英傑召喚師   作:蒼天伍号

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朱紗丸かわいいよね……
え? 出てすぐ死ぬ?
下弦の肆…………は出てすぐ死ぬんだよね。

知ってた(フレ/ンダのトラウマ

推しが光の速さでお亡くなりになって今後も特に見せ場は無いとのことなので鬼滅はそっ閉じしました。







妖獣邂逅

退魔忍シリーズ第二弾!!

 

今、世界で大ヒット中の話題作!

 

 

――時はまさに“大戦国時代”。

大国の代理人として戦い続ける忍びたちの背後に蠢く鬼の影……。

 

先の大戦においてその“卑劣”なまでの戦術で英雄となった彼は、他勢力はもとより自勢力の忍びからも畏れられ“卑劣様”の忌み名で呼ばれ続ける卑劣な男。

対するは、平安の世から生き続ける尾夢辻(おむつじ)無様(ぶざま)率いる鬼の集団。

 

極悪非道、卑怯卑劣な忍びによる卑劣な鬼退治が、今、幕を開ける!

 

『卑劣の刃』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……といった内容の“あらすじ”が背表紙に書かれた単行本を熱心に読み耽る青髪少女。

ヒデオさんから預かった“クダちゃん”は、私の隣の席に座りながら読書に夢中だった。

 

だが、今は講義中である。

教壇に立って熱弁を振るう中年男性は、大学でも有数の“めんどくさい教授”だ。講義の最中に漫画を読んでいる学生など真っ先に目をつけられ罵倒の嵐が吹き荒れるは必定。

 

そもそも、この講義に突然参加してきた上に青髪の美少女ともなれば否が応でも目立つと思うのだが……

 

「……誰も、気づいてない?」

 

なぜか、皆、誰一人としてクダちゃんを見ていなかった。

まるで、彼女を()()()()()()()かのような……

 

 

「当たり前だろう、今は“認識阻害”の術を行使しているからな。お前以外は誰も私に気づいていない」

 

何の気なしに漏れた呟きに、予想外にも返事をしたクダちゃんに驚く。

あと、認識阻害? とはなんぞや?

 

「その名の通り、他者の認識を阻害する術だ。魔術師なら魔術、“精霊使い”なら精霊術、陰陽師なら陰陽術、我……もとい私のような妖ならば妖術といった具合に、それぞれ“一般人の干渉を阻む術”を会得している。

常識だぞ?」

 

視線を漫画から一切逸らさずに説明してくれるクダちゃん。

 

「そんな常識知らない……」

 

そもそも私も一応一般人だし……

 

だが、こうして“常識外れ”な力を使う様を見ると彼女が本来は“青い狐の妖怪”であることを思い出す。

ヒデオさんが連れてきたニョロニョロした青い狐、それが変化の術とやらで変身したのがこの青髪美少女だ。

 

――狐の妖怪というのは、一般的に“化ける”妖怪としと広く認識されている。

中国の封神演義に登場する『千年狐狸精』という名詞に表されるように、狐や狸といった動物を基とした妖怪は化けるという特徴を与えられている。

管狐とは、確か飯綱権現に関連する妖怪だったはず。厳密には妖怪といよりも“憑き物”にカテゴライズされる化生だ。

東北や新潟などでは“飯綱使い”という妖術師の類がこの管狐を操る存在として語られたりもしていたと記憶する。

 

そうなると、ヒデオさんは飯綱使いということになるのだろうか?

……いや、クダちゃんとは別に“イヌガミ”と呼んでいた“犬面のニョロニョロ”もいた。

イヌガミとは文字通りに“犬神”のことだろう。こちらは比較的有名な憑き物、呪いの類だ。逸話の方は管狐よりも物騒で、もっぱら呪殺兵器のような扱いにあるが。

 

ならばヒデオさんは“憑き物”を操る術師のような存在なのだろうか?

他にも“変な格好”の帯刀した女の子も連れていたし……

 

もしかして、私は“ヤバい人”に助けを求めてしまったのだろうか……?

 

 

講義中にも関わらず、私の脳内は不安と恐怖でいっぱいだった。

せっかくクダちゃんという護衛を預けてもらったのに……その恩人にまで疑念を向けてしまうあたり、自分でも気付かないうちに精神的に追い込まれていたのかもしれない。

 

あと――

 

 

 

『辺獄さんが大活躍する卑劣の刃〜無間地獄編〜好評放送中!』

『九鼠双六編、アニメ化決定!』

 

 

クダちゃんの漫画に巻かれた帯が気になってしょうがない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――チッ、ここもダメか」

 

スマホの画面に表示された“メール”を見て舌打ちする。

 

遠野さんが通う大学から少し離れた住宅街に位置する喫茶店、窓際の隅にあたる位置に俺は座っていた。

対面には私服姿のウシワカが、ストローでオレンジジュースを啜っている。

 

 

クダに遠野さんの護衛を任せた俺はジャックリパーたちの引き取り先を探して、持っている伝手の範囲で問い合わせを続けていた。

比較的“人道的”な組織を幾つか選定し、連絡を取ってみたのだが……

 

穏健派悪魔保護団体が二件、悪魔専門の移住斡旋業者を三件……全て撃沈だった。

最後の望みを懸けてメールした『ジャック愛好会』からの返答も――

 

『ジャックリパーは英国の殺人鬼・ジャック・ザ・リッパーを基とした悪魔であり、原典由来の殺人衝動を持つ個体も確認されていることから我々ジャック愛好会において“引き取り対象外”とさせていただいております。よって、ヒデオ様からいただいた“引き取り要請”については誠に恐縮ながら辞退させていただきます』

 

実に、実に丁寧に、丁重にお断りされた。

文中には殺人衝動がどうたら、と書いてあるが彼らの本音は「可愛くないからいらない」である。

そもそも危険が〜という話ならばジャックリパーに限らず、フロストもランタンも十分危険である。

 

「これだから愛護団体は……!」

 

遅々として進まない案件に悪態をつく。

そこへ、霊体化したイヌガミがニョロリと体をくねらせてスマホの画面を覗き込んできた。

 

『フム、アイツラガ断ルトハ、意外ダッタ。テッキリ飛ビツクモノト思ッテイタガ』

 

「どうかねぇ……あいつら、アレで結構自己の欲望に忠実だから予想はしてたぞ」

 

自分が愛玩したいモノだから守っているだけ、ああいう団体はそういうものである。

他のことなどどうでも良いのだ。

 

「まあ、文句言ってても仕方ない……ダメ元で他の連中にも連絡してみるか」

 

若干の気怠さを感じながらも渋々スマホに視線を戻した俺へ、正面のウシワカが声をかけてきた。

 

「なぜ、そこまで熱心に探されているのですか?」

 

「そりゃ“依頼”として受けちまったからな。やっぱダメでした、って今更殺すわけにもいくまいて」

 

「……そもそも、なぜ受けたのですか? もとより勝算が無いのなら断ればよろしかったのに」

 

純粋な疑問としてウシワカは問い掛ける。

……が、実のところ俺も明確な“答え”を持っていない。

いざ理由を聞かれると答えに窮する。

()()()()()察しはつくがわざわざ“言いたいことでもない”。

 

「まあ……一応は、知り合いのお嬢さんだしな。無碍にはできんだろうよ」

 

「そういうものですか……」

 

イマイチ納得出来ていない様子ながらも彼女はひとまず口を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

――それから数時間、望み薄なところへと連絡を取り続けたものの。案の定、全て撃沈。

途中、どこからか話を聞きつけたリンが連絡してきたが、彼女には絶対に渡さない旨をお伝えしておいた。その際「なんでよぉ!?」と叫ばれたが……彼女、ジャックリパーたちを()()()()として使う気満々だったので当然、論外である。

さすがの俺も、遠野さんに嘘ついてまでジャックたちを処分しては寝覚めが悪い。

 

 

結局、戦果ゼロのままに遠野さんが帰宅する時刻となってしまった。

彼女に連絡して落ち合う場所を相談した結果、自宅近くにて合流する運びとなった。

……大学から自宅まで結構距離があるにも関わらず、自宅周辺での待ち合わせを希望してきたのは偏に、俺と一緒にいるところを見られて変な噂を立てたくないからだろう。

本来なら無理にでも大学周辺から護衛を始めるべきなのだが、遠野さんから“怖がられている”事実が地味に心に響いたので俺も大人しく希望場所で待つことにした。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「今日は一体も襲ってこなかったね……」

 

本日の講義を終え、大学の正門を抜けたところで傍のクダちゃんに語りかける。

行きも講義中も一切の襲撃が無く終わったことにひとまずホッとした。

 

「(ムシャムシャ)んむ、私が(ムシャムシャ)殺気を撒き散らして(ムシャムシャ)いたからな(ムシャムシャ)」

 

売店で買った菓子パンを頬張りながら答える彼女。

 

「む、無理に答えなくてもいいよ?」

 

「む……そうだな、“こういう振る舞い”は()()()()()()()()()()()()()()

……反省する」

 

私は「無視してくれていいよ」という意味で言ったのだが、クダちゃんはなぜかしゅんとしてしまった。

 

「あ、いや! 別に、私の言うことなんて無視してって意味だったんだけど……!」

 

慌てて弁明すると、手をむけて制する彼女。

 

「いい、お前の言ったことは正しい」

 

そう告げて食べかけのパンを袋に戻していそいそとポケットに仕舞った。

……パンをポケットに突っ込むのも、ちょっとアレだというのは言わないでおいた。

 

 

「……なんで、そんな頑なな」

 

「人間に化けているのだから人間的振る舞いを心掛けるのは当然のことだ」

 

これまでのように淡々とした口調で答えるクダちゃん。でも、私には“それだけでは無い”ことがなんとなく分かった。

態度然り、言動然り。

 

「……それだけ、じゃないよね?」

 

ふと気になった私は無意識のうちにそう問いかけていた。

対しクダちゃんは暫し瞑目し、やがて口を開いた。

 

「……“奴”が、そう望むだろうと思ったからだ。奴が望むのは“ツンツンクーデレ青髪美少女”だからな。

美少女、であるならば人間的振る舞いは必須だろう」

 

とても頭の悪そうなネーミングだが、言いたいことは分かった。

 

「ヒデオさんのためなんだ……」

 

「うむ、奴は我が主。それだけでなくイヌガミたちの主でもある。司令塔の士気が低くては配下の士気はもとより、指揮にも支障が出る。……最近の彼奴は“不安定な精神”を見せがちだからな。

とはいえ他の仲魔たちは各々の役割に忙しいから、奴のカウンセリングなどやっておる暇はない。

故に我……私が率先して我が主の士気向上を買って出たわけだ」

 

微笑ましい気持ちで発した発言にしかし、彼女はとても冷静で“情緒もへったくれもない”返答を寄越した。

そのことに思わずげんなりする。

 

「えぇ……」

 

そこは「べ、別にアイツの為じゃないんだからね!」とか言うところではないだろうか?

それでなくとも、もっと恥じらうというか頬を紅潮させるというか……なんかそういう“いじらしい”反応をするべきではなかろうか……!

 

「アイツ、ロリコンだからな。とりあえずちんまい姿で適度にツンツンしとけばなんとかなる」

 

「そんな身も蓋もない……」

 

そしてヒデオさんの“一応隠していたであろう性癖”を暴露する彼女の容赦の無さに、思わずヒデオさんに同情する。と同時に彼への警戒心も心なしか和らいだ気がした。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「何か、重大な機密が漏洩した気がする……」

 

「機密と呼べるモノなんてありましたっけ?」

 

虫の知らせを受けた俺に、ウシワカが無粋な返しをする。

夏の夕暮れ時、街角の電柱側での出来事である。

……などと、ふざけている場合ではなかったりする。

 

なにせ眼前には“見たことない巨大悪魔”が蠢いているのだから。

 

 

 

 

 

 

 

――遠野さんからの連絡を受け、自宅周囲で待機して暫く経った頃。

突如として“ゴースト”が現れた。

 

それまで霊の一つも見当たらなかった住宅街に、である。

それも一体ではない。

複数体が群れを成して出現した。

 

突然の出来事に驚いたが、すぐに現時刻が“逢魔時”に相当することに気がついた。

逢魔時とは“陽と陰の狭間”、“混沌”の象徴に類する概念だ。つまりは化生どもが活発になる時間。

 

いずれにしろ、このまま静観しているわけにはいかない。自宅には結界が張ってあるものの、本職の術師が作ったものではない以上は強度に不安が残る。

故に、ここで殲滅する。

 

そうと決まればやる事は単純だ、認識阻害の魔術と人払いの魔術を霊がいる範囲を覆うように展開。

一般人を除けたところで懐から愛銃を、肩に背負った竹刀袋から愛刀を取り出す。

そして仲魔へと簡潔に指示を出す。

 

「イヌガミ、アギ系で後方から援護を」

 

「了解シタ」

 

「ウシワカは……出過ぎない程度に好きにやってくれ」

 

「好きにやっていいのですか!?」

 

キラキラした目で食い付かんばかりに喜色の声を上げる彼女。

その反応は妙に不安を煽る。

 

「……やり過ぎないようにな? 一人で突っ込むなよ? いいな? フリじゃないぞ?」

 

「なるほど……わかりました!」

 

フリじゃない、のところでキュピーン! と効果音が鳴りそうなひらめき顔を見せたウシワカが眩しい笑顔で答えた。

絶対、分かってない。

 

もう一度、言い聞かせようとしたところで案の定、彼女は飛び出した。

 

「おいこら! フリじゃねぇって!!」

 

「あはははは!! 分かっておりますとも!!」

 

笑いながら抜刀し、群れるゴーストに斬りかかるウシワカ。

通常、霊体そのものたるゴーストに物理攻撃は効果が薄いが、悪魔たるウシワカが持つ刀。それも名刀にして退魔の逸話を持つ薄緑ともなれば斬り裂くことも容易い。

……本来なら人々を恐怖させる存在であるゴーストたちは、凶刃を振り回すウシワカに怯えて逃げ惑っていた。その背中へと嬉々として刃を突き立てるウシワカ。

 

まるでこちらが“悪役”のようだ。

返り血がないだけマシと思えてしまうところが、なんとも言えない気持ちになる。

 

――とりあえずその場は、飛び回りながらゴーストを膾切りにするウシワカの活躍で無事に殲滅に成功した。

 

 

そのことに安堵したあたりで――

 

 

――()()は現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……よーし、んじゃあそろそろ待ち合わせ場所に戻るぞー」

 

周囲でいそいそと何かを拾っているイヌガミ、ウシワカの両名に声をかける。

何やってるかと言えば、“戦利品”の回収に他ならない。

 

ゴーストが相手では大した品は無いだろうが、ドロップ品が無いわけでは無い。MAGも微々たる量だがCOMPに溜まっている。

 

「……と言っても、回収できたのは魔石くらいなもんだが」

 

小さな青い石を三つほど手の上で転がしながらボヤく。

そこへウシワカが駆け寄ってきた。

 

「主殿! こんなの見つけました!」

 

細かいことなど気にしなさそうな快活な笑顔のウシワカ、その手……というか腕に抱えているのは“極彩色の角張った大きな石”。それも五つも。

 

()()じゃないか! それも五つ!?」

 

確かにゴーストは稀に宝玉を落とすこともあるが、本当に稀だ。所謂レアドロップ。

それを五つも出すとは……もしかしてウシワカってば地味に“幸運”高い?

 

「それほど貴重な品なのですか? ……ふふん、褒めてもいいのですよ?」

 

驚愕する俺の様子を見て、ウシワカは宝玉の価値を悟ったらしく誇らしげに笑み、腰に手を当てた。

清々しいまでに己の欲求に正直なのが彼女の美点であり汚点だ。

 

……まあ、彼女の手柄であるのは事実だし。致し方ないので差し出された彼女の頭を撫でることにした。

 

「よーしよしよし」

 

「えへへ……! もっと撫でて良いのですよ?」

 

そしてふんにゃりした笑顔を見せるまでがお約束。

……まだ彼女を仲魔にしてから半年も過ぎていないはずだが、もう何年も共にいるかのように見慣れた光景だ。

それだけ彼女の頭を撫でているということか……

 

感慨深いような、そうでもないようななんとも言えない感情を覚えながらも無心に彼女の頭を撫でる。

その度にふやける彼女の笑顔を見ていると、やはり“癒やし”を感じる。

……日々がストレスの奔流たる現代社会においては“癒やし”の概念は非常に重要な要素であり――

 

 

――非常に“無駄”で“無為”な論文を脳内に展開し始めたところで、ふと、あることに気づく。

 

 

「……ん?」

 

顔を蕩けさせるウシワカの後方、広がる住宅街の十字路。舗装の下から“紅い液体”が滲み出る。

ほんの小さな水溜まりほどの大きさで出現した“紅い液体”は、じわじわと広がり十字路を埋めるほどに溢れ出る。

 

「なんだ……?」

 

奇妙な光景に思わず見入ってしまいウシワカを撫でる手も止まる。

そのことを疑問に思ったらしい彼女は小首を傾げてこちらを伺う。

と。

 

 

「っ、主殿!!」

 

突然、勇ましい声と共に素早く抜刀してくるりと後ろに反転するウシワカ。細められた目が向けられるのは“紅い水溜まり”。

――否、()()()からゆっくりと浮かび上がる“ナニカ”。

 

一瞬、水面が膨れ上がり、それを突き破って“ソレ”は出現した。

 

 

 

「ホ……ホォォォ……ホォォ……」

 

呻き声のような、“鳴き声”のような奇怪な“音”を発するのは“巨大な肉塊”。裸身の“子ども”のようなモノが無数に絡み合った肉塊。

それぞれの顔は“恐怖”と“悲しみ”と“憤怒”をバラバラに表して、一様に()()()()()

顔を覆うまでに肥大化した眼球、或いは鼻、えらまでばっくりと裂けた口など。凡そ“異常”と見てとれる風貌をそれぞれに見せながら、それぞれに“一つ”の感情だけを表すカタチを取っている。

 

そして、なにより――肌を突き刺すような鋭く濃密な“怨念”。

 

総合的に見て推測できるのは、コレが“子どもの怨念の集合体”であろうことのみ。

それも並みの“怨念”ではない。

 

これまで対峙した怨霊たちを軽く上回り“神族”にまで匹敵する強い怨念と霊力を感じる。

 

「怨霊の群体とはまた稀有な……」

 

本来、怨霊とは“強い怨念”を残して死んだモノの成れの果てだ。必然、その思念は“個人”に由来した単一のモノであり故にこそ怨霊は“集合体”となる可能性は低い。

強い恨みで群体化した霊は“悪霊”となるからだ。レギオンがいい例だ。

 

つまり、怨霊のまま群体と化しているコレは異常であるということ。

 

当然ながらこんな悪魔は見たことも聞いたこともないために、警戒を解かないままにCOMPを操作してアナライズを試みる。

その時、蠢き声を上げるだけだった肉塊の頂点部分が、ブチブチと不快な肉音を立てて突き破られた。そこからニュルリと伸びた首のようなものの先っちょ――

 

「ホホホホホ!! ホォォォーーー!!!!」

 

――“ギョロ目で痩せこけた中年男性の顔”が甲高い声で鳴いた。

 




【あとがき】
真Ⅴね……ヤヴァイくらい楽しい。
ミヤズちゃん予想の千倍くらいかわいい……まだ途中だから今後どうなるか知らんけど、例の女の子の末路や兄貴の立ち位置考えるに悪い未来が訪れるとしか思えない……そこが(ry

とりあえずマーメイドたんをドーピングしまくってずっと連れ回してます。固有スキルの叫ぶやつ超かわいい……








あと、主人公可愛過ぎな。結婚しよう()
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