鏑矢達の月光曲 -契約者達への鎮魂歌・外史典-   作:渚のグレイズ

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まさかのゆゆゆいのアニメ化!!しかもショートアニメ!!!ひゃっほうですナ!!!!!!こいつァ楽しみだずェ!!!!!!!!!


第四話

「才能が無い」

 

 

その言葉を、私は幾度となく吐きかけられてきた。

それでも努力し、懸命に知恵を振り絞り、そうして葛葉流剣術は誕生した。

だが、それも完成とは程遠い。研鑽の余地は大いに有り、改修すべき事柄も多々ある。

それでも、私は決して諦めない。

 

「積み重ねた物は、いつか、お前の助力となる」

 

仁根以外で、唯一の身内での味方であったお婆様は、生前にそう私に言って下さった。

だからこそ、その言葉に従い、私は努力を怠らない。

全ては、四国に住まう無辜の民の為に………

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

「誘拐事件の調査協力?」

「せやで」

 

仁根との散歩(何故か蓮華まで着いてきた)を楽しんだ翌日、静から言い渡されたオーダーは、どう考えても我々が扱うには分不相応な物だった。

 

「なんで私たちが?そういうのって、警察のお仕事なんじゃ・・・・」

「アカナの言う事は尤もやな。せやけど、これはおカミの決定なんや・・・・みんな、頼むで・・・・」

 

上の決定・・・・つまり、このオーダーを発令したのは、現筆頭巫女か、或いは・・・・・

 

「えっと、とりあえず任務については分かりました。それで、具体的には何を・・・?」

 

瑛次の質問に、静は象頭町周辺の地図を広げて答える。

 

「今回の任務では、男女別々に別れてもらうで。カツとエージはこの辺、アカナとロックはこの辺の調査や」

「なんでいつものペアじゃないんですか?」

「今朝、神託で『そうしろ』って言われたんや。堪忍な」

 

友奈の問いに静はあっけらかんと答えた。

 

「神託かぁ・・・・じゃあ、しょうがない・・・かな」

「瑛次、葛葉の足を引っ張らないようになさい」

「ど・・・・努力します・・・・!」

「問題無い。蓮華も瑛次も、私にとっては然程大差は無い」

「良かったわね、瑛次。葛葉は貴方の事を『弥勒には劣るけど、優秀で必要な人材』と思っているそうよ」

「お前のそういう所、本当に凄いと思うよ。見習いたいとは、小指の薄皮程にも思わないがな」

 

何はともあれ、オーダーは下った。

疑問は有れど下されたならば、遂行するのが我々の使命だ。

各員、早々に準備を行い、指定ポイントへと向かうのだった。

 

―――――――――――†――――――――――

 

さて、何気に初めてだな。瑛次と組むのは・・・・

 

「気負わず、いつも通りにやれ。戦闘は私がやる」

「お・・・・お願いします」

 

こいつはいつもオドオドしている。

その癖、魔導知識と機械知識は、鏑矢随一だ。

姉と違い、自分に自信が無いのだ、こいつは。

 

「・・・・・瑛次」

「は・・・はいっ!?」

「私は、お前の知識に関しては、尊敬に価する物であると思っている。蓮華の様に・・・・と迄は言わぬが、自信を持て。お前は、他者に誇れる物を持っているのだから」

「─────先輩」

「・・・・・・・・・・・・行くぞ」

 

・・・・流石に、誰かを褒めるのは照れ臭いな。

 

等と考えていたら、目の前に一人の女性が現れた。

くすんだ赤い髪の長身細身の女性だ。顔つきが、何処と無く友奈に似ている気がする。

 

「はじめまして~♪乃木葛葉くんと、弥勒瑛次くん・・・だよね?」

「───────────だとしたら?」

 

瑛次の前に進み出て、目の前の女を睨み付ける。

 

「まあまあ、そんなに怖い家屋しないで欲しいなぁ」

 

女は嗤って、懐からアンプルのような物体を取り出した。中には黒い泥のような何かが入っている。

まさか・・・・あれは!?

 

「・・・・・邪気!?まさか、貴女が集めていたんですか!?」

「ピンポンピンポ~~ン♪だ~~いせ~~いか~~い♪」

「・・・・・それをどうするつもりだ」

「え~?分かってる癖にぃ~~」

「・・・・・・・・・・・・チッ。何が目的だ」

 

あの量、周辺の通行人を"忌人化"させるには充分な量だな・・・・・

瑛次も居る今、下手に動けない。ここは相手に従う他無いだろう・・・・

 

「じゃ、あたしに着いてきてね~♪」

 

言われるがまま、私と瑛次は女に着いていく。

しかし、このまま奴の言いなりになるつもりは毛ほども無い。

その為にも、蓮華達に状況を伝えなければ………

 

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