僕のヒーローアカデミアとドラゴンボール 作:Natsu second
相澤「昨日の戦闘訓練、お疲れ。」
時間通りに始まったHR。シンと静まり帰った教室に相澤の声が響く。
「VTRと成績を見させてもらった。爆豪、お前もガキみたいなマネするな。能力あるんだから。」
爆豪「分かってる。」
相澤「で緑谷は・・・まぁた腕ぶっ壊して一件落着か。」
「個性の制御、いつまでも出来ないから仕方がないじゃ通させねぇぞ。」
「俺は同じ事を言うのが嫌いだ。それさえクリアすれば、やれる事が多い。」
「焦れよ緑谷。」
緑谷「はい!」
相澤「ホームルームの本題だ。」
A組『また臨時テスト・・・!』
A組の生徒は全員直ぐに身構えた。もしや臨時テストかと。
相澤「学級委員長を決めてもらう。」
A組『学校っぽいのきたー!』
そんな声が周囲から一斉に飛び出し、次々と手が上がっていく。
切島「委員長!やりたいです!それ俺!」
上鳴「俺も!」
耳郞「ウチもやりたい!」
青山「僕の為にあるヤツ!」
芦戸「リーダーやるやる~!」
クラスを率いる学級委員長。普通ならば雑務が増えて誰もやりたがらないが、ここはヒーロー科だ。リーダーとして集団を導くトップヒーローの素地を鍛えられる役目だ。
飯田「静粛にしたまえ!」
クラスの喧騒は飯田の一喝で沈下した。
「多を牽引する責任重大な仕事だぞ!やりたい者がやれるものではないだろ。周囲からの信頼あってこそ務まる聖務。」
「民主主義にのっとり真のリーダーをみんなで決めるというのならこれは投票で決めるべき議案!」
A組『腕そびえ立ってるじゃねぇか!』
蛙吹「一週間も経ってないのに信頼も糞も無いわよ飯田ちゃん。」
切島「そんなのみんな自分で入れるだろ。」
飯田「だからこそ、ここで複数票を取った者こそが真に相応しい人間という事にならないか?どうでしょうか先生!?」
相澤「時間内に決めりゃなんでもいいよ。」
飯田「ありがとうございます!」
いつの間にか寝袋に入っていた相澤は投げやりな返事を返してそのまま教壇のすぐ横に寝そべってしまった。
そして投票の月間、ほぼ全員が自分で票を入れる結果となった。唯一票が割れたのはそれぞれ四票と二票入った悟空と八百万だった。
悟空「おお~、オラ四票も入ってるぞ。」
爆豪「はぁ!?何でアイツに四票も入ってるんだ!?」
麗日(爆豪君にバレたら怖いな~。)
飯田「一票・・・一体誰が・・・」
八百万「他に入れたのね。」
砂藤「お前もやりたがってたのに何がしたいんだ?」
相澤「じゃあ、委員長は孫、副委員長は八百万だ。」
悟空(何でオラが・・・)
八百万「悔しい。」
投票で出た結果で仕方ないと言え八百万は悔しがらずにいられなかった。
午前中の授業も無事に終わり、悟空達は昼食の為に大食堂に移動していた。
悟空「いや~!やっぱここの飯はウメェな!」
緑谷「相変わらず、よく食べるね。」
悟空「それにしても、誰がオラに四票も入れたんだ?」
緑谷「僕は悟空君に入れたよ。」
麗日「デク君もそうなの?私も悟空君に入れたよ。」
飯田「俺もだ。」
悟空「何だオメェらだったんか。じゃあ後一人は誰が・・・」
耳郞「それはウチだよ。」
悟空は後一人は誰が入れたか考えてると、近くに耳郞が立っていた。
悟空「耳郞じゃねぇか!」
耳郞「ウチも一緒に食べていい?」
悟空「ああ、いいぞ。」
耳郞はそう言って悟空の隣に座った。
緑谷「耳郞さんが入れたの?」
耳郞「そうだよ。」
飯田「なぜ自分じゃなく、悟空君に入れたんだ?」
耳郞「この学校に来て一番最初に友達になったのが悟空なんだ。だから、悟空なら任せても言いかなってね。」
麗日「そんなんだね。」
緑谷「そう言えば悟空君は誰に入れたの?」
悟空「オラは飯田に入れたぞ。」
飯田「あれは君だったのか・・・」
悟空「ああ。あの時、飯田がクラスをコントロールして投票の流れに持っていった。クラスをまとめるのに適してると感じたからな。」
飯田「ありがとう悟空君・・・でも僕は君が相応しいと思ったんだ。」
耳郞「ん?僕?」
緑谷「僕?いつもは俺って。」
飯田「いや、それは・・・」
麗日「ちょっと思ってたけど、飯田君って坊っちゃん!?」
ストレートに言われた飯田も動揺を隠せなかった。
飯田「ああ。俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はその次男だよ。」
緑谷・麗日・耳郞「「「ええ!?凄い!」」」
飯田「ターボヒーローインゲニウムは知っているかい?」
緑谷「もちろんだよ!東京の業務所に65人もの相棒を雇ってる大人気ヒーローじゃないか!」
「まさか・・・!」
飯田「それが俺の兄さ!」
麗日「あからさま!」
緑谷「凄いや!」
飯田は立ち上がりながら胸を張った。
飯田「規律を持ち、人を導く愛すべきヒーロー。俺はそんな兄に憧れてここに来た!」
麗日「なんか初めて笑ったかもね。飯田君。」
耳郞「かもね。」
飯田「そうだったか?笑うぞ俺は。」
緑谷(僕にとってのオールマイトが飯田君にはインゲニウムなんだ。)
そのまま雑談をしてると、突然大音量のサイレンが校舎全体に鳴り響いた。
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難して下さい。』
飯田「セキュリティ3って何ですか?」
三年生「校舎内に誰か侵入してきたって事だよ!三年間でこんなこと初めてだ!君達も早く避難しろ!」
飯田が近くのテーブルにいた三年生に状況を教えてもらうが既に避難しようとする学生で入り口は完全に塞がっている。
麗日「急に何~!」
飯田「さすが最高峰、危機への対応が迅速だ!」
緑谷「迅速すぎてパニックに!」
耳郞「あれ?悟空がいない!」
緑谷達は周りの人に圧縮されて今にも押し潰されそうだった。
飯田「一体何が起こってるって言うんだ・・・!あれは、報道陣じゃないか!」
飯田が窓側まで行くと、其処には報道陣が居た。
マスコミ1「オールマイト出して下さいよ!居るんでしょ!」
マイク「だかは非番だっての!」
マスコミ2「一言コメント頂いたら帰りますから!」
相澤「一言録ったら二言欲しがるのがあんたらだ。」
マイク「不法侵入だぜ。これはもうヴィランだ。ぶっ飛ばしていいかな?」
相澤「やめろマイク。あることないこと書かれるぞ。さっき孫から連絡があってな、警察呼んだから待ってくれってさ。」
悟空は緑谷達にバレない様に瞬間移動して、人が少ない場所に行き、警察に連絡をしていた。
飯田「何かと思えばただのマスコミか。皆さんは落ち着い・・・痛っ!」
周りの人達を落ち着かせようとしたが、全員パニックになり、誰も飯田の言葉を聞いてなかった。
(みんな気づかずパニックに陥ってる!緑谷君なら・・・悟空君なら・・・兄ならこういうとき!)
「麗日君!」
流れを逆らって飯田の所へ近づこうとする麗日に向けて手を伸ばす。
「俺を・・・浮かせろ!麗日君!」
飯田は伸ばした手を麗日が触れると、飯田は宙に浮いた。
(みんなの視点を集中している場所・・・!)
「エンジン・・・ブースト!」
飯田はエンジンをブーストすると体が回転し前に進み、出口の上に、非常口のピクトグラムのようなポーズを取った。
(短く、端的に、それでいて大胆に!)
「皆さん!だいじょーぶ!」
飯田が叫ぶと、全員が飯田の方を向いた。
「ただのマスコミです!何もパニックになる事はありません!だいじょーぶ!」
「ここは雄英!最高峰の人間にふさわしい行動を取りましょう!」
飯田の言葉で、パニックになっていた全員が安心した。
悟空「先生、警察が来たぞ。」
相澤達の近くに悟空が現れ、警察が来たと伝えた。
マイク「グッバイ!バッドマスコミュニケーション!」
パトカーのサイレンが聞こえると、マスコミ達が去っていった。
こうして、慌ただしい昼休みが終わり、午後のHRが始まる。
八百万「ほら委員長、始めて。」
悟空「そんじゃあ、他の委員決めを取り行うぞ!」
悟空「あ、その前にいいか?」
八百万「えっ?」
悟空「委員長はオラじゃなくて飯田、お前がやった方がいい。」
飯田「いいのか?」
悟空「緑谷達から聞いたぞ。オメェ、パニックになったみんなをまとめたんだってな。」
悟空「だから、オラ何かより、飯田が委員長をやった方が、クラスをまとめてくれるとオラは思う。」
飯田「悟空君・・・!」
悟空「みんなもそれでいいよな?」
切島「俺はそれでいいぜ。悟空もそう言ってるし、確かに飯田食堂で超活躍してたしな。」
上嶋「ああ。それになんか非常口の標識みてぇになってたよな。」
相澤「時間がもったいない。何でもいいから早く進めろ。」
黄色い寝袋に入った相澤が言い終わるとすぐに横になった。
飯田「委員長の指名ならばしかたあるまい。」
「以後はこの飯田天哉が委員長の責務を全力で果たすことを約束します!」
切島「任せたぜ非常口!」
上鳴「非常口飯田!しっかりやれよ!」
八百万「私の立場は・・・。」
こうして飯田が、1年A組のクラスの委員長に就任したのだった。
雄英高校 セキュリティーゲート前
校長「どうしたら、ただのマスコミにこんなことが出来る?」
校長「唆した者がいるね。邪な者が入り込んだか、もしくら宣戦布告の腹積もりか・・・」
根津校長、ミッドナイト、リカバリーガール、13号の四人が粉々になったゲートの前に立っていた。