音姫が鳴海探偵事務所に泊まった次の日の朝……
「照井さん、こっちは出来ましたよ」
「あぁ、すまないな、丁度こっちも終わった所だ」
「ありがとうね音姫ちゃん、朝ごはんを作ってくれて」
音姫と照井が朝食を作り亜樹子が配膳していた。
「いえ、私は昨夜泊めてもらったお礼も兼ねてますので……それよりも武昭君は……」
「さっき見に行ったけど まだ寝ていたよ……」
「そうでしたか……」
「武昭の事が心配なのは分かるが、今は信じてやる事だ……武昭は必ず目を覚ますからな……」
「竜君の言う通りだよ……今は音姫ちゃんが信じてあげないと……ね?」
「照井さん……亜樹子さん……はい、分かりました……」
話を終えた3人は朝食を食べ始めた。
朝食を終えた後、音姫は亜樹子に武昭の部屋を聞いて訪れていた。
「武昭君?……まだ起きてなかったんだ……」
音姫が部屋に入ると武昭はベッドの上で横になって眠っていた。
「亜樹子さんや照井さんから聞いてたけど……武昭君って、こんなに傷付いてるんだ……」
音姫がベッドから出た右手を見ると多数の傷があった。
「私も魔法使いだから、それなりに
「んっ……ここは?……僕の部屋か…。アレ?なんで音姫さんが?……」
音姫が手を握ると武昭が目覚めたが軽くどんな状況か分かってなかった。
「武昭君?……良かった……目を覚まして……武昭君、昨夜の事はどこまで覚えていますか?」
「昨夜の事?……そうだ!音姫さんがドーパントに襲われてて……それで……」
「そうです、そして……」
武昭が昨日の事を思い出したので音姫が今の事情を話した。
「それで、音姫さんがここに居たんですか……すみませんでした、コッチの事に巻き込んで……」
「ううん、武昭君は悪くないよ……それよりもお腹空いてない?」
「えぇ、昨夜と今朝を食べてないんで空いてますね……」
「じゃあ、少し待ってて今持ってくるから」
音姫は台所に料理を取りに向かった。
しばらくすると音姫が料理を持って戻ってきたので武昭はベッドに入ったまま食事をした。
「ふぅ、ご馳走様でした。けど、これっていつもの味と違った様な……」
「あっ、コレは私が作ったんですけど、武昭君の口に合わなかったですか?」
「そうだったんですか、いや合わない訳じゃないんですよ
なんて言うか凄く優しい味がしたんで……」
「そうでしたか、武昭君の口に合って良かったです、おかわりするなら、まだありますけど?」
「じゃあください」
武昭に言われた音姫は嬉しそうにおかわりを取りに行った。