この世界は、どうしてこうも理不尽なのだろうか。
僕はただ、この世界から逃げ出したかっただけで、『死』がある現実から逃げたくて、
仮想世界に飛び込んで、開放されたかったのに・・・・・・・
――――目が覚めた。
傍には泣いている男の人と女の人と、何故だか表情の分からない女の人が居た。
どうして泣いているんだろう?
表情の分からない女の人が何かをを言っている。
「・・・今更何を言っている、此奴を私に受け渡す約束だろう?」
受け渡す?何でだろう・・・
動こうとしたけど体は動かなかった、首も動かない。
「なら俺を使えばいいだろう!!この子はまだ赤子だろう!!」
「フン・・・それでは意味が無いんだよ、それに言ったのは貴様だろう?」
「ッ・・・この外道がッ・・・」
「人殺しに言われたくはないね、それに自分の子供を売ると言ったのは貴様だ」
男の人と表情の分からない女の人が言い合っている、僕はまだ赤子なんだ・・・だから動けないのかな?
不思議には思わなかった、何故か当然の様に感じた。
「それとも此奴に『猶予』を与えるか?貴様の命と引き換えに?」
「・・・ッ!?!?いいだろう、なら持っていけ。」
「だめよ!!お父さん!!貴方にまで居なくなられたら私は・・・!!!」
「ああ、すまない・・・、この子を頼む、父親が居なくても立派に育てる様に・・・頼む。」
男の人の体が光になって消え始めた、
女の人はより一層泣きだした。
「ごめんよ・・・父さんが傍に居てあげられなくて・・・」
男の人は僕のお父さんなのかな?
それで泣いてる女の人が僕のお母さん?
お父さんが僕の頬に触れた、暖かった
そして――――――――
それが父さんに触れた最期の時だった。
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それから七年後
僕が物心がつくのは早く小学校に入る頃には物心がついていた。
そして・・・
母さんが死んだ。
色々と長く、そして短かった。
母さんが死んだ後には家とお金とそれと・・・思い出しか残らなかった。
僕は何処に行っても結局は否定された。
僕は出来るだけ明るく振舞った。
通りを歩けばいろんな人に蔑まされた。
「またあの子よ・・・」
「なんであんな奴がこの町に居るんだよ」
「もう、キエレバイイノニ」
僕だって消えてしまいたい、でも、それは出来ない。
なぜなら僕は後八年後になったら、
神様に『影』として仕事をさせられるからだという
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そして八年が経った。
この世界は相変わらずに非情に動いている。
だけれども一つ気休めとも取れる希望があった。
茅場晶彦が作り出した仮想世界だった。
『これはゲームであっても遊びではない』
それは、僕が求めていた安息の地であった
ここでなら僕は陽の光を浴びていられるかもしれない。
ここでなら普通に生きられるかもしれない。
ここでなら――――――――――