鏑矢達の月光曲 -契約者達への鎮魂歌・外史典- 作:渚のグレイズ
『ギャングダンスを踊る赤嶺ちゃん』を自分でやることになろうとは・・・・・
『Vocal percussion on a whole another level!』
『Comming from my mind!』
燦々と照らす太陽の下、陽気なリズムに乗って私は踊る。
『Vocal percussion on a whole another level!』
『Comming from my mind!』
周りには、私のダンスに惹き付けられて、いつの間にか人だかりが出来ていた。
『Ha』
『We're Golden Wind』
『Kono me amareri maroreri merare maro』
「さあ!もっとテンションアゲて行くよ!!」
『Ha ha』
『We're Golden Wind』
『Kono me amareri maroreri merare maro』
「ほら!みんな一緒に!!!」
「うん!」
『It's like a burning sunrise』
『Ahi makareru makare pun pun kete』
『It's like a burning sunset』
『Ahi makareru makare pun pun kete』
『It's like a burning sunrise』
『Ahi makareru makare pun pun kete』
『It's like a burning sunset』
『Ahi makareru makare pun pun kete』
人だかりの中から
うん。やっぱりみんなで踊ると楽しいな♪
―――――――――――†――――――――――
「んもー、瑛次くん遅いよー!待ちくたびれちゃった」
「ご・・・・ごめんね?」
「また迷子になっちゃったの?」
「実は・・・・・・えへへ」
女の子みたいな顔で照れ笑いを浮かべるこの男の子は、弥勒
レンちの弟さんで、私の恋人。そして────
「もう・・・瑛次くんはしょうがないなぁ。ほら、行こっ!早くしないと行っちゃうよ!!」
「あ、まってよ友ちゃ~~ん!!」
私の、
―――――――――――†――――――――――
私達『鏑矢』のお役目は、敢えて言うなら『治安維持』だ。
旧暦の時代に、神樹様が張り巡らせた霊脈に生まれつつある"淀み"。それが発生し過ぎると、大勢の人に悪影響を及ぼすと、大赦からは説明された。
『鏑矢』は、その"淀み"を祓い、乱れた霊脈を整えるのがお役目なのだ。
「───────居た。見つけたよ、友ちゃん」
「それじゃ行こうか────────火色舞うよ」
「よぉし─────────仕事の時間だ」
スイッチングの台詞を呟き、二人同時に行動開始。
今回の標的はとある中小企業のOLさん。
瑛次くんの力作『風水スコープ』を使って見てみると、かなりの邪気が溜まっているのが判る。
誰にも見つからないように、OLさんを路地裏へと素早く引きずり込むと、両腕を縛って座らせる。
「
瑛次くんが、OLさんの顔にお祓い札を張り付けると、身体から真っ黒な泥みたいなのが溢れだす。
これが"邪気"
私の仕事は、この邪気を祓うこと。
「────勇者ぁパンチ!」
神樹様から力を貰っている私は、パンチ一つで邪気を祓うことができる。あんまり強いのは、流石に何発か打ち込む必要があるけど・・・・
「・・・・・・ふぅ。お役目完了~♪お疲れ様」
「はぁぁぁぁぁぁ~~・・・・無事に終わって良かった~~」
「瑛次くんは心配性だなぁ」
「だって~~・・・・」
泣きそうな顔でうじうじする瑛次くん。
もう!可愛いんだから~~♥️
「よしよ~し、良い子良い子♪」
「やめ・・・・むぅぅぅ・・・・・・」
「え?止めて欲しいの?」
「──────────────────────続けてくれる?」
「もっちろーーん♪」
ぎゅう~~っと抱き締めておもいっきり頭を撫でる。
それだけで瑛次くんは幸せそうな顔でうっとりしてくれるから、すごく可愛い♥️
「・・・・・・・・・・・あ、そ・・・そろそろ姉さんに連絡・・・・」
「えー?後にしようよー?」
「だ・・・・ダメだよぉ!報連相は大事!だよ!」
「ちぇー」
仕方ないから離してあげる。
「ふぅ・・・・・じゃ、電話するから・・・・・いたずら、しないでよ?」
「はーい」
さて、それじゃそろそろOLさんを解放してあげなくちゃ。
お祓い札には記憶処理の効果もあるそうで、両腕を自由にしてあげてお札を剥がせば跡片付けはおしまい。
さぁて♪瑛次くんにイタズラしーちゃおっ♪
「────うん、分かった。
電話が終わると同時に、瑛次くんを押し倒す。
お役目の後は、どうしても、身体が熱くて仕方ないんだよね・・・・・
「・・・・・うふふ♪」
「ゆ・・・・・友ちゃん・・・・ダメだよ・・・・こんな場所じゃ・・・・・」
「ごめんねぇ瑛次くん。私、もう・・・ガマンできないや♥️」
「え・・・・あ・・・・ちょ・・・・わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」
その後、待ち合わせの時間には、なんとか間に合った。
キャラ紹介②
─弥勒瑛次─
弥勒蓮華の弟。男の娘型草食系男子。
少女のような風体がコンプレックスだったが、赤嶺に気に入られて(アレ的な意味で)いただかれて以来、どうでも良くなった。
赤嶺とはその時から恋人同士。始まりがそんなんで良いのか。
戦闘は不得手だが、その分、独学で猛勉強し開発した特殊道具等でチームに貢献している。
いつも身に着けているネックレスの指輪には、とある秘密が隠されている。