BanG Dream!〜Destiny STAR〜   作:バリート

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グリグリと奏斗の呼び方

ゆり→奏斗くん    奏斗→ゆりさん
リィ→奏斗        →リィさん
七菜→奏斗くん      →七菜さん
ひなこ→かっちゃん    →ひなこさん


#2 集まっちゃった!

グリグリのライブが終わった翌日の昼休み。

 

「昨日のグリグリのライブ最高だったよね!」

 

「うん!カッコ良かったなぁ〜」

 

クラスではグリグリの話題で賑わっていた。コーチとして他の人に自慢したいが余りそういう事をするとウザがられるのでしない。

 

「(さて飯でも食うか)」

 

お腹が空いたので昼食を取ろうと思った時

 

「すみません、かな‥神田さんはいらっしゃいますか?」

 

「うん、いるよ。神田くん、彼女さん来てるよ〜」

 

「彼女ちゃうわい」

 

俺はツッコミを入れながらドアへ近寄る。

 

「どうしたんだつぐ、急用?」

 

この子は羽沢つぐみ。一個下の友希那やリサとは別の幼馴染。先のクラスメイトの反応に苦笑いしてたつぐがこちらを向いて話す。

 

「ううん、皆で話したくてお昼一緒にってメールしたけど奏斗くん返事なかったから‥」

 

そう言われスマホを確認すると未読のつぐからのメッセージがあった。

 

「あぁ〜、それはスマン。じゃあ行こっか」

 

弁当を持ってつぐと共に屋上に向かった。

 

「つぐはもう高等部には慣れたか?」

 

「うん、先輩達皆いい人だし凄く楽しいよ」

 

羽丘には中等部も存在し、つぐはそこから内部進学としてこの高校に来た。そして今から会う奴らも‥。

 

つぐと話していたらあっという間に屋上まで着いた。屋上のドアを開けると

 

「あっ、やっと来た!」

 

「遅いよ」

 

「これは後でパンを買ってもらわないとですな〜」

 

「とりあえず早くこっち来て座れよ」

 

座って弁当を食べている女子高生4人。コイツらは一年生の上原ひまり、美竹蘭、青葉モカ、宇田川巴だ。そして全員つぐと同じ、幼馴染。‥良いだろ?可愛い幼馴染が多くて?

 

「悪いな、つぐからのメール見てなくて‥んで話って?」

 

「昨日のグリグリのライブの感想を言いたくてさ」

 

「それなら別に後ででもよかったんじゃない?」

 

「まぁそうだけどさ‥」

 

「ほら、こうしてみんなで揃ってご飯食べるなんて久しぶりだし‥」

 

ちょっと気恥ずかしそう巴に変わりつぐが答える。

 

「あぁ〜なるほどな」

 

皆は羽丘の中等部だったが俺は隣町の中学だったため昼時は一緒にいられなかった。一緒に食べるとしても基本つぐの家の珈琲店で軽く食べるくらいしかなかった。

 

「でも、今までも羽沢珈琲店で一緒に食べたじゃん」

 

俺は弁当を開けながら

 

「それとこれとは別だよ」

 

ひまりが俺の言葉を否定する。

 

「まぁ、確かに学校で一緒に食べるっていうのが大事なんじゃないか?」

 

「それもそうだな‥ってモカ、俺の唐揚げ取るんじゃねぇ」

 

巴の意見に納得してる隙に俺の弁当が野獣にロックオンされていた。

 

「むうぅ〜食べたいな〜かなくんの唐揚げ〜」

 

「モカ、あまり奏斗に迷惑かけない」

 

「おや〜蘭、もしかしてやきもち〜?」

 

「怒るよ」

 

そんなモカと蘭の姿を見て何か懐かしさを感じた。ずっと会ってるから懐かしいという言葉は間違ってるが、久々に同じ学校に通ってると少し変な気分だ。

 

「お前ら本当に変わらないな」

 

「うん、私達はいつも通り過ごすだけ。例えどこであろうともね」

 

蘭が皆の方に目線を向ける。その視線の中に俺も入って嬉しかった。黒一点だが大事な幼馴染の中に入っていることが嬉しかった。

 

「(あ、唐揚げ取られた)」

 

箸で残りの唐揚げを食べようとしたら空振りした。犯人の方を向くと

 

「これで遅れの分はチャラってことで〜。ぶい」

 

「モ〜カ〜‥!」

 

ブイサインに少しイラッとした俺はモカにガンを飛ばした。

 

「あははは」

 

蘭以外が俺とモカのやり取りを見て笑う。蘭は笑いを堪えようとしてるのか口元がプルプルしている。楽しい時はあっという間か予鈴が鳴ってしまった。それを聞き俺達は残っている弁当を急いで食べ皆校内へそそくさと入っていった。

 

「じゃ、また放課後」

 

学年ごとに階が違うので踊り場で一度別れる。

 

 

 

そして放課後、校門前にて集合しスタジオまで向かった。彼女達は『Afterglow』というバンドを組んでいる。蘭がボーカルギター、モカがリードギター、ひまりがベース、巴がドラム、つぐがキーボード、そしてこの俺神田奏斗がコーチを担当している。因みにグリグリもAfterglowも俺がコーチしてるのは両者とも知っている。

 

「さて、じゃあお手並拝見といきましょうか」

 

着いて早々にレッスンを開始する。

 

「進化したAfterglowの力見せてやるぜ!」

 

巴がすごい気合いが入っていた。余程の自信があるのだろう。

 

「いや俺が最後に見た練習から4日しか経ってないぞ」

 

「いいや、私は日々進化してるよ!」

 

ひまりもどこぞの舞台少女のようなセリフを言い出す。

 

「そうかい、じゃあとりあえず前回からどこまで伸びたか確認するから1曲頼む」

 

「わかった。じゃあ行くよ!」

 

 

—————————-

 

 

「‥うん、前回よりミスも減ってるし、中々だと思うよ」

 

「ホント⁉︎やったあ!」

 

「ただ、まだチェックするところは沢山ある。まず巴、少し気持ちが先走ってテンポ早くなりそうだったよな。途中で音が変になってたから気を付けろよ」

 

「やっぱりそこか‥ついやっちまうんだよな‥」

 

巴は後頭部を軽くかいて、あちゃーと言いそうな顔をした。

 

「次はひまり、ちょっと手元を見過ぎだ。本番はお客さんの方を向いて演奏するんだからそこを直してくれ」

 

「うっ‥褒められたと思ったら急に落としていくパターン‥」

 

ひまりはちょっとガックリしてしまった。

 

「つぐは音が少し弱いところがあった。音程は合ってるからもっと自信をもって演奏してくれ」

 

「わ、わかったよ!」

 

つぐは何か気合いが入ったみたいだ。

 

「モカは音に関してはは問題はなかったけどお前お腹鳴っただろ。ダメじゃないか」

 

「いや〜バレてしまいましたか〜」

 

モカはイタズラがバレた子供のような反応をした。

 

「蘭は最後息が切れかかっていたな。その前の息継ぎが微妙だったからそこを気を付けてくれ」

 

「わかった」

 

蘭も自覚があったためか特に他に何も言わなかった。

 

「やっぱり奏斗くんがいると私達だけじゃわからないところもちゃんと指摘してくれるから練習の質が良くなるよね」

 

「いっぺんに引いても私達の修正箇所全部見つけられるもんね!」

 

「いよ、流石聖徳太子〜」

 

「だからそのあだ名は止めろ」

 

モカが言ったあだ名、それは俺の小学生くらいの頃にクラスの奴がつけたあだ名なんだが、命名した人曰く、大量の音を聞き分けられるのが聖徳太子みたいだからだと。聖徳太子は凄いが歴史上の人物をあだ名にされるのはなんかアレだ。

 

「ほら早く続きするよ」

 

 

—————————-

 

あれから2時間ほど経過した。

 

「‥うん、今日はここまでにしよう」

 

「やった〜!疲れたー!」

 

ひまりが凝り固まった身体をぐいっと伸ばした。

 

「お疲れさま、ひまりちゃん」

 

「うん!つぐもおつかれ!」

 

「ねぇ、この後皆でスイーツ食べに行こうよ!」

 

そんなひまりの提案に対し

 

「行かない」

 

蘭、拒否。

 

「私もちょっと‥疲れが出てきたし‥」

 

つぐ、疲労。

 

「モカちゃんは早くやまぶきベーカリーに行かねばなりませんので〜」

 

モカ、別件。

 

「アタシはスイーツよりラーメンの気分だな」

 

巴、安定。

 

「みんな酷いよ〜!」

 

提案は4対1で否決された。

 

「奏斗〜」

 

とうとう俺にまですがってきやがった。

 

「太るぞ」

 

「辛辣⁉︎」

 

「奏斗くん、流石にストレート過ぎだよ‥」

 

つぐがツッコんでくれた。アザース!

 

「で、奏斗はこれからどうするんだ?」

 

「帰って勉強、今日はバイトないから」

 

「じゃあ付き合ってよ〜!」

 

「(まぁ今日の練習頑張ってたからな‥)」

 

「仕方ない‥ひまりのデブ活に付き合いますか」

 

「ひっどーい!」

 

結局ついて行くことになり俺はケーキ1つ、ひまりはパフェ2つを1人で食べたとさ。‥冗談抜きでヤバいぞおい。

 

 

 

段々日が沈むのが遅くなってきたとはいえ外に長くいるのも良くないのでスイーツを食べた後俺らはすぐに帰宅した。

 

「ただいま〜‥って誰もいないか‥」

 

実を言うと今俺は一人暮らし。両親は共に海外赴任。弟もそれに連いていった。姉もいるが俺が中学生の頃にもう結婚して家庭を持っている。当初は姉婿も一緒にこの家で暮らす提案をしていたが俺は断った。初めては渋っていたが、一人暮らしは高校生になってから且つ一週間に1回電話することで交渉成立した。せっかくの新婚生活なんだ。俺に構わず楽しく暮らして欲しい。

 

「(まぁでも‥誰も迎えてくれないのはちと寂しい)」

 

そんな事を思っていると

 

「おおっユウじゃないか、出迎えありがと」

 

ウチの犬が玄関までやってきた。この子が俺の飼ってるまた別の犬、ユウ。夕方庭に出てきて一緒に夕焼けを見たことが名前の由来だ。

 

「お前は俺の気持ちが良くわかってる良い奴だよ」

 

ユウに軽く頬擦りをしたあとカバンを置き、部屋着に着替えた。

 

「さて、晩ご飯でも作るか‥」

 

今日は簡単にご飯、味噌汁、焼き鮭、おひたしという和食。もちろんペット達にもご飯を用意してから自分も席に着く。

 

 

「いただきます」

 

黙々と晩ご飯を食べる。昼があれだけ賑やかだったので今日はいつも以上に静かに感じた。

 

「ごちそうさまっと」

 

一人静かな食事を終えるとすぐ食器を洗う。すぐやらないとめんどくさくなってしまうからである。

 

洗い物が終了したので次は宿題を片付けよう。今日のは難しくないが少しだけ量がある。さっさと片付けたい。今日は数学に英語、更には化学と多めだ。

 

「ええっと今回の数学は‥」

 

数学の問題を黙々と解く。途中、ホシとスマイルの妨害があったが適当なおもちゃで遊ばせて沈めた。

 

 

ー1時間後ー

 

「終わった〜」

 

いつもより少し時間がかかったが特に苦戦することもなく、宿題自体は三十分くらいで終わったので少し予習も出来るくらいだった。

 

「まだ新学期始まって二週間しか経ってないのにもうまとめに入ろうとしてるよ」

 

進学校なだけあり、授業ペースがやや早い。2年になってからは3年になったらもっと早くなるのだろうか‥。

 

「まぁ、そん時はそん時だ」

 

頑張れば全然ついていけるだろう。

 

「さて、風呂にでも‥」

 

着替えを探しているとき、電話が鳴った。

 

「はい、もしもし」

 

「あっ、奏斗くん?ごめんなさい、夜遅くに」

 

相手はゆりさんだった。

 

「ゆりさん、いえ大丈夫ですよ。で、どうしたんです?」

 

「実は今度ライブをするんだけど、修学旅行の帰宅直後でね、申し訳ないんだけど、ステージの準備とか手伝ってくれないかな?」

 

「もちろん大丈夫ですよ。任せください!」

 

「ありがとう!流石我らがコーチ!」

 

「そんな大したことないですよ」

 

「じゃあそんな訳でよろしく、おやすみ」

 

「はい、おやすみなさい」

 

電話が切れ、一瞬静寂な時が流れる。

 

「ふぅ、大変だけどゆりさんの頼みだ、頑張るぞい!」

 

その後俺は風呂に入り、勉強して寝た。




奏斗「はい、第二話終了です!そして今回の次回予告担当は‥」
蘭「Afterglowのボーカル美竹蘭です」
つぐみ「キーボード担当の羽沢つぐみです」
奏斗「今回の話、二人はどうだった?」
蘭「いつも通りだね」
奏斗「いやまだ二話分しかやってないから!いつも通りも何もないよ!」
つぐみ「私は良いと思うな。凄く伸びしろがあって」
奏斗「捉え方によってはダメって言ってるようだな‥」
つぐみ「ところで次回は花咲川女子学園に焦点当てるって本当?」
奏斗「よく知ってんな。どっかから情報リークした?」
蘭「いいからさっさと締めてよ」

次回 始めちゃった!

奏斗「‥あれ?次俺の出番少なくね⁉︎」
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