英傑召喚師   作:蒼天伍号

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牛若丸・二

英傑召喚、とは悪魔召喚及び『悪魔合体』時の『事故』によってその存在を世に広めた英傑、それ単体を目的とした特殊召喚術式である。

 

起源は定かではないが、上記の事故によって英傑の存在がサマナーの間に知られるにあたり。世界各地で英傑召喚式の開発は行われていたという。

が、開発者たちの『秘匿性』ゆえに詳細な情報は出回っておらず今以てしてサマナーの間で『英傑』カテゴリの仲魔が殆ど使役されていない現状を作り出している。

 

そんな中で俺はとあるツテから日本の地方都市で開発されたという英傑召喚式を知ることとなる。

 

開発者の名は『マキリ・ゾォルケン』。

和名を『間桐臓硯(まとう ぞうけん)』という。

彼は元々ロシア近辺の『サマナー』一族の出らしいが、何らかの理由で日本の地方都市『冬木市』へと根を下ろしそこで間桐の家を興した。

その後、『五百年』の歳月の中で英傑召喚術式を構築し、これを用いて『何らかの儀式』を執り行おうとしていたらしい。

 

だが、『何らかの理由』で儀式は失敗。その騒動の中でマキリ氏も鬼籍に入る羽目となったのだとか。

 

……ぶっちゃけよく分からん話だ。

まあ、情報源が『友人』だけなのだから必然といえばそうだが。

“純度の高い”ガーネットを十個も払わされた対価としてはどうかとも思うが。

 

俺としては術式がきちんと機能して、こうして英傑という強力な仲魔が出来たという成果に満足しているために真相云々には興味がない。あるといえば英傑召喚式についての詳しい解明くらいだ。

当初から予定していた通り、後日改めて世界の英傑召喚式について調べてみるつもりだ。

未だ試験戦闘は行なっていないのでなんとも言えないが、結果次第では本腰を入れて召喚式の調査を敢行、英傑カテゴリの仲魔を揃えられるだけ揃えるつもりだ。そうなれば受けられる依頼の幅も広がるし戦力も増して俺の安全も確保される。良い事づくめじゃないか。

 

ただーー

 

 

 

 

「あー! 主殿、またこんなちらかして!!」

 

Tシャツ短パンにエプロン姿のウシワカが仁王立ちで部屋の入り口に現れた。

 

周囲に目をやると、なるほど確かに彼女の言う通り散らかっている。

『魔導書』や『呪具』、その他依頼で使う備品の類が乱雑に床に散らばっている有様だ。

 

「……すぐに片付ける」

 

「そう言って、昨日も片付けなかったではないですか!

結局、主殿が寝静まった頃に仕方なく私が片付けたのですよ!」

 

そうか、朝片付いていたのは彼女のおかげだったのか。

 

「ありがとう」

 

「いえ、主殿のお役に立てたなら……いやいや、そもそも主殿がきちんとしてくだされば良い話です!」

 

くそ、誤魔化せないか。妙なところ真面目なやつだ。

 

そう、昨夜、彼女を召喚してしばらく経ってから気付いたのだが。

彼女、とにかく小うるさい。お節介というか躾に厳しいというか、事あるごとに俺に説教してくるのだ。

 

「お前は俺の母親か」

 

「いいえ、『仲魔(なかま)』、ですとも!」

 

なぜか誇らしげに胸を張るウシワカ。面妖な。

 

一人暮らしが長かったせいか、私生活に影響しない限りは片付けという行為に無頓着になりつつあった俺にとって、他人から片付けを強要されるという体験は久しく懐かしい気分にさせる。

とはいえ、他者からの干渉が苦手な俺には同時に苦痛も与えてくれる。

 

……まあ、未だ呼んで日が浅い彼女との信頼関係に傷をつけるわけにはいかないのでここらで素直に従っておくことにする。

 

「おお、今日はちゃんと言うことを聞いてくれるのですね!

ウシワカは嬉しいです!」

 

俺が重い腰を上げて片付けを始めたことで、ウシワカは満面の笑みを浮かべた。……そういう素直なところは好ましいんだがな。

 

面倒なことはさっさと済ませよう、と俺は黙々と片付けを始める。

 

 

「あ……」

 

少しして、床に放置していた『羽団扇』を見つける。

鳥の羽根のような色彩と紅葉のような形状、ただし大きさは夏祭りで見かける団扇と同等のそれ。

伝承、物語の中で天狗が持っている羽団扇そのものであるソレは、俺が先日鞍馬山に一人旅行で訪れた際に偶然拾ったブツだ。

 

そして、何を隠そうコレが触媒の役割を果たして英傑ウシワカを召喚することになったのだ。

昨夜、彼女が部屋に飾っていたコレを見つけて判明したこの事実。彼女曰く、この羽団扇は牛若丸が山で修行していた際に、師である鬼一法眼こと鞍馬天狗からこっそり拝借してイタズラに使っていたモノなのだと言う。

要は『神話・伝承の遺物』である。ドイツの英雄ジークフリートに例えるなら、彼の背中に張り付いたとされる『菩提樹の葉』が相当する。

 

英傑召喚の触媒の役割を果たす遺物など、加工すれば上等なアイテムになることはまず間違いなく。そんなレアモノを偶然で拾った俺の幸運は相当なものなのだろうと思う。

 

結果、こうして英傑の一体を仲魔として……

 

 

「そういえばまだ詳しい話を聞いていなかったが」

 

「はい? なんでしょう?」

 

俺の声に反応してちょこちょこと近くに寄って屈むウシワカ。

俺は手にした羽団扇を見せながら語る。

 

「お前は『あの召喚式』についての知識を持っているような仕草を見せていたな。確か、召喚者はマスターである、とか」

 

「ああ……アレは『召喚時に付与される知識』です」

 

「? どういうことだ?」

 

詳しい話を聞いてみると、なかなか興味深い情報が出てきた。

曰く、あの召喚式で呼ばれた英傑には『召喚者は主である』という認識が付与されるらしく、他諸々の要因はあれウシワカは忠誠度MAX状態で召喚されたということになる。

この特徴は、一部のサマナーが用いていた『造魔』なる存在と似ていると思い出した。

造魔は造魔素と悪魔を合体させることで誕生する特殊な悪魔であるが、噂で聞いたところでは『特定条件下で合体をすると英雄になる』らしい。

この話を聞いた時は眉唾と思ったが、こうしてウシワカという英傑を仲魔とした今は何らかの関係があるのではと推測できる。

 

また、先の認識はウシワカをして『理由はわからない』らしい。なのに、『召喚者(マスター)には逆らえないナニカがある』という認識だけが残っているのだとか。

……もしかしたら、先の召喚式は『不完全』だったのかもしれない。

人伝に聞いた定かならざる式ゆえに有り得ない話ではない。

 

だが、これ以上を知るには情報が足りないので今は保留とするべきだろう。

 

 

「ありがとう、参考になった」

 

「? お役に立てたならなによりですが……」

 

ウシワカは頭上にハテナマークを浮かべるように困惑した様子だったがわざわざ語る内容でもないのでスルー。

 

その後、素直に片付けを終えた俺は、早速『試験』用の依頼を用意するべく仕事用のPCへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「主殿、これは、なんですか?」

 

不思議そうな顔で俺のPCを指差すウシワカ。

おそらくはPCを初めて見るのだろう。ウシワカなどという英傑が召喚された記録は、少なくとも俺は知らないのでもしかしたら『初めて現界した』のかもしれない。なら自分の時代には影もカタチも無かった文明の利器には当然、興味が湧くのだろう。

……俺の顔のすぐ近くからひょっこりと顔を出すのはやめてもらいたいが。

 

「これはPC、これといった説明が難しいんだが……とりあえず、電気を利用して遠く離れた人とも交流できるモノと覚えておけば良い」

 

「電気……とは、まさか雷ですか?」

 

……まあ、同じようなものか。

 

「そんなところだ……さ、俺はこれから仕事に入る。さっさと部屋から出てーー」

 

そこまで言って、はた、と気づく。

 

「……お前、昨日からずっと召喚しっぱなしか?」

 

「? はい、主殿が床に入られてからもずっと」

 

なんてことないように答えた彼女に思わず頭を抱えた。

まあ、俺も疲れから寝落ちしてしまったのは悪かったが。

 

となると俺は今まで無駄にMAGを垂れ流していたことになる。

 

と、慌ててCOMPを確認したのだが。

 

「ん?」

 

思ったよりもMAGは減っていなかった。

たまにイヌガミやクダを放し飼いする時と比べても大した差はない数値しか減っていない。

英傑、なんていうからもっと膨大なMAGが搾り取られると考えていた俺はあまりの省エネ具合に拍子抜けした。

 

「まあ、このくらいなら心配するほどじゃない。寧ろ、俺の『MAG生成量』を下回る数値だしな」

 

原理等は気になるが、今は依頼探しに集中すべきだろう。

 

俺はPCを操作して『デビルサマナー用のサイト(DDS-NET)』へと入る。

手早く『パスコード』を入力してホーム画面に。

そこの右端のメニューバーにある『依頼』の項目をクリック。

 

ページが切り替わりずらりと並べられた依頼の数々へと目を通した。

 

 

 

『依頼名:ピアレイ退治 依頼主:白目おじさん

依頼内容:不忍ーー』

 

却下。

あそこは一体、何回悪魔に襲われれば許されるのか。

一年に一回はあの池関連の依頼を目にする気がする。

わざわざ藪蛇は御免なのでスルーである。

 

『依頼名:サマナートーナメント予選 依頼主:トーナメント運営委員会ーー』

 

却下。

数年前から俺宛にメールが送られてくるが、生憎と俺は『単体では役に立たない』。……味方の支援が俺の得手とするところだ。

 

『依頼名:大天使討伐 依頼主:ー

依頼内容:本依頼はサマナー協会に所属する全てのデビルサマナーに宛てた依頼である。

新宿御苑に集結しつつある天使・悪魔の情報は既に周知のところと思う。彼らの目的は当然、『御苑の制圧』。だが当然、そのような暴挙は認められない。かの地は我ら日ノ本の“國家”のモノである。

よって、双方の殲滅ないし撃退をーー』

 

却下だ。

『この情報』は既に耳にしているが、まさか俺のような中堅の手に負える内容ではない。こういうのは『葛葉』の管轄で、間違っても手を出すべき案件じゃない。

だって、大天使討伐とか明らかに厄ネタじゃないか。

 

 

その後も届いている依頼に目を通すもちょうどいい依頼がなかなか見当たらない。

別にいつも通りなら受領しても構わない内容が幾つかあったのだが。今回はウシワカの能力測定が主である。

なので危険過ぎても簡単過ぎてもいけない。

 

と、しばらくディスプレイと睨めっこしているとちょんちょんと肩を突かれる感覚があった。

 

「ん、ウシワカ。まだいたのか」

 

「主殿、何かウシワカに手伝えることはありませんか?」

 

ソワソワしながらそんなことを言う彼女。どうやらやる事がない、というのは落ち着かないらしい。

 

「んー、特にやってもらいたいこともないし。COMPにでも戻っててくれるとーー」

 

言いかけて、言葉に詰まる。

なぜならウシワカの顔がみるみるうちに『どんより』とし始めたからだ。

そんな落ち込むなよ、やり難いな。英傑というのはこうも面倒くさい性格なのか?

俺だって仲魔に対する信頼や愛着がないわけじゃないが、ウシワカは昨日会ったばかりだ。昨日の今日ですぐに信用も信頼もできない。

 

できないが……なんというか、彼女を見ていると妙に『構ってあげたくなる』。なんだろう、『犬』を相手にしている時のような心待ちになってしまう。

 

しょうがないので彼女には『家事』を任せることにした。

 

「……とはいえ、文明の利器(IH)を使うのは流石に心配だからな」

 

そう言って俺はCOMPを操作して仲魔を召喚した。

 

バシュン、と音を立てて現界したのはひょろりとした白い体躯のイヌガミ。

 

『頻繁ニ、呼ブジャナイカ、サマナー』

 

「悪いな、彼女に『家事』を教えてやってくれ」

 

「主殿! このウシワカ、家事くらいならお手の物です!」

 

「……だそうだ。とはいえ心配だから『家電』の扱いだけ見てやってくれないか?」

 

『オ安イ御用ダ、何年家事ヲヤラサレタト思ッテイル』

 

「うっ……こ、今度、『高級ドッグフード』買ってきてやるから」

 

『アオーン! 任セロ、全テ上手クヤル!!』

 

そう言って『行クゾ、小娘!』と意気揚々と部屋を後にする二人。いや、一人と一匹。

扉の外から「小娘などと呼ばないでいただきたい!」とかいう声が聞こえてくるが。

大丈夫だろうか?

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、主殿! 存分に召し上がってください!」

 

「お、おぉ!!」

 

数時間後、俺の目の前には立派な昼食が並んでいた。

焼き魚と、山菜の和物。筑前煮、味噌汁と白米などなど。

いつも“イヌガミが”用意してくれるメニューと同等の代物だ。

 

ちなみに食材の買い出しは全てイヌガミによるもの。厳密には、『霊体化』させたイヌガミの助言に従って俺が買っている。が、基本的に食材とか料理に頓着しないので実質イヌガミが買っているも同然。

なので詳しい経緯は分からないが、どうやら無事に家電を使って料理することができたようだ。

 

「……よく見ると、リビングも綺麗になっている」

 

乱雑に散らばっていた荷物とか衣服は片付けられ、積もった埃や床の汚れなどはピカピカと光を反射するほどに綺麗になっている。

 

「まあ、天才ですから!」

 

ドヤっ、と腰に手を当てるウシワカ。まったくその通りなので素直に称賛の声を送った。

すると彼女は当然と言わんばかりの顔でうなずく。

……なんか、可愛いなコイツ。

 

『マ、コンナ所ダ』

 

傍らではイヌガミも短い手でウシワカのポーズを真似てドヤ顔を決めている。

 

「ああ、お前に任せてよかったよ。ありがとう」

 

『ト、当然ダ』

 

ちょっと照れながらもドヤ顔を続けるイヌガミ。こいつも可愛いな。

 

何はともあれ無事に家事ができることを確認できたことに安堵しながら、俺は手を合わせてから食事に手をつけた。

 

 

 

 

「ご馳走様」

 

「主殿。その、お味はいかがでしたか?」

 

少し緊張の色を見せながら問いかけてくるウシワカ。

 

「うん、文句なしだ。正直、ここまでできるとは思わなかったよ。ありがとう」

 

「っ! はい! このウシワカ、もっと主殿のため尽くして参ります!」

 

真っ直ぐな信頼が心に刺さる。……なんというか、段々と彼女の性格みたいなのが分かってきた気がする。

おそらく、彼女は本気で忠誠を捧げてくれている。それも『過ぎる』ほどに。

何がそこまでさせるのかは分からないが、ひとまず彼女に疑いを向けるのはやめようと思った。

 

 

 

食事も済ませて壁にかけられた時計を確認すると、針は午後十四時を示していた。

ふむ、頃合いか。

 

「ウシワカ、俺はこれから依頼の準備に向かう。……一緒に来るか?」

 

たぶん、留守番させても退屈だろうし、かと言ってCOMPに戻すと落ち込みそうなのでこのような誘いを出してみた。

……いや、別に『美少女と街に出かけてみたい』とかいう俗な思惑はこれっぽっちもない……ない。

 

「っ、はい!! ぜひ!」

 

飛び跳ねそうな勢いで食い気味に即答する彼女。

そ、そんな嬉しそうにしても何もあげないんだからね!

 

『汝、ソンナ気持チ悪イ顔ダッタカ?』

 

「はぁ!? き、気持ち悪くねぇし!?」

 

唐突に辛辣な言葉を投げかけてくるイヌガミに驚愕しつつも慌てて手近の鏡を眺める。

……うん、ちょっと頬が緩み過ぎていたな。

 

気を取り直して、表情もキリッとさせた俺は改めてウシワカに声をかけ、連れ立って家を後にする。

留守番はイヌガミに任せる……まあ、自宅には『奇門遁甲』を主体とした『結界』を張ってあるのでそう易々と襲撃を許すことはない。

 

 

 

 

 

夕凪市街区は以前語った通り、港町へ続く大通り『国道』を主として様々な店が立ち並びそこそこの賑わいを見せている。

とはいえこの時間は学生もおらずサラリーマンたちは勤務中。外を出歩くのは主婦や老人たちだけだ。

 

「ほぅ、現代の街並みはこのようになっているのですね」

 

興味深そうにキョロキョロするウシワカ。その服装はやはりぶかぶかのTシャツと短パンである。

Tシャツは俺の服で、短パンは『友人』のモノである。……以前、うちに勝手に居座った挙句に忘れていった代物なので、俺が勝手に使っても問題ないのだ。

 

だが、こうして改めてウシワカを見てみると。なんというか『破廉恥』な格好にも見える。いや、彼女が召喚時に纏っていた甲冑の方が断然破廉恥なんだけどね、そもそもアレを甲冑と呼んでいいのか。

 

「……ウシワカ、服とか、興味あるか?」

 

「え?

うーん、私はこれでも『武士』ですので。戦闘時の装いならともかく平時の服装にはあまり頓着しません」

 

おおっと、女の子なら興味があると予想していたが。

忘れていたがこれでも彼女はあのヨシツネの幼体。この回答も想定しておくべきだった。

 

さて、そうなるとこれからも『友人』の置いてった私服を拝借させてもらうことになるが。

 

「……まあ、置いてったアイツが悪い」

 

結論はそこに行き着く。

なので服装に関してはこれくらいにして、俺たちが今向かっている店、そこでの用向きについて考えることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕凪市街区を南下すると、賑やかな街区に比べて落ち着いた雰囲気の街並みが広がる。そこにあるのは出張などで周辺地域に滞在しているサラリーマン向けのビジネスホテル。ほとんどがカプセルホテルだが、中には民宿のような変わった外観の店もちらほら混ざる。

その中の一つに、『業魔殿・夕凪支店』との看板が掲げられたビルがある。一見して六階建の白亜のビルに他ならないが、霊感の強い者にとっては『地下から禍々しい気配』を漂わせる不気味な心霊ホテル。

 

「ここの『主』は長い付き合いの友人でもある。粗相のないようにな」

 

「ご心配なく。礼儀については生前にみっちり仕込まれましたから」

 

それは兄嫁のことか、と思ったが興味はないのでそのままホテルの入り口を抜けた。

 

 

フロントは一般的なホテルと同じくモダンな雰囲気が漂う造りとなっている。

受付には一人の女性が立っていた。

短い黒髪、青白いとさえ言える白肌。そして『紅い瞳』。

表情筋が死んでいるかの如く無表情な顔つきの女性は、入ってきた俺たちを見るなりゆっくりと、丁寧にお辞儀した。

 

「ようこそ、業魔殿へ」

 

 

 

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