東方紅三女   作:パンプキン大佐

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やっぱりひどい(全部が)。


第二十八話

私は接近し、右手に握っている魔剣グラムを横に振るう。霊奈はそれをしゃがんで避けてくる。左手に握っている魔剣ダーインスレイヴと、右肩の手に握っている魔剣ティルヴィングをクロスに振るうが、ジャンプで避けられる。こういうだけなら運動神経が良い人なら誰でも出来そうだけど、速度が尋常じゃない。やはり霊奈は強い。

 

「はあっ!」

 

お祓い棒を突き出してくるが…。

 

「なっ!」

 

「何時までも攻撃が通ると思ったかぁ!」

 

私には届かない。ここまでATフィールドを強固にしないと防げないのかぁ。

 

左肩の手に握っているミョルニルで霊奈の脇腹を殴りつける。骨が軋む音が聞こえ、血が飛び出る。

 

「カ八ッ!」

 

ATフィールドを打ち出して吹き飛ばす。

 

「死ねや!」

 

私の隣に加粒子砲の発射台を作り出し、広範囲形態に変形させ発射する。加粒子砲が、吹っ飛ばされている霊奈を周りの森ごと飲み込む。

 

「…まだ生きてるのかぁ」

 

「グッ、…まあね」

 

砂煙の中から結界に包まれた霊奈が現れる。あの結界も相当の強度だなぁ。

 

「でもさっき殴った所からダラダラ血が出ているよ。あなたが死ぬのも近いんじゃないの?」

 

「大丈夫よ、その位ならね」

 

すると、霊奈の血が止まっていく。僅かに霊力を感じるねぇ。恐らく霊力を瘡蓋の様に使ってるのかな? 凄い自由度だな~。

 

「それにしてもすごい破壊力ね」

 

霊奈が後ろを向く。その先にあるのは私の加粒子砲によって焦土と化した森。

 

「でしょ~、それが分かったら死んでね!」

 

顔に仮面(ゼルエル)を出現させ、怪光線を放つ。霊奈はそれを避け、空中から弾幕を放ってくる。

 

「空中戦をしたいって訳ね」

 

翼から妖力を噴射し空中に浮かび、魔法陣を展開し、弾幕を放つ。互いの弾幕がぶつかり合い、消えていく。

 

私は四本の腕を伸ばしながら霊奈に接近する。

 

「エルは接近戦が好きね!」

 

「そっちの方が霊奈を殺しやすいからだよ!」

 

ミョルニルで殴りつけるがお祓い棒で防がれ、グラムとティルヴィングで切りつけるも、結界によって防がれる。だけど、ダーインスレイヴが霊奈の腹に突き刺さる。

 

「ガッ!?」

 

「痛いよねぇ、どんどん痛がってよ!」

 

弾幕が此方に向かってくるがATフィールドによって防ぐ。そろそろ終わらせようかな。

 

ダーインスレイヴを突き刺したまま左手を放し、左腕を掴む。

 

「くっ、何を!」

 

「こうするんだよ!」

 

そのまま浸食を開始する。霊奈の左腕に葉脈のような物が浮き出ていき、体に向かって行く。

 

「これは!?」

 

「霊奈の身体を乗っ取ってるんだよっ!」

 

葉脈がどんどん広がっていく。後三十秒位かな? 

 

「そろそろ終わりだね、楽しかったよ!」

 

「………」

 

私がそう言うが霊奈は黙っている。恐怖に口も訊けなくなっちゃったかな?

 

「大丈夫っ! あなたの身体は私が大事に使うよ。何か遺言でも言ったら?」

 

「そうね、それじゃ一つ」

 

「何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「油断は禁物よ」

 

その時私は気づく。霊奈の左腕に霊力が集まっている事に。

 

「まさかっ!」

 

「そのまさかよ!」

 

霊奈が自分の左腕をお祓い棒で切り離し、私から離れる。

 

「逃がすか!」

 

私は下半身を布状の触手に変化させ伸ばす。霊奈を捕まえようとするが。

 

「忘れ物の返却よ!」

 

ダーインスレイヴが此方に向けて投げられ、触手を切り裂きながら、私の喉に突き刺さる。

 

「カハッ!?」

 

持っていた三つの武器を落とす。

 

「ついでよっ!」

 

霊奈が札を投げる。その札から霊力でできた糸のような物が出現し、私の武器を掴み、私の背中に突き刺す。

 

「ガァッ!」

 

「私は死なないって言ってるでしょ。いい加減分かりなさい」

 

くそっ! 絶対殺す! 殺してやるっ! 私が勝っていたんだ! 私が人間に負ける訳が無いんだ!

 だから殺s

 

霊奈の切り離した左腕が爆発。私はそれをもろにくらう。

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアッ!」

 

イタイイタイイタイイタイイタイッ! 

 

地上に墜落する。私の意識が途絶える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…殺ス、殺ス! アノムシケラヲ、私二屈辱ヲ与エタムシケラヲ、必ズ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊奈side

 

エルが地上に墜落するのを確認して、地上に着地する。正直、霊力を左腕に集めている事に気づかれたら危なかったわ。

 

そんな事を考えているとエルが立ち上がる。

 

「エル、もう終わりよ」

 

「殺ス」

 

エルが腕を布状の触手に変え切り裂いてくる。私はそれを避ける。

 

「エル、あきらめなさい」

 

「死ネ」

 

エルが仮面から光線を放ってくる。私はそれを結界で防ぐ。

 

…何かがおかしい、会話が成立しない。

 

「エル? あなたどうs「殺ス!」!?」

 

「殺ス! 死ネ! ムシケラ! 死ネ! 死ネ! ムシケラ! 終ワレ! 消ス! 殺ス!」

 

辺り一面に攻撃を放つエル。まずい、このままだと幻想郷が!

 

「包囲大結界!」

 

私とエルを巨大な結界が囲む。エルは暴走してるわね。ここでエルを助けるわ。

 

「今助けるわ」

 

「殺ス! 消ス! …ロンギヌス」

 

特殊な形をした赤い槍を持つエル。とてつもない妖力を発している。こりゃあ、ちょっとまずいかも。

 

「博麗刀!」

 

私の手に剣が握られる。私の切り札である。

 

「オ前……死ネエエエエエエエエッ!」

 

「私は生きるわよ! エルもね!」

 

二人の武器が激突する。




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