第二十四話
今日は私達の誕生日。私は四百七十歳になるよ。という訳で現在、私達の誕生パーティーをやっているんだけど、今からレミリアお姉様が今後の紅魔館についての重大な発表をするらしい。一体なんだろう? そう考えていると、レミリアお姉様が席を立つ。
「幻想郷に行くわよ」
「ブッ!?」
「エルお嬢様!」
!? レミリアお姉様のいきなりの仰天発言。え!? レミリアお姉様は幻想郷知ってたの!? そしてお茶吹いちゃったよ…。ごめんね美鈴。
「どうしたのエル? お姉様は別に変な事言ってなかったけど」
「いや、まあ、色々ありまして…」
幻想郷を知っているとは言えない。取り敢えず話を合わせよう。
「レミリアお姉様、幻想郷って何?」
「良い質問ね。簡単に言えば幻想郷は、私達妖怪が生きられる最後の場所よ」
確かに私達が生き残る事ができるのはあそこだけだね。最近は人間の科学力も凄くなってきて、召使い達がやられる事もあるし。
「幻想郷に行ったら何するの?」
「勿論暴れるわ。幻想郷に私達の力を知らしめてあげるのよ」
吸血鬼異変が起きるのは確定らしい。まあ別に良いけど。
「レミィ、その幻想郷にはいつ行くのかしら?」
「今から一か月後よ」
「どうやって?」
「パチェの転移魔法で」
「やっぱり…」
「パチュリー様、元気出してください」
パチェ…可哀想に…。それにしても一か月後かぁ。その間に何をしようかなぁ。
グ~
空気を読まない私のお腹の音。恥ずかしい…。でもお腹は減ったなぁ。私のお腹の音を聞いたレミリアお姉様は苦笑いをする。
「エルも待ちきれないみたいだし、この話は後にしましょう。それじゃあ皆、グラスを持って」
私を含め全員がグラスを持つ。
「自分の事を言うのもなんだけど、私達の誕生日を祝って乾杯!」
『乾杯!』
私は乾杯と同時にグラスの中の紅茶を飲み干し、料理を食べる。最近は食事にも使徒の力を使うようになっちゃいました。具体的に言えば、肩から腕を生やし、四本の腕で料理を口に詰め込んでいます。更に両手で食事をするようになった為か、何時の間にか右利きから両利きになってました。私は食事の為に体が進化してるんじゃないかな?
「相変わらず物凄い量を食べますね」
こあがそう言う。因みに初めて私の食事の量を見た時は茫然としてたよ。
「まあね」
肉や魚を口に詰め込む。相変わらず野菜は食べてない。健康に悪いなぁ、と思いつつもやっぱり食べない。ていうか妖怪に食事は必要ないか。
「ケーキが出来ましたよ」
美鈴がケーキを持って来る。私のチョコケーキがむちゃくちゃ大きい。私の前に置かれると同時に食べ始める。お母様のケーキも美味しいけど、美鈴のケーキも美味しい。
「ふう、美味しかった」
「やっぱり速いですね」
「まあね」
食べ終わるまでに掛かった時間は約一分だった。確かにちょっと速すぎるかなぁ。
自分の部屋に戻ろうかな。
「部屋に行ってるね」
「ええ」
自分の部屋に行きベッドに寝っ転がる。
(ちわー、私でーす。使徒の力の追加、持って参りました)
何百年ぶりかのあいつの登場。
(おー、久し振りだね)
(ええ、久し振り)
(使徒の力の追加?)
(そう、そのままの意味よ。今から見せるわ)
すると、私の頭の中に文字が浮かび上がる。
浸食
(これは?)
(浸食して乗っ取る事ができるわ)
中々便利なのが来たなぁ。
(バルディエルかな?)
(正解! それじゃあ私は帰るわ)
(じゃあね)
(もう会う事は無いでしょう)
(ネタに突っ込んでほしい?)
(まあね)
帰ったようだね。
一か月間何しようかな~。
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