【悲報】ワイの専用機がマシュマロだった件   作:無名のサイドラ使い

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3スレ目 決着

Call me 『Ultra Man』now.(今は『ウルトラマン』と呼んでくれ。)

 

真木はそう名乗った。

それに対して、オータムは

 

「あー…日本語でいいよな?」

 

どこか斜め上の方向を指摘している。

 

「大丈夫だ。」

 

「テメェは強いのか?」

 

「知らん。ただある程度の実力はある…筈だ。」

 

多分、maybe…と心の中で思う真木。

「ほーん。」と一人満足そうに納得するオータム。

 

「いいねぇ。さぁて、早く()ろうぜ?」

 

パキパキと首を鳴らす。

 

「…降伏は?」

 

「するわけねぇだろうがッ!!」

 

そして、オータムは真木に向けて蜘蛛の糸を手首と八本の蜘蛛の足より発射した。

それを真木は*1リパルサーレイで焼き切る。

焼き切れなかった糸は避ける事で対処し、もう一度リパルサーレイを放つ。

オータムは実体剣を展開し、光線を実体剣で鏡のように反射させ、真木にダメージを与えようとする。

対して真木は敢えてリパルサーレイを放ちながら、反射させられている光線を避ける。

一歩も譲らない両者。

 

「正気かッ!?」

 

反射されたリパルサーレイが真木の右膝を掠る。

しかし、真木は実体剣に”熱“を加え続ける。

 

「あぁ、正気だともッ!!」

 

ついに加えられた熱が融点まで達した。

 

「!?チッ!!」

 

それに気付き、即座に武器である実体剣を捨て、片腕を真木に向けて、手首の機械を作動させる。

機械から勢いよく蜘蛛の糸が発射され、真木を拘束する。

そのままオータムは蜘蛛の糸を掴み、蜘蛛が糸を手繰り寄せるかのように自分の方へ引き寄せる。

 

「!?グッ!!」

 

なんとか踏ん張って耐える真木。

同時に真木は“何かに侵食されていく感触“が右肩からすることに気付いた。

が、そんな事今は関係ないとエネルギーを刃の形にする。

 

「フン!!」

 

 この技はエネルギースラッシュ。彼と彼女が即興で作ったオリジナル技であり、これは白式の零落白夜とウルトラマンメビウスを参考に編み出した、文字通りエネルギーを刃状にして物を斬る技。汎用性が高く、近距離戦なら割とカバーできる。ただ元と同じくエネルギー効率が最悪なので多用はできないのが欠点である。

 

閑話休題。

 

真木はエネルギーの刃をそのまま丸鋸状にしてオータムに向けてフリスビー感覚で投げる。

小型の円盤のようなそれは、奇妙な音を出しながらオータムに向けて飛んでいく。

 

(この程度、防御すれば…ッ!?)

 

防御の体制を取るオータムだったが、直勘のようなものが働き、その円盤を体を捻って回避する。

回避された円盤は蜘蛛の脚を1本だけ切り、そのままオータムの後ろ側へと飛んでいった。

 

(オイオイオイ…冗談だろ!?)

 

「後方注意だ!!」

 

「わかってらぁ!!」

 

後ろへ飛んでいった円盤が向きを変え、自分の方へ向かっているのが*2ハイパーセンサーで見えていた為、避ける。

 

「チッ…」

 

「惜しかったなぁ」

 

(さっきのは不味かったな。しかし、いいねぇ…一方的にただ戦うよか、こういった小細工があった方が戦いがいがあるってもんよ)

 

(遠距離ではこちらが圧倒的に不利…ならば近距離又は中距離といったところか…)

 

「なかなかやるじゃねぇか。」

 

「それほど私自身はあまり強くはないと思うがね。」

 

「いや、そう謙虚になるなよ。どういった小細工しようが、どんなワンオフを使おうが、結局使い手の判断力が試される。誇れ、テメェは強ぇよ。」

 

ーだが

と言葉を区切り、やれやれと肩を竦める。

 

「わからねぇな。」

 

「…ほう?」

 

「テメェはたしかに強ぇ。強ぇんだが…」

 

「…」

 

オータムは神妙な表情で考えながら一つの結論を出そうとするが…

 

「攻撃に違和感がある…っていうかなんだろうなぁ…。」

 

うまく言葉にできないようだ。

 

「…私に聞かれても知らん。」

 

「ま、そうだよな。聞いた私が馬鹿だったぜ。」

 

怪訝そうな視線を向けられてもオータムはヘラヘラ笑って流す。

その直後、オータムの個人間秘匿通信(プライベート・チャンネル)に今回の雇い主から通信が入る。

 

ー気が変わった。新型のISは不要だ。決着を着けろ。ー

 

(『気が変わった』ねぇ…今回の雇い主はやけに気分屋だな。)

 

チラリと目の前に立っている奴を見る。

 

(…コイツは殺さねぇ…が、タダ働きってのも癪に触る。ならば…)

 

(せめて、そのISだけは破壊していく。)

 

 

 

 

 

■■■

 

 

次はどう仕掛けてくるか…

わかるか?イフ。

 

ーあくまで予測だけど、次はおそらく接近戦じゃないかな?もしくは逃亡か。ー

 

なるほど。

しかし、『逃亡』か…。

発信機でも付けて追ってみるか?

もしかしたら、奴らのアジトがわかるかもしれん。

 

ーやめておいた方がいい。おそらく殺される。ー

 

…それもそうだな。俺だって命は惜しい。

それとさっき、右腕に違和感を感じたんだが…

 

ー報告し忘れていたけど、君の右腕は───危ないッ!!ー

 

「ッ!?うぉ!?」

 

「チッ、惜しかったな。」

 

あ、危なかった。ニュータイプ能力が残っていなければ即死だった…

 

ーふざけている場合か!?次、くるよ!!ー

 

イフの言葉で即座に体勢を立て直し奴の姿を捉え、リパルサーの照準を合わせる。

しかし奴の姿が消えたかと思うと、今度は俺の目の前に現れ、先程斬れた蜘蛛の足を槍のように持ち、こちらを突いてくる。

 

「フッ!!ハッ!!」

 

「クッ!?」

 

手数が多いな!!

 

ーあぁ、捌き切れないかもー

 

ならば!!

 

「ハッ!!」

 

ーィン!!

 

「うぉッ!?」

 

脚のリパルサーで加速させた蹴りを入れ、ガラス窓の外へ奴を追い出す。

逃がしてしまうかもだが捌き切れない以上、こうするしかなかった。

 

…反応は?

 

ーある。というか、少し遠く…まぁ30mくらいのところでホバーしてる。ー

 

…どうする?

 

ーまぁ、このあと撤退しそうな雰囲気だけど───待って!!外から高エネルギー反応!!ー

 

何ッ!?

 

 

 

 

 

 

 

イフの声を聞き、速攻でモノレールの外へ出て、屋根の部分に乗る。

そして、奴の方を向くと…

 

「あれは…一体…?」

 

そこには先程の蜘蛛の脚を全て繋ぎ、一つの大きな槍にして、それを今にも投擲しようとしている奴の姿があった。

その姿はかのアイルランドの大英雄の如し。

 

「なにあれ…?」

 

モノレールのすぐ下に待機していたシャルルも赤く染まるそれを見て、思わずそう呟いていた。

そして、その槍は今…

 

『俺に向かっている』。

 

 

ードクン…

心音がやけに大きく聞こえる。

汗が噴き出る。

そして、本能が警告している。

 

『逃げろ』と。

 

しかし、今モノレール内には二人が囚われている。

助けようにも、蜘蛛の糸を切って、それから── 駄目だ…時間がない。

 

ならば

 

 

「受け止めるしかないということか…!!」

 

 

───しかし、不幸にも今の装備には…『盾』というものがない。

シールドエネルギーでは明らかに止めれないあれを止める術を持たない。

ここはやはり

 

ーうん。いつものだね。わかるとも。ー

 

 

─────安価だ。

 

 

 

 

 

 

 

837:マシュマロ転生者

 というわけで安価の時間だオルァ!!

>>863

 

838:名無しの神様転生者

>>837

FOOOOOO!!

 

839:名無しの神様転生者

>>837

盾系が欲しい?

 

840:マシュマロ転生者

>>839

なるべく盾系がいいで。

 

841:名無しの神様転生者

>>840

盾系ねぇ…

 

842:名無しの神様転生者

>>837

ヴィヴラニウムシールド

 

843:名無しの神様転生者

>>837

安価遠い…遠くない…?

というわけでksk

 

844:名無しの神様転生者

>>837

ksk

 

845:名無しの神様転生者

>>837

ksk

 

846:名無しの神様転生者

>>837

アイギスの盾とか

 

847:名無しの神様転生者

>>842

申し訳ないがキャップの盾はNG

 

848:名無しの神様転生者

>>837

ガンダムシールド

 

849:名無しの神様転生者

>>837

ガードベント(王蛇)

 

850:名無しの神様転生者

>>849

 

851:名無しの神様転生者

>>849

近くにいたぁ…お前が悪い。

 

852:名無しの神様転生者

>>837

天羽々斬

 

853:名無しの神様転生者

>>852

 

854:名無しの神様転生者

>>852

盾って言ってたダルルォ!?

 

855:名無しの神様転生者

>>852

盾…?

 

856:名無しの神様転生者

>>855

剣だッ!!

 

857:名無しの神様転生者

>>856

ダメみたいですね…

 

858:名無しの神様転生者

>>856

盾じゃないじゃないか…

 

859:名無しの神様転生者

>>837

僕のナノマシンシールドとかどうだ?

あれならシールドでヒドラだって倒せる。

 

860:名無しの神様転生者

>>859

トニーニキ最高に皮肉ってて草。

 

861:名無しの神様転生者

>>859

ラムロウ涙目。

 

862:名無しの神様転生者

>>837

ウルトラマンジャックのブレスレットシールド

 

863:名無しの神様転生者

>>837

熾天覆う七つの円環(ローアイアス)。相手投擲だから特攻入るでしょ。

 

864:名無しの神様転生者

>>837

ライオットシールド。スタンダードだけど

 

865:名無しの神様転生者

>>863

オイオイオイ

 

866:名無しの神様転生者

>>863

勝ったな。風呂食ってくる。

 

867:マシュマロ転生者

>>863

勝ったな。ちょっと受け止めてくる。

 

868:名無しの神様転生者

>>867

これはなかなかいい線行っているかも。

 

869:名無しの神様転生者

>>867

Wow!!

これはいい戦いになりそうだ。

まさしく、矛と盾ってね。

誰かポップコーンとコーク持って来てくれ!!

 

870:名無しの神様転生者

>>869

お供します。社長。

 

871 :名無しの神様転生者

この間、僅か10秒!!

 

 

───だと。

 

ーうんうん。実にいいセンスだ。ー

 

いけるか?

あれは投擲特攻、七枚のビームシールド。

割と再現は難しいものだが───

 

ーいけるさ。信じてくれ相棒(バディ)

 

────。

そう、だな。

信じているぞ。

相棒(バディ)

 

なぜなら。

 

ーああ。なぜならー

 

We are ULTRA MAN.(俺たち/僕たちはウルトラマンだ。)

 

 

 

 

 

■■■

 

 

ー投擲準備完了。

 

文字が、準備の完了をオータムに報告する。

 

(10秒ってとこか…()()()。)

 

この10秒は戦場で生きてきた彼女には致命的なものだ。

おそらく10秒あれば彼女は、専用機ではないISを拘束できる。

では何故、今回これを使ったのか。

それはただの『気まぐれ』だった。

やはり彼女も『グリード』の元メンバー。フリーダムさは彼らに勝るとも劣らない。

ただその『チームとしてのフリーダムさ』が原因で彼女は独立したのだが…

 

閑話休題。

 

しかし、これを気まぐれで使用したのはいいが…

彼女、これの完全な威力を知らないのだ。

実は彼女、この武装の解説の時『ISも壊せる』程度にしか聞き及んでいなかったのである。

なにせ、どこかのcompanion(ハマー社の社長)のように詳しく武器の説明などされなかったのだから。

 

(まぁ、いい。おそらくこれの威力は一撃必殺級。奴の後ろのモノレールごと破壊できれば新型がIS学園に渡らずにすむし、どっちにしろ奴のISはボロボロになるだろう。)

 

(受け止められなければ死あるのみだ───!!)

 

ー受け止めて見せるとも!!ー

 

「行くぞ。この一撃、手向けとして受け取れ。」

 

「来い──!!」

 

覚悟は、決まった。

決着は今、着けられる。

 

 

 

 

果たして、勝利はどちらの手に。

 

 

大蜘蛛(アラクネ)。」

 

 

投げる。

冷静に、冷淡に、冷徹に。

されど、その胸には殺意を持って。

 

投擲した瞬間、槍の最後尾のジェットが火を吹く。

 

迫る、迫る、迫る。

殺意を持ってそれは迫る。

大蜘蛛の名を冠した槍は迫り来る。

 

模倣、開始(イミテーション・オン)───。ー

 

熾天覆う七つの円環(ローアイアス)───!!」

 

 

七つの花弁、七つの盾が、殺意の槍を受け止める。

それは彼女が模倣したもの。

ただの模造品に過ぎない。

が、それでも本物に勝てない道理はない───。

 

 

「チッ…野郎…!」

 

「クッ──あぐ──!」

 

耐える。

 

ーパキン。

硝子が割れた音がして、七つの花弁が六つになる。

それと同時に

ーシャキン。

槍に束ねた八つの蜘蛛の脚も先端が裂け、七本になり軽くなった槍はさらに加速する。

 

ーパキン。

ーシャキン。

残り──五つ。

残り───六つ。

 

ーパキン。

ーシャキン。

残り──四つ。

残り───五つ。

 

ーパキン。

ーシャキン。

残り──三つ。

残り───四つ。

 

ーパキン。

ーシャキン。

残り──ニつ。

残り───三つ。

 

 

ーパキン。

残り────一つ。

 

ーそんな…!あれを突破してくるなんて…!ー

 

(アイアスの最後の一枚を一点集中!!)

 

ー了解!!ー

 

残りの一枚が、彼の右腕前方に集まる。

 

ーシャキン。

 

ー残り一つ!!ー

 

「く───うおおおおおお!!」

 

「フン。」

 

ーパキン。

ーシャキン。

 

 

 

 

 

止まった。

アイアスの最後の一枚は破壊され、大蜘蛛の槍も完全にその威力を失った。

この状況は所謂、引き分け。

 

「…まさかあんな盾?を持っていたとはな。」

 

「クッ…。」

 

真木は寄ってきたオータムを警戒する。

しかし、右腕が痺れたのか、少し動きがぎこちない。

 

「まぁいい。結果には満足できてないが、今回はこれで引いてやるよ。じゃあな。」

 

彼女は不満足そうな顔をして、どこかへ去っていった。

それと同時に彼は警戒を解く。

 

「全く…。」

 

ーおつかれさま。右腕はどうだい?ー

 

(ああ。少し、痺れている。)

 

ーそうか…じゃあ右腕のリパルサーを吹かせる時はアシストしよう。ー

 

(ありがとう。)

 

ーいいって。それより彼らを助けてから、下にいる子をさっさと学園に引き渡そう。ー

 

(そうだな。)

 

痺れている右腕を庇いながら、彼はグリード達のいるモノレール内に戻っていった…。

 

 

*1
ISコアのエネルギーを使ったリパルサーと呼ばれるスラスターから発射する短い光線のような物。The NextのスーツにはPICが搭載されてはいるものの()()()()()()()()。そこで、リパルサーを使用している。リパルサーは前述した通りリパルサーレイを放てる他、空をPICとの併用で推進翼なしで空を飛べる、衝撃波を放てるなど用途は様々。真木&イフ製ではなくナイトレーダー製。

*2
ガンダムで言う全天周囲モニター。360°の視覚情報を表示する機能




感想オナシャス。
どうも、AC/DCの『back in black』を聴きながら田舎の道を歩いていると車に轢かれそうになりました。作者です。
この世界のオータムネキは『戦闘狂』で沸点が低くなく、外は笑顔で中は冷徹になっております。
あと、今回出てきたオータムネキのISですけど、こう、イメージとしては原作のアラクネの下半身を背中に背負ってます。だから蜘蛛の脚とかがアイアンスパイダーみたいに背中から飛び出してくるわけですね。
蜘蛛の脚は原作ほど太くなく、アイアンスパイダーのピンサーみたいです。しかも着脱可能で、束ねればゲイ・ボルグ並みの槍できちゃいますし。
アレの元ネタはfateの『ドゥリンダナ』と『ゲイ・ボルグ』です。
そして今回で、所謂『ルート分岐前』は終了となります。
ストーリーの方は4スレ目となりますが、ここから先は『√true the one』となっております。
まぁ、イフちゃん√です。
活動報告で言ってたリメイクのタイトル『エイジオブザ・ワン』とは関係ありませんのであしからず。
拙僧、fgo のストーリー並みに更新が遅いのでリメイクやらないかもなぁ…。
以上。

あとは世間話でも。
fgoのイベント『サマーアドベンチャー』は、皆さん攻略されましたでしょうか。
ネタバレは避けますが、今回は『レジライ民』の方々大興奮のイベントだったんじゃないかなと思います。
あとそれはそれとして『カマちょ』と『コルデー』が出てこない。
幕間、強化クエ、フリークエもやったのに来ない…。
それと台風は皆さん大丈夫でしたでしょうか。
私はすごい雨と風で帰宅中、ずぶ濡れになりました。
なんというか、下半身の感覚がほぼありませんでした。冷えて。

というわけで今回はここまで。
次回は今まで出てきたキャラの紹介(詳細版)です。
それではまた次回〜。

スレを長くして欲しいか短くてもいいか

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