理想の自分になるために...   作:CAGED-BIRD

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修正しながら次話を書いていきます。たぶん3〜4話目あたりからvtuberシーンに入れそうです。
いやてぇてぇどこいった




【神様】という単語をご存知だろうか。

 

 

 神とは、信仰の対象として尊崇・畏怖されるものであり空想上のものだ、と私自身思っていた。思っていたのだが、こう目の前にいるだろう何かは私にとって【神様】としか言い表すことのできないものだった。

 

【神様】は私に転生して「生まれ変われ」と言い謎呪文「てぇてぇ」とだけ唱えられたとこで私は気がついたらこの体だった。

 

 0歳から自意識こそあったもののよくある転生もののように何かを覚えたり何かをしたりということはなく、あまり現実味のない夢のような世界のように思ってしまいむしろ無気力な子供時代を送っていたと思う。あまり泣かない子としてすごく心配を両親にはかけてしまったことを後年になって知った。

 

 そんなこんなで性別が〜やら両親違うんか〜やら異世界でもないんか〜やらをこなして二度目の人生をようやく考え出したのはたしか幼稚園の年中組の頃だった。

 

 「パパの絵を描こう」というお絵かきの時間のことで、その頃は惰性で生きていたのでそこまでは考えていなかったが【10で神童15で才子20過ぎれば只の人】というが20過ぎるまでは前世の知識チートが若干働いてしまうのである。少なくともこのお絵かきではやらかしてしまった。

 

「しずくちゃんすごいじゃない!」

 

 そこには前世の企画で無駄に練習した成果が現れてしまいとても4歳児には描けないだろうリアルパパンの顔の絵があった。

 なんやかんだで天才だの神童だの言われ私は.........

 

 

 

すごく調子に乗ったのである!!

 

 

 

 

 いやね、最初は普通にとか何もなく人生を終えようとか思ってなかったわけではないんですがね?いや〜まいったまいった。だって私ってねすご〜いて・ん・さ・いですからね!人生イージーモードですわ〜!地方のではあるけど新聞に載ったしコンクールに出したら賞状だって貰っちゃったりしたんですわ!私ってば最高に天才なのではなかろうかと!!それに!よくよく聞いてみたら私は母親似なのかすっごい美人さんらしく将来有望らしい!よくわかってるではないか!崇めよ!かわいいであろう?そうであろう?ハッハッハ!

 

と、どこまでも調子に乗っていたのである。いや〜この頃の私って黒歴史っていうやつだろうね。

 

 

 おかしい。

 

 そう思い出したのは小学生3年生の頃だっただろうか?当時まだ前世の知識頼りに小学生の勉強なんて、と鼻を括っていた私であったのだが色々とおかしいことが分かり出した。

 

 まず歴史上の人物、出来事の名前が違う。タイムパラドックスというのもあり自分が生まれた頃からならわかるが生まれる前から変わっているのである。すごく焦ったがこれは少し勉強すればどうにかなった。さす私。

 

 次にまず携帯がない。というか生まれた年が前世と違う。天才の私がおねだりすれば大抵のものを用意してくれる両親でもこればかりは用意できなかった。だってまだ存在しないのだもの。

 

 そして最後にこれだけ天才ならば人は寄ってくるものであろうになぜかだれも話しかけてこないのである!何故だ!天才かつ美人的な私になぜ近寄らぬ!!

 隣の席の田中など挨拶をしただけなのに真っ赤になってシカトしてくるのだ。解せぬ。まさかかわいいと言われていたのはただのお世辞....いやそんなことはないはずだ。何か朝変なものでも拾って体調でも悪いに違いない!哀れだな!田中よ。

 

とまぁ色々おかしいとは思いながら小学生時代を送ったわけだけれども「私」の最大の過ちはこの先にあったのである。


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