第4十刃が異世界に来るそうですよ?   作:安全第一

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どうもです。
今回でペルセウス戦は終わりです。
ウルキオラさんの戦闘シーンはあまり無いけど……
まあペルセウス戦とペスト戦は問題児達のレベルアップの為だと思って下さい。
ウルキオラの帰刃や卍解は巨龍召喚以降になると思います。


17.決着へ

 ウルキオラが兵士達相手に一方的な蹂躙を繰り広げていたと同時刻。

 耀の活躍によってハデスの兜を手に入れた十六夜とジンは姿を消して兵士達の目を潜り抜け、現在はルイオスの居る最上階への階段を駆け登っていた。

 

「しかし案外何とかなるもんだな。ここまで来たが、誰も居ないのは助かったぜ。罠の気配もなさそうだ」

「ですが、広場から回廊を渡って階段まで誰も居ないのもおかしいと思いますけど……」

 

 その直後、絶叫が響き渡る。

 

『ひぃいぃいいやぁぁああぁあああぁぁああぁあああぁぁああぁあああぁぁあぁぁああぁあああぁぁああぁあああぁぁあッッッ!!!!!』

 

「!」

「え……?」

 

 絶叫を聞いた二人は階段を登る足を止める。十六夜は訝しげに、ジンは戸惑いを隠せなかった。思わずジンが十六夜に問い掛ける。

 

「十六夜さん、これって……」

「……成る程な、そういう事か」

「?」

 

 思い至った十六夜は一人舌打ちをする。その行為に意味が分からないジンは頭に疑問符を浮かべた。

 

「どういう事ですか?」

「どうもこうも、あれはウルキオラの仕業だ。此処まで誰も居なかったのもウルキオラが全滅させたんだろうさ」

「は……!? そんな、有り得ません! 此方側もそうでしたが、相手側だって万全の状態だったんですよ!? その万全の状態であるペルセウスの兵士達を全滅させるなんて信じられません!」

「確かに信じられねえが、あいつはペルセウスを一人で全滅させられるだけの力がある。おチビ様には言ってなかったが、ウルキオラは白夜叉と互角以上の実力を有してるぜ」

「な……!?」

 

 ジンは今までウルキオラの実力を知らなかった。初めてその事実を聞き、驚愕する。

 

「な、何でその事を僕に言ってくれなかったんですか!?」

「言ったら確実に調子に乗るだろうと思ったからだ。星霊級の戦力が手に入れば大抵の奴は慢心するに違いない。地道にコミュニティを再建しようとした甘い考えを持つおチビ様なら尚更な」

「う……」

 

 正にその通りであった。ジンがもしその事を聞いていたら図に乗るだろう。もしかすると、更に甘い考えを持った可能性もある。十六夜が打倒魔王の目標に向かって大胆かつ明確な道筋を示していなかったらどうなっていたか。ジンは正論であるそれに反論出来なかった。

 

「それにしても派手にやりやがる。あいつは数の暴力すら鼻で笑うぐらいの強さがあるから余計にタチが悪い」

「………」

 

 ウルキオラの居る所では一体どれだけの惨劇が繰り広げられているのだろうか。ジンはそれを考えただけで背筋が凍る感覚を覚えた。

 

「ま、俺達は俺達で出来る事をやってやろうぜ」

「はい……」

 

 十六夜そう言いジンが応えると、二人は再び階段を駆け登り始めたのだった。

 

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

 

 

 一方、正面の階段前広間は飛鳥の奮戦によって大混戦が続いていた。十六夜達を捕らえようとした兵士達を飛鳥が水樹のギフトによって阻んでいた。

 

「まとめて吹き飛ばしなさい!」

 

 水樹からウォーターカッターの様な鋭く発射された高圧縮の水で、空を駆ける靴のギフトを履いている兵士達を撃墜し、地上に立っている者達を吹き飛ばす。

 

(それにしてもさっきの悲鳴。もしかしなくても十中八九ウルキオラさんの仕業ね。全くえげつない事をするわ。そして───)

 

 飛鳥は心中そのような事を思っていた。この大広間にやって来ている兵士達も飛鳥の予想に反して少なかったようで、恐らくだが大半以上の兵士達がウルキオラの餌食になったのだろう。飛鳥は単体でペルセウスの兵士達を全滅させられるその戦闘能力に心底呆れていた。

 

(───そのウルキオラさんもこっちに来ている)

 

 それと同時に飛鳥はウルキオラが此方に有り得ない速度でやって来ている事を感じ取った。気配等の感知は耀の方が優れているのだが、彼女でも知覚出来る程の強大な霊圧がウルキオラから発せられていた。実を言えばこれでも抑えている方なのだが、恐らくこれがいつものウルキオラなのだろう。

 

(そろそろかしら?)

「水樹よ、攻撃を止めなさい!」

 

 頃合いだと感じ、飛鳥が水樹による攻撃を止める。それを見た兵士達が好機だと言わんばかりに飛鳥に襲い掛かろうとしていた。

 

 

 だがそれよりも前に───

 

『あ、ぐぉ………!?』

 

 ───白い死神が全てを屠っていた。

 

 

 武器はへし折られ、防具は砕け散り、兵士達の意識は全て断たれていた。おまけに広間を水没させる程の大量の水すら消え去っていた。

 その瞬間は誰も知覚出来ず、速度を超越した技術で兵士達全員の意識を刈り取ったのだ。

 因みにこの兵士達は意識を断たれただけで死んでいない。先程までは自分と兵士達しかいなかった為に血生臭い戦闘を行っていたが、此処には飛鳥がいる。故にスプラッタなシーンは彼女には到底耐えられないだろうと判断し、配慮したまでだ。

 

「……これで最後か」

「あらウルキオラさん、遊撃ご苦労様」

「……ああ」

 

 破面死覇装に付いた僅かな汚れを手で叩き落としながら飛鳥の労いの言葉に淡々と応える。

 

「これで最後って事は全員を倒して来たの?」

「……この宮殿全域の雑魚共は粗方始末した。残っているのは最上階にいる餓鬼だけだろう」

「それはまた……、とんでもない事を仕出かしてくれるわね」

 

 ペルセウスの兵士達は皆が皆、屈強な者達であり、飛鳥のギフトである水樹による攻撃では兵士一人すら倒し切れなかった。その兵士達を先程のようにいつの間にか軽く屠っているウルキオラに冷や汗混じりのため息を吐いた飛鳥。このギフトゲームが終われば十六夜や燿と同じくウルキオラと手合わせ出来る権利を得られるのだが、己のギフトが効かなかった第一号であるウルキオラ相手に勝てるヴィジョンが全く浮かばない事に頭を痛めるのだった。

 

「それにさっきのあれは? 全く見えなかったんだけど」

「……雑魚共を片付けている間に、過程を省略する技術を完成させただけだ」

「なんて出鱈目なのかしら……」

 

 そしてウルキオラが有り得ない技術を身に付けたという現在進行形の進化に更に頭を痛める。益々勝てるヴィジョンが無くなり、十六夜でも勝てないのではないだろうかと思い始めた。白夜叉が見たら卒倒するのではないだろうか。

 

「もう貴方の強さに関して考えない事にするわ……」

「……そうしておけ」

 

 故に飛鳥は考える事を止めた。そうした方が良いと本能で感じた。ウルキオラは別にどうでも良いと思っているが、幾らギフトを持っている飛鳥といえど基本的に人間なので、黒崎一護でも無い限り理解が追いつかないだろうから本人もそちらを勧めた。

 

「……十六夜君はあの外道に勝てるかしら?」

 

 一段落着き、このギフトゲームの勝算について考えた飛鳥はウルキオラに問う。問い掛けられたウルキオラは天井を一瞥して口を開く。

 

「……逆廻十六夜ならば問題無い。如何にアルゴルの悪魔と言えど、今の頭首であるあの餓鬼程度がアルゴルの悪魔を扱い切れる道理は無い」

「黒ウサギは勝てるどうか分からないと言っていたけど?」

「……奴は逆廻十六夜の強さを全て理解し切れていないだけだ。故にそう判断せざるを得なかっただけに過ぎん」

「そう、じゃあ勝ったつもりでいても良いのね?」

「……好きにしろ」

 

 ウルキオラがそう言ったとはいえ勝てるという保証は無いのだが、少なくとも十六夜がアルゴルの悪魔に敗北する事は無いだろうと踏んでいた。

 

「ん、到着」

 

 そこに一人の影が現れ、ウルキオラ達に向かう。だがウルキオラ達は警戒の色を示さなかった。それもその筈、問題児の一人である春日部耀であった。

 

「あら、春日部さんもお疲れ様」

「ありがとう飛鳥」

 

 到着した耀に、ウルキオラと同じように飛鳥が労いの言葉をかける。耀はそれに応えると、辺りを見渡し最後は天井を見上げた。

 

「大丈夫かな、十六夜」

「大丈夫よ春日部さん。十六夜君は勝つわ。何せウルキオラさんのお墨付きですもの」

「……保証はしていないがな」

 

 

 

 突如として、それは響き渡った。

 

『ra……Ra、GEEEEEEEEEEYAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!』

 

 

 

「!? ……これは……!?」

「何……? この嫌な声……」

「………」

 

 その声は最早、人の理解出来る言語では無かった。

 最初の冒頭こそ謳うような声であったが、それ以降は何かを狂わせるような不協和音だった。

 

「……アルゴルの悪魔。いや、星霊・アルゴールか」

「星霊……ですって?」

「それって白夜叉と同じって事じゃ……」

 

 “アルゴル”とはアラビア語でラス・アル・グルを語源とする、“悪魔の頭”という意味を持つ星の事であると同時に“ゴーゴンの首”に位置する恒星でもあった。

 一つの星の名を背負う大悪魔であり、箱庭最強種の一角でもある“星霊”こそがペルセウスの切り札なのだ。

 ゴーゴンの魔力である石化のギフトを備えているのはそういう経緯がある。

 

 それはつまり───

 

「ッ! あの光は!」

「拙いと思う……」

 

 ペルセウスの宮殿全体にゴーゴンの石化の威光が降り注ぐ。

 兵士達は忽ち石と化してしまい、壁や装飾品すら全て石に変えていく。

 そしてそのゴーゴンの威光はウルキオラ達にも迫り、降り注ごうとしていた。

 

 

 

「下らん」

 

 

 

 しかし、ウルキオラがそれを一蹴した。

 白夜叉との決闘でプロミネンスと同等の灼熱を掻き消した時と同様、腕の一振りでそれを無効化して破壊したのだ。

 

「!」

「凄い……」

 

 幸いにもウルキオラのすぐ背後にいた飛鳥と耀の二人は石化を免れ、容易にゴーゴンの威光を無効化したその力を間近で見て改めて驚愕していた。

 しかし、二人が驚愕に浸っている暇は無かった。

 

 

 ───宮殿全域に大きな揺れが起こる。

 

 

「きゃっ」

「わっ……」

 

 宮殿全域に起こった大規模な揺れにより、身体を大きく揺さぶられ体勢を崩す飛鳥と耀。ウルキオラだけが平然としており、天井を見つめている。

 

「一体何が起こっているの?」

「……どうやら逆廻十六夜が圧倒しているようだ」

「え?」

 

 その耀の声を掻き消すように轟音が響き、更に宮殿の揺れを大きくしていく。

 

(……やはりあの餓鬼とアルゴルの悪魔では相手にすらならなかったか。

 ……まあいい。取り敢えずこの餓鬼共の力に対してある程度認めてやるとしよう)

 

 ウルキオラはそう思い、このギフトゲームはノーネームの勝利を確信したと共に、問題児三人に及第点を与えるのだった。

 

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

 

 

「GYAAAAAAaaaaaa!!!」

「ヤハハ! どうした元・魔王様! 今のは本物の悲鳴みたいだったぞ!」

 

 十六夜が獰猛な笑みを浮かべて幾度も踏み付ける。尋常外の膂力を誇る十六夜は足踏みだけで闘技場全体に亀裂を発生させ、白亜の宮殿を砕くほどの力があった。

 

「図に乗るな!」

「テメェがな!」

 

 “星霊殺し”のギフト、ハルパーを片手に空を駆ける靴のギフトで疾駆し、十六夜の背後から襲い掛かる。だが十六夜はそれに対応し、下半身を捻った勢いで蹴り上げ、その攻撃に辛うじてハルパーの柄で受け止めるルイオス。だが山河を砕く威力を誇るそれは余りにも重い一撃であり、それを受け止めたルイオスは強烈な衝撃に耐えられず激しい嘔吐感を感じながら空へと吹き飛ばされる。

 その第三宇宙速度より更に速い速度で吹き飛ばされたルイオスに、十六夜は跳躍して瞬く間に追いついた。

 

「どうしたよ? 翼があるのに不便そうだな?」

「き、貴様……!」

 

 十六夜の挑発に怒ったルイオスはハルパーを振りかざす。

 だが十六夜はそれに難なく反応して受け止め、今度は地面に向かって投げ飛ばした。

 同じく第三宇宙速度で投げ飛ばされたルイオスは闘技場で昏倒しているアルゴールの上に重なるように叩きつけられる。

 

「ガハッ!」

「Gya‥……!?」

 

 叩きつけられた衝撃で二人は呻き声を上げ、丁度着地した十六夜は心底つまらなさそうな表情をしていた。

 

「おいおい、あんまりガッカリさせんなよ。俺には超えなきゃならねえヤツがいるんだ。この程度じゃあアイツに一撃入れるには程遠いんだよ。精々俺の力を引き出す練習台ぐらいになってもらわなきゃ困るぜ」

 

 その余裕とも言える発言に痛みを感じていたからか、怒る前にその言葉に疑問を持つルイオス。思わずルイオスは十六夜に問い掛けた。

 

「な、何だよそれは! 貴様よりも強い人間がいるとでもいうのか!?」

「何言ってやがる。人間も何も、ソイツは最近お前にトラウマを与えてやったヤツだぜ?」

「───ッ!?」

 

 ゾクリ、とルイオスの背筋が凍る。

 あのウルキオラ(化物)に、この逆廻十六夜は挑もうとでも言うのか。

 逆廻十六夜もあの場にいた。故にその恐ろしさは十分に承知している筈だ。

 

「き……貴様、本当にあの化物を超えると豪語するのか!? 貴様のその自信はどこから来ている!?」

「そんなの単純で良いだろ。アイツが強いからだ。だから俺はアイツを超えたいってだけに過ぎねぇ」

「な……!」

 

 ルイオスは十六夜のその理由に驚愕した。

 普通の人間はそう言う事は言わない。豪語出来る筈もない。人間とは基本的に弱肉強食の世界であり、弱者は強者によって駆逐される。それは戦争の時代から変わらず、争いが無くなった現代の社会でも存在している。

 

 だがこの少年、逆廻十六夜はそれに逆らおうと言うのか。

 

(こ、こいつ……本当に人間なのか!?)

 

 ルイオスは目の前にいる十六夜が到底人間だとは思えなかった。ウルキオラの霊圧は全力でないのにも関わらずルイオスを恐怖させた。この逆廻十六夜も間近でそれを受けている筈だ。なのに恐怖せず、寧ろ虎視眈々と絶望の権化であるウルキオラを超えようとしている。正にその姿は───

 

 

 

 ───GIANT KILLING(人間本質の体現者)

 

 

 

「さあて、続けようぜゲームマスター。まだ全力を出し尽くしていないんだろ?」

「……当然だ。まだ終わっていない!

 アルゴール! 宮殿の悪魔化を許可する! 同時に石化のギフトも解放! 全力で奴を殺せ!!」

「RaAAaaaaaa!! LaAAAAA!!」

 

 アルゴールから謳うような不協和音が世界に響く。すると白亜の宮殿は黒く染まり、壁は生き物のように脈を打つ。黒く染まった染みから蛇の形を模した石柱が数多と襲い掛かる。

 それだけではなく、アルゴールは褐色の光を放つ。それこそアルゴールが魔王と知らしめた力である石化のギフトだ。

 十六夜は回避しながらそれを見て呟く。

 

「ああ、そういえばゴーゴンにはそんなのもあったな」

 

 そう、ゴーゴンは様々な魔獣を生み出した伝説がある。アルゴールは星霊であり、ギフトを与える側の種なのだ。これぐらい出来て当然だろう。

 

(成る程な、俺がこの石柱を回避している間に石化のギフトでトドメを刺そうってか)

 

 ニヤリ、と十六夜が再び獰猛な笑みを浮かべ、好戦的な表情へと変貌させる。

 

「いいぜいいぜいいなオイ! クライマックスっぽくなって来たじゃねえか!!!」

 

 ゴーゴンの威光が十六夜に迫る。対して十六夜は無造作に拳を振り上げる。

 

「もっと俺を楽しませろゲームマスター!!」

 

 そう言い、山河を砕く威力を誇る拳を振り下ろした。

 

 

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

 

 

 本来の星霊の力を持ったアルゴールならば、十六夜を超える力を持ち合わせている筈であった。

 しかし、ルイオス=ペルセウスには星霊・アルゴールを支配するには未熟過ぎたのだ。故にアルゴールの霊格は本来より低下してしまっており、その結果逆廻十六夜に敗れ去った。

 そして当の逆廻十六夜はペルセウスが負ければその旗印を賞品として頂くという残酷な宣告をした。コミュニティとは名と旗印で成り立っている。それらを全て奪われれば、何もかもが消えて無くなってしまう。故に十六夜の宣告を聞いたルイオスの顔は一気に血が引いた。

 

 逆廻十六夜は徹底して貶める気なのだ。ペルセウスが箱庭で永遠に活動出来ないように名も、旗印も、全て奪い尽くす。例えペルセウスの者達が怒ろうが泣こうが喚こうが、コミュニティの存続そのものが出来ないほど徹底的に。そう、徹底的に。

 

 故にルイオスは引くに引けない状況に陥ってしまった。十六夜に敗北すれば旗印を奪われ、ペルセウスは決闘を断ることが出来なくなり、更に奪われてしまうのだ。

 変わらない。ウルキオラが強制的にノーネームとペルセウスを戦わせたあの時と同じ感覚を感じたルイオスはウルキオラに対して更に恐怖してしまう。

 

 

 

 そう、白い死神による恐怖は終わっていないのだ。

 

 

 

 もうルイオスにはどうしようも無かった。自らのコミュニティが崩壊の危機に見舞われている事を自覚した時にはもう既に遅すぎたのだ。

 そしてルイオスは覚悟を決めるしかなかった。コミュニティの為に、敗北覚悟で十六夜に挑まなければならないと。

 覚悟を決め、ルイオスが十六夜に向かって駆け出し、十六夜は獰猛な笑みでそれを迎え撃ったのだった。

 

 

 

 

 

 ウルキオラ達ノーネームの手元にギアスロールが現れたのはその数分後である。

 そこにはノーネーム側の勝利と記されていた。

 

 

 




よし、ペルセウス戦終わり〜
多分一話挟んでから二巻に突入するか、その前にウルキオラvs十六夜をやろうかと思います。
ウルキオラvs十六夜はペルセウス戦じゃなくペスト戦の後に行う可能性もあるので悪しからず。


-追記-
少しだけ改稿しました。

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