―瞬いた瞳に射し込んだ 続くスカイライン
あれ?おかしい……なぜ俺はバイクに乗って走ってるんだ?確かさっきまでバイトから帰って……あれ?そのあとの記憶がない……
「ねえキノ、次の国って確か「えっ!?」えっキノどうしたの?」
バイクが喋った!?……じゃなくて……自分の声もおかしい……それにこの声って……
「えっ……エルメス?」
「どうしたのキノ?いきなりそんな驚いたような声を出して。」
「キノって……えっ?……エルメス、手鏡っておれ……いや僕持っていたっけ?」
「どうしたの急に。」
「いやじっくり顔を見たくて……」
「何キノ、ナメマワシストにでもなったの?」
「……ナルシスト?」
「そうそれ!」
「いや違くて……ちょっと確認したいことがあって……」
「確かバックの右ポケットにあったよ。」
「ありがとうございます。」
「えっほんとにどうしたの?」
エルメスを止めてバックの右ポケットの中の手鏡を見ると
「キノだ……」
「いやそれはそうだよ、いきなり熊とかになっていたらすごいよ。」
「いやそれはそうだけど……」
その時ふと少し前の記憶が戻ってきた。
あの世──
「……っここは?」
「ここは死後の魂の部屋です。三沢研二(みさわけんじ)さんえーっと、あなたは先程車に引かれた後別々の車に2回はねられてその後着地点で上から降ってきた鉄骨に潰されて死にました!」
「オーバーキル過ぎないか!?」
「まあ起きてしまったことはしょうがないですよ。貴方には別の世界への転生が可能です。今なら好きな世界を選ぶ権利があります。」
「そうなのか?」
「はい。流石に20も生きてないのに死にました。貴方の人生は終わりですは嫌でしょう?」
「まあ……そうだな。だがなぜ別の世界への転生なんだ?」
「それは上司のしゅ……みです。」
「誤魔化すの諦めた!?」
「気にしないでください。では何処に行きたいとかはありますか?」
「……それって漫画やラノベ、アニメの世界とかでもいいんだな?」
「はい!ただ特典とかは無いので刃牙や北斗の拳とか行ったら即死しますよ?」
「行かねえよそんな物騒な世界!?」
「ではライアーゲームは?」
「……確かに俺は成績は良かったが騙し合いを学んだ覚えはないな。」
「まあ弄るのはここまでにして、ではどの世界がいいですか?」
「う〜ん緋弾のアリアは流石に無理だし、やっぱり日常系か?俺ガイル、僕は友達が少ない、バカテスも面白そうだな。あとは「なるほど……選べないですか!」はい?」
「それなら一定期間事に世界を渡る感じにしますね!」
「いやそんなこと俺は「では始めますね。」いや聞けよ!?」
「あと肉体作るのと辻褄合わせが面倒臭いので憑依という形にしますね。」
「雑すぎるだろ!?」
「あと男の主人公になったら何するか分からないからヒロイン憑依にします。」
「ヒロイン!?ちょまて「ではしゅっぱーつ」だから聞けよ!?」
「あっ、ちなみにその世界で憑依の事が一定人数にバレて確信されたらペナルティがありますからね。」
「それを先に言」
そして俺の視界は暗転した。
「マジか思い出した……えっ初っ端からキノかよ……厳しくね?」
「キノどうしたの?本当に変だよ?」
「……エルメス……聞いて欲しいことがあるんだ……」
「どうしたの畏まって。」
「実をいうと僕はキノじゃないんだ。」
「な、なんだってー……どういうこと?」
俺はさっき思い出したことを全て話した。
「なるほどね、憑依か〜」
「エルメス信じてくれるのか?」
「まあキノがこんな冗談を言うことはないと思うからね。それにキノにしては今日の君は周囲への警戒心にかけているし。」
「いや……流石に平和な日常を生きてきた俺に常に周囲を警戒心しろって言うのは無理だと思うぞ。」
「しかし不思議な事もあるんだね。確か一定期間だっけ?それまでキノの体を守らないとだね!ちなみにパースエイダーは撃てる?」
「俺が居た国は銃が規制されていたから普通は持てないんだ。俺は撃ったことがないから無理だ。」
「だよね〜。」
「バイクは免許持っているから走れるぞ?」
「バイクじゃなくてモトラドだよ。」
「そうだったな。」
「それとその口調と一人称直せる?キノの声でその口調と一人称は違和感が凄いんだ。」
「おっとわかったよこんな感じかなエルメス?」
「バッチリだよ。」
「ちなみにエルメス……次行く国ってどんな所なんだい?」
「平凡なんだけど1度行ったら忘れられない国だって。」
「なるほど……」
「物騒な噂はないみたいだから良かったね、パースエイダーを素人が持つと危険だから戦闘は避けないと。」
「ああ最初からそのつもりだよ。」
そして僕(俺)の全力で戦わないように頑張る(戦わないとは言ってない)キノの旅がスタートした。
最初はこんな感じかな?