遊戯王部活戦記   作:鈴鳴優

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06.そこは不良の溜り場でした

 

 

 

「ちょっと待って」

 

 遊戯王部結成直後、これから3人で部活を築いていこうとする最中いきなり翼からストップがかかった。よく見れば気持ちが盛り上がっていた悠と愛莉に反して何故か、冷めているかのよう瞳を翼はしていながら告げたのだ。

 

「私、遊戯王部に入るつもりないから」

「「──え?」」

 

 その一言は悠と愛莉をびっくりさせるには十分だった。

 愛莉のことを(病的と思うぐらい)大切にしている翼のことだから愛莉の両親を探すという目的で結成される遊戯王部は間違いなく入るだろうと悠は踏んでいた。

 

 のだが、実際には拒否。

 誤算も誤算。大誤算だった。

 

「えっと、翼ちゃん……一緒にやってくれないの?」

 

 という愛莉からの上目遣いからの言葉に「うぐっ」と翼は効く素振りは見せるものの、ぶんぶんと首を横へと振ってしまう。

 

「確かにわたしの可愛い愛莉をこんな男と一緒にさせて2人だけで部活するなんて気が気じゃないわ」

「おい」

 

 随分な言い様だった。

 翼と知り合ってから数日たったのだが、もしかしたら翼の中で悠の評価は会ったときからまったく変わっていないのかもしれない。

 

「でも、やっぱり無理なものは無理! 『遊戯王部』だけは私もやっぱり無理だから」

「あっ……翼ちゃ──」

 

 そうして翼は逃げるかのようにデュエループを後にする。

 逃げられた翼を気にしてなのか愛莉はシュンとわかりやすく落ち込んでしまう。

 

 遊戯王部結成、3分で始めての躓きだ。

 

「最上、大丈夫?」

 

 落ち込む愛莉へと悠は声をかける。

 わかりやすく落ち込んむ表情だった愛莉は顔をブンブンと横に振ってすぐさま気を引き締めるように表情を元へと戻す。

 

「大丈夫、大丈夫! 翼ちゃんが入ってくれないのは悲しいけど翼ちゃんには翼ちゃんの事情があるんだよね。だったらわたしたちで頑張らないと!」

 

 ぐっ、と両手を握り締めガッツポーズ。

 それを微笑ましく見ている銀時だった。

 

「まあ、部活じゃあ学校内のことだし僕はできる事なんて限られるけどもし協力できることがあるのなら言ってくれてかまわないよ」

「ありがとうございます。銀次さん」

 

 こうしていきなり誤算はあったものの遊戯王部は結成された。

 後は、これからどうやって全国を目指せる部活にするか。

 課題は山積みなのだが。

 

 

 

 

 

 

「えっと、ここが遊戯王部の部室……だよね?」

「そうだな」

 

 翌日の月曜日。

 まずは遊戯王部を作るところから始めなくちゃというのだが、生徒会から書類を貰うものの部活をするのに最低5人。同好会でも3人からという条件があった。いきなりのハードルに翼が入ってくれていれば3人でまず同好会から始められるというのに。

 なんて思ってもしまったのだが、無理なものは無理なのだから仕方がない。

 

 それで生徒会に遊戯王部を結成したいと告げたら、昔あった遊戯王部の部室が残っていて見に行ってみてはどうだと言われた。『ただ』と生徒会の役員は口ごもり空いている部屋だからなんか不良の溜り場みたいになっちゃっているという噂を聞いている。

 なんて物騒な情報のオマケつきだ。

 

 そこで現在に至る。

 部室棟と呼ばれる多くの部室が集まった建物の一角の前に遊戯王部と書かれたプレートが付けられている。扉の窓ガラスは中が見えない仕様となっており中を窺うことができずに噂が事実なのか嘘なのかの確認することさえできなかった。

 

 もし、噂が本当で不良たちの溜り場になっていたとしたら?

 ブンブンと2人は首を振ってネガティブなイメージを消そうとする。

 

「あはは、噂は噂だよ。きっと誰も使ってない物置とかにされちゃっているかもね!」

「そ、そうだね。きっとこの教室空いているし勝手に置いとこって他の部の人が入っていたのを偶然、目撃されただけなのかも!」

 

 あはは、と笑い会う二人。

 だが、怯えているのかその笑いは乾いていた。

 

「じゃ、開けるね」

 

 と愛莉が扉に手をかけたのだが、そこでピタリと止まった。

 

「ところで悠くん?」

「何かな」

「喧嘩の経験って悠くんはある?」

 

 いきなりそんな質問を答える。

 悠は自信満々に答えた。

 

「3秒で負ける自信がある」

 

 そんな後ろ向きに自信満々な悠に対し扉に手をかけていた愛莉はすかさず悠の背後に回るのだった。

 

「ごめんね悠くん。代わりに開けて」

「え……いや、さっきまで扉に手をかけていたよね?」

 

 確かに悠の言う通りだ。

 だが扉を開けることが怖くなってしまったのか愛莉は言い切る。

 

「ソレはソレ。コレはコレだよ。部長命令なのです!」

「ちょ、いきなり権力の横暴!」

 

 ぐいぐいっと背後から扉へと押される悠。

 もはや遊戯王部の部室の扉は猛獣の檻のような扱いを2人から受けていた。

 

「わかった。じゃあ2人でせーの! で開けよう!」

「あ、うん。それがいいね。でも開けた瞬間、逃げたりしないでよ?」

 

 そうして2人は片手ずつで扉の取っ手を掴む。

 

「じゃあ、開けるぞ『せーの』!!」

 

 悠の合図に一緒に扉を開ける。

 そこには1クラス分の教室の大きさの空間があって。

 

 

 

「あ゛あ゛っ、なんだテメーら?」

 

 そこは不良たちの溜り場になっていましたとさ。目つきの悪い男たちが4人。悠と愛莉を睨む。

 

「失礼しました」

 

 パシャリとすぐさま扉を閉めた。

 もしかしたらどこか別の部と間違えてしまったのかもしれない。閉めた扉からプレートをもう一度、確認するも遊戯王部と書かれたままだった。

 

「えっと、噂は本当だったんだね……」

「そうだね。どうするか」

 

 これでは人数を集めても部室で部活ができない。どうすべきだろうかと考えていると今度は扉が勝手に開いた。

 

「あ゛あ゛っ、何ふざけたことしてんだ……って、テメエはっ!?」

「あっ……!? あんた、あのときの」

 

 目付きの鋭い不良が現れたと思ったらどうにも見たような顔。

 思い出してみるとかつて悠と愛莉が知り合うきっかけとなったデュエループで無理矢理なアンティルールを仕掛けていた景山とか言う輩だった。

 影山は途端に下種な笑みを浮かべた。

 

「おやおや、この前のヒーロー気取りしていた奴じゃねえか……いったい何しに俺様たちの前に来たんだぁおい!」

「ひっ!?」

 

 影山のドスの効いた態度に愛莉は思わず怯えてしまう。

 気がつけば影山とその取り巻き2人に囲まれてしまっていた。

 

「わ、わたしたちは遊戯王部の部員……です」

 

 悠の後ろに回った愛莉はいつもの元気を見せることができず弱弱しい態度で答えた。

 それを聞いた影山は何が面白いのか馬鹿にするように笑いだした。

 

「遊戯王部? く、はははっ残念だったな! ここは俺様たちのもんだ。だったら他を当たるんだな!」

「で、でも、あなたたちも勝手に使っているだけだよね! 生徒会の人に言えばきっと何とかして貰え──」

「だったら、お前たちが告げ口できねえようにしてやろうかっ!!」

「ひゃっ!?」

 

 一度、強気に出た愛莉も景山の脅す態度に思わず萎縮してしまう。

 怖がる愛莉を前に悠は彼女を守るかのように一歩前へと出た。

 

「悪いけど、ウチの部長を脅すのはやめてもらえるかな?」

「へ、またしてもヒーロー気取りか。いいぜぇ、ならやってみろよ!」

 

 と景山は拳を握り右ストレートを繰り広げる。

 悠はそれをしっかりと見つめ躱そうと身体を捩じるのだが──

 

「ぐふっ!?」

 

 喧嘩の経験が無い悠は見事、ボディに拳が入り膝から倒れふせてしまう。

 その呆気なさは怯えていた愛莉も『あっ、本当に3秒でやられちゃった』と自分の状況を忘れてしまうほどだったのだ。

 

「ハッ、弱ぇな! 瞬殺じゃねえか……さて、後はお前だが良くみると可愛いじゃねえか。どうだ俺様たちと遊ぶってのはよォ?」

「あ──い、嫌っ!?」

 

 さらに怯え一歩、二歩と下がるのだが背後は廊下の壁であり囲まれているために逃げ場は無い。このまま何をされるのかわからない恐怖に愛莉は思わずぐっ、と深く目を閉じてしまうのだが、途端思わぬ助けが入った。

 

「弱い者いじめはやめろよ」

 

 4人いる不良のうち一人が止めに入ったのだ。

 思わず「え?」と愛莉も閉じた目のうち片方を開ける。それに不満そうに声を漏らす景山、

 

「なんだ五十嵐ぃ……1年のくせに生意気なんだよ」

「だったら、俺に1度でも喧嘩で勝ってから言えよ。先輩」

 

 途端、仲間割れを起こしたのか揉め始めたのだった。

 どうやらその五十嵐とやらは喧嘩がもの凄く強いようで思わず影山も口ごもる。

 

「ぐっ……1年風情が」

「俺は1年とか3年とかそういうので態度を変えるのは嫌いでな。強い奴が強い。弱ぇ奴は弱ぇ。それで十分だ」

 

 助かるの?

 思わず愛莉は淡い期待を抱いてしまう。

 なのだが、その五十嵐という男は愛莉と悠を見逃せる……というわけでも無くひとつの提案をしてしまうのだ。

 

「だから、弱いものいじめじゃなくてちゃんとした勝負をしようぜ。ここは曲りなりにも遊戯王部の部室だ。ならデュエルで勝負して負けたほうが勝った方の言うことを聞くってな」

 

 デュエルで勝負。

 それなら愛莉たちの得意分野なのだが、景山はニヤリとさらに下種な笑みを浮かべるのだ。

 

「いいじゃねえか……けどよぉ。俺様たちは4人でそっちは2人。どう見ても人数が足りねぇよなぁ、こりゃ不戦敗で俺様たちの勝ちだよなぁ!」

「そうッスよね影山さん!」

 

 はなから勝負をする気も無い影山。

 同時に取り巻きたちもケラケラと笑うのだ。

 もう駄目だ、と愛莉は思わず泣きそうになってしまったのだが──

 

 

 

「そうか2人か……だったら俺がこっちに付けば3対3だよな?」

「え……?」

 

 突然、五十嵐と呼ばれた男が味方となったのだ。

 何故突然と状況が理解できない愛莉。

 突然の裏切りに怒りを見せる景山。

 

「おい五十嵐よォ、何裏切ってるんだっ!?」

「裏切る? 何、思い上がってんだ。俺はただずっと遊戯王部の部室に来ていただけだぜ。ここに通ってればちったぁやる気のある奴が来るかもって思ってな」

 

 どうやら五十嵐は最初からあの不良たちの仲間では無かったようだ。

 

「味方、してくれるの?」

「まあ。そう言うことになるな。俺は『遊戯王部』の五十嵐大輝だ。もっとも俺は弱者が嫌いだ。お前たちも弱ければ切り捨てるぜ」

 

 思わず声をかける愛莉に対して五十嵐は冗談めいた笑みを浮かべる。

 本当に切り捨てるかどうかわからないから少し不安だ。

 

「痛てて……」

「あっ、大丈夫悠くん?」

 

 そして倒れていた悠が気を失っていたのか目が覚めて立ち上がる。先ほどまで自分のことだけに必死で彼のことを忘れてしまっていたのは内緒だ。

 

 

 

 ※

 

 

 

 そうして突如、始まった3対3の勝負。 

 まずは悠と取り巻きの一人目だが

 

「これで決まりだ! 《ヴァレルソード・ドラゴン》で直接攻撃!」

 

 まずは楽に1勝。

 続いて愛莉と取り巻き2人目も

 

「本気の本気で行くよ! 《ファイウォール・ドラゴン・ダークフルード》でダイレクアタックだよ!」

 

 さらに2勝目を果たす。

 チーム戦はここで勝負は決まったのだ。

 

「「すいません、景山さん!」」

 

 敗北した2人は景山に深く頭を下げる。

 明らかに不機嫌な表情をしている景山は頭を下げている一人を躊躇いもなく蹴ったのだ。

 

「ぐふっ!?」

「使えねえ! 使えねえ! 使えねえなぁ! テメエらぁ!! 無様に負けやがって俺様の顔に泥を塗るしか出来ねえぇのか!」

 

 容赦の無い怒号に取り巻きたちは言い返すことができない。荒れ狂っていると景山に五十嵐は怖くないと言わんばかりに近づいては軽口を叩く。

 

「まぁ、勝負は勝負だ。あんたらはもう金輪際ここから出ていってもらうぜ」

「勝負だぁ……まだ終わってねえだろ? オイ!」

 

 途端、景山は取り巻きの一人に手振りで指示を出す。指をさしてその指先には愛莉と悠の二人。

 

「ひゃっ!?」

「ぐっ!?」

 

 すぐさま取り巻き二人により悠は腹部に拳を入れられた隙に地面へと押さえつけられ、愛莉は捕らえられたのだ。口を抑えられ「うー」と唸りながらジタバタと抵抗するも逃げられない。

 

 そんな行動を取る景山たちに五十嵐は助けることもなくもせずにただ見つめているだけだった。

 

「屑だな」

「ハッ、なんとも言えばいいさ。勝てばいいんだよ! 勝てばな! この3本目が本番といこうじゃねえか。てめえが勝てばこのガキ共は返してやるがよぉ。俺様が勝てば好きにさせてもらうぜ!」

 

 などと無茶なことを言い出した。

 本当ならこんな出鱈目な条件を飲むはずが無いのだが、人質がいるからだろうか? もしくは、何か別の理由なのか五十嵐は表情を変えずに決闘盤を腕に装着しながらシンプルな返答をするのだった。

 

「いいぜ」

「ハッ、そうこなくっちゃなぁ!!」

 

 思い通りの展開になったからか景山はニヤリと笑いながら決闘盤を構える。このデュエルで勝敗が決定するということするほどなのだからよほど腕に自信があるのか勝算があるのだろうか。対する五十嵐は対照的に笑うことも怒ることも無く無表情を貫く。

 

 そうして互いに決闘盤を構える。

 遊戯王部の部室の内部で勝負が行われる。

 

決闘(デュエル)!』

 

 こうして

 

「先攻は俺様だ! まずは《オルフェゴール・プライム》を発動し手札に《オルフェゴール・スケルツォン》を捨て2枚ドローだ!」

 

 景山の使用するデッキはかつて悠と勝負を行ったときと変わらずに【オルフェゴール】。初手で使用するのは手札効果のカードを行いながら墓地にオルフェゴールモンスターを溜めようとする。

 

「《宵星の騎士ギルス》を通常召喚しデッキから《オルフェゴール・ディヴェル》を墓地へ落とし他にモンスターが存在しないため《星遺物トークン》を互いの場に特殊召喚するぜぇ!」

 

《宵星の騎士ギルス》

☆4/闇属性/機械族/ATK1800

 

《星遺物トークン》

☆1/闇属性/機械族/DEF0

 

 続いての手は『ジャックナイツ』と『オルフェゴール』の二つのカテゴリを持つ騎士を呼び出した。その効果でさらにオルフェゴールモンスターを墓地へ溜め景山と五十嵐の両者の場に攻守0のトークンをも生み出した。

 

「来やがれ! 俺様のサーキット! レベル1《星遺物トークン》で《リンクリボー》をリンク召喚。加えて《オルフェゴール・ディヴェル》を墓地から除外しデッキから《オルフェゴール・トロイメア》を特殊召喚し、もう1度! トロイメアとリンクリボーで《オルフェゴール・ガラテア》をリンク召喚!」

 

《オルフェゴール・ガラテア》

LINK2/闇属性/機械族/ATK1800

右上/左下

 

 デッキをフル回転させながら連続リンク召喚を成功させていく。前と同様に機械仕掛けの女性の人形が姿を現わせた。 

 

「墓地の《オルフェゴール・トロイメア》の効果だ! 墓地から除外しガラテアを対象に《星遺物─『星杖』》を落とし攻撃力を800上昇させる。ガラテアの効果を使用し除外されている《オルフェゴール・トロイメア》をデッキに戻し《オルフェゴール・クリマクス》を場へセットするぜぇ!!」

 

 動きは多少違えど流れはかつてとまったく同じ。デッキから万能カウンター罠ともいえる《オルフェゴール・クリマクス》がセットされた。

 

「さらにもう1度! 俺様のサーキット! 場の《オルフェゴール・ガラテア》《リンクリボー》を素材に《オルフェゴール・ロンギルス》をリンク召喚! 『星杖』を墓地から除外しディヴェルを特殊召喚しさらにロンギルスと共に《トポロジック・ボマー・ドラゴン》をリンク召喚!」

 

《トポロジック・ボマー・ドラゴン》

LINK4/闇属性/サイバース族/ATK3000

上/右下/下/左下

 

 リンク召喚は止まらずに連鎖するように行われかつてと同じようにリンク4のモンスターが呼び出される。オレンジ色の機竜がEXモンスターゾーンへと置かれる。

 

「これは、あの時と同じ……」

 

 押さえつけられたままデュエルを観戦していた悠はぼそりと呟いた。前に悠との勝負で行われたときと同じ流れで同じモンスターまで呼ぶのだから狙うのはまったく同じ戦術なのだろう。

 

「ハッ、これで完成だ! 《星遺物を継ぐもの》を発動し《オルフェゴール・ロンギルス》をリンク先へと特殊召喚させる! 現れやがれ!」

 

《オルフェゴール・ロンギルス》

LINK3/闇属性/機械族/ATK2500

左上/上/右下

 

「《トロポジック・ボマー・ドラゴン》のリンク先にモンスターが特殊召喚されたことにより効果でメインモンスターゾーンのモンスターを全て破壊するがロンギルスはリンク状態により破壊されねえぇ!」

 

 《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の効果の起動により熱線の雨が降り注ぐ。フィールドを焼き尽くすものの《オルフェゴール・ロンギルス》は破壊されずに場に残り五十嵐の場に特殊召喚された《星遺物トークン》のみが破壊される。

 

「カードを3枚伏せてターン終了だ!」

 

 影山 LP8000 手

 

①トポロジック・ボマー・ドラゴン 攻

 上/左下/下/右下

②オルフェゴール・ロンギルス 攻

 左上/上/右下

 

 □□■■■

 □□②□□ 

  ① □

 □□□□□ 

 □□□□□

 

 五十嵐 LP8000

 

「俺のターン、ドロー!」

「おっと、スタンバイフェイズに俺様は《メタバース》を発動するぜ! デッキから《オルフェゴール・バベル》を発動させる!」

 

 罠カードの発動によりフィールド魔法が発動させる。これにより悠との勝負で行われた盤面とまったく同じ状況が築かれた。違いがあるとすれば墓地に《オルフェゴール・スケルツォン》と《オルフェゴール・ディヴェル》が存在するために《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の効果を強制的に発動する回数が最低でも2回あるのと伏せカードが前回よりも1枚増えているところだろうか。

 

 そんな光景を見て五十嵐は笑ったのだ。

 

「威勢がいいだけの屑だと思ったが結構やるじゃねえか。もっとも、どんな俺はただぶっ潰すのみだけどな! 《ナイト・ショット》を発動し《オルフェゴール・クリマクス》を破壊する!」

 

 伏せカードを狙い打ちにする魔法カードにより万能除去のクリマクスは破壊した。これで幾分か五十嵐は動きやすくなる。

 

「ちっ、いきなり除去すんのかよ」

 

 真っ先にクリマクスを破壊したことに景山は顔をしかめる。かつて悠との勝負を景山は覚えている。前は《ハーピィの羽根箒》で無理やり使わされたが今回は狙っての破壊。どちらにせよ《オルフェゴール・クリマクス》を潰されたことに代わりは無くデジャブを感じるのだ。

 

 邪魔なカードを除去し五十嵐はプレイングを開始させる。

 

「《フュージョン・デステニー》を発動するぜ! こいつでデッキから3体の『D-HERO』を融合させることにより《D-HEROドミネイトガイ》を融合召喚させる!」

「ハッ、なら俺はチェーンし《増殖するG》を発動だぁ!」

 

 それはモンスター同士を組み合わせて新たなモンスターを呼び出す召喚方法である融合。その専用融合魔法を使用することによりデッキから《D-HEROドリルガイ》《D-HEROディバインガイ》そして《D-HEROドレッドガイ》の3枚が墓地へ送られる。

 

 五十嵐の魔法カードに合わせて発動されたカードは《増殖するG》。相手が特殊召喚されるたびに1枚のドローを行えるカードであり少なくともこれで1枚のドローを許されるのだが五十嵐は気にする様子は無い。

 

 そして呼び出される黒く騎士のような風貌のHEROは場へと呼び出されるのだが、それは《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の正面。かつて悠がやったのと同じようにリンク先へと呼び出したのだ。

 

「チッ、てめえもリンク先に呼び出しやがんのかよ。《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の効果が発動するが《幽鬼うさぎ》でも使うのかぁっ!?」

 

 前の敗北を思いだしたのか苛立った声で聞いてくる景山。だが、今回に関して景山はかつて盤面を崩した《幽鬼うさぎ》を使われたとしても問題はなかった。《トポロジック・ボマー・ドラゴン》を破壊され全滅されたという前回に踏まえ今回は破壊を守るために《安全地帯》が伏せられていた。

 

 だが、五十嵐は何のアクションもせずにそのまま場に出した《D-HEROドミネイトガイ》が破壊されるのを見ているだけだった。

 

「安心しろよ。そんなもんはデッキに入れてねえ。だが破壊効果を利用させてもらうとするぜ。融合召喚されたドミネイトガイが破壊されたことで墓地から3体の『D-HERO』を呼び出す! さあ現れろ!」

 

《D-HEROドリルガイ》

☆4/闇属性/戦士族/ATK1600

 

《D-HEROディバインガイ》

☆4/闇属性/戦士族/ATK1600

 

《D-HEROドレッドガイ》

 ☆8/闇属性/戦士族/ATK?→3200

 

 爆撃が行われ出した融合モンスターをわざと破壊させ呼び出した3体のモンスターが呼び出される。

 

「そして特殊召喚に成功した《D-HEROドリルガイ》の効果によりこのカードの攻撃力以下の《D-HEROディアボリックガイ》を手札から特殊召喚させるぜ」

「3体同時に特殊召喚しても《増殖するG》の効果でドローするのは1枚、そしてディアボリックガイの特殊召喚でさらに1枚ドローする」

 

《D-HEROディアボリック》

☆6/闇属性/戦士族/ATK800

 

 相手がドローするというのも気にすることは無く展開を進めていく。いまだバベルボマーコンボを崩す手もなく相手に有利な手札を与えているだけの状態であり景山は場にモンスターの大量展開が行われここぞとばかりに墓地のモンスターを起動させるのだ。

 

「ハッ、モンスターを展開しても無意味だ! 墓地の《オルフェゴール・スケルツォン》の効果で《オルフェゴール・ディヴェル》を《トポロジック・ボマー・ドラゴン》のリンク先に蘇生し効果を起動させる! 全滅しやがれっ!」

 

 景山の場にモンスターを呼び起こすことで《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の効果を発動するためのトリガーを引き抜いた。再びオレンジ色の機竜が解き放つ熱線がフィールドを焼き尽くさんと熱線を放射。これによりメインモンスターゾーンの五十嵐の4体の『D-HERO』は破壊されるのだろう。

 

 だが、今度に限りそれは透明な壁に弾かれ五十嵐の場の4体の『D-HERO』は無傷で終わった。

 

「何っ!?」

「《D-HEROドレッドガイ》が特殊召喚されたターンは『D-HERO』は破壊されねえよ!」

 

 破壊は失敗に終わった。

 これで『D-HERO』に限りだが《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の効果が通用しなくなった。いくら強力なコンボで全体除去を行おうとしても破壊ができなくなってしまっては意味が無い。

 

「チッ……なら次のターンで破壊しちまえば良いだけの話だ!」

「次のターンがあればの話だけどな。それは。俺は場のドリルガイ、ディバインガイ、ディアボリックガイをリリースし現れろ! 《D-HEROBloo-D》を特殊召喚する!」

 

《D-HEROBloo-D》

☆8/闇属性/戦士族/ATK1900

 

 3体のモンスターがコストとして墓地へ送られる。これで現れるのは竜の顔をした右腕を持ち翼、尾、爪を纏った運命を司る英雄だった。このカードの出現により景山の場に存在している《トポロジック・ボマー・ドラゴン》と《オルフェゴール・ロンギルス》が色を失ってしまった。

 

「なっ!? Bloo-Dだと!?」

「Bloo-Dが場に存在する限りお前の表側表示モンスターの効果は無効かされる。これでコンボは無意味とかしたな。そしてBloo-Dには相手モンスター1体を対象いに装備カードにする効果がある。」

「くそっ!? だが、まだ終わらせはしねぇ! 《安全地帯》を《トポロジック・ボマー・ドラゴン》を対象に発動! これで《トポロジック・ボマー・ドラゴン》は戦闘・効果で破壊されずに対象に取られねぇ!」

 

 だが、まだやられまいと景山も伏せカードを発動させる。《増殖するG》でカードを引き現在の手札は4枚。このターンを凌ぎ切り次のターンで巻き返すのに十分なのだ。だからでこそ《トポロジック・ボマー・ドラゴン》が排除される前に守る。

 

「伏せカードは《安全地帯》だったか。なら《D-HEROBloo-D》の効果で《オルフェゴール・ロンギルス》を装備カードとしその攻撃力の半分を上昇させる!」

 

《D-HEROBloo-D》

ATK1900→3150

 

 これで攻撃力は《トポロジック・ボマー・ドラゴン》の攻撃力は上回ったものの《安全地帯》の効果を受けているために戦闘で破壊されない。このターンで終わらせるようにしようとするにはまだ攻撃力があまりにも足りない状況だ。

 

 だからでこそ五十嵐はさらなるプレイングを行う。

 

「ぐ……だが、まだだぁ!!」

「焦るなよ。ちゃんとぶっ潰してやっから! 手札の《V・HEROファリス》の効果。手札の《E・HEROエアーマン》を捨て特殊召喚しデッキから《V・HEROインクリース》を永続罠扱いで場に出すぜ」

 

《V・HEROインクリース》

☆5/闇属性/戦士族/DEF1800

 

 五十嵐の次なる手はさきほどまで使っていた『D-HERO』とは異なるHEROを扱いだしたのだ。運命ではなく幻影。鋭い爪を持った戦士が現れた瞬間、その効果により五十嵐の魔法・罠の場に別のHEROの幻影が出現した。

 

「永続罠となっている《V・HEROインクリース》の効果。場のファリスをリリースし特殊召喚。その効果によりデッキから《V・HEROヴァイオン》を特殊召喚する」

 

《V・HEROインクリース》

☆3/闇属性/戦士族/DEF1100

 

《V・HEROヴァイオン》

☆4/闇属性/戦士族/DEF1200

 

 幻影は実体を持ちモンスターゾーンへと出現しては新たな幻影を呼ぶ。

 

「ヴァイオンの特殊召喚成功時の効果でデッキから《E・HEROシャドー・ミスト》を墓地へ送り効果によりデッキから《D-HEROダイナマイトガイ》を手札に加えさらに墓地のシャドー・ミストを除外し《融合》を手札に加える」

 

 墓地へ送られることでサーチ効果を使用できるシャドー・ミストを上手く使い新たなカードを手札へと補充させていく。五十嵐は止まることは無くさらに腕を上空へと突き出した。

 

「準備は整ったぜ! 現れろ修羅へと到るサーキット! インクリースとヴァイオンを素材にリンク2《X・HEROクロスガイ》をリンク召喚し効果により墓地の《D-HEROディアボリックガイ》を蘇生する」

 

《X・HEROクロスガイ》

LINK2/闇属性/戦士族/ATK1600 

左下/右下

 

「もう1度現れろ! 修羅へと到るサーキット! リンク2クロスガイとディアボリックガイでさらに《X・HEROドレッドバスター》をリンク召喚!」

 

《X・HEROドレッドバスター》

LINK3/闇属性/戦士族/ATK2500

左下/下/右下

 

 連続リンク召喚によりリンク3のモンスターを呼び出す。指し示すリンクマーカーの先は自身のメインモンスターゾーン3つ。そこに、まるで狙っていたかのように《D-HEROドレッドガイ》《D-HEROBloo-D》が存在する。

 

「ドレッドバスターはこのカードとリンク先の『HERO』に墓地の『HERO』の数だけ攻撃力を上げさせる。墓地の『HERO』は6体。よって600アップ!」

 

《X・HEROドレッドバスター》

ATK2500→3100

 

《D-HEROBloo-D》

ATK3150→3750

 

《D-HEROドレッドガイ》

ATK1900→2500

 

 モンスターたちの強化により攻撃力が上昇していく。上級クラスのモンスターが一気に3体も集まるのだが、まだ破壊不能となった《トポロジック・ボマー・ドラゴン》が存在する以上、与えられるダメージは限られてしまう。

 

「ぐ……だが、まだ俺様を倒すには足りねえぇ!」

「わかってんよ。俺は《融合》を発動し場の《D-HEROドレッドガイ》と手札の《D-HEROダイナマイトガイ》の2体を素材に《D-HEROディストピアガイ》を融合召喚!」

 

《D-HEROディストピアガイ》

☆8/闇属性/戦士族/ATK2800

 

 2度目の融合召喚を行い新たなモンスターを呼び込む。腕を組み仁王立ちのように佇む英雄こそがこの勝負の決め手になるのか呼び出した瞬間に五十嵐の口元がニヤッと釣りあがる。

 

「墓地の『HERO』が増えたことで攻撃力はさらに上昇するぜ! そして融合召喚に成功したことでディストピアガイの効果発動! 墓地のレベル4以下の《D-HEROドリルガイ》を選択しその攻撃力分だけ効果ダメージを与える!」

 

景山 LP8000→6400

 

《X・HEROドレッドバスター》

ATK3100→3300

 

《D-HEROBloo-D》

ATK3750→3950

 

《D-HEROディストピアガイ》

ATK2800→3600

 

 ライフを削りきるには少ないもののダメージを与えるのだが、これはまだオマケでしかない。攻撃力3000超えが3体も並ぶ状況を作り上げ状況は優勢。さらにここから決定打となりえる《D-HEROディストピアガイ》の効果を使用するのだ。

 

「ディストピアガイの効果! 元々の攻撃力と異なる場合、元の数値に戻しフィールドのカード1枚を選択し破壊する。破壊するのは当然《安全地帯》だ」

「ぐ……くそっ!」

 

《D-HEROディストピアガイ》

ATK3600→2800

 

 《安全地帯》で対象となったモンスターは他の効果に対象とならず戦闘効果で破壊されないという無敵に近い状態になるのだが弱点はある。その1つとして《安全地帯》のカードそのものだ。そのカードが場を離れた瞬間に対象となったモンスターは破壊される。これにより《トポロジック・ボマー・ドラゴン》は無残にも砕け散った。

 

「これで遮るものは無くなったな。バトルだ! ディストピアガイで直接攻撃!」

「くっ……だが、まだ負けていねぇ!! 墓地の《オルフェゴール・ディヴェル》を除外しデッキから──」

 

 まだライフが0になれば負けではない。景山が《増殖するG》で引いたカードは全部で10枚。デッキから《オルフェゴール・カノーネ》を場へと出し壁とする。そうして次の攻撃もカノーネの効果で手札から新たなオルフェゴールモンスターを壁としてばなんとか耐えられる。手札には《死者蘇生》や《サンダー・ボルト》など強力なカードが揃っているため次のターンで巻き返せるだろう。

 

 なのだが──

 

「手札から《灰流うらら》を発動。デッキからモンスターを特殊召喚する効果は無効だ」

「なっ!?」

 

 五十嵐が最後の1枚で持っていた手札はデッキに関わる効果を無効にする手札誘発モンスター《灰流うらら》。この効果により《オルフェゴール・カノーネ》の効果を無効にしたのだ。

 

「てめぇ!? 《増殖するG》に打たずにこれを狙っていたのかっ? 手札誘発を引くかもしれねえ確立を度外視して!?」

 

 景山のデッキにだって手札から発動できるカードは何枚か入っている。それを引いていればどこかで妨害することだってできただろう。まして10も引いているのだから本来なら引いていてもおかしく無い状態だったのだ。

 

 だが、そんなことお構いなしに五十嵐は

 

「そんなこと引かれたら引かれたで他にぶっ潰す手を考えればいいだけの話じゃねえか。悪いが今回は純粋の運が良かっただけだけどな」

 

 そう言い切るのだった。

 

「何にせよコイツで終わりだ! ぶっ潰せ! ディストピアガイ、Bloo-D!!」

 

景山 LP6400→3600→0

 

 そうして壁を場に出す手段も無くなり成す術無くなった景山の前に2体の運命の英雄による連撃が行われる。ライフを全て削りきる攻撃によりワンターンキルが成立。勝敗が決定しブザーが鳴るのだった。

 

「ぐ……くそっ!!」

「俺の勝ちだ。じゃあ、出て行ってもらおうか」

 

 勝者としてこの場から立ち去れと五十嵐は告げる。そういう条件で3本勝負をし最後の3本目も五十嵐の勝利によって全勝。景山たちにとっては、もはや言い逃れすらできないほどの完敗だった。だが、

 

「畜生! もうルールとか関係ねぇ! やっちまえ!」

 

 景山は吼える。

 敗北したにも関わらず怒りに任せ取り巻きたちに指示を送るのだ。約束を破り愛莉を捕らえていた男が抑えていた口を離しその手が彼女を襲おうとするのだが

 

「まあ、それくらいわかってたぜ」

「なっ──!?」

 

 襲うよりも早く五十嵐が駆け出していた。

 左腕を大きく振りかぶり愛莉を捕らえていた取り巻きに彼女を巻き込まぬように避けながら大きく振りかざす。吹き飛ぶ取り巻きに目も繰れずさらには悠を抑えた取り巻きその2も流れるように蹴りを決めるのだ。

 

「ごふっ!?」

「ぐほっ!?」

 

 目にも止まらない速さで二人の男を吹き飛ばす五十嵐は明らかに喧嘩に慣れていた。そんな彼を前に人質さえもいなくなり景山は思わず声を失う。もっとも約束を反故にしようとした景山たちに怒る様子も無くただ軽い運動をしたぐらいの様子でもう1度言う。

 

「二度目はねえ。さっさと立ち去りな」

「ぐ……」

 

 五十嵐の強さを前に景山は口ごもる。彼の強さを前にデュエルはおろか喧嘩でさえ勝てないと理解してしまっているからだ。そうして数秒、吹き飛ばされた取り巻きたちが立ち上がっては部室の外へと振り向く。

 

「畜生っ! 行くぞ。てめえら!」

 

 もはや、どうしようも無い。

 景山たちは尻尾を巻いて逃げることしかできなかった。

 

 そうして慌しい勝負は終わる。

 遊凪高校遊戯王部(仮)は部室を取り戻したのだ。

 

 立ち去る景山たちを言葉も無く見送る3人。

 先ほどまで捕らえられよほど緊張していたのか愛莉は思わずふぅと一息ついて安堵した。

 

「怖かった……でも、何とか部室も取り返せたよね。ありがとう。えーっと五十嵐くんでいいんだよね?」

「おう」

 

 愛莉のお礼の言葉に短く返す五十嵐。

 そこで悠は疑問をひとつ。

 

「なあ、五十嵐はここで何をしていたんだ?」

「あ? ここは遊戯王部だろ。お前らみたいなちゃんとした部員が来るのを待ってたんだよ。改めて俺は五十嵐大輝(いがらしだいき)。お前たちと同じ遊戯王部の人間だ」

 

 どういうわけか彼、大輝は遊戯王部として仲間になったようだ。そこに愛莉が聞く。

 

「でも、何で待ってたの?」

「俺はな、ある理由で団体戦で勝ちあがりてぇんだ。少なくとも全国まで行けるぐらいにな。そのためには仲間がいる。雑魚じゃ駄目だ。お前たちみたいに強い奴が必要なんだ」

 

 ぐっ、と拳を握り大樹は何か決意をするかのように語る。全国まで行けるぐらいとは何のためだろうか。

 

「まあ、そんなわけでよろしく頼む!」

 

 何にせよ仲間が増えた。

 

「これで3人! まずは同好会として活動できるよね!」

「ああ、さて……これから活動を、っとその前にこれは掃除からだよね?」

 

 これから活動ができると思った矢先だが、改めて部室内を見ると汚れ切ってしまっていたのだ。遊凪高校遊戯王部の最初の活動は部室の掃除からだった。

 

 

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