とりあえず、前回のオリジナルペルソナの「アンドロメダ」の簡易ステータスです。
【恋愛】アンドロメダ
物火氷雷風光闇
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《スキル》
アナライズ
後方支援型ペルソナですね。トーマ君一人で戦闘も解析もやってもらいます。
にしても、中途半端な文字数になってしまった。前話と合わせてしまおうか……
アルザーノ帝国魔術学院自爆テロ未遂事件。
この事件が解決してから早一ヶ月が経とうとしていた。
この事件は関わっていた組織──天の知恵研究会──が組織であっただけに、周りへの影響も考えて、内密に処理された。学院にできた数々の破壊痕も、魔術実験の暴発ということで公式に発表された。
だが、実際に被害にあった生徒が存在し、街でもひと騒ぎ起こしていた為、完全に闇に葬られたという訳ではなかった。
様々な噂が噂を呼んだりしたが、一ヶ月も経てば人の関心は薄れていった。今ではほとんどの人が日常に戻っている。事件の当事者達も例にも漏れずに、平和な日々を過ごしている。
「……にしても、大変だったなぁ」
ルミアを助けた後、力を使い果たした僕はその場で気絶してしまったらしい。
次に目が覚めた時に聞いた話では、あれからしばらくして、警備員達がやってきたらしい。そして、ヒューイ先生が連行されようとした際に、ヒューイ先生は伝言を残していった。それは『ありがとう』という言葉だった。
どうやら、今回の一件はヒューイ先生にとって何かが変わるきっかけになったらしい。それが何なのかは分からないが、きっと悪い事ではないだろう。
そして、目を覚ました僕に待っていたのは事情聴取だった。その時にペルソナの力に関して洗いざらい吐いた。言葉だけでは信用できないと思い、実際に召喚しても見せた。幸い、グレンやシスティーナ、ルミアらの証言もあり、信用して貰えたようだ。
次は事件の当事者達──トーマ、グレン、システィーナ──に今回の事件の中心人物とも言えるルミアの素性について聞かされた。
なんと、ルミアは三年前に病死したはずのエルミアナ王女だった。そして、異能者であるということも。まさかの正体に開いた口が塞がらなかった。この事はシスティーナも知らなかったらしい。
そして、僕達三人は事情を知る者として、協力を要請された。
「といっても、ルミアとの関係は前と変わらない。そうですよね?先生」
「んあ?いきなり何言ってんだよ、お前」
隣で怠そうな声をあげるグレン。この一ヶ月の事を思い耽っている間にいつの間にか来ていた。
「いや、やっぱいいです。ところで、先生は何やってるんですか?」
「面倒くさくなりそうだったから逃げて来た」
「……ああ、今日の授業のやつですか」
たしか、『金にとてもよく似た別の何かを作り出す方法』だったか?これはシスティーナがすごく怒りそうだ。
そんなどうでもいい事を考えながら、前から聞きたかったことを質問する。
「ところで、話は変わるんですけど……」
「なんだよ?」
「グレン先生、軍で働いていたって本当ですか?」
「……ああ、本当だよ。前にも言ったが、四年だけやってすぐ辞めた愚か者だよ……って、こんなくだらねぇ事聞きたかったのか?前にも少し話したろ」
グレンの言う通り、事件の後に少しだけ教えて貰ったのだ。
「あはは、そうですね。先生にお願いがあって……」
「はぁ?お願い?」
トーマはグレンの方に向き頭を下げる。
「先生!僕の事を鍛えてくれませんか?」
「……何?」
グレンの目が見定めるような目付きになる。
「今のままじゃダメだって思うんです。僕がペルソナの力に目覚めたのだって、きっと何か意味があるんだって……」
「…………」
「後悔したくないんです。大事なものを目の前で失うような事は嫌なんです……!」
必死に頭を下げ続ける。すると、ため息を着くような音がする。
「……仕方ねぇな。いいぜ、やってやるよ」
「いいんですか!?」
驚きのあまり、聞き返してしまう。
「まあ、元からそうするつもりだったしな」
「え?どういう事ですか?」
「言っとくけど、今じゃお前だって異能者の一人なんだぞ?これは自衛できるようなる為でもある」
どうやら、自分の事を心配してくれていたらしい。
「お前のペルソナだったか?正直、かなりチートだ。魔術と似ていても決定的に違うところがある。なんだか分かるか?」
「えっと……分かんないです」
「はぁ……自分の事なんだし、もう少し理解しておけ」
呆れられてしまった。
「魔術ってのは、まあ簡単に言うと対象に手を向け、呪文唱えてから発動するが、お前のペルソナの技はそれらの過程をすっ飛ばしている。これじゃ魔術じゃなくて
「……確かに」
「魔術なら対抗呪文唱えたりして対処できるが、お前の魔法じゃそれができん。これが魔術師同士の戦いでどれだけ優位に立つか……」
そして、グレンは真面目な顔つきでトーマに告げる。
「これからお前も危うい立場になるかもしれん。だから、ある程度までは俺がしごいてやる。感謝するんだな?」
そう言うグレンの顔には笑みが浮かんでいた。
グレンの不器用な好意が伝わってくる……
「という訳で、明日の朝から始めるぞ」
「……はいっ!よろしくお願いします!」
「……ふん」
そう言うグレンの頬は少しだけ緩んでいた気がする。
「さて、それじゃあ俺は──」
グレンがそれを言い切ることはなかった。
「探しましたよ!先生!」
「げっ、白猫……」
そこにやってきたのはシスティーナだった。後ろにはルミアもいる。
「今日という今日は許しません!何ですか、あの授業は!?」
「ちっ、また説教かよ……そんなんだから白髪が増えるんだぞ?」
「だから、銀髪です!」
「まぁまぁ、システィ落ち着いて」
ギャーギャーと騒ぐグレンとシスティーナ、それをを宥めるルミア。
こんなくだらなくて騒がしい日常。でも、何より替え難いモノだ。あの時、頑張って良かったと心の底から思う。
これからも、この平和な日々を守れるように頑張ろうと、僕は改めて決意した。
主人公ステータス
〔知識〕Rank.1_平均的
〔勇気〕Rank.2_やるときはやる
〔魅力〕Rank.1_人並み
〔優しさ〕Rank.1_それなり
〔伝達力〕Rank.1_そこそこ
コミュ
「愚者」■□□□□□□□□□
???
「魔術師」■□□□□□□□□□
グレン=レーダス
「恋愛」■□□□□□□□□□
ルミア=ティンジェル