鏑矢達の月光曲 -契約者達への鎮魂歌・外史典- 作:渚のグレイズ
どうぞ、御堪能下さい。
それはそうと、今月の新規URの大満開ゆーゆ、ヤバいですね♪
お金無いから回すのは来月だな
連行された先は、『テナント募集中』の張り紙が大量に張られた雑居ビルの地下。
「・・・・よもや、こんな場所に基地を併設していたとは」
「気付かなかった?そりゃそうだもん。このビル、
「なんだと?」
どういう事だ?まさかとは思うが、大赦内に裏切り者が・・・・?
「まーまー、そんな事はどうだっていーじゃん。それよりも・・・・はい、とーちゃっく♪」
案内された先の地下室は案外広く、室内には大小様々な機器が設置されていた。
「ようこそ~♪私のラボラトリーへ。歓迎するよ・・・・盛大にね♪」
「────────」
「・・・・・・・・」
「そんなに警戒しなくたって、別に何もしないよ~~」
にへら、と笑って敵意が無い事を示すが、油断は出来ない。
「はー・・・やれやれ・・・・今日はキミ達にお願いがあったから、ここに案内しただけなのになぁ~~」
友奈似の女が残念そうに首を振る。
「・・・・・・・お願いって、どんな内容ですか?」
「簡単だよ。お願いっていうのはね~~・・・・」
瑛次の質問に、女が別の部屋へと何かを取りに行った隙に、瑛次を問い詰める。
「おい瑛次・・・・!」
「危険でも、ちょっとでも情報は欲しいじゃないですか・・・・!」
「理解はできるが、何もお前がやる事では無いだろう・・・・」
「あったあった♪まずは、これを見てくれる?」
女が手にした紙を広げて見せる。
これは・・・・図面か?十の丸が均等に並んでいて、その間を繋ぐように、配線が敷かれているようだが・・・・
「せ・・・・・『
「・・・・・・・瑛次?」
なんだ?瑛次の奴、何を知っている?
「─────やっぱりね~~。私の思った通りだ♪キミ、
「なん・・・・・だと・・・・!」
『書架』
そんな呼ばれ方をする場所は、現在、一つしか存在しない。
大赦本庁内にあると言われている、検閲官による添削だけでは事足りぬ危険性を孕んだ数々の書物を秘蔵する場所。
お婆様達が築き上げた現代の価値観が、変動しかねない程の危険性故に、名付けられたその名は『悪魔の頭脳』。通称、『書架』。
もし、女の言うことが正しければ、瑛次は────
「だが、待て。『書架』の正確な場所は我が家にすら伝わっていない。だのに何故、どうやって『書架』へと入れた?」
「そんなの簡単だよ~♪『書架』に入れないのは、"書物の悪魔"が管理しているから。だったら、悪魔のことは、
「─────────はい」
待て・・・・それは、つまり・・・・・
「お察しの通りです」
諦めたような、どこか、達観した表情を浮かべ、瑛次は、首にかけたネックレスの指輪を取り出した。
「─────出て来て、ファリ・ドゥ」
『ええ、仰せのままに・・・・我が主』
目映い光が指輪から放たれ、収まった時には指輪はその姿を変えていた。
「お初にお目にかかります。私はファリ・ドゥ。我が主、弥勒瑛次様と契約した、悪魔にございます・・・」
金髪トンガリ頭の青年が、恭しく一礼する。
こいつが・・・・悪魔・・・・!?
「ふふふ・・・・・これでキミは、もう彼らの下にはいられないねえ・・・・」
「────────────」
「なっ・・・!?待て!!確かに悪魔との契約は、神樹様が固く禁じておられる!!だが─────」
「良いんです」
「瑛次・・・・・!?」
悲しそうな瞳で、瑛次は私を見つめ、一言告げた。
「今まで、お世話になりました・・・・さよなら」
それと同時に、女が何かのスイッチを押した。
「っ!?」
気付いた時には既に遅し。
女が押したのは、私の足下に仕掛けられた落とし穴のスイッチだった。
「クソ・・・・!おい瑛次!!瑛次ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!」
私の叫び声は、私共々、奈落の暗闇へと墜ちて行ったのだった………
─悪魔との契約─
現在の大赦では、禁忌中の禁忌として、固く禁じている行為。
契約した者は、判明次第、専門の懲罰部隊が出動。即座に"処理"される決まりになっている。