英傑召喚師   作:蒼天伍号

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蛇お姉さんのエミュ、思ったよりムズイ。



碓氷

サマナー協会副会長・碓氷(ウスイ)

 

現会長の右腕として西へ東へ、もっぱら営業担当として職務に励む彼だが、本人のサマナーとしての実力も相当に高い。

その出自柄、サマナー適性が高いのは事実であり彼の生家は長いこと降魔、祓魔に携わってきた碓氷(ウスイ)家である。

碓氷家は、あの頼光四天王の一角・碓井貞光の血筋にあたる由緒ある家柄で、歴史の裏にて魔を調伏してきた退魔の名家として界隈に知られる。

彼は、その碓氷家の分家筋の出身でありながら本家のサマナーを上回る実力を身につけて現会長直々にスカウトされた叩き上げだ。

 

彼の主な戦闘スタイルは対魔に特化した特注の魔槍を主体とし、ブフ系・アクア系に高い適性を持つがゆえに有するダイン級の魔法の数々を織り交ぜたさながら演舞のような、舞うが如き独特のもの。

しかしながら、その高い素体能力によりどのような悪魔を相手にしても対応可能な柔軟さをもってして多大な戦果を挙げてきた。

バランス型の凄腕サマナー、というのが俺の彼に対する総合評価である。

……それでいて、本人の人柄も良いというのだから世の中不公平だとも思う。天は二物を与えず、では無かったのか?

 

まあ、それはともかく。

 

彼とは、現会長との付き合いの中で知り合ったそこそこ長い知り合いでもある。

ただ、“例のトラウマ”以降は一切会っていないのでぱっと見では気づかなかった。

 

 

「サマナー協会とは、お館様の所属する退魔組織の名……! そこの“なんばーつー”であられたか! これは失礼を」

 

ウスイの名乗りを聞いてすぐさま頭を下げるチヨメちゃん。

俺の知らぬ間に、また現代知識を深めていたようでなかなか侮れんな。

 

「そう大仰にせずとも構いませんよ、ヒデオさんとは親しい友人関係にありますので」

 

自分で親しいとか言っちゃうのか、図々しいな。

 

「そうでござったか」

 

対してチヨメちゃんも、その言葉を聞くなりすっくと立ち上がる。彼女も、ウシワカほどではないが切り替えの早い子である。

 

「そんなことより、あの呑んだくれ姉さんの紹介をしてくれ」

 

カウンター席で未だに酒を飲み続ける。緑髪のお姉さんを指差しながら問い質す。彼女からは、俺でも分かるくらい“高い霊力”を感じる。十中八九只者ではない。

……どうでもいいがあの姉さん、()()()()()()()()をお持ちだ。いわゆるロケットおっ◯いというやつだろうか。

いやそんなのはホントどうでもいい。

 

 

ウスイは間を置かずしてなんてことないように答える。

 

「彼女は、()()伊吹童子(イブキドウジ)

 私の仲魔です」

 

「イブキドウジ!?」

 

俺がリアクションするより先に、チヨメちゃんが大声をあげた。

そのことでようやく彼女の“因縁”を思い出した。

 

「あー、そっか。チヨメちゃんは……」

 

少し心配になり目を向ける。

チヨメちゃん、英傑モチヅキチヨメは“伊吹大明神の呪い”を受けている。それは甲賀望月家に代々伝わるもので、その呪いを武器とすることで彼女は英傑として成立している。

 

「だだ、だ、大丈夫、でござる……」

 

全然大丈夫そうに見えない。

ガクガクブルブルしながら目を泳がせている彼女を、心の底から心配する。

 

「無理そうならCOMP入っとくか?」

 

「心配、ご無用。せ、拙者は、ししし、忍びにて」

 

答えになっていないような……。

まあ、本人が大丈夫というならその意思を尊重しよう。

いざとなれば強制的に送還する。

 

 

 

「ハァイ、貴方がサキちゃんのマスターなのね?

 イブキドウジよ、よろしく」

 

チヨメちゃんの顔面蒼白とは逆に、イブキドウジは明るい声とウインクで挨拶してくる。

 

「ああ、奧山秀雄だ。よろしく頼む、イブキドウジ」

 

「おっと、()()()やめておいた方がいいですよ」

 

ウスイの言葉に、差し出しかけた手を止める。

疑問を投げようとして、先にイブキドウジが抗議の声をあげた。

 

「ちょっと。今の私は無闇に()()()()って言ったじゃない」

 

「いや、()()()()()()()()()()()()()

 

頬を膨らませるイブキドウジへ、ウスイは神妙な面持ちで告げた。

その言葉を聞いて、彼が何を言いたいのか理解する。

 

「ああ、確かに。()()が触れるのは危ないかもな」

 

オサキや、ほかの()()()()()()()()()()()()なら問題ない。しかし、初対面で“COMP登録”もしてない相手では“暴発”の恐れもある。

()()()()()()()()()()()()()危険だ。

最近はよく魔剣を抜いているし。

 

「彼は“神殺し”です」

 

ウスイの端的な言葉を受けて、イブキドウジも事態を把握する。

 

「ああ……そういうこと。うーん、それは、ちょっと、危ないかも」

 

「前に聞いた貴女の“出自”が事実なら、尚更です」

 

ウスイも何やら真剣な声で返す。

 

「でも、そっかぁ……うふふ、私を心配してくれたんだ?」

 

「……まあ、仮にも仲魔ですから。貴女が言うところのマスター? とやらですからね。その点は責任をもって務めます」

 

蠱惑的な表情で流し目を送るイブキドウジと、眼鏡をカチャリと掛け直して気持ち俯くウスイ。

おや? なにやら怪しげな雰囲気になってきたぞ?

 

「先に言っておくが、イチャつくなら外でやってくれよ?」

 

「何を馬鹿なことを……私と彼女はそのような関係ではありません」

 

バッサリと斬り捨てるウスイ。

 

「あらら、振られちゃった」

 

軽い口調で、クスクス笑いながら答える爆乳長身お姉さん。

うむ。

側から見れば、イチャついているように見えても仕方ない光景だな(偏見

 

 

まあ冗談はさておき。

 

「で、なんの用でこんな片田舎に来たんだ? あ、極秘任務だとかなら見なかったことにするぜ?」

 

「安心してください、ただの通常任務ですよ。

……まあ、少し。協会で話題に上がった“廃寺”の調査に行くだけです」

 

廃寺、その単語を聞いてピンと来る。

 

「廃寺って……それ、多分俺が浄化要請した場所だな」

 

ウシワカとの初の共闘を行った後、協会にその旨を報告していた。廃寺の邪気が年々濃くなっているため早々に浄化してほしい、と。

まさか派遣されるのがウスイとは思わなかったが。

彼は、先に語った通り協会でも指折りの猛者。加えて普段は営業で多忙な毎日を送っているからだ。

言っちゃアレだが、このような優先度の低い任務の担当になるとは思えなかった。

 

「ヒデオさんだったんですか。なら、尚のこと気合い入れて、真剣に臨んだ方が良さそうですね」

 

「まあ油断はどの任務でも禁物ではあるが……」

 

そんな肩肘張るほどでもないと、個人的には思う。

夕凪に越して来てからだいぶ経つが、これまであの廃寺で異常と言えるほどの異常は無かったからだ。

あのゾンビサマナーが出るまでの話、ではあるが。

廃寺そのものには特に変化はない。

 

「ええ、油断はしませんよ。どんな相手でもね」

 

ハンサムスマイルで答えるウスイ。

確かに。その言葉通り、彼はこれまでずっと慢心したことはなかった。

退魔の名家における分家筋たる彼は、サマナーとして新人の頃より多くの苦労を背負って来た。それを己の実力のみでのし上がってきたのは紛れもない事実。それ故に本家から疎まれることになり更に厳しい立場に置かれながらも、その全てを跳ね除けて副会長という地位に昇り詰めた。

俺はそれを、とても凄いことだと思っている。

率直に、彼は強い男だと。素直に尊敬していた。

 

「頼りにしてるぞ、ウスイ」

 

「はは……ええ。任せてください。

……今度も全力で行きます、()()()()()()()()()()()()()

 

真剣な顔で、“いつも”の口癖を呟く。

彼が慢心を捨てる切っ掛けとなった重要な戦い。

十年前、米大使館の地下で発見された“大災厄”へと立ち向かった時。彼が栄達の道を駆け上がる切っ掛けとなった戦いのことを思い出しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ヒデオに別れを告げ、バー『ジャンボリー』を出たウスイは真剣な顔に戻って傍のイブキドウジへ語りかける。

 

「イブキ、随分と呑んでいたようですが戦闘に問題はありませんか?」

 

対しイブキドウジは、生真面目な主に苦笑しつつ頷いた。

 

「ええ、大丈夫よ。これでも魔術界隈じゃ“災害竜”なんて呼ばれてるんだから。酒瓶数十本空けたくらいじゃなんともないわ」

 

「それは頼もしい」

 

ウスイも笑みを溢し、再び正面に向き直る。

そして、徐に()()()()()()()()()()()

古来より祓魔・降魔、即ち退魔を生業とし國家に尽くして来た碓氷本家から傍流にまで伝わる由緒正しい、“開門の術”だ。

魑魅魍魎の跋扈する恐るべき異界へ通じる門に、ウスイは平然と入っていった。

一人、残されたイブキドウジは暫し思案する。

 

「うーん、あのニンジャっぽい子。なーんか覚えがあるようなないような……」

 

だが、すぐに「ま、分かんないこと考えても仕方ないか」と開き直り、ウスイに遅れて異界への門を潜った。

 

 

 

 

――空間の裂け目を抜けて訪れるは、極彩色に彩られた奇妙な空が広がる異空間。精神、魂の在り方が織りなす魔界。即ち異界。

 

奇妙な色を持つ大地を踏み締め、ウスイは右手に付けたブレスレットへとMAGを注ぐ。

 

すると、一瞬の輝きの後に彼の手へと大きな“槍”が現れた。

柄だけならば平凡な、しかしその刀身は刃渡り“一尺”を超える大身槍。また、刀身からは僅かに“冷気”が溢れている。

 

それをくるりと回転させ構えた彼は周囲へ鋭い視線を向けながら再びイブキドウジへと声をかけた。

 

「……異界の“ざわめき”が普段より大きい、なので“掃除”しつつ廃寺のあるエリアへと向かいます。よろしいですね?」

 

問い掛けられた彼女は既に己の武装を取り出して臨戦態勢に入っていた。

 

「おーけー、ぶっ飛ばしながら行くのね」

 

長身にしてグラマラスなスタイルを有する彼女の身体へと、引っ掛けるようにして浮かぶのは、複数の勾玉が等間隔で配置された縄。その結び目に括り付けられるのは、異様な神威を放つ翠色の“剣”。

伊吹童子が、伊吹大明神の裔たる証明。

即ち、『草那芸之大刀(くさなぎのたち)』。

少し知識のある者なら誰しもが知っているであろう、日ノ本最大の宝剣である。

 

紛うことなき神代の力を放つ神剣だが、彼女の主が携える槍も普通ではない。

 

古く、天下三名槍と謳われし大身槍。しかして戦火に呑まれ鉄塊と化したという名槍。密かに退魔組織に回収され保管されていたその鉄塊より抽出した情報(ソース)を基にして、鍛治師として名高いイッポンダタラの手によって鍛えられた業物。

彼を見出した『現代の英雄』が授けた特注の魔槍。

 

即ち、『氷雪魔槍(ひょうせつまそう)御手杵(おてぎね)

 

十年前、前会長・現会長と共に八岐大蛇(ヤマタノオロチ)と戦った際、()()()()()()()()()()()()()()()愛槍である。

 

 

「では、行きますか」

 

呟く声は軽い。

だが、いつの間にやら彼らの周囲は無数の悪魔によって埋め尽くされていた。

 

「グギギ……」

「ギャギャギャ!」

「ギギィ……!」

 

大半は餓鬼と焔口(エンク)、時折ゾンビやらレギオンやらの悪霊を交え、一本角を持ったオニがちらほらと見受けられる。

どれも彼らの敵ではない。

 

 

「グギャ、ギャギャギャギャァァ!」

 

ギッシリと敷き詰められた悪魔包囲網の最前列。目の前に現れた新鮮なMAGの塊(人間)に我慢出来なくなった餓鬼が飛び出した。

向かうのはもちろん、ウスイ。

 

「……」

 

一直線、迫る餓鬼に対しウスイは――

 

――瞬きの間に、槍を突き出した。

 

 

一瞬、“陶器の割れるような音”が響いて後、音もなく衝撃もなく、ただそこには槍を突き出した姿勢のウスイと。

()()()()()()()()()()()餓鬼があった。

 

その断面は新鮮な氷で覆われ、残された両足も瞬間凍結されたように表面を凍らせていた。

 

「ギ……ギ?」

 

その光景を目の当たりにして、先ほどまで騒いでいた悪魔たちはしん、と静まり返る。

おかしい、と。

ここにあるのは哀れにも異界に迷い込んだ“餌”ではなかったのか、と。

 

無論、否である。

 

悪魔たちはようやく、狩る側ではなく。自分たちこそが狩られる側であると理解した。

理解して……

 

 

「……」

 

続け様に放たれたウスイの槍撃によって、断末魔を上げる暇もなく一瞬で死に絶えた。

彼は瞬間移動と見紛う速度で駆け抜けて、冷気を纏った刀身を悪魔たちへ振るったのだ。

 

悪魔たちに認識できたのは結果のみ。身体の大半を薙ぎ払われ僅かな部位のみを凍らせた状態で置かれた悪魔の亡骸のみである。

 

 

「ギャ、ギャギャァァァ!!」

 

興奮した悪魔の一団が、無謀にも突撃を始める。

そこへ再び振るわれる薙ぎの一撃。

たった一撃にて、一団は物言わぬ屍と成り果てる。

 

その後も散発的に突撃する悪魔たちへ、ステップを踏み的確に刀身を当てていく。右へ左へ、一歩退がってすかさず正面へ突きを。

舞うような動きで槍を振るいながら、やがて、その乱撃の中に“魔法”が混じり始める。

 

舞いの中から撃ち出すように、バラバラと放たれるのは氷結魔法(ブフ)。一拍置くように放たれる冷気の波は中級氷結魔法(ブフーラ)。更に大きく間を置いて放たれるのは広域魔法に当たるマハブフーラ。

少し大きめの悪魔にはすかさず上級氷結魔法(ブフダイン)が撃ち込まれた。

これら全て、舞うような槍撃の中から放たれるがために()()()()()。初動がまったく見えない神業の如き魔法の嵐であった。

 

そもそもの動きすら見えないにも関わらず、ダメ押しで放たれる魔法の連弾を前に、包囲網を形成していた悪魔たちは一分と経たずして殲滅される。

後に残されるのは、奇妙な形をした氷の彫刻のみだ。

 

静まり返った一帯の中、自ら氷漬けにした悪魔たちの死骸を足場とし、滑りながら地に降りたウスイは、すかさず左腕の時計を確認。

 

「……少し遅いな」

 

自己の定めた目標時間を上回る結果に眉を顰めた。

だが、結果は結果。素直に次に切り替えたウスイはイブキドウジへ声をかけようとして、彼女と相対する大型悪魔を目視する。

イブキドウジは今まさに神剣を振るい、悪魔を両断しようとしている……が、それを無視して彼は上級水魔法(アクアダイン)を放った。

 

「っ!?」

 

声を上げる間もなく、怒涛の水流、大波に押し流される大型悪魔。

懐に入れていたスマホの“召喚プログラム”を見て、その悪魔がきちんと死滅したことを確認すると。

ようやく緊張を解き、傍へと槍の石突きを立てた。

 

 

 

 

「……ちょっと。ちょっと、ちょっとぉ! マスター!?」

 

一息ついた彼へ、頬を膨らませたイブキドウジがふわふわと宙を浮きながら近付いてきた。

よく見れば、彼女の姿はバーにいた頃よりも()()()()()()()()()()()

 

「? どうしました?」

 

「『? どうしました?』……じゃないわよぉ! ぜぇんぶマスターが食べちゃってるじゃない」

 

小首を傾げる己が主へ、イブキドウジは抗議の視線を送る。

 

「仲魔は私のMAGで戦ってもらっていますから、出来る限り私が戦った方が効率的かと」

 

通常、サマナーと契約した仲魔は、サマナーから供給されるMAGを燃料として戦闘スキルを行使する。なので、多くのサマナーはMAGやそれを基として生み出される“魔力”を温存すべく、必要のない場面ではサマナーのみで片付けることが多い。

 

ただし。

ウスイの場合は、白兵戦、魔法戦の双方に一定以上の適性を持つが故に、大元たるMAGの温存を考えた場合、わざわざ仲魔に供給してから攻撃してもらうという手間を省く意味で魔法を交えた殲滅戦を行なっていた。

要は、仲魔にMAGを供給するよりも、自らMAGを魔力に変換・行使した方が手間がないのだ。

 

そのことは事前に説明されていたものの。

頭では分かっていてもイブキは納得いかなかった。

 

 

「せっかく神剣出したのに、勿体ないじゃない」

 

しょんぼり、と項垂れ呟く。

確かに、サマナーなら誰しも目を剥くだろう大宝剣をわざわざ顕現させているのに使わないのは流石に、と彼も思う。

 

「ですが、本命は廃寺です。せめて目的地に着くまでは我慢してもらえませんか?」

 

ウスイも、戦闘態勢にさせた癖に棒立ち扱いなのは流石に申し訳ないと思い、反省を顔に出しながら軽く頭を下げる。

 

「……ふぅ。お寺に着いたら、ちゃんと戦わせてよね?」

 

心底申し訳なさそうにする主を見て、彼女も溜め息を吐いて許す。

 

「もちろんです。頼りにしてますよ、イブキ」

 

一転、人好きのする笑みでそんなことを言い放つウスイを見て、今度はイブキが苦笑する。

 

「あらま、強かなこと……ま、見てて飽きないからいいけどね」

 

営業で培った“話術”を惜しげもなく、仲魔にまで振るうマスターとは如何なものだろうか。

だが、それもまた“面白い”からと彼女は許容した。

 

 

――彼女が力を貸すのは、純然たる“興味”からだ。

仮にも神、まして災厄を齎す役割をもった八岐大蛇から派生した分け御霊たる彼女は当たり前のように神の視点・価値観を保持する。

ならばこの助力が単なる“気紛れ”であるのは変えようもない事実だ。

 

しかして、神たる彼女がこうまで彼の不敬を許容するのは、神という存在の“基準”を鑑みれば不可解にも映る。

だが同時に、彼女の経緯を鑑みれば“理解”もまた容易い。

 

 

 

 

彼女は伊吹童子。八岐大蛇の御子と語られし鬼種にして竜種、そして神の性質を備えた稀有な悪魔。

しかして()()()()()()()()()()()、その“皮”を被った混ざり物。厳密には、より八岐大蛇に近きモノ。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 





【あとがき】
終わりです。
ウスイくん、完!!

……本編がひと段落したらまた書きます。
次からはちゃんとヒデオの話です。
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