【悲報】ワイの専用機がマシュマロだった件   作:無名のサイドラ使い

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えっちゃんピックを引く作者。

作「一万課金ヨシッ!!」

10、20連目最低保証

30連目金確 ニトクリス

作「宝具5…ま、多少はね。」

40連目 ニトクリス

作「…は?」

50連目 ニ ト ク リ ス

作「……は?」

ニトクリス宝具7



3スレ目 VS亡国機業 グリード編

「こんなもんか。なぁ?更識さんよぉ?」

 

「クッ…」

 

クツクツと蜘蛛(オータム)は笑い、学園最強(更識楯無)は地に伏せる。

 

「貴女、オータムよね…?グリードさんの隊にいた。」

 

「おう、なんだ嬢ちゃん。律儀に覚えていやがったか。」

 

相変わらずニタリとした笑みを崩さずオータムは愉快そうに笑う。

 

「なんでこんな…」

 

「わたしゃアイツの隊を離れてフリーの傭兵やってんだよ。傭兵ってのは雇われればその任務を遂行しなきゃ仕事になんねぇ。それとも、『知り合いだから殺されねぇ』なんて油断してると」

 

オータムは蜘蛛の脚を楯無の目の前に持っていき

 

「マジで殺しちまうぞ?」

 

「ッ!?」

 

真顔で刺す振りをした。

ま、と一息置いて蜘蛛の脚をしまう。

 

「正直ビビったぜ。お前さんなかなか喰らい付いてくるじゃねぇの。」

 

「…嫌味のつもり?」

 

「まさか。純粋に驚いたんだよ。もしかして、グリードの奴に手取り足取り教えられでもしたのか?」

 

ケラケラと笑うオータム。けれど先程との笑みとは違い、どこか嬉しそうだった。

 

そして、その光景を強欲(グリード)は複雑な表情で見ていた。

 

何故、こんな複雑な表情なのか、それは楯無と自分を襲っているオータムが傭兵チーム『グリード』のNo.2。

所謂、リーダーであるグリードの右腕だったのだ。

しかしオータムは『一人でやって行くわ!!じゃあな!!』とか言ってチームを抜けていった。

その後は、音信不通だったのだが…まさか亡国に雇われたなんて思いもしなかった…とグリードは思う。

 

「まぁ、残念だけど嬢ちゃん。ここらでガールズトークはお開きにするか。」

 

(ってまずい!アイツ、『コンテンダー』持ってやがる!!)

 

コンテンダー、それはオータムが愛用している一撃必殺の威力を持つ銃。

そしてオータムは通常のコンテンダーに改造を加え、一発の威力を限界まで引き上げている。

その威力はグリードの『最強の盾』を『とある裏技』を使用すれば貫通できるほどである。

 

閑話休題。

 

しかし威力がとてつもない分反動もとてつもなく大きいので、オータムは基本『確実に殺せる』時にしかこの銃を使用しない。

つまるところ、今オータムは更識楯無を『確実に殺せる』と判断したことになる。

 

このままだと楯無が危険だと判断したグリードは腕を硬化させ、オータムへ迫る。

 

「!?チッ!!」

 

「オラァ!!」

 

ーガァン!!

だが、オータムは脚で防御できないと悟ると即座に実体剣を展開し、グリードの攻撃を防ぐ。

 

「ヨォ!!久しぶりだなぁ?グリード!!」

 

「それはコッチのセリフだぜ!?オータム!!」

 

 

ギギギギとオータムの実体剣が悲鳴を上げ、まずいと判断したオータムは実体剣でグリードの腕を打ち上げ、距離を取る。

 

(近接戦闘ではこちらが圧倒的に不利、おまけにグリードの奴にはあの『妙な装甲』もある…コンテンダーと『あの弾丸』なら…あるいは)

 

(次は逃げられるとは思うなよ…こちらは何も装備はしちゃいないが、俺自身には『最強の盾』、身体能力、そして今まで培ってきた技術がある。近接戦闘に持ち込めれば、こちらが有利だ。)

 

「…」

 

「…フッ」

 

先程とは打って変わって全く話さない二人…そして先にグリードが動いた。

 

(これはどうだ!!)

 

頭部以外を硬化させて顔面を守るように両腕クロスさせオータムへ迫る。

それをオータムはコンテンダーを構え、迎え撃つ。

 

ードンッ!!

 

コンテンダーの重々しい射撃音と共に『特殊な弾丸』が放たれる。

 

(『ナノマシン弾』…被弾者の体内で弾丸内、そして表面のナノマシンが肉へ侵食し、一般的に広まっている能力である『治療能力』を暴走させ、体を分解し、瞬時に死へと至らせる…まさしく一撃必殺の弾丸だ)

 

ーバゴン!!

 

鋼鉄に穴が開くような音と共に弾丸がグリードの装甲を穿つ。

が、グリードはそれをものともせずにオータムへ迫る。

 

(何ッ!?)

 

そしてグリードはクロスしていた両腕を握り締め、オータムに振り上げる。

 

(『限定解除瞬時加速(リミテッドイグニッションブースト)!!)

 

それを限定解除瞬時加速で避ける。

 

限定瞬時加速とは、オータムが編み出した技の一つである。

ただエネルギーをチャージし、瞬時加速(イグニッションブースト)するのではなく、一瞬だけ限界速度のリミッターを解除し、限界を超えた瞬時加速(イグニッションブースト)をすることができる…と言う技だ。

使い所があまりにも少なく、自身の身体にかかる負荷が大きい。

だが一対一ならば、相手のペースを崩し、なおかつ攻撃を避けることができる。

 

「…」

 

「…」

 

(ナノマシン弾が効かない…いや、正確に言えば『効いてはいるが、肉眼では見えない』と言うところか…。だが効いているのなら勝機はある。)

 

(コンテンダーはたった一発だけの必殺の一撃…それを外したという事は、奴はリロードをしなければならない分隙がある。こちらが有利なのは変わらない。さて、どう切り抜ける?元相棒。)

 

フゥ…とオータムは一息付き、「セット…」と小声で唱える。

 

(来るか!!)

 

するとオータムの背面にある八本の蜘蛛の脚が動き、その中の六本が糸を吐き出す。

 

(時間稼ぎ程度になら…)

 

糸はグリードの両腕を拘束する。

しかし

 

(この程度で拘束など…)

 

ーブチッ…ブチブチッ…

 

徐々に徐々に、グリードの超人的な腕力で切られてしまう。

オータムはそれに気づき、残り二本の脚で更識楯無の専用機『ミステリアス・レイディ』によって先程自分に向かって投擲された槍を蜘蛛の糸で絡み、それをグリードに投擲する。

 

「そら!!」

 

「ッ!?チィ!」

 

この状態では避けれないと判断したグリードは頭部を硬化、完全に守りの体制に入る。

だが、その瞬間先程『ナノマシン弾』を受けた装甲部分の強度がナノマシンで分解されたことにより落ち、ガードしきれず右腕が切断される。

 

ーズバッ!!

 

「ぐ…」

 

「おいおい、大丈夫かぁ?グリード」

 

そのショッキングな光景に楯無は反射的に目を閉じてしまう。

オータムは愉快そうに笑い、地に伏せるグリードを見下ろす。

 

だが

 

 

「いいや、むしろ

 

 

 

 

ウザってぇ蜘蛛の糸が無くなってせいせいしたぜ

 

 

 

 

「…は?」

 

「…え?」

 

グリードは『片腕が無くなった事を気にしていないか』のように吐き捨てる。

そして次の瞬間

 

ーバチッ!!バチバチッ!!!

 

無くなった腕の部分から紅い稲妻が走りだす。

吹っ飛んだ腕が消え、変わりにまるで『最初からついていた』かのように腕が生えてきた。

 

「おいおいおいッ…!!なんだそりゃぁ!?」

 

「ガッハハハハ!!」

 

「まさか…いやありえねぇ!!」

 

「おいおい、俺様は何度も教えた筈だぜ?」

 

 

『ありえないなんて事はありえない』ってな。」

 

「ッ!!…そう言うことか!!テメェ…」

 

「ケッケッケ…さて、どうするオータム。このままじゃジリ貧だぜ?」

 

(奴が言うようにジリ貧だ。まず、あの再生能力がどこまで続くか…もし無限だった場合、こちらが負けるだろう。ならば…)

 

(拘束する!!)

 

オータムは拡張領域(バススロット)からグレネイドを一つ取り出し、ピンを抜いてグリードと楯無の方に向けて投げる。

 

(まずい!!)

 

グレネイドの爆発が危険だと判断したグリードは全身を硬化しグレネイドの上に被さる。

だが、それがいけなかった。

 

グレネイドはプシュ…と軽い音を出して、そのまま爆発が起きずに終わってしまう。

 

(不発…か?)

 

グリードは特に爆発の衝撃を感じなかったので、不思議そうに起き上がろうとする。

 

が、

 

ーネト…ネト…

 

「!?」

 

なにか『粘着質のモノ』によって地面に貼り付けられてしまう。

 

(これは…蜘蛛の糸か!!)

 

「そう言うことだ。悪く思うなよ。」

 

「チッ…考えやがったな。」

 

(だが流石に焦った。)

 

とオータムは心の中でそう思い、『今回の目的』である、『新型IS』の待機状態のモノが入っているだろうスーツケースを取ろうと近づく。

 

しかしオータムは一番の強敵を拘束という形で倒し、IS学園最強という称号を持つ少女を完封したことで、もはやこれ以上敵はいないだろう。と少々、油断してしまった。

 

 

だからこそ、先程から自身の『契約相手』の組織の少女との通信が繋がらないことが何を意味するかまで、考えが及ばなかった。

 

ー…ィィィィィン!!

 

「!?」

 

音に驚き、すぐに戦闘体制に入るオータム。

しかしその後、謎の衝撃波で飛ばされる。

 

「ッ!?…テメェ」

 

 

 

Hello,spiderwomen.(やあ、スパイダー・ウーマン)

 

 

そこには、鉛色のISが立っていた。

 

「何者だ?」

 

Hmm… I can't give my real name.so…(ふむ…本名は名乗れない。だから)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Call me 『Ultra Man』now.(今は『ウルトラマン』と呼んでくれ。)

 

 

 

 




感想オナシャス!!センセンシャル!!
どうも前書きでも書きましたがニトクリスが宝具7になった作者です。
ん?えっちゃん?君のような勘のいい読者は好きだよ。
で、なんでイッチが出てきたとこで切ったかと言いますと、結局カッコつけて登場しといてこの後は目立った戦闘はしないからです。しかもあくまでグリード編なので、イッチに目立った活躍はあんまりさせたくはなかったんですよ。
あと、最後英語なのはイッチに『I am Ultra man(俺はウルトラマンだ)』って言わせたかったから。なお

最後に、批判は受け付けますが、批判する時は、しっかりと作品を読んでからしてください。
正直、見間違いとかで変な批判されると、こちらも困ります。

それでは次回〜

スレを長くして欲しいか短くてもいいか

  • 長めでいい
  • 短めでいい
  • どっちでもいい

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