武昭に爆発音が聞こえる少し前、音姫は船着場に向かっていた。
「今日の晩ご飯は純一君か義之君の番だったよね……ドゴーン!!何!今の音は!?」
音姫が自分の家の事を考えていると大きな音がして近く駐車してあった車が爆発した。
「キャッ!?一体何が……」
《ほう、良い所に若い女がいたな》
音姫が何が起きたか確認しようとした時に背後から人型のカマキリの様な生物がいた。
「なっ!?カマキリ?……の化け物……早く逃げないと!」
《逃すか!!》
「あっ、足が!……嘘……」
化け物が手の鎌を振るうと同時に逃げ出そうとした音姫が転倒し攻撃が外れたが、そのまま離れた場所にあった電話ボックスを切り裂いた。
《へっ、運が良かったみたいだな……だが今度は逃さないぜ!》
(ダメ!逃げれない!!)
ガキィーン!!
《何だと!?》
音姫が恐怖から目を瞑るが攻撃がいつまで経っても来なかったので目を開くと体の色が水色と白色の人物が立って持っていた剣で防いでいた。
「え?……一体何が……あなたは……」
〔ふぅ間に合って良かった……大丈夫ですか?音姫先輩〕
「私をそう呼ぶって事は、もしかして……た、ん?!」
音姫が武昭の名前を呼ぼうとしたが武昭が口に人差し指を当てた。
〔すみませんけど、それは秘密で……さてと〕
《その姿……そうか貴様が仮面ライダーか!!》
(仮面……ライダー?……武昭君が……)
〔あぁ、僕の名前は仮面ライダーWPだ さぁ貴様の罪を数えな〕
《へっ、仮面ライダーだとしても俺様が負ける訳ねぇんだよ!》
〔ふっ!キンキン!なるほど……お前は空気の刃を飛ばす事が出来る、そして、その姿からするとお前のガイアメモリは【マンティス】つまりマンティスドーパントか〕
武昭は攻撃を防ぎながら怪人の解析をしていた。
《ケッ、そうだとしても この俺様に勝てると思ってるのか!》
マンティスドーパントが両手の鎌を滅茶苦茶に振り回すと空気の刃が多数飛ばされてきた。
〔くっ!近付ければ……大丈夫ですか?
「うん、大丈夫だよ……けど……エ〜ンえっ!子供が!?」
武昭が音姫を守っていると子供が泣いていた。
《あぁ?ウルセェガキだなっ!!》
「ダメッ!やめてっ!!」
〔音姫さん危ないっ!!ガッ!〕
音姫が子供を庇おうとしたのをマンティスドーパントが攻撃したが、その前にに立った武昭が代わりに攻撃を受けて片膝をついた。
〔貴様……何で、こんな事をするんだ?……〕
《ん?そんなの簡単じゃねぇか、面白いからだよ!この力さえあれば俺は好き勝手出来るからだ!!》
〔そんなお前のふざけた欲の為に何の関係も無い人達を……許さない!〕
《ウルセェ!俺のやる事を邪魔するんじゃねぇ!!》
マンティスドーパントは今までのよりも大きな攻撃をしてきた。
《へっ!これを食らわせて貴様を後ろの女達もろとも切り裂いてやるよ!!》
〔お前の攻撃は理解した!そして僕がいた事がお前の負ける原因だ!〕
武昭がベルトからガイアメモリを抜いて剣の鍔に差し込むと周りの風が剣の刃に集まりだした。
【ストーム マキシマムドライブ】
ハァー!〔ストームストライク!!〕
《なっ!?俺の攻撃を……グワァー!!》
武昭が剣を振り下ろすと同時に凄い風がドーパントに向かっていき、そのまま壁に激突し何かが体から出ると人間に戻ったので近づいて体から出た物を拾った。
〔ハァハァハァ……やっぱりガイアメモリだったのか……音姫さん一度事務所に戻りましょう〕
「う、うん……分かったよ……けど、この子は……」
〔ちょっと待っててください……あっごめん武昭だけど今、良いかな?実は……ありがとうございます
音姫さん、少ししたら警察が迎えに来るから、大丈夫ですよ〕
「そうなんだ……じゃあお姉ちゃんはこの人とお話があるからいなくなるけど、ここで待っていられる?」
「うん、大丈夫……」
音姫は子供をあやすと、そのまま武昭と共に事務所に向かった。
しばらくすると警察官が迎えに来ると一緒に母親もいたので、そのまま帰宅したとの事だった。