美鈴side
…私、紅美鈴は今、レミリアお嬢様、フランドールお嬢様、エルお嬢様に仕える事ができる喜びと同時に、これまでに経験した事の無い驚きを味わっています。取り敢えず、お嬢様達に聞いておこう。
「あの、レミリアお嬢様、フランドールお嬢様」
「何かしら?」
「あ、そうそう、フランでいいよ」
「承知致しました、フランお嬢様。で、一体あれは…」
私の隣にはエルお嬢様と大量の料理が…。
初めに私、レミリアお嬢様、フランお嬢様の料理が運ばれてきたのですけど、次に私達の十倍位の量の料理がエルお嬢様の所に来た時は仰天しました。自分も結構食べる方だと思ったんですけど、まさかさらに食べる方がいるとは…。
「ああ、あれは…」
「見ての通り…」
そう言って目をそらして口ごもるレミリアお嬢様とフランお嬢様、どうやらかなり気にしているらしいです。これ以上質問するのは止めた方がよさそうですね。
「お姉様達! 速く食べよう!」
エルお嬢様、字が違います。
「そうね、じゃあ、食べましょうか」
『いただきます』
ご飯や肉料理など、様々な種類の料理があります。とてもどれも美味しいです。そして……。
「どうしました、エルお嬢様」
エルお嬢様が私を見つめて来ました。何か気に障る事をしてしまったんでしょうか…。
「…エルがその肉料理を欲しそうな目で見ている」
「これですか」
無言で親指を立て二ヤッとするエルお嬢様、どうやら正解らしいです。
「どうぞ」
「ヒャッハー! 新鮮な肉だー! あ、これお礼ね」
そう言ってエルお嬢様が肉料理があった所にサラダを置く。……これはサラダを食べたくなかったからじゃ?
「エル! 野菜も食べなきゃ駄目でしょ!」
「う、ごめんなさい…」
フランお嬢様がエルお嬢様に向かって言う。渡さない方が良かったのでしょうか…。
「あのー、渡さない方が良かったんでしょうか」
「いや、別にいいわ。だけど野菜は受け取っちゃ駄目」
ため息を吐きながら言うレミリアお嬢様。
「分かりました」
エルお嬢様の方を見る。…あの物凄い量を物凄い速さで食べてます。
さっきエルお嬢様が間違えて言ったと思った、速く食べよう、はあながち間違いじゃないかもしれない。
それにしてもエルお嬢様は、食べているいうより、飲んでいるという感じだ。いや、実際は噛んでいるんですがそれがあまりにも速すぎて飲んでいる様に見えるんですよね。
「そうそう美鈴」
「はい」
「あなたには私達直属のメイドをやってもらうわ」
「メイドですか…」
メイドというと、私の中ではかなり仕事ができる人がなるイメージです。しかもお嬢様達直属。私に勤まるんでしょうか…。
「大丈夫だって! そんなに険しい顔しないで」
「そんなに険しい顔してました、私」
「まあね、でも大丈夫よ」
「お姉様達の言う通り、大丈夫だって」
「…まだ何もしてないのにそんな事考えてちゃ駄目ですよね。分かりました。紅美鈴お嬢様達直属のメイドをやらして頂きます」
「そうそう、紅魔館のメイドはポジティブにならなきゃ。ところで、私が魚料理を欲しそうな目で『エル』…何でもないや」
まだ食べたいんですか、エルお嬢様。
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