駄作   作:匿名希望ただの人

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 最終警告
この作品は作者の自己満足によるものです。
設定や内容、表現、文章、その他全てが滅茶苦茶で薄すぎます。
苦手な方や気にくわない方などは今すぐ立ち去ってください。
読んで気分を害されたり、私生活に悪影響が出る等が起きても作者は一切責任を負いません。自業自得です!
それでも見てしまう物好きの方に一言
「駄作だから期待すんなよ!」
それではどうぞ




今日から俺は……

ごく普通の部屋で寝ている少年、カズキ。

窓から差し込む光を確認すると、被っていた布切れをどけた。

「ん~……」

寝具から起き上がるとぐーっと、伸びる。

(今日で、この下宿ともお別れか)

というのも、今日からアルセウス学園と言う所へ通い、そこの寮で暮らすことになっている。

朝食を済ませ、食器を片付ける。

時間はまだ六時になったばかり、部屋の掃除にとりかかる。

それは今まで使ったのだから、最後は感謝を込めて綺麗にしてやるというカズキなりの礼儀なのだ。

掃除を終えると、白に黒のラインをあしらったアルセウス学園の制服に袖を通す。

「よし、いくか」

世話になった部屋に一礼をし、昨日荷造りをすませた包みを持ち、愛刀を腰にかける。

扉を開ける、いざアルセウス学園へ。

……その前に大家にお別れの挨拶を済ませる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルセウス学園

全大陸中から神威使いを集め一人前に育て上げあげる養成校。

山の麓に位置し、そこからは街や海が一望できる。

城壁の内は美しい庭園があり、尖塔の校舎が立ち並ぶ、さながら貴族が住む宮殿のようである。

校舎の前では同じく入学してきた生徒達が集まっている。

そこではAからFまでクラス分けされた生徒の名前が書いてあった。

カズキは人混みをかき分け前に行くと自分の名前を探す。

(俺は、Fクラスか)

一番最後のクラスだが、一番前に名前が乗っていたのでパッと見ただけでわかった。

「おいおいマジかよ、Eクラスかよ」「おいFクラスなんてあったか?」「知らね、Eよりもやばいやついるのかよ」「Aクラスはやっぱり人数少ないな」「Fもな」「お前とクラス違うのかよ」

などと生徒の会話が聞こえる。

そう、このクラス分けはただのクラス分けではない。

個人のレベルに分けられたクラスなのである。

そんなことは、当然カズキは知らない、何も知らないで教室へ向かう

 

 

案内通り廊下を歩き、ついた部屋の中へ入る。

古代の劇場のような造りの教室、机や椅子は木製で出来ており二人で一つを使うみたいだ。

「そこ、立ってないで座れ」

教室を見渡していると、教壇に立つ制服と同じデザインの服を着た女性がカズキに人差し指を差す。

「貴様、名前は?」

「イオリ・カズキ」

「じゃあそこの席に座れ」

名簿を見てから一番前の右端の席を差す。

言われた通り座って待っていると、生徒達が次々と入ってくる……次々と、次々…………と?

何名か入ってきただけで、それから誰も入ってこない。

(あれだけ人数いたのに、こんなに少ないんだな)

不思議に思っているカズキ、その隣に座る少女。

ここの女子用の制服を身につけ、カズキと同じ『刀』を背負っている。

さっそく挨拶をしようと声をかけてみる。

「おはよう。俺はイオリ・カズキだ、同じクラス同士仲良くやろう」

軽い挨拶をした。カズキはそう思っているが、少女はじーっとこちらを見てくるだけだ。

神々しく輝く白銀の長い髪、見るものを引き込む美貌に思わず見とれてしまった。

「あなた、面白い眼してるわね」

彼女はそう呟いた

「いや、そっちの方が面白いぞ」

なにせ、彼女の眼は両方とも違う色をしているからである。

右眼は真紅に輝き、左眼は蒼く深みを帯びている。

オッドアイという珍しい瞳はカズキは少女に会うまで見たことがなかった。

「黒い瞳に赤が散っている……珍しい」

カズキの言葉を無視して少女は続けて喋る。

「そ、そうかい」

「あ、私はサクラギ・リューク」

「リューク?」

「うん、本当はリュウク。だけど皆言いにくいからリューク。よろしくね」

そう言うとリュウクは手をカズキに向かって差しだす。

「おう、よろしくなリュークさん」

カズキは、手を握り笑顔で答える。

「よし、全員揃ったな。私がFクラスの担任、レイカだ」

伸ばした黒髪を後ろで結んだ20代前半くらいの女性。さっきカズキに席に座るように指示した人だ。

「まずは、自己紹介だ。一番右側の列から順に前へでろ」

一番右側の列、当然カズキがトップバッター。

教壇の前に立ち、生徒達の方を向く。

生徒の人数は5人。広い教室が更に広く見える。

「イオリ・カズキ、よろしくな」

そう一言告げ、一礼をすると元の席へ戻っていく。

「……はぁ、まぁいい。次いけ次」

レイカは呆れたように言う。

本来なら一言、二言、言うのだがカズキは名前と軽い会釈で済ませた本当に軽い自己紹介になった。

周りの印象は礼儀を知らない、変わった人と思われたのだが。

当然カズキはそんな事は思っておらず、皆の自己紹介を真剣に聞く。

「男3人女人3在籍6名、最低1年間一緒のクラスになるんだ。仲良くするんだぞ」

レイカが言うが、なぜかクラスの雰囲気は悪い。

「お前達は入学テストで最底辺だったやつらの集まりだ。神威が使えない、成績が悪い、問題だらけの落ちこぼれだ」

なるほど、落ちこぼれが集まっているからこんな人数が少ないのか。

落ちこぼれ……落ちこぼれ……落ちこぼれ!?

(俺も落ちこぼれなのか!?)

ここでようやく自分がどの立場なのかを理解したカズキ。そして、自然と笑みをこぼしていた。

まだまだ強くなれる。喜びの笑みだ。

「悔しかったらこの1年で成り上がってみせろ」

よく使われる言葉だが、それは彼の意欲を引き立たせた。

(今日から俺は、ここで強くなる!)

ここは、最高の場所で最高の環境だ。

「お前らを一人前にする為に私も協力する。まずは交流を含めて実力テストを行う。全員外へでろ」

レイカは、窓を指差す。

 

 

 

 

 

 

 

生徒達はグランドと呼ばれる広場に出る。

「先生、実力テストって何をするのですか?」

「なに、簡単だ……今からを模擬試合をしてもらう」

「えぇ?ここでやるんですか?」

「当たり前だ、試合場は上級生が使っている」

「……アストラルエーテは使わないのか?」

「互いの実力を解り合うのに、そんなものはいらないだろ」

「で、でも、もし怪我したら」

「大丈夫だ、神威は私達を傷つけない。それとも痛いのが怖いのか?」

生徒達の質問に答えるレイカ先生。

(神威か……)

カズキは神威について思い出す。

神威とは、古代より神が全ての種族に与えた神聖な力。

量には個人差があるか、誰しも宿すものであり一種のエネルギーのようなもの。

効果は、大まかに言えば強化である。

例えば刀に流せば切れ味が良くなり硬度もあがる。

また、神威を練り具現化させる事で自身がイメージする武器、神威装武装(ミスフォルツァ)を造る事ができる。

(……確かこんな感じだったな)

アストラルエーテとかよくわからない言葉が出たが、皆は理解しているようだ。

これくらいカズキの知識は乏しい。

何せ、カズキは神威というものはアルガト王国に行くまでは知らなかった。

最低限の知識と基本の扱い方はわかったのだが、武器を造りあげるほどの技術はなく、神威の量も少ない。

それは、カズキがFランクにいる理由でもある。

恐らく大体が神威の扱いが最低ラインなのだろう。

「ぐちぐち言うな、できないなら退学にしてやってもいいんだぞ」

その言葉に生徒達は静かになる。

「ルールは簡単だ。一対一で戦い、一度でも地面に倒れたら負け。相手は自分達で選べ、必ず神威を使う事だ」

そう言うと煙草を取り出し吸い始める。

はやくしろ。その意図をくみ取ったのか、生徒達は慌てて決めだす。

さっそくカズキも相手を探す。

出来るだけ強そうな奴がいいな。

「おい、田舎者。俺とやろうぜ」

カズキの肩を掴み、無理やり振り向かせる。

目の前には怖い顔をした男がいた

制服の上に黒のコートを羽織った、顔は深く被った軍帽のせいでよく見えないが、そこから覗く赤い瞳が炯々と輝く様は不気味である。

自己紹介の時に見たことがある、確か。

「ジュエルマンだっけ?」

「ジェルマンだ、ジェルマン・オルガノート」

カズキの名前間違いにキレたのか、大声をあげる。

「あら、あのジェルマンとやる気ですの?」「ほう、あの狂人と」「はわわわ」

数少ない生徒がザワザワし始める。

それほど、この男は有名なのだろうか。

「前戯は終わりにしようや、さぁやろうぜ」

「おう、受けてたとう」

カズキとジェルマンは生徒達から少し離れ互いに向き合う

「こいよ」

「なら、遠慮なく」

カズキは一礼をし、刀を鞘から抜き構える。

刀から微かに白い光を放っているのは、神威をまとっている証拠だ。

「はぁ」

キィンと甲高い音が響く。

「なかなかの速さだな」

棒の先に鉄球がついたトンファーで受け止める。

「殴り殺してやる」

そのトンファーを両手に持ち、鉄球がついた方を相手の方へ向ける。

「ふん」

鉄球を縦横無尽に振り回す、カズキはかわし後ろに距離を取り隙を見計らって刀を上から下ろす

その一撃は速く避けれない、すかさずトンファーで受け止める。

「ぐぬぬぬっ」

片手で受け止めきれないと悟ったジェルマンは、もう片方のトンファーを使い押しきる。

「死ねぇ」

体勢を崩したカズキに渾身の力を込め横に振るう。

ブゥン

カズキはしゃがんでかわすと、そのままジェルマンの胴を掴み押し倒す。

「……俺の勝ちだな」

首元には刀が向けられており、完全に勝負は決まっていた。

刀を鞘に納め、倒れているジェルマンに一礼をする。

「ふざけるな。こっからだろうが。」

「よせ、ジェルマン。試合に負けて勝負でも負ける気か」

カズキを殴りに行こうとするジェルマン。だがレイカ先生に止められ、舌打ちをながら観戦している生徒の所へ戻る

「さぁ、次は誰だ。はやくしろ」

(なるほど、そういうことか)

レイカ先生の意図を読み取ったカズキ、なぜ顔合わせの時に模擬試合などしたのか。

それは、ほとんどの人がクラスメイトを見下しているからだ。

さっきのジェルマンもそんな目をしていた。あの場合は態度にも表れていたが。

Fクラスという最下層に自分がいるのを認められず、自分が一番と思っている。その気持ちを変える為に行ったのだと。

「ただでさえ、劣等生なのだから協力し高め合わなければいけない」

隣に座ったリュークがボソッと言う。

「………俺の心でも読んだか」

「顔に出てた」

いや、顔に出てたからってここまで的確にわかるものなのか。と不意に思ってしまう

「あの子凄いね」

戦っている生徒に目を向けると神威で弓を造り上げる、豪奢なプラチナブロンドの美少女。

あんな高度な技術と神威を持っているなら、なぜFクラスにいるのだろうか。

「あいつが気になるか、カズキ」

レイカ先生が不思議そうに見ているカズキに声をかける

「そうですね、あれほど神威を扱えているんですから。基準はわからないが、弓の腕前を見ても少なくともCクラスにはいてもいい気がしますよ。」

「はっはっはっ。Cとは辛口だな、カズキ」

何が面白いのかさっぱりわからないが、レイカは続けて言った

「あいつの名前はノア・アルバートン、予備校でいろいろとやらかした問題児でな。技量はいいんだがそれにひっかかってFクラスってことだ。」

なるほど、問題児。だからFクラスという訳か。

「ちなみに、技術だけみるならAクラスだ。実力も上級生にも劣らないだろう」

そう言い残してノアに射ぬかれた負傷者の所へ行く。

つまり、あの戦いでは手加減したのだろう。

「面白い……」

Fクラスでこの実力。残りのクラスはもっと強い、更に熟練者の先輩もいる。まだこれ以上の強い者がいると思うとワクワクしてくる。

当初の目的とは別に新たな目的ができたカズキであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

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