あ、じゃあ私も」

 

香澄ちゃんに便乗して花園さんも手を挙げた。

 

「えっと‥じゃあ、たえちゃんで」

 

「本当は『おたえ』が良かったけど‥まぁいいや」

 

「(そのあだ名、気に入ってたんだな‥)」

 

「何か皆、奏斗さんと仲良くなったね」

 

「ほら、有咲も!」

 

端の方で休憩してた市ヶ谷さんを香澄ちゃんが引っ張ってくる。

 

「ちょ‥おまっ!勘弁しろよ!」

 

「ええっ〜でもこういう風に名前で呼び合うのってなんかチームワークが上がる気がしない?」

 

「まぁ、実際にスポーツでもチーム内では名前で呼び合うようにするとこもあるからね」

 

「ほら、有咲〜早く早く!」

 

香澄ちゃんは催促をし、

 

「ううっ‥か‥か‥」

 

そして耳まで真っ赤にして市ヶ谷さんは‥

 

「勘弁‥してください‥」

 

撃沈した。

 

「えぇ〜何で〜?」

 

「お前な!そんな男の人の名前をすぐに言えるわけねぇだろ!」

 

「まぁ別に無理しなくても‥」

 

「なんかすみません‥」

 

「別に気にしなくていいよ。じゃあとりあえず俺は下の名前で呼んでも大丈夫なのかな‥?」

 

「ま、まぁそれなら大丈夫ですけど‥多分‥」

 

「じゃあ改めてよろしくね、有咲ちゃん」

 

「‥ちょっと恥ずかしいです///」

 

有咲ちゃんは顔を赤くして俯いてしまった。

 

「あれ〜有咲照れてる〜?」

 

「う、うるせぇ!」

 

まぁ有咲ちゃんは男以前に、そもそもの友達から下の名前で呼ばれることもなかったみたいだし、そりゃ緊張するわ。

 

「(でもさっきの反応‥めっちゃ可愛かったなぁ‥)」

 

俺がもっとガッつく男だったら速攻告って振られるところだった。振られちゃうのかよ。

 

「おっと、こんな時間か‥じゃあ俺はバイトに行くからこれで失礼するよ」

 

ちょっと早いけどキリが良いタイミングなのでCiRCLEに向かいことにする。

 

「奏斗先輩、ありがとうございました!」

 

「はいよ!また練習日は連絡してくれ。出来るだけこっちも合わせておくから!」

 

そう言い残し、俺はバイトに向かった。

 

 

 

蔵を出て、ちょっと急ぎ足でCiRCLEだに向かっていると

 

「あっ、奏斗!」

 

リサが俺に指を指してくる。

 

「リサ、どうしたの?」

 

「あこがキーボードの子見つけたんだって!来て!」

 

「えっ、あっ、ちょっと〜⁉︎」

 

リサが俺の手を無理矢理引っ張り、連れてかれる。

 

「リサ、待ってよ!俺、バイトが‥」

 

「大丈夫!行き先CiRCLEだから!」

 

結局抵抗出来ないまま目的地に到着してしまいました。まぁ行き先がCiRCLEだったのが救いだ。

 

「みんなお待たせ〜♪そこで奏斗拾ってきたよ」

 

「野良じゃねぇわ!」

 

でも野良猫とかは結構好き。

 

「あ、リサ姉。言った通り連れてきたよ!」

 

あこちゃんが示した方向を見る。

 

「えっと‥し、白金‥燐子‥です‥」

 

長い黒髪の公貴そうな女の人がいた。めっちゃ綺麗な人だし。

 

「なんてゆーか‥あこと似たようなタイプの子を想像してたけど‥」

 

リサ的にはもっと騒がしい人を考えていたらしいけど、実際に白金さんはその逆で大人しい子だった。

 

「りんりんは凄いんだよ!ネトゲでは無敵なんだから!」

 

「あ、あこちゃん‥ゲームの話は‥あんまり‥」

 

「音楽の話が聞きたいわ。課題曲はあなたのレベルに合ってた?」

 

ちょっとゲームについては聞きたかったが友希那が話題を変えてしまったので諦める。

 

「友希那‥さん‥あ‥その‥わ‥たし‥動画と‥その‥たくさん‥一緒に‥」

 

「それって動画に合わせて弾いたってことかな?」

 

「は、はい‥」

 

俺の問いかけにオドオドしながら白金さんが答える。

 

「白金さん、同じクラスだけれどこうして話すのは初めてね。ピアノでは有名なコンクールでも受賞成績があるみたいですね」

 

氷川さんは花咲川に通っていて、どうやら白金さんも同じらしい。

 

「えっ‥と‥コンクールは‥小さい頃の‥話で‥」

 

「宇田川さん、本当に大丈夫なんですか?」

 

「りんりんはあこの戦友で大大大親友です!だからあこは絶対に大丈夫だって信じてます!」

 

「‥!あこちゃん‥!」

 

「でもこの子が演奏しているのを見たことないのでしょう?」

 

「なくても信じます!」

 

「‥オーディションはあこと同じようにするわ。ダメなら帰ってもらうわ」

 

「はい!頑張ります!」

 

「いや、頑張るのはあこじゃないでしょ」

 

あこちゃんの天然のボケにリサがツッコむ。

 

「は、はい‥私が‥頑張り‥ます‥」

 

「奏斗も聴く時間はあるかしら?」

 

「まぁ一曲分くらいなら‥」

 

 

スタジオを借り、それぞれ機材を持つ。

 

「じゃあ頼むわ」

 

合図を出し、演奏が始まる。その時またあの感覚が襲ってきた。

 

「(す、凄い‥あこちゃんのオーディションの時と同じだ‥懐かしいあの感覚‥)」

 

演奏が終わると皆が不思議そうな顔をしていた。理由は俺とほぼ同じだろう。

 

「何か‥凄かった‥奏斗と弾いた時みたい‥」

 

リサも気付いていたみたい。

 

「私は問題ないと思いました。‥因みに湊さんの意見は?」

 

 「なぜ‥?こんなこと‥何度も‥」

 

氷川さんの言葉は耳に入らず、繰り返された現象に疑問を持つ友希那。

 

「えっ‥それってこんな良かったのにダメってこと?な、何でですか?」

 

合否を伝えていないためあこちゃんが不安がってしまう。

 

「あ、いえ‥演奏は問題ないわ。技術も表現力も合格よ。ぜひ加入して」

 

「や、やったぁーー!やっぱりんりんは凄いよ‼︎この短期間でノーミスだもん!」

 

「あ、ありがとう‥でも‥家で‥一緒に‥何度も‥弾いたから」

 

「あ、それってあこが送った練習動画のこと?」

 

「あぁ〜さっき言ってたのはそういうこと‥」

 

「なるほど‥妙に一体感があると思いましたが‥」

 

「良いわ、あこ、燐子さん‥あなた達も含めて一度この五人でライブに出る」

 

「ラ、ライブ‥⁉︎嘘‥」

 

「やったねー☆じゃあ‥燐子、これからよろしく♪」

 

リサが白金さんの肩に手を置くと

 

「って燐子、どうしたの慌てて‥って何か顔色おかしくない⁉︎あこちゃんと説明した?」

 

めっちゃ顔が真っ青だった。

 

「したよ〜。バンドしよって!スタジオであこ達と演奏しに来てって!」

 

「あこちゃん、それじゃあわかんないよ‥」

 

物事の理由だけが抜けてるのがあこちゃんらしい。

 

「わ、私‥そこまで‥考えて‥」

 

本当にライブに出るつもりはなかったみたいだ。

 

「ならもう帰って」

 

その言葉にあこちゃんと白金さんは驚く。

 

「どんなに力があってもやる気のない人間に割く時間はない。他のキーボードを探すだけよ」

 

かなりキツイ言葉だがが友希那の理想には重要なことだ。だから俺はそのことについてはあまり口を出せない。若干の反抗心はあっても。

 

「ゆ、友希那さ‥」

 

「‥っ‥わ、私‥っ‥きたい‥!」

 

友希那を止めようとしたあこちゃんを遮り、白金さんは手をギュッと握り言葉を振り絞った。

 

「わっ⁉︎り、りんりんの大きな声、初めて‥」

 

「わ、私‥皆さんと‥弾きたい‥です‥。が、頑張ります‥お、お願い‥します‥!」

 

「そう‥ならそれを次のライブで見せてもらうわ」

 

さっきの態度の割には結構すんなり受け入れた。それだけ白金さんの実力があるということなんだろう。

 

「‥ってヤベッ⁉︎もうすぐバイトの時間⁉︎」

 

俺はスタジオから飛び出し、ロッカールームへと急ぐ。結局その後間に合ったけど、まりなさんに軽く注意されました。




奏斗「はい、12話終わり〜!そして今回の次回予告担当は‥」
紗夜「氷川紗夜です」
燐子「し、白金‥燐子‥です‥」
奏斗「二人は今回どうだった?」
紗夜「まさかあの物静かの白金さんがあそこまでの実力を持っているとは‥」
奏斗「凄かったよね。(あと弾いてる姿めっちゃ綺麗だった)」
燐子「そ、そんなこと‥」
奏斗「そんなことあるよ!もっと自信持って!」
燐子「が、頑張り‥ます‥」
紗夜「そういえば神田さん、次回はどんな話になるんですか?」
奏斗「次回は比較的ゆったりとした話らしいよ」

次回 休憩しちゃった!

燐子「わ、私‥もう無理‥」
奏斗「白金さん、大丈夫⁉︎」
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