次回からは吸血鬼異変編です。
パチュリーが此処に来て数十年が経ったかなぁ? 前にも考えたけれど、こう長く生きるとホントに時間にルーズになっちゃうんだよね~。私ってホント我が儘だなぁ。普通の人間は(勿論自分も)長寿とか、永遠の若さに憧れるのに。いざそれが叶うと、次はそれに対して不満を述べてるんだもん。
現在私は、自分の部屋もとい私達姉妹の部屋で、パチュリーから借りた小説を読んでる。これが意外と面白いんだよね~。小説ってのは大概のものがつまんないと思っていたからなぁ。転生前に読んでいたのは、ネットの二次創作小説や、アニメやゲームの小説版位かなぁ。
ドーーーーーン!
!? 突然の爆発音と振動、敵襲か何かかな? そう考えていると扉がノックされる。召使いかな。
「さっきの爆発音と振動は何?」
「申し上げます! 大図書館で爆発が起きましたぁ!」
「ダニィ!」
アンゴル、どうして此処が! まあ、それは良いか。取り敢えず大図書館に行こうかな。
というか何故、自分の家の中なのに『図書室』じゃなくて『図書館』なんだろう?
大図書館に到着、中に入る。
中にはお姉様達や美鈴、パチェが居た。
「何かあったの?」
「ええ、私が悪魔を呼び出したのよ」
というパチェ。何やってんすか…。
「で、肝心のその悪魔は?」
「アレよ」
パチェが指す方を見ると、そこには赤毛の悪魔っぽい女の人が居た。小悪魔かな?
取り敢えず近づく。
「危ないわよ」
レミリアお姉様がそう言うが。
「大丈夫だよ」
私はそう言ってさらに近づく。
「………」
「………」
しばしの沈黙。こういう空気は苦手だなぁ。何とかしなきゃ。
「おかし好きかい?」
「は、はい好きです」
「ハハハそうかね」
「……あの~」
「ん?」
「今の質問の意味は」
「うーん意味かぁ…。(小声)ごめんねー、特に意味は無いんDA」
「はあ」
うん、空気がだいぶゆるくなったね。…多分。
「まあ取り敢えず、君が此処に来た理由を教えてよ」
「勿論召喚されたからです」
「へえ、じゃあ召喚した人とも話さなきゃ」
「分かってるわよ」
隣に居るパチェ。ホ何時の間に。
「びっくりした~」
「結構前から隣に居たわよ」
「あ、そうなの」
気付かなかったよ。
「あの~」
「何かしら?」
「いや、何かしらって、呼び出したって事は、何か私に用があるって事ですよね?」
「ええ、あなたをしもべにするためにね」
「間違いだったって事は無いですよね?」
「ええ、あなたを呼んだのよ」
「………やった」
小声で喋りはじめる小悪魔。
「どうしたの?」
「やったあああああああああ!」
「うわっ!? ぐふっ!」
驚いて転んで床に頭ぶつけちゃった。痛い。
「エル! 大丈夫?」
「エルお嬢様!」
「だから危ないって言ったのに」
駆け寄って来る皆。というかレミリアお姉様、さっきのアレってこれの事だったのかぁ。
「やったって? 私があなたを呼んだ事に対して?」
「はい! 私みたいな弱小悪魔を呼んでくれる方なんて、普通いませんもの」
「そう、ところで私は魔法使いだから、いつ死ぬか分からないわよ?」
「そんな事どうでも良いですよ! 何なら一生あなたに付いて行きます!」
「そ、そう。これからよろしくね、パチュリー・ノーレッジよ」
「はい! 宜しくお願いします。パチュリー様」
「それと私の友人でこの館の当主の」
「レミリア・スカーレットよ」
「妹のフランドール・スカーレットだよ」
「その妹のエル・スカーレットです」
自己紹介はちゃんとしなきゃね。
「お嬢様達直属のメイドを務めている紅美鈴です」
「よろしくお願いします。私、小悪魔と申します」
「それって本名?」
「いえ、力の弱い悪魔なので」
「じゃあ、『こあ』ね」
「へっ!?」
「あなたの名前よ、、『コア』じゃなくて『こあ』ね」
「『こあ』ですか」
「そうね、あなたの名前は『こあ』で決定」
「はい! これからパチュリー様の補佐をさせていただく小悪魔のこあと申します。皆様よろしくお願いします!」
『こちらこそよろしく』
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