ウシワカによってなんとかデビルタンクを撃破した俺たちは、彼女によって齎された『目玉が弱点』という情報をもとにして再度、施設内の散策を始めた。
資料に記された“三機”という文言を信じるならば、あと二体ほど仕留めなければならないからだ。
これまでの探索で施設内の元テロリストらしき悪魔たちは軒並み仕留めていたので、すいすいと内部を進んで呆気なく残りを見つけることが出来た。
加えて、一度戦ったことで相手の戦闘スタイルや弱点すら知れているために今度は秒殺で無事二体仕留めることが出来た。
能力こそ驚異だが、あくまで兵器ゆえか行動パターンが決まっているので、再戦はイージーモードだ。
遠距離での主砲連発、からの接近戦における機銃掃射。
ワンパターンな相手に、こちらは二人だ。俺が陽動しているうちにウシワカが『気配遮断』しながら目玉を探して潰す。
この戦術で楽勝だった。
「お仕事終了っと。施設内は隈なく探して残存する資料も全て回収した。あとは無事におウチに帰るだけだ」
煙を上げて静止するタンクを弄りながら呟く。
……いや、あんまりにも戦利品が少ないから、もしかしたらこの中に目ぼしい物がないかと思って。
対してウシワカは大きく伸びをしながら欠伸を漏らしている。彼女には少し退屈な仕事だったのかもしれない。
とはいえ、あの涅槃台みたいな面倒な輩は早々相手したくないので、もう少し我慢してもらいたい。
……というか、案の定、タンク内は空っぽでドロップアイテムは無かった。ただ臭いだけ、最悪である。
「……」
当て付けにハッチを蹴飛ばしながら地面に降りる。そこへすかさずウシワカが駆け寄ってきた。
そして、無言で差し出される頭を無造作に撫で付ける。
「ふふ……ご苦労さまです、主殿」
「ああ、今日のところはこれでーー」
そこまで言って、何やら奇妙な音が耳をついた。
「ん……?」
撫でる手は休めずに。
微かに空気を震わせるその音に耳を傾ける。
……バラバラ、という回転音? みたいな音が聞こえる。おまけに段々と音は近くなってーー
「ヘリコプターかぁ……」
ようやく正体に気付いた時には、相手も“近くに滞空”していた。
バラバラバラ、とプロペラを回しながら上空に留まるヘリ。案の定というか『例の触手』が絡み付いていることからコイツもデビルなんちゃらという兵器であると理解。
ウシワカも、小さく溜息を吐きながらゆっくりとヘリに視線を向けた。
「……どうやら、まだ生き残りがいたみたいですね」
撫で撫でタイムを中断されたからか、ヘリを睨むウシワカの顔はどことなく怒りを放っている。
具体的には視線から濃厚な殺気を感じる。
だが、相手は“空”である。
ウシワカの跳躍でも届くか怪しい位置にいるので、こちらも銃を取り出してリロードを済ませた。
通常弾丸が効かないのは分かっているので、例によって中身は特殊弾である。
「とりあえず、ここからじゃこちらが不利だ。いったん退いてーー」
冷静に考えながら指示を出していると、ヒュルヒュル〜という音に続いてこちらに接近してくる“何か”を確認した。
「っ、離れろ!!」
言って、自身も横へと目一杯跳んだ。
直後、俺たちのいた地面へと“ミサイル”が突き刺さり爆発した。
爆風と衝撃に耐えながら、これを放ったであろうヘリへと目を向けると。
「おいおい……」
機体の底部に不釣り合いなほど巨大な“ガトリングガン”を二基出現させこちらに向けていた。
視認してすぐ、俺は回れ右して屋内へとダッシュした。
「ウシワカ、ひとまず退避だ!」
「いいえ、ここからならいけます!!」
しかし、返事をしながら彼女は一直線にヘリに向かって駆け出していた。
「おいバカっ……くそっ!」
迷いなく突撃するウシワカを、まさか置いていくわけにはいかないので仕方なく銃を構えながら慌ててその後を追った。
対し、ヘリコプター……仮称デビルチョッパーは、接近してくるウシワカへと狙いを変えて、ガトリングをぶっ放した。
けたたましい発砲音と共に飛び出すのは無数の弾丸の群れ。それを二基から垂れ流すのだから、弾幕を張るのも容易だ。
ウシワカの目の前には一瞬にして不可避の弾幕が張られていた。
が。
「遮那王流離譚が二景……薄緑・天刃縮歩」
囁くような“詠唱”の後、掻き消えるようにしてウシワカの姿が視界から消失した。
ーーこれは、廃寺で見せてくれたあの技か!
仙人が使うとされる縮地にも似た瞬間移動、そこから放たれるのはーー
「ッ!!」
弾幕の網を容易く抜けて、瞬時にデビルチョッパーの眼前に出現したウシワカは、腰に提げた薄緑から居合を放つ。
縮地による勢いを乗せた一撃は恐ろしい速度をもってして抜き放たれ、コクピットのガラスごと、絡み付いていた触手を断ち切った。
『ギ、ギギギィィィィ!!!!』
どうやら弱点ごと斬り裂いたらしく、ヘリからはタンクと同じような醜い断末魔が響き、グラグラと機体を揺らした。
その間にウシワカは地面へと着地、ゆっくりと納刀。
やがて、機体の各所から小規模な爆発を幾つも発生させながらヘリは回転。勢いをつけて施設の屋根へと激突して大爆発を起こした。
「今度こそ、お疲れウシワカ」
轟々と音を立てながら絶賛炎上中の施設を眺めながらウシワカに近寄る。
……依頼では施設の保護とかは別に命じられていないので、弁償とか請求されることはないだろうが。ちょっと、やり過ぎな気がしなくもない。
「主殿……」
こちらに振り向いたウシワカの顔は、しかしどこか緊張気味だ。
そのことに内心疑問を感じていると。
「申し訳ありません、撤退を命じられたにも関わらず飛び出してしまいました」
眉を八の字に曲げて頭を下げるウシワカ。
俺は慌てて口を開く。
「いやいや、結果オーライだ。というか倒せる算段があったから出て行ったんだろ? ならいい」
兵法については俺などより彼女が通じているのは明らかだ。その彼女が行けると判断した、なら俺が苦言を呈する必要はない。
……まあ、仲魔に戦術を一任するサマナーというのも如何なものかと思わなくもないが。
俺個人は特に頓着しない。
「……っていうか、らしくないな。前なら“やりましたよ!”とか笑顔で駆け寄ってきただろうに」
そう、ウシワカという英傑は『結果』で判断する性格だ。加えて天才肌ゆえに凡人の理解を超えた方程式から勝利をもぎ取る類の、謂わば“手に余る”仲魔だったはず。
それが、しおらしくも、命令無視程度を謝罪するなど。
「熱でもあるのか?」
心配になっておでこを触るが、即座に手で払われた。
「……私だって、謝ることくらいできるのですよ?」
なぜか膨れっ面で睨むウシワカ。
純粋に心配しただけなんだが……。
「どこか調子悪いならCOMPに戻っとくか? あ、疲労回復用のサプリなら持って来てるけど“悪魔”に効くかどうか」
「あ、主殿! わざとやっておられるでしょう!?」
途端、プンスカ怒りながら大声を出すウシワカ。
……正直、半分くらい揶揄っていた。
「悪い悪い……いや、あんまりにも新鮮な反応するから、つい」
「もぉ……!」
ふん、と顔を背けてしまうウシワカも可愛い。
なので、謝罪も込めて再びその頭を優しく撫でてやることにした。
ーーしかしながら、おかしいのも事実だ。
これまで一月以上付き合って、彼女の性格というか癖みたいなものは粗方把握している俺である。
なので、罷り間違っても“成功した選択を謝罪する”なんて行動はしないと確信していた。これは、もはや彼女の
それを、こうもあっさり覆すなんて。
やはり、今の彼女はどこかおかしい。
「……考えても、さっぱり分からんが」
おかしい、というのは分かるものの。原因その他についてはとんと想像が付かないので今は考えるのをやめた。
というか、ウシワカの天才ぶりについては考えないようにすると決めていたのだったと思い出した。
なので、とりあえず“ご褒美”をいっぱいあげて帰宅することにした。
ーーーーー
ーーー
ー
ーーーー私は、ナニカが欠けている。
そう気付いたのは、あの懐かしき地で“姫様”と戦ってからだ。
あの時、不意に思い出した『記憶の断片』より読み取れたのは、私が“ナニカ”を欠いていて。それが原因で『兄上』と離別することになったという確信めいた“感情”だ。
未だ、失われた記憶の大半が朧げではあるがそこだけは確かに思い出した。
あの日、あの時、御堂で“彼女たち”を斬り殺し、“あいつ”に介錯を任せて生涯を閉じた“私”。
今際の際、そのような気付きを得て、少しの“後悔”と“未練”を残して消え果てた私。
なぜかはわからない、その“歪み”とやらも未だとんと分からぬ。
だが、“歪んでいるのは確か”なのだ。
それさえ思い出せれば、“知ること”が出来れば私はおそらく、
……だが同時に、
怖いもの知らずであると自負する自分でも信じられないことだが、そうなることが少しだけ“怖かった”。なので、こうして“見様見真似”で“凡将”の振る舞いをしてみたのだが。
ーーこれは、違うな。
と、思った。
このような仕草をするのは“私ではない”と。
なら、どうすれば?
久しく無かった『知りたいのに、分からないこと』に対して無性に腹が立った。
だから、図星を突いてきた主殿についムッとしてしまった。
これはイケナイと思った。主殿に八つ当たりするのは、“私”ではないと。
ーーそのように、逐一自らの行動を吟味してみると、余計に分からなくなる。果たして、どうするのが“私らしい”のだろうかと。
“答え”を見つけた
この、欠けている記憶を取り戻すことができれば或いは正しい答えが見つかるのだろうか?
「思ったより楽勝だったな」
港町から夕凪までのバスに乗り、俺たちは帰路についていた。
窓から外を眺めれば、夕焼けが程よく街中を赤く染めて夜闇の到来を予告している。
夜の訪れとは即ち“魔”の蠢く時間。その狭間にある今は差し詰め“逢魔ヶ時”というやつだ。
この時間より外に出るのは基本的に控えるべきである。なにせ夜は悪魔が活発化する時間帯、霊場たる夕凪ならば尚更に危険が大きい。
餓鬼などの飢えた木っ端悪魔や、漠然と生者を求める亡霊程度なら一般人でも対処できなくないが。
名のある悪魔、知性の高い悪魔となると専門家でなければ死の危険が大きい。
ゆえにこそ俺のようなサマナーが仕事を貰えるわけだが。
「……」
ふと、傍のウシワカを見ればなぜか物憂げな顔で黙り込んでいた。
いつもなら他愛無い談笑で時間を持たせることも容易だったが、今日はどこか話かけづらい雰囲気がある。
夕凪と港町の交通が整備された近年、険しい山道を経由するルートのこのバスをわざわざ利用する者も減り、今も俺とウシワカ以外の客はいなかった。加えてこのバスのドライバーは“以前に仕事をもらった客の一人”。
悪魔関連の話をしても問題ない相手なので、ウシワカには気にせず話しかけてもらいたいのだが。寧ろ何か言え。
でなければ、この謎の沈黙に耐えかねる。
ちなみに、今回の仕事は俺の修行も兼ねていたのでウシワカ以外の仲魔たちは自宅でお留守番だ。自宅には“MAGサーバー”が設置してあるので現界におけるMAG消費の心配もない。
寧ろ、最近は使い道のなかったMAGが溜まりに溜まっているので向こう数ヶ月は問題なく生活できる量が溢れている。
これをそのまま生体エナジー協会に売れば一財産築けるだろう。
まあ、口座にも同じく使い道に困った金が溢れているので、廃業して余生を過ごすなら困らない。
……とかなんとか、無駄な回想で時間を稼いでみたがやはり無言の空気は耐え難い。
どうにか話題を探さねば。
「そういえば、お前、なんか奥義みたいなの持ってたよな? アレって所謂“宝具”とかいうやつなのか? 英霊と英傑は違うからそこらへんの処理も興味あるんだが……二景というからには他にもあるんだろ?」
「今の私は天刃縮歩しか使えません。おそらく、記憶と一緒に欠けてしまったのでしょう」
おうふ。
まさかのデリケート案件だったか。本人は気にしてないみたいだが、オサキの話では“崩壊を招きかねない”らしいからな、あまりみだらに話題に出すべきではなかった。
初撃で撃沈した俺はすぐに心が折れてそこから一言も喋ることはなかった。
バスに揺られて数十分、最寄りのバス停で降りた俺たちは徒歩で自宅への道を進んでいた。
バス停から家まで数分の距離なので今度は耐えられる。
住宅街には人の姿もまばらで、スーパーの袋を提げたおばちゃんや、帰宅途中の学生やらが時折見られる程度で、自宅周囲ともなると、周囲が畑やら古い家屋に囲まれることもあって人影は皆無と言っていい。
そんな有様なので、ここからでも自宅の姿を捉え、
「ん……?」
ふと目を向けた自宅の外観に、僅かな“違和感”を覚えた。
見た目は至って正常、音も閑静な住宅街特有の静かなまま。
しかし、何かがおかしい。
殆ど勘のようなものだが、何かこう、“ざわめき”のようなものが感じ取れた。
自宅には“認識阻害”の結界が設けてあるので外から詳しい状況を知ることは難しい。だが、COMPの“センサー”ならばそれくらいの結界は突破できる。
なので、すぐにスマホを取り出して自宅を中心に“サーチ”をかけてみた。
するとーー
「っ、“不明な悪魔反応”! ウシワカ!!」
「承知!」
見ればすでに戦闘形態に移っていたウシワカ。
俺も即座に銃を取りつつ自宅へと急行した。
仲魔たちのデータは当然、登録してあるのでCOMPに表示される“五体目の悪魔反応”に“Unknown”の語句が記されているということは、即ち自宅への“来訪者”を意味する。
だが、今日はそんな予定はない。
となれば、“襲撃”。
サマナーとしての経験から即座にそう判断した俺は一直線に自宅に突入する。
認識阻害は、自宅の敷地を境界として設置してあるため必然、正門を越えたところで結界の影響からは外れる仕組みとなる。
そして、勢いよく門を開いたことで内部の状況を察することができた。
「これは……!」
認識阻害を抜けて視認するのは、窓やら壁やらが破壊された無残な自宅の姿。
加えて、中からは未だに戦闘音のような物騒な音が絶え間なく響いていた。
庭に植えていた花々も所々踏み荒らされているから殊更に“ムカつく”。
ーー認識阻害の結界が破壊されていないということは、敵は“忍び込んだ”ことになる。“隠密”に長けた相手。
「とにかく向かうぞ!」
未だ戦っているということは仲魔たちは無事、COMPのセンサーでもちゃんと全員分の反応があったので確認済みだが、のんびりしているわけにもいかない。
俺は、敵の反応があったリビングの窓を打ち破って中へと突入した。
「無事か!?」
案の定、ぐちゃぐちゃに破壊された部屋に一瞬目眩を覚えるが即座に部屋内の仲魔たちへと視線を移そうとしてーー
ーー佇む“敵”の姿を捉えた。
「ほう……随分と遅い帰還だが、貴様が“サマナー”か」
そこにいたのは“武士”だった。
立烏帽子のような形の兜を被り、“緋色の鎧甲冑に身を包む”。
脇差を逆手に持ち、反りのある打刀を肩に担ぐ姿からは“二刀使い”の単語が想起される。
……いや、そんなのよりも重要な要素がある。
長く艶やかな黒髪を備え、純白の肌を持つ顔。
目元に走る刀傷のような縦筋を有したその顔は、まるで
まだあどけなさの残るウシワカと違い、鋭利な刃物のような精錬された美を備えた容姿は、凛々しさ、勇ましさのある美女のもの。
薄く麗しい唇を歪めて彼女は声を発する。
そうして響く声音すら“ウシワカと同じ”だ。
直感的に理解した、こいつは“ヨシツネ”と呼ばれるべき“英傑”であると。
「ヨシ……ツネ?」
「名乗った覚えはないのだが……なるほど、その横にいる“未熟者”の面影を見たか。ハハ……ッ!
それはそれは…………とても、不愉快な推察だな」
直後、奴は視界から消えた。
移動とかそういう次元ではない、瞬間移動、テレポートと見紛うほどの驚異的なスピード。
そう、ウシワカが有するような恐ろしい俊敏性能だ。
「主殿!!」
彼女の焦った声を認識した時には、すでに眼前にてウシワカと“敵”が斬り結んでいた。
目まぐるしいほどのスピードで繰り返される剣戟の応酬の果てに、両者は鍔迫り合いに移行した。
「ほう……存外、“その頃の私”もやるものだな」
「……ッ!」
余裕たっぷりな敵の声にウシワカの肩が震えた。
こちらに背を向けているために表情までは分からないが、雰囲気からして激しい動揺に包まれているのは明白だった。
その隙を突いて、敵はウシワカを刀ごと弾き返した。
床を滑りながら近くまで退がったウシワカの傍へと進み出る。
「主殿、ダメです! コイツは……!!」
「ヨシツネだろうな、顔を見ればだいたい予想できる。なら、油断も慢心もできないだろうよ」
こちらを気遣うようなウシワカを横目に、俺は即座に部屋内の仲魔たちを確認した。
イヌガミ、クダ、オサキ。皆一様にボロボロで、かなり厳しい戦いを強いられたことが察せられた。
そんな彼らに頼むのも気が引けるが。
「無事だな……なら、ここでコイツを倒すぞ」
「簡単に言ってくれる……じゃが、やらねばならんか」
不満そうな顔のオサキだが、声に応えて術の準備に入ってくれた。
ちらりと見れば他二体も即座にそれぞれの得意分野の準備入っている。さすが、長年の付き合いだけある。言わなくてもこちらの意図を理解してくれた。
当然、前衛は俺とウシワカだが。
正直、俺が立ち向かえる相手とも思えないのでサポートにも回らせてもらうつもり。
そんな俺たちをゆったりと観察したヨシツネ(と思しき悪魔)は、フッと笑いを溢した。
「浅はかなことだ。そこな未熟者は言わずもがな、貴様の切り札も既に承知している。
曰く……神を燃やす神剣だとか」
「っ!!」
どうやら相手はこちらの情報をしっかりと収集していたらしい。だがそれがどうしたというのか?
これでも全盛期は誰に憚ることなく、所構わずヒノカグツチを振り回していた俺だ、ちょっと探ればそのくらいの情報は簡単に手に入る。
……問題は、情報収集など必要ないほどに俺が弱体化していることだが。
しかし、それはつまり、“補うための策を用意する必然性がある”ということ。
手数だけなら今の俺の方が上だ……と思う。
いや、ちょっと自信ないけど。
ともあれ、どうにも相手はこちらを舐め腐っているように見える。ならば重畳。
慢心している相手の方がやり易い。
呑気に首を回すヨシツネを視界に収めながら強化魔法を掛ける。
そして、銃を構えて抜刀した。
ちらり、と見回せば仲魔は皆、術の準備を完了している。
「……」
ただ、ウシワカだけはかつてないほどに“動揺”を見せていた。まあ確かに、いきなり自分の成長体が出てきたら驚きもするだろうが、そもそもそんなので動揺する奴ではないはずだ。
そのことが気になりながらも、俺は仲魔への指示を飛ばすと共にヨシツネへと挑みかかった。
型月産ジャンヌの属性について、どれだと思いますか? ※結果は今後の参考にさせていただきます。
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