この度初めての小説を書かせて頂きました。拙い語彙力と貧弱な文章構成力、そして硬すぎる想像力と共に精進して参りますのでどうか暖かく見守っていただけると幸いです。
注意
原作のキャラ設定の崩壊などは息をするように起こるのでそれを許容出来ない方はお読みになられないことを推奨致します。予めご了承くださいませ。
では、どうぞ
『なぜよ!なぜこんなことをするの!!』
『そう声を荒らげるなって』
『こんなもの見せられて大声出さずになんていられないわ!』
『ごちゃごちゃうるせぇんだよ…なぁ?
……!!
「またこの夢…」
少女は目を覚ました
黒い髪、赤い瞳、小柄な体を持った
可愛らしい少女。
だが、この少女には…
「おはよう、にこ」
にこ「ママ、おはよう。」
母「随分苦しそうだけど、どうしたの?もしかしてまた…」
にこ「うん、またあの夢を見たの。」
母「そう…やっぱり誰かわからない?」
にこ「聞き覚えはあるんだけど、どうしても思い出せない。」
母「そっか。あら、もうこんな時間!朝ごはん出来てるから急いで食べちゃいなさい」
にこ「うん、いただきます。」
その少女、矢澤にこ。“高校”に通う3年生。
だが、この少女には
“感情”がない。
にこ「いってきます。」
母「いってらっしゃい、気をつけるのよ?」
にこ「うん。」
母「……」
──────────
〜校舎内〜
???「おっはよー!!」
???「穂乃果!声が大きすぎます!」
穂乃果「ひどいよ海未ちゃん!!」
海未「場所を選ばず大きな声を出す穂乃果がいけないのです!」
???「まあまあ海未ちゃん、そんなに怒ったら穂乃果ちゃんが可哀想だよ?」
穂乃果「ことりちゃん…!」
海未「ことりは穂乃果に甘すぎます!」
2年生の穂乃果、海未、ことり。
小さい頃からの馴染みということもあり、
かなり仲が深く、お互いをよく知っている
???「3人とも朝から元気にゃ」
???「あはは…元気なのはいいことだけどね」
???「ちょっと騒がしすぎるのよ」
海未「凛、花陽、真姫!私まで騒がしいなんてそんな…」
3人「」ビクッ
1年生の凛、花陽、真姫。
凛と花陽は小さい頃から知り合いで真姫とは
“高校”から知り合ったもののすっかり打ち解けている
???「まあまあ海未ちゃん、そんな怒らんとき?」
海未「希…!ですが…」
???「そうよ、海未?賑やかな方が楽しいんだからいいじゃない」
海未「絵里まで…」
希「まあ、気楽に行こうやん♪」
絵里「そうよ、ね?にこ」
にこ「うん…」
3年生の希、絵里、そしてにこ。
3人とも“高校”で出会ったがお互いを信頼し
他の学年と引けを取らない仲の良さを持つ
穂乃果「おー!みんな揃ったー!!」
海未「コホン、では始めましょうか。今回の演習は…」
海未を筆頭に話し合いが始まる。
そもそも“高校”とは何か。
正式名称は「音ノ木坂学院高等戦術学校」。
体術から戦略学まで、戦いに関することを幅広く教わる学校であり、このような学校は全国各地に広がっている。
そして9人は演習や実践の際に共に作戦を行う1つの「μ's」というチームである。
この世界には数多の魔物が蔓延っており、人や住宅などを襲うことも多くある。
そんな魔物たちを討伐すべくチームは協力し、息を合わせて動く。
だが蔓延るのは魔物だけではない。
蛮族などの人間もまた同じである。
魔物だけでなく人と戦うこともそう少なくはない。
演習では魔物や人間を相手取った戦術を行い、目標達成を目指す。
海未「今回の演習は対魔物戦です。演習用に作られたクローンの魔物なので遠慮なく潰してください」ニコッ
8人(怖っ)
海未「どうしましたか?みなさん」
絵里「な、なんでもないわ。続けてちょうだい」
海未「そうですか?では。今回使用する演習場は渓谷エリアです。身を潜める場所が多いので、誘い込みや挟撃などを利用して倒すようにしましょう。今回は学年ごとに別れて行動してもらいます」
8人「了解!」
演習場へと移動し各々の武器を手にする
海未「あっ、にこ」
にこ「どうしたの?海未」
海未「言い忘れていましたが今日にこには刀を使用してもらいます」
にこ「刀…苦手…」
海未「存じています。剣などと違った独特の間合いや太刀筋がありますからね」
にこ「でも、どうして…?」
海未「苦手を克服して欲しいのです。扱えて損はありませんから」
にこ「わかった。できる限りやってみる。」
にこは刀を手に取った後、絵里、希と共に位置についた
絵里「あら、今日は刀なのね、にこ」
にこ「海未に苦手を克服しろって」
絵里「うふふ、海未らしいわね」
希「マジシャンの正位置、か…」
アナウンス『これより、定期演習を行います。総員戦闘準備を取ってください。』
海未『作戦は先程伝えた通りです。皆さん迅速に動くようにしてください』
海未は全員の耳に付けられた通信端末に指示を伝達した
絵里「さあ、いよいよね」
希「絵里ち、今日は油断しちゃいかんよ?」
絵里「わ、わかってるわよ。希こそね?」
にこ「2人とも。来るよ。『敵を補足。作戦を開始する。』」
希「ほな、いこか!」
絵里「えぇ!」
敵を補足した3人は即座に作戦を実行する
絵里、にこは前に飛び出し、希は後方から援護する
希「うちが動きを止めるから2人は攻め込んで!」
絵里「わかったわ!私のレイピアの味を思い知りなさい!」
にこ「なるべく傷を負わせる」
にこ(にしてもやっぱり刀は慣れない…でもやるしかない)
絵里「はああぁぁぁぁ!!」
絵里は自分の3倍ほどはありそうな巨大な魔物に対し怯むことなくレイピアを振るう
魔物「グオォォォ!」キンッ
魔物は希からの負荷を諸共せず絵里のレイピアを弾き飛ばす
希「制御がうまく効かへんなあ…」
絵里「弾かれた!?にこ!かなり硬いから気をつけて!」
にこ「……」
にこは何も発さぬまま魔物へと接近していく
ただただ敵を討つために─────────
──────────
──────────
──────────
にこ「!!!!!!!」ビュンビュン
にこは凄まじいスピードで刀を振るう
一振一振殺意を持って鋭く振るう
──────────が!!
にこ「くっ…刃が通らない…!」
強い力を持っているはずのにこだったが、刀に慣れていないがために刀身に十分な力を伝えることが出来ず、斬ることが出来なかった
……ビュンッッッ!!!!
どこからともなく矢が飛んできた
海未「にこ!退いてください!」
穂乃果「今度は穂乃果たちの番だよ!!」
ことり「おやつにしちゃおっかなあ♡」
3人は魔物を挟み込むようにして攻撃を仕掛ける
にこ「ありがとう、助かった…」
絵里「穂乃果!かなり硬いわよ!」
穂乃果「うーん、どうすれば…」
ことり「希ちゃん、敵をやわらかくする魔法とかなーい?」
穂乃果「それだ!!」
海未「それだ!!じゃありません!そんなのある訳…」
希「やってみよか!」
海未「うえぇぇぁ!?」
ことり「すごい声だね、海未ちゃん…」
穂乃果「希ちゃん、お願い!よーし行くぞー!」
通常、演習では学校側が用意した武器を使う
しかし、例外的に自身が持ち込んだ武器を使う者も存在する
この希もその1人である
希「……
希は紙のようなものに魔法陣が描かれており、それを前へ突き出しながら魔法を唱えた
バンッ!!
魔物の足元に魔法陣が現れ、魔法が発動する
希「初めてやったんだけど、どんなもんやろか…」
穂乃果「たあぁああああ!!」
穂乃果は自身の丈とほぼ同じの大剣を振りかざしながら飛び込んだ
ザシュッ…
穂乃果「浅いけど斬れた!ことりちゃん!」
ことり「おまかせっ」
カキーンッッッ!!!!!!
ことりはメイスを思いっきり振り、魔物は空高く打ち上げられた
ことり「海未ちゃん!」
海未「おまかせください!」グググッ
海未は弓を引き、狙いを定める
海未「〈溶解の矢〉!」ビュン
魔物「グオォオオォオオオ…」ドシャアアン
魔物は海未の鋭い矢に貫かれ地面へと落下していった
その頃──────────
凛「にゃにゃにゃー!!」ドカドカドカドカ
花陽「た、助けてー!」ブンブン
真姫「なんなのよもう…」ガキーン
凛、花陽、真姫の3人は他の6人が対峙する魔物とはまた違う、小さな魔物たちと戦っていた
凛は拳、花陽は斧、真姫はショーテルという刀を用い交戦していたのだが…
凛「この魔物硬すぎるにゃ…」
花陽「数も多いよぉ…」
真姫「はぁ、どうにかならないかしら…」
他の6人と戦っている魔物と同種らしく、苦戦していた
そこに
希『3人とも、そっちはどう?』
3人「!!!」
真姫『どうもこうも、硬くて斬れないのよ』
希『あら、そっちもかあ。今6人で大きめの個体を相手にしてるから、倒してそっち向かうまで持ち堪えられへん?』
凛『やってやるにゃ!』
花陽『な、なるべく早く来て欲しいな…』ピャア
真姫『しょうがないわね』
希『ごめんねぇ…頑張ってや!』プツッ
真姫「さあ、やるわよ」
花陽「だね…!」
凛「真姫ちゃんもかよちんも随分やる気だにゃ!」
真姫「う、うるさいわね」マキマキ
花陽「まあまあ、頑張ろ?2人とも」
──────────
絵里「倒した…?」
魔物「……グモオオオオォ」ドシドシ
穂乃果「逃げた!?」
海未「待ちなさいっ!」ビュンビュン
魔物「グオォオオ…」グラッ
ことり「体勢が崩れたよ!」
穂乃果「よーし!今d…」
海未「穂乃果!待ってください!」
穂乃果「えぇー!?どうして!!」
海未『にこ、やれますか?』
にこ『!!!やってみる』
海未『頼みましたよ』
穂乃果『にこちゃんいっけー!!』キーン
海未『ほ、穂乃果!大声で通信端末を使わないでください!』
ことり『う、海未ちゃんもね…』
海未『はっ…す、すみません…』
にこ『真姫』
真姫『どうしたの、にこちゃん』
にこ『なんかコツ、ある?』
真姫『うーん、刃の向きと力の向きを絶対に同じにすること、かしら』
にこ『わかった。ありがと』
にこ(ふぅ…よし。)
ダンッ…!
にこは強く踏み込み魔物に急接近する
そして──────────
にこ「…」
にこ「!」ザシュ
にこ「!!」ザシュ
にこ「!!!」ザシュ
魔物「グオオオッ…」
ドシィィーン!!
絵里「やったわね!」
海未「希が軟化させていたとはいえ、素晴らしいですね」
希「ほな、早く凛ちゃん達のところに行かんと!」
穂乃果「そうだね!」
──────────
凛「あー!やっと来たにゃー!」
花陽「た、助かったあ…」ウルウル
真姫「で、希がなんとかしてくれるの?」
希「あくまでサポート、だけどね」
穂乃果「じゃあ今度は穂乃果達が!!」
凛「もうくたくただから頼んだにゃ…」
ことり「希ちゃん、お願い!」
希「
再び魔法陣が現れ魔法が発動する
海未「射抜きます!」
ことり「そーれっ!」
穂乃果「はあぁあああぁ!!」
グサァ…!
グシャア!
ザシュッ!!
アナウンス『敵の全滅を確認。これにて本日の演習を終了します。繰り返します。敵の全滅を確認。これにて……
──────────
〜音ノ木坂学院 校門前〜
穂乃果「まったねー!」ブンブン
凛「また明日にゃ!」ブンブン
絵里「お疲れ様!気をつけるのよ?」
演習を終え、それぞれがそれぞれの帰路につく
にこ(ふぅ、今日は慣れない刀を使ったから疲れたな。でも買い出しに行かないと…)テクテク
???「なあ、ちょっといいか?」
にこ「!?あんた、誰…?」スッ…
陽輝「そう警戒すんなって。俺は陽輝ってんだ。お前に話したいことがあって来たんだよ」
にこ「にこに話…?」
陽輝「あぁ。お前の家にある刀についてだ」
にこ「刀…?そんなのうちには…」
陽輝「あ?母親から話してもらったことねえのか?」
にこ「1度も聞いたことない。」
陽輝「そうか…まあいいや。今からその刀について俺が知ってることを話す。あとは帰ったら母親に聞いてや?」
にこ「……わかった。」
陽輝「刀の名は“嫣然還丸”。俺も詳しいことは知らねえが、とある戦いの後、お前の父親が残していったものだそうだ」
にこ「…!?パパが…?」
陽輝「あぁ。12年前から行方不明になっているあいつの唯一の形見らしい。今どこをほっつき歩いてやがるのか…」
にこ「そうだったんだ…。でも、なんであんたがそれを…?」
陽輝「なーに、あいつとはただの腐れ縁だよ。昔っからよく連んでたんだ」
にこ「ふーん、、じゃあね。」
陽輝「えっそれだけか!?」
にこ「お礼でも言ってほしいの?ありがとね。」
陽輝「ったくほんとに…あっ、最後にひとつだけええか?」
にこ「なによ、急いでるんだけど。」
陽輝「その刀、絶対に手放すな。必ずお前の力になる」
にこ「……」
にこ「わかった。」
陽輝と別れたにこは買い出しへと向かい、足早に自宅へと帰っていった。
数時間後…
にこ(早くママ帰ってこないかな…)
(昔のパパのこと、刀のこと、そして)
(にこの感情のこと…)
ガチャ
母親「ただいま〜」
にこ「…!」
母親「あら!今日は早いじゃない」
にこ「ママ。」
母親「どうしたの?」
にこ「話が、あるの。」
母親「話?何かあったの〜?」
にこ「パパのこと」
母親「…!」
にこ「そして…」
にこ「刀のこと。」
母親「…っ!!それを誰から…!?」
にこ「陽輝って人。」
母親「あいつに会ったのね…わかった。ママも多く話せるほどは知らないけど、知ってること全て話すわ。」
にこ「ありがと、ママ。」
母親「12年前、あなたはパパと一緒に帰ってきたの。その時に…」
──────────
父親『すまん、こいつを頼む』
母親『おかえりなさ…!?一体何があったの!?』
父親『事情を説明してる暇はねえ、とにかく頼んだ』
母親『ちょっとあなた!!』
父親『あっ、そうだ。この刀も頼む』
母親『かた、な…?どうして…』
父親『そんな暇はないって言ったろ。じゃあな』
──────────
母親「そしてパパはいなくなっちゃったの。この刀を置いて…」
にこ「この刀についてはママも知らないってこと?」
母親「うん。ママもこの刀の名前は陽輝から聞いたくらいだし、さっぱり。」
にこ「そうなんだ…」
母親「…ただ」
にこ「ただ…?」
母親「パパはこうも言ってたの
『さぁ、さっさと集めねぇとな』って…」
にこ「集め、ないと…?一体何を…」
母親「そこまでは分からない。でもすごい必死そうだったの。」
にこ「……」
母親「けどなんだか嫌な予感がしたのよね…。何か変なこと考えてるんじゃないかって。」
にこ「ママ。」
母親「…どうしたの?」
にこ「パパを探す」
母親「…!!」
にこの瞳は真っ直ぐだった
ここまで光を持った瞳を見せるのはあの日以来初めてであった
にこ「にこね、分からないの。何もかも。だから知りたいの。広い世界を見て回りたい…!」
母親(いつかこうなる日は来ると思ってたけど、まさか…
こんな輝いた瞳をしてるなんて予想外ね)
にこ「だめ、かな…?」
母親「つらくなったら、帰ってくるのよ?いつでも待ってるから。」
にこ「ママ…!」
母親「その代わり、陽輝にも言われたと思うけど、この刀だけは手放しちゃダメよ」
にこ「嫣然還丸…」
母親「絶対、無事に帰って来なさい」
にこ「わかった。必ず。」
今、感情を無くした少女の旅が始まる
褒め言葉からクレームまで幅広い感想お待ちしておりますのでお気軽にお願いします!
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