私と兵士達の距離は約十五メートル程。
あいつらが近づいて来るまでのこの十五メートルで、どれ程殺せるかが、この戦いを早く終わらせられるか決める事になる。…と思う。まあ、それ程変わらないと思うけど。
あいつらの人数は二十五人。武器は、銃が七人に弓が四人。槍が五人に剣が九人。全員仲間が殺されかなり怒っているのだろう。陣形も策も無く、ただ突っ込んでくるだけだ。遠距離武器が突撃してどーするの? もしかして私ってこういうの考えるの得意かも! 流石私! モンハンやってただけはある! …何自画自賛してるんだ私…。
私は両腕を伸ばし、銃を持っている二人の兵士の頭を掴み、握り潰す。
更に槍を持った二人の兵士の頭を掴み、握り潰す。
……何か物足りないなぁ。何だろ。
因みに腕の届く範囲は二十メートル。私の持つ近接攻撃の中でもかなりの攻撃範囲を誇ってるよ。
残り十メートル。
私は両手を光の鞭に変化させ、弓を持った二人の兵士の胸を貫く。
「ギャアアアアアアア!」
「待ってろ! 今切ってやる!」
残念だけどその二人を助ける事は無理なんだよなぁ。心臓一撃だし。…多分。それにこの鞭は切れないと思うよ。
剣を持った兵士が、二人の兵士の胸に突き刺した私の鞭に剣を振り下ろすが。
「!? 剣が!?」
剣が鞭に触れた瞬間、剣が溶ける。
実はこの鞭、鉄位なら一瞬で溶かすほどの高温らしい。
練習中にお父様に触れてみたら大変な事に…。
私は鞭を引き抜く。それと同時に二人の兵士が倒れる。
因みにこの光の鞭の届く範囲は十五メートル。
残り五メートル。
流石に先制攻撃は此処までかな。殺せたのは六人。残りは十九人。結構減らせたと思う。
私は両腕を光の槍に変化させる。本来、光の槍は両肘の槍を掌から打ち出す攻撃なんだけど、打ち出したままにする事でビームサーベル二刀流(見た目のみ)に出来ちゃうのだ! ただし切れ味は悪いので叩き切る感じになっちゃうけど。
「くらえ小娘っ!」
来ちゃったよ。説明中に来るなんて駄目だなぁ。
私は槍を持った兵士の突きをを右に避け、左手の槍で腰を切りつける。骨が軋む音が聞こえる。
「ギャアアアアア!」
流石に近くで騒がれるとうるさい。さっさと黙らせなきゃ。
そのまま腕に力を加え、真っ二つにする。
「ギャアアアアアアアアアッ!」
「チッ、まだ死んでないの?」
音量が大きくなっちゃったので、上半身だけになった兵士の顔を踏み潰す。いやー、静かになったね。後十八人、頑張ろう!
「死ねぇぇぇえええ!」
後ろから来るうるさい三人の兵士を首、頭、胸の順に叩き切り黙らせる。
そのまま一人の兵士に近づき両腕を叩き切る。
「ギャアアアアアアッ!」
「同じ悲鳴じゃねぇ」
頭を蹴り飛ばす。
やっぱり即死させるのが良いね。悲鳴は周りの人にも迷惑だし。
後十五人かぁ。お姉様達の方を見るともう五、六人しかいない。早っ! こっちも早く終わらせよう。
両腕の槍を地面に突き刺してバランスを取り、下半身を大量の布状の触手に変形させ攻撃する。悲鳴をあげさせない様に首を狙って攻撃する。切れ味抜群の触手が兵士達を生首に変えていく。リアルゆっくりは要らないなぁ…。
…全員死んだね。まあ生首になって生きてる人間が居たら怖いけど。
因みに光の槍の届く範囲は三メートル。布状の触手の届く範囲は三十メートル。私の持つ近接攻撃の中では最長の攻撃範囲を誇ってるんだ。
十字路の中央に戻る。お姉様達も同時に戻って来る。
「皆終わったかしら?」
「勿論! あっ、エル! 怪我してないよね?」
「うん、大丈夫だよ」
兵士と武器を持った男達は全滅。後残っているのは…。
私達は北の道を見る。そこに居たのは。
「ヒ、ヒィッ!」
町長(笑)が腰を抜かしていた。私は近づき、顔を掴む。
「た、助けてくれ!」
「助けてほしいの?」
「ああ! 何でもするっ! だから「一つ教えとくよ」え?」
「勝負をしたら自分が負けるかもしれない。当たり前の事だね」
「あ、ああ、そうだ」
「じゃあ死ね」
「へ」
「言ったじゃない。勝負をしたら自分が負けるかもしれないって。殺し合いでの負けは『死』。OK?」
「い、嫌だっ!」
腕を光の槍に変形させる。
町長の表情が恐怖に歪む。
……成程! 物足りないのはこれだったのか!
「大丈夫。脳天ぶち抜けば痛みもないよ」
「イヤダァァァァァアアアアアアアアッ!」
「はい、さよなら~」
槍を打ち出す。
「終わったよお姉様達」
「それじゃあ帰ろう」
「ええ、お前達。此処の人間と食糧、全部持って帰りなさい」
『承知致しました』
いやー、中々面白かったなぁ、人間狩り。…あっ!
……そういえば、頭ねじ切ってなかったなぁ。
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