日本国召喚×テラフォーマーズ   作:BOMBデライオン

68 / 71
各国の報告書
【ムー国】最重要友好国である日本国についての簡潔な報告書


日本国

 

公用語日本語(事実上)
首都東京(事実上)
最大の都市東京都区部

 

 ・政府

 天皇 

 内閣総理大臣   蛭間超時

 国会衆議院議長 《調査不足のため不明》

 国会参議院議長 《調査不足のため不明》

 最高裁判所長  《調査不足のため不明》

 

 ・暦

 グレゴリウス暦(通称西暦)

 現在は西暦2775年

 

 ・面積

 総計 377,988.12km2

 

 ・人口

 総計(中央暦1643年)約2億3000万人

 

 ・建国

 現時点ではヤムート政権より以前の記録がほとんど残っていないため、ヤムート政権発足時を建国の年と見なす。しかし日本国では日本神話による初代・神武天皇即位の日が建国の日とされている。

 


 

 日本国(にほんこく、にっぽんこく)、または日本(にほん、にっぽん)は、中央世界から見て極東、第三文明圏の東に位置し、日本列島および南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島などからなる民主制国家であり、異世界からの転移国家でもある。首都は東京都とされている。

 気候は四季の変化に富み、国土の多くは山地で、人口は沿岸の平野部に集中していた。近年は人口の過集中への対策として山地の開発が進み、自然は失われつつある。国内には行政区分として47の都道府県がある。

 

 列強序列第4位であったパーパルディア皇国との戦争に容易く勝利し、昨年の先進11カ国会議において正式に列強国の仲間入りを果たした。その直後の対グラ・バルカス帝国戦においては単艦で目を見張る程の戦果を挙げ、全世界にその存在を大きく知らしめた。

 


 

歴史

 日本国の前身は、我がムー国がこの世界に転移する前の世界(以下地球)で最も親密であった国ヤムートであり、そのヤムートが1万年超の時を経て変化した姿が現在の日本国である。

 地球においての歴史は説明が非常に長くなるため、今回はその大部分を省略し、地球で二度にわたって起きた「世界大戦」という名の大戦争時代(日本の暦で1900年代前半)(現世界の技術水準に非常に近い時代と言われている)以後の約800年間の歴史を説明をする。

 

 ・21世紀(日本の暦で2001〜2100年)

 この時代の日本で特筆すべき点は、『インターネット』と呼ばれる地球規模の情報通信網の急速な普及だろう。

 日本国においてのその普及率は、世紀の半ばにさしかかる以前にほぼ100%の水準となり、22世紀を目前とした時期に『7G』と呼ばれる第7世代移動通信システムが導入された。

 また、この世紀はネットの強化だけでなく『ドローン』と呼ばれる無人航空機や『人工知能』(説明が難しいが、機械が人間と同等かそれ以上の知能を獲得する技術)の発展も目覚ましく、その利用は軍事だけでなく民間にも浸透し、農業の無人化による高効率化や物流網の更なる強化等、現在でも多岐にわたる。

 

 その他、この世紀に日本国に起こった事としては、少子高齢化の改善や全体的な温暖化、戦後失われつつあった「日本人としての誇り」「愛国心」がSNSの普及によって取り戻され、それをいわゆる「世直し大臣」が後押しした事で日本国が精神的に「強く」なった事である。

 また、2030年代に日本国と我がムー国がかつて存在していた『地球』という名の惑星から程近い『火星』という惑星のテラフォーミング計画が始まったのは今の日本を語る上で避けては通れない。

 現世界にも存在する「ゴキブリ」という昆虫と「品種改良された苔」が宇宙空間を航行する飛行機械によって、『火星』を人類が居住可能にするために送り込まれたのである。

 

※我がムーでも日本国の協力の下、インターネットの導入を目下検討中であるが、しばらくは民間ではなく軍事的に利用されるとの予想がされている。ミリシアル帝国やエモール等は魔法文明国であるため、これを導入するには早くても30年は必要と見られている。また、食糧面や地下資源面で日本国を支えるクワ・トイネ王国やクイラ王国では、すでにネット回線が浸透しつつあるとの調査結果もある。

 

 ・22世紀〜26世紀

 地球全体で何百年も技術革新が起こっていない、いわゆる停滞期、もしくは暗黒時代。大国同士の対立はあったが、平和ではあった。

 2577年に火星探査のために数人のパイロットが火星へと送り込まれ、全員が死亡するという事故が発生。この時に、日本国で俗に『火星生物(テラフォーマー)』と呼ばれる「異常進化を遂げたゴキブリ」の存在が確認され、その身体の一部のみが地球へと帰ってきた。それは地球に次なる技術革新の可能性をもたらし、いわゆる『火星生物』が持つ特殊な臓器を人間に移植し、人間の各身体機能を強化させる『バグズ手術』を誕生させた。

 そして20年後の2599年、『バグズ手術』を受けた15人の若い男女が火星に降り立ち、『火星生物』と戦闘、無事に地球に帰って来れたのは男性2名のみであった。

 

 ・27世紀

 2610年、先述の火星調査時に火星に取り残された宇宙空間を航行する飛行機械が地球に飛来、即座に撃墜されるも、地球はそれに乗ってきた『火星生物』の侵入を許してしまう。

 2620年3月4日に、前述した『バグズ手術』と同形態の手術を受けた軍人や一般人からなる『アネックス1号』という名の大規模な火星調査隊が火星に向けて出発。火星は大国間の代理戦争の戦場となり、大勢が死亡したが、「ゴキブリ」を異常進化させたらしき「ウイルス」の大量確保に成功。これにより『バグズ手術』の手術成功率は大幅に上昇した。

 2622年、『火星生物』による大規模な日本侵攻が発生。大勢の死者を出しつつも、現在の総理大臣の大おじに当たる日本国の502代内閣総理大臣蛭間一郎氏の奮闘と、世界各国から駆けつけた地球軍によりその侵攻は食い止められた。

 これがきっかけで、今の日本国民は大規模な軍拡にも理解を示すようになる。

 

 ・28世紀

 この世紀に起こった事は主に、幾度の駆除を経て『火星生物(テラフォーマー)』の根絶宣言が発せられた事、『バグズ手術』が民間にも広がり、被手術者が大幅に増えた事、そして日本国がこの世界に転移した事の3つである。

 だが『火星生物』の根絶というのは、あくまで自然界には存在しないという事であり、研究所には存在するという事である。当然、現在の日本国にもそれは存在しており、脱走を許した場合は時を経て甚大な被害を生み出すと言われている。

 そのような事態を初期段階で解決、もしくは『火星生物』による日本侵攻のような事態に備え、手術を受けた一般人は緊急時における『火星生物』及び『主に火星生物を含むテロ組織』との戦闘行為、それらの殺傷行為が認められる。日本国の鳥取砂丘に密かに上陸したパーパルディア皇国軍は拡大解釈で後者として認識され、民間人の高齢男性により鎮圧された模様。

(列強とは言え、日本国はもちろん我が国目線でも前時代的な技術体系しか持たないパーパルディア皇国軍事組織がどのようにして上陸に成功したのかについては目下調査中である)

 


 

文化

 ・食

 日本の国土は大部分が温帯に属し、南北に長く、海洋に囲まれているため、四季がはっきりしており降水量も多い。そのため、魚介類や海藻、野菜や山菜、果物など様々な食品が自然の恵みとして得られる。また、稲作の導入、仏教や鉄砲の伝来、鎖国や文明開化、第二次世界大戦などを経て、様々な異なる食文化の影響を取捨選択した独自の食文化が成り立っている。

 

 ・建築

 日本は山林が多く、木造建築が伝統的に用いられてきた。現在では都市を中心として高層建築物も立ち並ぶ。

 現在の日本で最も高い建築物は「9代目東京タワー」であるらしく、その高さは1000mを優に超えると言う。

 

 ・娯楽

 日本国の娯楽の多さはムー国民だけでなく、すでに全世界の知るところである。それは地球でも同様であったとの報告が出ている。

 転移以後の日本では21世紀〜22世紀の古典を中心とした古典復興運動が盛んなようであり、我がムー国でも最近はアニメファンと呼ばれる人達による、俗に「聖地巡礼」と呼ばれる日本旅行が盛んとなっている。最近になって開通した日本ムー間の航空路線──軌道上を音速の倍の速さで飛行するため日帰りも可能──はそれに拍車をかけている。

 


 

治安維持

 日本国内の治安維持は、主に警察が担う。先述の『バグズ手術』を悪用した犯罪も稀に起きるため、警察組織の人間は他職業と比べて比較的手術を受けた人間が多いらしい。

 警察以外では、沿岸警備隊の機能を有する海上保安庁が存在する。日本国の海上保安庁と言えば世界会議の海戦でグラ・バルカス帝国艦隊を破滅に追い込んだ白い悪魔『しきしま』が有名であろう。『しきしま』艦長の瀬戸氏が最近、我がムー国のテレビに出演した事もあり、その偉業はまだ記憶にも新しいはずだ。

 とにかく、これの証明するように軍隊ではない──正確に言うと日本国には軍隊組織は存在しないが、ここでは日本国の軍隊と呼称させてもらう──一介の警察組織が、我がムー艦隊では手も足も出ないだろう艦隊よりも強いのである。

 

 つまりどう言うことか。

 

 我が国の軍事専門家の一部は「日本国は全世界を相手にしても圧倒できる軍事力がある」と唱えているが、それも最近流行りの都市伝説のような眉唾ものでは無いと言うことである。日本軍が一般公開している資料は別途用意しておこう。日本国の軍事力についてはこれだけしか書けないのは大変申し訳ない。

 報告書を出す身としては相応しい態度ではないが、日本国の軍事力は今でさえも秘密のベールに包まれているのだ。これは決して調査不足ではない。

 我が国の諜報機関にも協力を申し込んだのだ。むしろ最も力を入れて調べた分野なのである。

 

 なのに我々は、その真の軍事力の尻尾を掴むどころか探し当てる事さえも出来なかったのだ。

 正規ルート以外の方法で日本国に入国しようとした諜報員は、軒並み海上保安庁に見つかり、遭難者として送り返された。

 正規ルートで入ったとしても、まるで常時監視されているのではないかと思うほどに、公に出来ない活動を開始した瞬間に怪しげな民間人──恐らく日本の防諜部に属する人間だろう──に話しかけられるのである。

 

 日本国の真の力は、その経済力、政治力、軍事力ではない。我々では到底太刀打ちできそうにない情報力である。

 

 この報告書を書いている私でさえ、日本国の『(しもべ)の星』の監視下に置かれているのではないかとさえ思う。

 空が見える全ての場所は例外なく、日本国の「目」が存在しているという事を念頭に置いてほしい。

 

 そして誓ってほしい。

 何があっても、あの国と敵対してはならないという事を。

 


 

 ・とにかく絶対に敵対してはいけないのは理解した。

 byムー国王ラ・ムー陛下

 

 ・この報告書は不完全だ! 日本国のすごい点はもっとたくさんあってだな、軍事だけでなくそれを下から支える経済力やその他あらゆる云々が(以下長すぎるため省略)

 by 情報分析課技術士官マイラス氏

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。