純粋に面白い上に綺麗で、エロいね。
あとツインテりゅーたんはヤバい。
聖女ジャンヌからの依頼は、“現在、交戦中の敵サマナー及びその仲魔の討伐への助力”。
要するに援軍要請だった。
なにやら通話中も余裕が無さげだったので詳しくは聞かなかったが。一応、敵の情報も簡潔に教えてもらった。
まあ、簡単な内容だけで“分かる”相手だったわけだが。
敵サマナーは“涅槃台 永楽慈”。そしてその仲魔として付き従う悪魔こそは
伝えられた容姿の情報からして、
それはともかくとして、緊急の依頼であることを考慮して俺は別れもそこそこに、すぐさま帰りの電車に飛び乗った。
そうして再び一時間超電車に揺られる俺たちだったが――
「なぜ、
俺が座るすぐ隣に気まずそうに腰掛ける
彼は困ったような顔で答えた。
「いやぁ……僕たちが向かうのも“同じ街”でして」
「……」
そう、彼らが向かう予定の“ジャックブラザーズの森”とやらも俺が現在向かう“A市”に入口を構えているらしいのだ。
なので、別れを済ませた彼らと電車内で早々に再開する羽目になっていた。
ちなみに、今は電車内という事で人外の見た目を持つ仲魔たちにはCOMPに入ってもらっている。と言っても、それはヨシオの天使やイヌガミくらいのものだが。
そして、ジャックリパーたちには俺が持っている仕事用スマホの予備COMP内に入ってもらった。
その際には当然、猛抗議されたが召喚主を遠野さんに設定する事で大人しくなった。
……まあ、いざとなれば俺の方で操作できる設定なんだが。
電車内である今だが、用心は怠っていない。
ヨシオの隣に座る俺のさらに隣にはクダ、その隣に遠野さんを配置して。その隣にはウシワカを配した。つまり仲魔二人を傍に置いた配置で万が一にも彼女を守れるようにしたのだ。
俺やヨシオの席はどこでも良かったのだが、なんとなく。そう、なんとなくクダの隣にヨシオを置きたくなかったのでこういう席順になった。
とはいえ、ぶっちゃけ警戒しすぎるとも思うが、彼女を狙うのが涅槃台である以上は用心に越したことはない。
――結局、目的の街に着くまでの間、敵襲は一切無かったわけだが。
電車を降りて、駅も出たところでようやくヨシオたちとお別れになった。
「では、僕たちはこちらですので」
「おうそうか、じゃあな」
そう言って反転した俺に、慌てたようにヨシオが声をかける。
「待って待って……! 別れる前に、どうかこれを」
言いつつ強引に手渡されたのは、連絡先の書かれた紙切れだった。
「……俺に男色の趣味はないぞ」
「違いますよ!! ……コホン、えーと。それは僕の連絡先です。僕の力が必要な時は遠慮なくご連絡ください」
マジか。俺、結構お前に辛辣だった気がするんだけど……そんな俺にまで気を掛けるとは。
「お前、やばいな」
「えぇ!? なんで!?」
「いや……素直に感謝してはいる。その上でやばいなと思っただけだ」
「よく分かりませんが……。
――貴方が
「……」
「ですが、ほら。僕は結構、教会に忠実じゃないというか、独断的というか。少なくとも“言いなり”ってわけじゃないんで。安心して連絡してきてくださいね」
屈託のない笑みでそう告げるヨシオ。ああ、やはり。こいつは本当に――
「お人好しなんだな」
「よく言われます。……でも、“これ”は僕の
だから、気にしないでください」
「そうか……ああ、なら遠慮せず頼らせてもらうことにするよ」
ヨシオたちと別れた俺は、ジャンヌとの合流場所に急いだ。
「ほう……ここもなかなかに発展しているようですが。主殿は特にはしゃがないのですね」
背の高いビルが建ち並ぶ街並みを眺めながらウシワカが言った。
「ああ、まあ。ここは夕凪に近いこともあって頻繁に来てるからな、目新しくないというか……慣れた。都会っぽいの中心部だけだしな。あとは畑とか田んぼだらけだよ」
工業地帯はただ単に工場が並んでるだけだし、それを除けばあとはマジで山と田んぼしかない。ようは夕凪とどっこいの田舎というわけだ。
「しかも、どうやら整備の際に大量の田んぼを雑に埋め立てたらしくてな。悪魔が活性化した時は至る所に“
思い返されるのは定期的な悪魔駆除依頼の記憶。
色々な要因で
そいつらが所構わず“田を返せ”と叫ぶものだからハウリングやら輪唱やらで喧しいったらなかった。
幸い、奴らの怨念も時代と共に薄れているのか事態に気づく一般人は片手で数えるほどで殆どの市民には見えて無いし聞こえてもいなかったが。数少ない霊的才能を持つ一般人も“何かの声が聞こえる”とか“朧げな影が見える”と言った内容で大事には至っていない。
「泥田坊……確か、粗末にされた田んぼの怨念が具現化した妖でしたよね?」
やはりというかウシワカはネットで色々と知識を蓄えているらしい。
彼女の時代にはこの妖怪は“知られていなかった”はずだからだ。
泥田坊の出典は、言わずと知れた妖怪画家
この画集にはそれまでの時代では語られていなかった新しい妖怪がわんさかと載っており、近代でもよく知られる妖怪の大半は石燕によって生み出されたと見られている。
……とはいえ。
これら知られていない妖怪たちも、
つまり、
それらを知って纏めた石燕もまたサマナー界隈では“異端の画家”と認識され研究されているが、詳しくは割愛。
問題となるのは、なぜこれら新妖怪が“画家の創作”として広く認知されているかというところ。
これも答えは簡単で、当時の政府ないし
古くから逸話のある存在ではなく、単なる創作と大衆に認知させることにより彼らの力を大幅に削いだのだ。
無論、彼ら妖怪が真に国家の脅威になり得たかと問われると……正直、困ってしまうが。そういう事情があったのは事実だ。
まあ、土蜘蛛とかは思いっきり“まつろわぬモノ”が変じた存在なのだから、その土蜘蛛が属する妖怪という種全体に厳しい目を向けるのも間違ってはいない。他にもまつろわぬモノたちが化けた妖怪はちらほらいるからな。
などと。
つまらぬ
油凪市街から少し離れた住宅街、その只中に鎮座する“教会”。西洋の伝統的な建築様式で建てられた白亜の建物も夜分とあっては人気が感じられない。
その門前に俺たちはいた。
「聖女が待ち合わせ場所に指定するのは道理だが……」
言いつつ、僅かに警戒してしまうのは、この聖堂から溢れ出る濃密な“神気”ゆえだろう。
どういうわけか、聖堂内部から“神の気配がする”。
「まあ、聖女の反応もあるし敵ではないんだろうが」
COMPを見ながら呟く。画面にはジャンヌの反応の隣に“地母神”反応が並んでいた。
教会に地母神がいるとか、メシアン的に大丈夫なのだろうか?
発狂しない?
いずれにしろ。ここで突っ立っているわけにもいかんので、仲魔を伴い慎重に聖堂へと向かった。
どことなく厳かな趣きを有する両開きの扉を開く。
ギギギ、と軋みながらゆっくりと開け放たれた扉の先には、木製の長机が並びその先に置かれた簡素な祭壇。総じて質素な作りの教会は、この宗教が掲げた“教え”を真に体現しているようだ。
「よく来てくださいました。デビルサマナー」
その中央に立ちこちらに微笑むは、銀と青の戦装束を纏った聖女。
厳つい旗槍を手に佇む姿はそれだけで絵になる。単なる美ではない、戦場の荒々しさの中にあってこそ輝く“戦美”とも言うべき美しさだ。
「仕事だ、無論来るさ」
「それでも、感謝を。私と
彼女? その単語に疑問を感じて直後、ジャンヌの背後に誰かが居ることに気付いた。いや、居るというか浮いてる。
「初めまして、
ふわり、と俺の前まで移動した“黒い悪魔”はそのように告げた。
その後、ジャンヌとブラックマリアの両名から詳しい話を聞いた。
ジャンヌが涅槃台たちの暗躍に気づいて調査を始めたこと、その途上で奴らに気づかれ襲撃を受けたこと、そしてブラックマリアに助けられたこと。
それからはブラックマリアの提案によりこの教会に立て篭もり、度々襲撃を仕掛けてくる涅槃台たちを退け続けて実に数時間に及ぶことを。
「……つまり、奴らはこの近くで次の襲撃の機会を伺っているということか?」
彼女らの話を聞いた俺は僅か焦った。奴らがこの近辺に潜伏しているとするならば、当然俺らがこの教会に入ったのも気付いたはずだ。
……まあ、だからとて俺がやることに変わりはないのだが。
敵も俺らという戦力を加味して次の襲撃を仕掛けてくると思う。
「ですが、増援の可能性は低いでしょう。アテがあるのならこの数時間の間に呼び寄せているはずです」
「それもそうだな。まあ何はともあれ、これだけいれば流石の涅槃台も一筋縄ではいかんだろう」
ジャンヌ、ブラックマリアに加えて俺とクダ、イヌガミ、ウシワカまでいる。これで負ける道理がない。敵は涅槃台とジャック・ザ・リッパーだけなのだから。
「如何に奴が“泥”を使いこなしていようと……」
「! ヒデオさん、あの“呪い”をご存じなのですか?」
何気ない一言に、ブラックマリアが問いを投げた。
「あ、ああ、まあ。
「そうですか……ならば話が早いですね。私はアレへの対処に少々覚えがあります」
「? それはいったい、どういう……」
俺は続きを促す。
「何を隠そう、私はかつてこの“夕凪の地”にてかの“悪神の徒”と争い、これを放逐した者。
先代・夕凪神なのですから」
「っ!!」
先代夕凪神。
次代にして今代の夕凪神たるオサキを救い、育て、後を託した古き女神。夕凪に古より根付き信仰を受けた豊穣の地母神だ。
だが、オサキに聞いた話では彼女は力を使い果たして消滅したはずだが……
「……地母神としての姿を失っても、夕凪に生まれ、夕凪と共に時を重ねた私はこの地と深く結びついています。
その上で、今代の夕凪神が“不在”となった時、人々の想いを受け止める器として求められたのは“私”という“情報”でした。
しかし私自身は既に滅びている。夕凪神という器も“あの子”が保持したまま。となれば、残された選択肢は“地母神の器”ともされるこのブラックマリアしかなかったのです」
「なるほど……」
つまり、一度完全に死した彼女は、オサキが封印されてからの夕凪神としての役割を肩代わりするためにサルベージされた複製体ということか。
ブラックマリアという存在も、一説には土着信仰の地母神が“かの宗教”の弾圧から逃れるために隠れ蓑として利用された偶像とされているし、彼女が再び現界するにはうってつけか。
「かつて夕凪神は、海の向こうから訪れた邪教徒たちと熾烈な争いの果てにこれを放逐したと聞く。その時の戦術を使っていただけるということだな?」
「はい。私がブラックマリアとして集めた“信仰”を糧として、“善神たち”の御業を限定的に再現致します。これであの呪いに対抗することが出来ましょう」
「承知した。ならば俺らはその隙に奴らを直接叩くとしよう」
それから。ジャンヌを交えて具体的な策を練ったところで小休止を取ることにした。
幸い、教会の管理者はブラックマリアと懇意の仲にあるらしく。施設内の設備は自由に使って良いとのことだったので、遠慮なくコーヒーをいただくことにした。
カップから湯気を伸ばす黒茶色の液体を啜りつつ、ふわふわ浮いているブラックマリアに声をかける。
……どうでもいいが、この女神、改めて見るとすごい格好してるな。
「ブラックマリア……夕凪神と呼んだ方がいいか?」
「いえ、ブラックマリアで構いませんよ。今の私は確かにかの偶像なのですから」
慈母とも言うべき温かさと穏やかさを持った声だ。聞くだけで心が休まる。
「あー、その。間違ってたらすまないが、もしかして……
彼女と出会ってからずっと感じていた違和感。初対面なのだがどこかで知っているような、厳密には聞き覚えのある声のことをずっと考えていた。
――かつて、夕凪山の奥。古びた社に作られた“異界結界”の中に封じられていたオサキを助けた時。具体的には、俺がオサキの存在を知るきっかけとなった“声”。夕凪山に訪れてすぐに聞こえてきた不思議な声に導かれて俺はオサキと出会い、彼女を封印から解放した。
その声が、このブラックマリアと全く同じだった。
「はい……ブラックマリアとしてこの世に再誕してしばらく、ようやくあの子を救える可能性を秘めた者がやって来たので。つい」
少し照れくさそうに微笑む。
「いや、貴女のお陰でアイツに出会えたのだからこちらとしては感謝しかない。
……しかし、なぜ“俺なのか”と疑問に思ってな」
大体の予想はつく。しかし、別に
俺の問いに彼女は少し瞑目して、からゆっくりと答えた。
「そうですね……貴方が、“かの炎剣”を持つ者であったから。というのも勿論理由の一つではあります。あの呪いを引き剥がしてあの子だけを救い出すにはそれが最適でしたから。
でも、それ以上に――」
彼女は改めてこちらに正面から向き合い告げる。今の俺には“荷が重すぎる”言葉を。
「貴方にならあの子を任せられる、と思ったからですよ」
ブラックマリアの言葉は、俺の現状に対してあまりにも“皮肉”が効きすぎていた。
救うべきオサキを放ったらかして、自らの“妄念”に執着する俺にその資格は無かった。
どうもそれ以上話すことが辛くなった俺は早々に彼女と別れて、教会内をぶらついた。
田舎の教会ともなればさして広い敷地はもたない。なので、ぶらついて一分も経たぬうちに、聖堂で祈りを捧げるジャンヌに遭遇した。
彼女を見つけてすぐ、ジャンヌの方がこちらに振り返った。
「すまない、邪魔をしたな」
「いえ。何か、私にご用ですか?」
優しく問い掛ける彼女は、やはり直視できないほどに眩しい。
「いや、用という用もないのだが……できれば少し話し相手になって欲しくてな」
ちなみに、クダは日中に働かせて過ぎたのでCOMPで休んでもらっている。あの変化の術とやらも相当に消耗するらしいし。
イヌガミやウシワカも戦闘に備えてCOMPで待機だ。
「あら、もう私のことは“気にならない”のですね」
少し茶目っ気のある笑顔で彼女が言う。
彼女が言いたいのは、俺が彼女含めたLawに対して抱いている“嫌悪感”のことだ。
「気付いてたのか……」
「そりゃあ、あれだけあからさまに嫌な顔されたら誰でもわかります」
え。そんな顔に出てた?
「いや、別に貴女がどうのという話じゃないんだ。ただ、俺は……」
その先が紡げない。俺がなによりも厭う“かの勢力”に属する彼女に、自らのトラウマを話すのはやはり辛い。
「別に構いませんよ。先ほどまで話してみて、貴方が単に毛嫌いしているだけではないことは理解できましたから」
「さすがは聖女……いや、すまん。嫌味じゃないんだ。“貴女たち”を相手にすると自然と嫌味口調になるんだ。
本当に、すまん」
「あはは……そこまで気にすることはありませんよ。それより――
――お話、しましょうか」
捻くれ者を前にしても彼女は明るい笑顔を絶やさなかった。
聖堂内の長椅子に腰掛け、ジャンヌが持ってきたコーヒーを共に味わう。それからどちらともなく話し掛けて、いつの間にか話題が弾んでいた。
今の彼女が依代とするレティシアという少女との日々を、現代社会に興味津々な彼女らの日常を。
他愛無い話だが、そのどれもが微笑ましく、存外にも彼女は純朴で素直で明るいのだと知った。俺が勝手に想像していた聖女というベールの下にある“一人の少女”というのを知った。
「――それにしても。貴方とここまでお話することになるとは思いませんでした。だって、初対面であんな顔を……」
「も、もうその話はいいだろう。俺だってこれだけ話せば多少なり貴女の人となりは理解できる。それに二度目ともなれば心の整理もついているさ」
「ふふ、それもそうですね。やはり人は――」
そこまで言いかけてふと、停止する彼女。
すわ敵襲か、と身構えた俺。
しかし――
「あ、なんかレティシアも話したいみたいなので替わりますね?」
そんな軽い口調で彼女は“変身”した。
一瞬、彼女の身体を眩い光が包み込んだかと思えば直後には制服姿の“同じ顔”がそこにいた。
……いつ見ても思うのだが、この英傑たちの変身って魔法少女のバンクみたいで直視し辛いんだよな。光に包まれてるとはいえ一回全裸になるし。
「……あ、あの。お久しぶりです。私、レティシアです」
同じ顔なのに、ジャンヌとは真逆とも言うべき気弱な声で少女が言う。
「ああ、ジャンヌから名前を聞いている。……いや、依代なのだからこれまでの会話も聞いていたのか?」
「は、はい……その、すみません」
なぜか、おどおどしながら謝る彼女。
俺も慌てて宥める。
「いやいや、別に聞かれて困ることもないから大丈夫だ。
それより……その後は大事ないか?」
テンパって古風な喋り方になってしまった。
いや、こんな歳の子(一般人)と話す機会なんてないからどういう話をすればいいのか分からなくて。
「はい、友達もジャンヌ様のお力で後遺症もなく。
え、と……それでですね」
もじもじしてから改めてこちらに目を向けて告げる。
「助けてくれて、ありがとうございました」
深々とお辞儀する彼女。
「礼には及ばないさ。結局、彼女たちを助けたのはジャンヌだし、俺は単に仕事であの吸血鬼を仕留めただけだ」
「それでも。最初に助けてくれたのは、私を助けてくれたのは貴方です。だから、改めて感謝を」
柔らかく微笑みながらレティシアは言った。その笑顔が眩しくて、また、彼女の言動がジャンヌを彷彿とさせて。やはり彼女がジャンヌの依代に選ばれたことには意味があるのだと実感した。
「お、おう。ど、どういたしまして……」
年甲斐もなく、JKにおどおどする三十路手前の成人男性。
だが、俺がおどおどしていたら彼女も気まずいだろう。
なので、勇気を出してこちらから話題を振ってみる。
「ところで君は留学生なのか? どうにもこの地の生まれには見えなくてな」
「あ、はい。フランスから留学という形で日本に来てます。まあ、本音は勉学というよりもこちらのサブカルチャーに興味があった次第でして」
「へぇ……今だと黒◯事とかリ◯ロとかかな?」
「黒◯事をご存じなのですか!?」
急に満面の笑みで目をキラキラさせながら迫る彼女。
顔が近い、超近い。
「う、うん。どちらもそれなりには……」
「うわぁ! こっちだとちょっと古いみたいであまり話せる人がいなかったんです。あ、でも故国でも古い方なのかな? あ、それよりヒデオさんはどの媒体が詳しいですか? ちなみに私はアニメから入って漫画も読んでるんですけど――」
怒涛のマシンガントークが始まった。
並みの人ではついていけないようなコアな話から、ライト層でも知ってるような話題まで目まぐるしく変わりながら話が途切れない。
それに俺も、本当にちょっと知ってるくらいで彼女からしてみれば名前を知ってるだけみたいなもんだ。
なのでまったく話についていけない。
しかし、話してる時の彼女はイキイキしていて。本当に楽しそうに話すものだからこちらも言い出せない。
なので、大人しく聞くことにした。
別に不快ではない、年ごろの彼女が楽しそうに話す姿というのは見ていて飽きないものだから。
それと同時に思う。
彼女もまた失われてはならない“人類の宝”、眩しいほどの善性を有した稀有な人間だと。
彼女を涅槃台などにやらせてなるものか、俺は決意した。
【あとがき】
お品ちゃんと柳生の三人娘がかわいいね。
転生衆だとやはりりゅーたんがぶっちぎりでインパクトある。ツインテに投げキッスとか笑いが止まらない。
あと、兵庫助、キレ過ぎじゃない? 短気とかいうレベルではない気性の荒さは石舟斎の責任だと思う。
俺が一番好きなのは天草四郎きゅん(ボソッ
あの漫画で一番可愛いと思う。