パチュリーside
私達は今、屋敷の屋根裏に隠れているわ。別にルール違反じゃないわ。
レミリアやフランドールやエルはとても優しいわ。初対面の私の我が儘を、いやな顔せずに聞いてくれたから。私は彼女達と友達になれて、今とても嬉しい。…それにしてもパチェかあ、別に嫌じゃないけど、私も誰かにあだ名を付けくなったわ。主に対抗心から。フランドールはフランだし、エルはあだ名つける程の名前の長さが無いし。となると。
「ねえレミィ」
「ちょっと待てパチェ、レミィってまさか」
「ええ、レミリア、あなたのあだ名よ」
「何で私なのよ!」
「あなたが一番付けやすかったからよ、嫌?」
「別に嫌って訳じゃないけど、パチェにあだ名を付けたのはエルでしょ?」
「確かにそうだけど、二文字を変えるのは難しいのよ」
「まあ、否定はしないけど」
納得してくれたようね。
「エルが来たよ」
『!!』
フランに言われて黙ると、確かに下に気配と足音を感じる。
「何処かな~、何も怖い事は無いよ~、出ておいで~」
かくれんぼでそう言うこと言う人は初めて見た。というか今までかくれんぼした事無いわ…。
『……』
気付かれない様に必死な私達。
「此処にはいないのかな~」
どうやら向こうに行くらしいわね。様子を見とこうかしら?
「ねえ、レミィ、フラン」
『何?』
「一応エルの様子を確認しときましょう」
「分かったわ」
私達は天井板を取り外し廊下を見る。そこに居たのは。
「何処かな~」
六本の手足で床を歩く、仮面を付けたワンピースの幼女。
『ブッ!』
急いで天井板を元に戻す。
「ん?」
危なかったわ。というかどんな事が起きたらあんな姿になるのよ!
「エルって一体…」
「あの姿は気にしないでいいわ」
「そうそう気にしないで」
「そうそう気にしちゃ駄目だよ」
ん?
私は後ろから聞こえた声に反応して後ろを向く。
仮面。
「キャアアアアアアアアアアアアアッ!」
見つかったわ。
エルside
かくれんぼは私の勝ちだね。だけど、まさか屋根裏に隠れているとは思わなかったよ。あの時声が聞こえなかったら見つけられなかったかも。さて次は何をしよう?
三人称side
エル達の遊びを見てみよう。
チンチロリン
「エル! イカサマしてるわね!」
「ギクッ!」
「出しなさい」
「はい」
シゴロ賽
「四五六しか出ないと思ったらやっぱり!」
「すいません」
「フラン、イカサマしてるわね」
「そ、そんな事無いよパチェ」
「出しなさい」
「はい」
ピンゾロ賽
「逆によくこんなのでやろうと思ったわね…」
「すいません」
あっち向いてホイ
「ホイ!」
「また私の負けだわ」
「フフ、私に勝てるかしら」
「お姉様もしかして能力使ってる?」
「…そ、そんな事無いわよ」
「本当は?」
「すいませんでした」
この他にも様々な遊びをしたエル達。イカサマの数が半端なかったという。
エルside
私達の家に帰る時間になった。私達は玄関にいるよ。
「それじゃあパチュリー、元気でな」
「ええ、お父さんもお元気で」
「娘達よ、元気でな」
『はーい』
「それから美鈴さん。私の娘をお願いしますね」
「はい! 任せてください!」
私達は家に向かう。
ちょっと言いたい事が…。
「ねえパチェ」
「何かしらエル?」
「…本多すぎない」
「そんな事無いわよ」
「百冊以上ある本を、多すぎるとは言わないの?」
「ええ」
「勉強になったよ」
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