武昭はことりを家まで送った。
「ここが、ことりの家なんだな」
「はい、ありがとうございます」
「おや?何かバイクの音がすると思ったら君だったのか」
「白河先生?なるほど、そういう事なんだ……」
家の中から眼鏡を掛けた濃いピンク色の長髪の女性【白河暦】が出てきた。
「あれ?お姉ちゃんは武昭君の事を知ってるんですか?」
「あぁ、私が結のバイクの許可を出したんだからな」
「それじゃ、ことり僕は頼まれた買い物があるから、白河先生さようなら」
武昭は2人に挨拶をするとその場から離れた。
「それにしても……彼は普通に過ごしているみたいだな……
「え?……お姉ちゃん……それって本当なんですか?」
「ん?聞いてなかったのか……結は数年前に両親を亡くしてな、それからは父親の知り合いに世話になっているみたいなんだ……ほら体が冷えるから家に入るんだ……」
(そんな事があったなんて……)
ことりは暦に促されるが、少しの間武昭が居なくなった風景を見ていた。
学校を下校した、なのはは喫茶翠屋に来ていた。
「ただいま、お父さん、お母さん」
「あぁ、お帰りなのは」
「お帰りなさい、帰ってきてすぐで悪いけどお店を手伝ってちょうだい」
桃子に言われたなのはは更衣室に向かうと中から今日合った事を話し出した。
「うん、直ぐに着替えてくるね あっ、そうだ今日ウチの学校に結武昭君が転校してきたんだよ」
「あら、結君が帰って来てたのね」
「そうか、なら
「顔を見るのは何年振りかしら」
「あ……そうだ、あのね……アキ君のご両親て数年前に亡くなってるんだって……」
なのはの言葉を聞いた2人は少し固まったが直ぐに動き出した。
「そうだったのか……道理でウチにも来なかったのか……」
「それなら今、結君は一人暮らしをしてるのかしら?」
「ううん今はアキ君のお父さんの知り合いの所に引き取られてるって言ってたよ。
そうだ、それでね今度ウチに来たいからいつなら都合が良いか聞いてくれって……」
「そういう事ならウチはいつでも構わないよ」
「士郎さんの言う通りね、結君に来たい時に来てちょうだいって」
「うん、分かったよ、じゃあ後で連絡しとくね、いらっしゃいませー」
2人に話を終えた、なのはは来店客の接客を始めた。
その頃……
「えーと、コレとコレだろ、それに……あぁコレもだったな」
武昭はスーパーで亜樹子から頼まれた買い物をしていた。
その日の夜……
「武昭君……送ってもらってる時に心を読んだけど……何か暖かったです……」
「アキ君……また、会えたんだ……」
ベッドに入りながらことりとなのはは武昭の事を考えていた。